レンジフードと換気扇の違いについて聞かれたときに、あなたは答えられますか?まず、見た目が違いますよね。
それだけでなく、レンジフードと換気扇にはそれぞれ特徴があるのです。どういった建物に設置するのが適しているか、なども変わってきます。
レンジフードか換気扇を新しく設置しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- レンジフードや換気扇はどう違いがあるの?
- レンジフード・換気扇のサイズの違い
- 最新レンジフードのおすすめ機能
- まとめ
レンジフードや換気扇はどう違いがあるの?
まずは、レンジフードと換気扇の違いについて説明します。
換気扇の特徴
換気することを目的としたファンで、壁面につけられていることが多いです。主に部屋の空気を排出する働きをします。
レンジフードの特徴
ガスコンロなどに覆いかぶさるようにして設置されています。
吸い込む力が強いので、調理中に出た熱や煙を集めてくれます。給排気を同時に行うタイプのものなら、排気のしすぎで室内が酸欠になることを防いでくれます。
シロッコファンタイプとプロペラファンタイプについて
このように、レンジフードと換気扇には排気能力に大きな違いがあります。また、レンジフードの方が多機能であることが多いです。
その他にも、レンジフードと換気扇はファンのタイプもそれぞれ異なっています。
レンジフードは「シロッコファンタイプ」で、通常の換気扇は「プロペラファンタイプ」であることが一般的です。
シロッコファンの特徴とメリット・デメリット
シロッコファンは、キッチンなどで使用されるレンジフードファンです。縦長の細長い羽が何枚も筒状になった造りで、回転させて空気を換気します。吸い込む力が強く、音も静かなところが魅力です。
接続されたダクトを通して自由なところへ気流を調節できるので、直接屋外に排気できない場所にキッチンが配置されている場合などは、このシロッコファンをおすすめします。
デメリットとしては、羽が何十枚もあるので、掃除をする際には手間がかかります。また、プロペラファンより高価であることが多いようです。
プロペラファンの特徴とメリット・デメリット
プロペラファンは扇風機のような羽の形をした換気扇のことです。このプロペラファンは手ごろな価格で求めることができ、換気量も多いため、一戸建て住宅を中心に飲食店などの多くの場所で使われているようです。
ただ、ファンのプロペラ部分が室内にむき出しになるので、風量によっては大きな音を立てる場合があります。
外部に直接取り付けるので風の影響を受けやすく、排気機能が十分に発揮できないということも考えられます。そのため、マンションなど高層階への設置は適していません。
レンジフード・換気扇のサイズの違い
レンジフードと換気扇の違いは、その本体の大きさにもあります。
プロペラタイプの換気扇は縦横30~40センチほどのものが多く、平らな形をしているのであまり場所を取る心配はありません。
レンジフードはファン部分を覆う分、それなりに場所を取ることがあります。しかし、デザインによってはあまりスペースを使わないコンパクトなものもあります。レンジフードは種類によってサイズが大きく変わるため、注意が必要です。以下でさまざまなレンジフードを見ていきましょう。
レンジフードの種類
ブーツ型
もっとも多く使われているタイプではないでしょうか。フードがガスコンロを覆うように大きく飛び出しているタイプです。それなりに天井の高いキッチンでないと設置は厳しそうです。
スリム型
フードが前面に飛び出しておらず、見た目がすっきりしています。キッチンが狭くても邪魔にならないので、人気のタイプとなっています。
フラット型
平らな形で、天井に四角い板がくっついているような見た目をしています。キッチンの天井が低くても設置しやすいタイプです。
レンジフードの幅と設置する高さは、消防法によって定められています。レンジフードのサイズは排気量によってもそれぞれですが、ガスコンロなどの加熱器具の幅よりも広いものを設置する必要があります。
適したサイズのものがわからない場合は、設置業者に相談してみることをおすすめします。
レンジフード・換気扇の選び方
キッチンをリフォームするにあたって、換気扇の機能や性能は重要なポイントになります。
レンジフードと換気扇の違いは、それぞれ搭載されている機能やデザイン、大きさなどにあることがわかりました。購入と設置を考えたとき、どう選んだら良いのでしょうか。
設置するキッチンの造りによって選ぶ
レンジフードと換気扇、どちらを選べばいいのかは設置するキッチンの造りを参考にすると失敗しにくいです。
独立型キッチンの場合
独立しているキッチンや、1つの壁面に向かってI型キッチンが設置されているレイアウトなら、壁付けタイプがもっとも適しているでしょう。
レンジフードを壁に取り付けるため、天井にスペースができ、圧迫感を作りません。また、位置的にも掃除しやすくなります。
対面式キッチンの場合
オープンになっている対面式キッチンでは、横壁付けタイプが向いています。レンジフードの側面を壁に付けるという方法を取ります。
吊戸棚が横に並ばないのでレンジフードがどうしても目立ちますが、あえてスタイリッシュなデザインのレンジフードを選べば一気におしゃれな空間になります。
アイランドタイプキッチンの場合
キッチンがアイランドタイプの場合は、壁から独立している天井取り付けタイプがスタイリッシュに決まります。
ただ、この中でもっとも換気扇などの音が漏れやすいタイプです。また、煙を他のスペースに漏らさないために排気能力が高くなっているものが多いので、少し高価になります。
このように、レンジフードを取り付ける際は適材適所があります。ご自身のキッチンのスタイルに合うものを選びましょう。
最新レンジフードのおすすめ機能
レンジフードと換気扇の違いで、レンジフードの方が換気扇よりも多機能なものが多いという点もあります。
最近のレンジフードは、ただ排気をするだけではなく、さまざまな機能が搭載されているようです。
コンロ連動機能
コンロ・グリルを点火すると、レンジフードが連動して自動的に作動するという機能です。コンロを消すと、またレンジフードも連動してオフになります。換気扇の付け忘れ、消し忘れ防止に役立ちます。ただし、コンロとレンジフードのメーカーが異なっている場合は、連動しない可能性が高いのでご注意ください。
同時給排気機能
キッチンに設置されるレンジフードは高い排気能力を持っているため、その排気量とバランスの取れた給気を行い、効率よく換気するという機能です。気密性の高い住宅では、特に必要となる機能です。
熱交換機能
冷暖房で快適に保たれている室温を崩さないために、室温に近づけた外気を取り入れるという機能です。長時間換気をしていても部屋の温度が保たれるので、冷暖房費を節約できます。
このほかにも、リモコンで操作ができたり、タイマーを設定したりして自動でオンオフができる機能もあります。
まとめ
レンジフードと換気扇の違いは見た目にだけでなく、その機能や適した場所にもあるということがわかりました。
多機能のレンジフードはとても便利ですが、機能が多種搭載されていてもうまく使いこなせない可能性もあります。また、理想の換気扇やレンジフードがあっても、住宅の造りによっては設置ができない場合もあります。
設置の際に悩んだ場合は、プロに自身の希望などを含めて相談してみることをおすすめします。
換気扇・レンジフード工事を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「換気扇・レンジフード工事」をご覧ください。
最近のレンジフードは、ただ排気をするだけではなく、さまざまな機能が搭載されているようです。
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