芝生の手入れで3月にすることを紹介!春に向けて芝を元気にしよう

2021.4.30

芝生の手入れで3月にすることを紹介!春に向けて芝を元気にしよう

芝生の手入れを3月にしておくことは、夏の芝生を1番よい状態にするためにとても大切です。3月ごろにおこなう芝生の手入れは、まだ成長する前だからこそできるものもあります。成長期に向けて環境を整えることが、きれいな芝生を育てるコツなのです。

しかし、春先にどのように手入れをするのが適しているのか分からないという人もいるかもしれません。

今回は、3月における芝生のお手入れ方法について解説していきます。春先の手入れを十分におこない、夏には美しい芝を存分に楽しみましょう。

芝生は3月になるとどうなるのか

日本でよく見かける芝生は、冬になると茶色く枯れたような見た目になり、休眠期にはいるものが多くあります。その後、気温があがる3月ごろになると、芝生は再び活動を始めます。これを、暖地型芝といいます。

反対に、寒さに強く、冬でも青々としたままの芝生を寒地型芝といいます。ここでは、それぞれの特徴について、紹介していきます。

暖地型芝

暖地型芝とは、あたたかい時期に成長し、冬になると休眠する芝生の種類です。夏の暑さに強く、7月~8月ごろは毎日芝刈りが必要なほどよく成長します。古くから日本に分布している日本芝にはノシバやコウライシバなどがあり、いずれも暖地型芝です。

暖地型芝にとって、3月はちょうど芽が出はじめる時期です。冬に枯れて茶色くなっていた葉が、だんだんと緑色に生え変わって変わっていきます。3月は芝生が成長していく時期なので、新しく芝生を張ったり、いたんだ箇所を張り替えたりするにもよいでしょう。

寒地型芝

寒地型芝とは、耐寒性に優れており冬でも葉が茂る特徴をもつ芝草のことです。5℃くらいからでも成長できますが、暑さに弱いので夏枯れする場合もあります。代表的な品種には、ペントグラスやブルーグラスなどの西洋芝があげられます。寒地型芝は3月になると、緑色の葉が伸び始めます。

寒地型芝は15℃~20℃くらいの気温になるとよく育つので、日本の中でも北海道や東北地方などの涼しい地域では比較的育てやすいといえます。しかし、温暖な地域では夏枯れする場合もあるので、あまり適していないかもしれません。

いずれの種類も、芝生の手入れを3月におこなうことは大切です。次の章からは、具体的な手入れの方法について紹介していきます。

芝生は3月になるとどうなるのか

暖地型と寒地型の芝に共通して必要な手入れ

3月は、芝生の成長が活性化する時期です。そのため芝生の手入れを3月におこなうときは、春以降の芝生の成長をよりよくするための作業が中心になります。暖地型芝と寒地型芝に共通して欠かせない重要な手入れです。

除草

芝草だけでなく、雑草にとっても3月は成長が活発になる時期となります。生えてきた雑草を見つけたら、大きくなる前にはやめに抜いてしまいましょう。根っこを残さないようていねいに引き抜くことがポイントです。

もし雑草を手で抜く時間がないという場合は、除草剤を使うのもよいかもしれません。ただし、芝生を枯らしてしまわないよう、雑草だけに効果を発揮するものを選ぶように気をつけてください。

暖地型と寒地型の芝に共通して必要な手入れ

害虫駆除

3月の下旬ごろはコガネムシの幼虫が土の中で活発に動き始める時期のため、芝生の根を食べられてしまうおそれがあります。根を食べられると芝生が枯れる原因にもなるため、害虫対策ははやめにおこないましょう。

コガネムシの幼虫は殺虫剤で駆除しておくと安心です。芝草に影響が出ないよう、必ず説明書を読んで使用するようにしてください。

目土入れ

目土(めつち)入れとは、芝草の上に薄く砂をかぶせることで、地面のくぼみを修復したり、葉の保護をしたりすることができます。また、生育を促進する効果や、生えてくる芝草の密度を高める効果も期待できるため、とても重要な作業となります。

地域差もありますが、暖地型芝は3月中旬、寒地型芝は3月上旬に目土入れをすると効果的です。あまりたくさんかぶせすぎると逆効果になるため、葉が埋もれない程度に薄く砂を刷り込みましょう。

