芝生が黄色くなるのはこんなとき!原因と対処法・予防法を知ろう!

2021.4.30

芝生が黄色くなるのはこんなとき!原因と対処法・予防法を知ろう!

青々とした芝生が広がる庭は、明るくて美しい印象を受けます。しかし、きちんとお手入れをしているのにも関わらず、なぜか芝生が黄色く変色してしまうこともあるでしょう。芝生の変色は、決して珍しいことではありません。原因と対策がわかれば、焦ることなく必要な処置をおこなうことができます。

芝生が黄色く変色してしまう原因は、大きくわけてみっつです。それぞれどのようなことが芝生の色に影響を及ぼすのか、その対処法も含めてこの記事でご紹介します。すぐに実践できる対策もありますので、普段のお手入れに取り入れてみてはいかがでしょうか。

芝生が黄色くなる原因1:自然現象

自然現象によって芝生が黄色くなる場合は、以下のみっつのことが考えられます。芝生が黄色くなる季節や、芝生が張られている環境を振り返ってみましょう。

春でまだ根が弱い

春は芝生の緑化が進み、よく育つ時期です。しかし、葉や茎が先に育つため、ゆっくりと成長する根からの栄養が追いつかなくなってしまいます。そうなると、葉や茎に栄養が行き渡らず、黄色く変色してしまいます。

その後に根の成長が進めば、葉や茎にも必要な栄養が吸収されるので、心配ありません。この時期は、芝生にとって鉄分が不足していることが多いので、あらかじめ鉄分を多く含んだ肥料を与えておくと予防になるでしょう。

日差しが足りない

芝生を含む多くの植物は、日差しを浴びて光合成をすることで、鮮やかな緑色を保っています。そのため、慢性的に日差しを浴びにくい環境にある芝生や、根の成長が遅れている春に日照不足になった芝生は、黄色く変色するおそれがあります。

日差しを人工的に作ることはできないので、芝生は日差しのよく当たる場所に張りましょう。日差しが当たる場所にある場合は、光合成に影響する鉄分を含んだ肥料をまいておくのもよいです。

水が足りない

日差しが強く気温の高い日が続いたり、雨の降らない日や風の強い日が多かったりすると、土が乾燥して芝生の根が土から栄養を吸収できなくなってしまいます。芝生は、土から水分や栄養を吸収します。

土が乾ききらないように、適度に水を与えるようにしましょう。水やりの頻度は、季節によって変わります。春や秋は週に2~3回、夏場は土が乾燥しやすいので毎日を目安に水を与えます。水の量は、水面が少し見えるくらいたっぷりと与え、土の奥深くまで水を行き渡らせましょう。

芝生が黄色くなる原因2:育て方

季節や天候が原因でない場合は、人為的なミスによって芝生が黄色く変色している可能性があります。

肥料のやり過ぎ

青々として密度の高い芝生を育てるためには、肥料が必要です。その際に重要なのが、肥料を与えるタイミングと量です。肥料をまくときは、天候に注意が必要です。乾燥した土に肥料をまくと、そのあとに土を濡らしても、肥料の成分がバランスよく土に溶けず、濃度の濃い肥料になってしまいます。

濃度の濃い肥料は、芝生にとって過剰な栄養となり、根が傷む原因になります。根の傷んだ芝生は葉や茎にもうまく栄養が行き渡らないため、緑化が進まず、黄色い葉になってしまうのです。もうひとつ注意すべきなのが量です。濃度の濃い肥料と同様、多すぎる肥料も芝生にとっては過剰な栄養です。

かといって、肥料が少なすぎても、栄養不足でうまく緑化しなくなってしまいます。芝生に必要な肥料の量や濃度は、庭の広さや肥料の種類によって異なります。肥料の袋やラベルなどに記載されている適量を守って、ふるいなどを活用して芝生全体に均一に肥料を与えましょう。

除草剤のやり過ぎ

芝生の隙間から雑草が生えると、雑草駆除のために除草剤を使用します。しかし、芝生を張った場所では、使える除草剤と使えない除草剤があります。除草剤には、芝生ごと枯れさせてしまう非選択性除草剤と、芝生を残して雑草を枯れさせる選択性除草剤があります。この除草剤の選択を間違えると、除草剤を使用したことによって芝生が枯れてしまいます。

また、選択性除草剤であっても、一度に大量の除草剤を使用してはいけません。除草剤は、用法用量を守って使用してください。さらに、タイミングも重要です。秋~冬にかけては芝生は休眠期に入り、成長が止まります。この時期に多くの除草剤を使用すると、除草剤のダメージを回復することができず、翌年に芝生が黄色くなるおそれがあります。

芝を張ったばかり

種から育てたものではなく、シート状になった芝を張る場合は、張ったばかりの時期に芝生が黄色くなることがあります。これは、根の短さによるものです。シート状になった芝は、育てられた場所から切り取られる際に根を短く切られています。

芝の緑化は根から栄養を吸収することでおこなわれるので、根が十分に成長するまでは、黄色くなることがあるのです。この場合、芝の成長を促す肥料を与えることで根付きを早められることもあるので、試してみてはいかがでしょうか。

芝生が黄色くなる原因3:病気

芝生がかかる病気は、数多く存在します。ここでは、芝生が黄色く変色するふたつの病気について詳しく解説します。

葉腐病

葉腐病は、芝生にさまざまな大きさのパッチが発生する病気です。パッチとは、リング状に芝生が枯れた状態をいい、排水不良や窒素を含む肥料のやり過ぎが原因で発生します。発生したパッチは、放っておくと徐々に範囲を広げます。

すぐに殺菌剤を散布しましょう。発見時にすでに枯れてしまっている芝は元に戻すことができないので、新しい芝に張り替えるか、種をまいて育て直しましょう。

疑似葉腐病

疑似葉腐病は、春に発生する病気で、葉腐病同様さまざまな大きさのバッチが発生します。この病気は、窒素不足などが原因です。疑似葉腐病も放っておくとパッチの部分が枯れます。ただし、表面の葉が枯れるだけで、根に影響がないことがほとんどなので、翌年への影響はほとんどありません。殺菌剤を散布して、病気の進行を抑えましょう。

まとめ

自然現象から病気まで、芝生が黄色く変色する原因はさまざまなものがあります。天候による成長不良を防ぐことはできませんが、肥料や薬剤を使用することで、芝生の成長・回復を促し、少しでも早く青々とした芝生に戻すことは可能です。手間を惜しまず、芝生の成長に適した環境で、正しいお手入れをおこないましょう。

また、芝生の変色は、回復に時間がかかるケースや、成長とともに自然に緑化するケースがあります。なかなか緑化しないからといって、肥料や薬剤を過剰に使用しないよう注意しましょう。

芝生の状態を見て、変色の原因がわからないときや、自分の判断が正しいのかどうか不安なときは、業者に相談して必要な対処まで依頼する方法もあります。個人での対応に限界を感じたら、無理せずプロの力を借りましょう。


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