暖地型芝に必要な3月の手入れ

ここからは暖地型の芝生の手入れで、3月におこなうことについて確認していきましょう。「張り替え・芝張り」「エアレーション」「施肥」の3点が重要な手入れとなります。

張り替え・芝張り

成長が活発な時期に張り替えや芝張りをおこなうと、根が成長しやすく定着しやすいでしょう。なるべく気温が高くなる時期におこなうとより効果的です。

張り替えの場合、古い芝草の上から新しい芝草を張ってしまうと、古い芝草と新しい芝草の間にほかの植物などが繁殖してしまうおそれがあるため、必ず古い芝草をはがしてから張り替えましょう。

暖地型芝に必要な3月の手入れ

エアレーション

エアレーションとは、芝生に穴をあけることです。芝生は何度も踏まれると地面が固くなってしまい、根が詰まって呼吸や養分の吸収がしづらくなります。エアレーションをすることで、地面に新鮮な空気を入れたり、根をほぐしたりすることができます。

エアレーションは、ローンスパイクなどで10cm程度の深さの穴をあけていきます。およそ20cm間隔で穴をあけたら、穴を埋めるように目土を入れておきましょう。

施肥

3月下旬に肥料を与えると、発育がさらに活発になるのでおすすめです。肥料がなくても成長しますが、春から夏にかけてはとくに養分を必要とするのでぜひ与えてみてください。

芝生の肥料は、1平方メートルにつき20gほどが目安となります。チッソが含まれていると芝生の成長によりよいとされているので、肥料を選ぶ際の参考してみてください。芝生に適した肥料選びに迷ったら、業者に相談するのもおすすめです。

また、肥料の与えすぎには注意が必要です。多すぎる肥料は分解しきれないため、芝生の不調につながります。

芝生が肥料を分解しきれないと土壌が悪化し、植物が育ちにくい環境になってしまうのです。一度に大量に肥料を与えると肥料やけをおこしやすいので、複数回に分けるなどの工夫をしてみてください。

寒地型芝に必要な3月の手入れ

つぎに、西洋芝に多い寒地型の芝生の手入れで、3月におこなうことを確認していきましょう。「芝刈り」「施肥・散水」の2点が重要な手入れとなります。

芝刈り

3月下旬は鮮やかな緑色の葉がどんどん伸びてくる時期なので、芝生の長さが2~3cmくらいになるように、こまめに芝刈りをおこないましょう。

全長の3分の2以上の長さを刈ってしまうと、芝生の根本にある生長点を刈ってしまうおそれがあります。生長点がなくなると芝生が枯れるリスクがあるので、あまり短くしすぎないように注意が必要です。この時期は、月に2回ほど芝刈りをすることをおすすめします。

寒地型芝に必要な3月の手入れ

施肥・散水

成長を促し、夏を迎える準備をするためにも3月に肥料をほどこすことは大切です。暖地型芝と同様に、チッソが1割程度含まれた肥料を1平方メートルにつき約20g散布してください。

肥料の散布後に散水することで、肥料のムラを防ぐことができます。芝生全体に均一に肥料がいきわたるよう、しっかりと水をまきましょう。

また、成長のためにも散水は重要な手入れです。乾燥を防ぐため、雨が降らない場合には週に2~3回散水してあげましょう。

まとめ

3月は、暖地型芝なら芽が出はじめ、寒地型芝なら鮮やかな緑の葉がのびはじめる、どちらの芝にとっても大切な時期となります。両方に共通した手入れは「除草」「害虫駆除」「目土入れ」です。

暖地型芝に必要な手入れは、「張り替え・芝張り」「エアレーション」「施肥」となります。寒地型芝に必要な手入れは、「芝刈り」「施肥・散水」です。自宅の芝生にあった手入れをていねいにおこなうことで、夏に向けて芝生がよりよい状態になっていくので、ぜひ試してみてください。

まとめ

3月に必要な手入れについて確認してきましたが、すべての作業をご自身でおこなうのは、なかなか大変かもしれません。ご自身で芝生の手入れを3月におこなうことが難しいというかたは、業者に依頼することをおすすめします。

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