庭の雑草対策はウッドチップだけでもできる?より効果的な方法を紹介

2021.4.30

庭の雑草対策はウッドチップだけでもできる?より効果的な方法を紹介

庭のある家に住んでいると必ず直面するのが、雑草対策です。雑草は庭や駐車場など、場所を選ばずにどんどん繁殖してきます。

雑草の対策にはさまざまな方法があり、ウッドチップという木の素材を地面にまく方法も、おしゃれで人気があります。今回のコラムでは、庭の雑草対策にウッドチップを使用する方法を紹介するとともに、ウッドチップのメリットとデメリットをお伝えしていきます。

ウッドチップはおしゃれな見た目で施工も比較的簡単ですが、デメリットを知らないと想定外の失敗につながってしまうかもしれません。ウッドチップがどういうものなのかを理解し、より効果的な庭の雑草対策をすすめていきましょう。

庭の雑草対策【ウッドチップ】のメリットデメリット

ウッドチップとは、木をカットして数センチ程度のチップに仕上げた素材です。ウッドチップには、スギ、ヒノキ、ヒバ、サクラ、クスノキなどさまざまな木が使われています。ウッドチップの原料となる木の種類によって、色味や香りの違いが楽しめるので、お好みのものを選んでみてください。

ウッドチップに似ている素材として、バークチップというものもあります。バークチップはおもに、アカマツやクロマツの樹皮を原料としているので、ウッドチップよりも濃い茶色で、やや丸みをおびた素材です。

ウッドチップのメリット

さまざまな種類があるウッドチップには、庭の雑草対策以外のメリットもあります。庭の雑草対策としてウッドチップを敷こうと考えている人は、参考にしてみてください。

1.おしゃれな見た目が楽しめる
ウッドチップの人気の理由として、庭をおしゃれに仕上げられるというポイントがあります。ウッドチップを敷くことで、木のあたたかみのあるおしゃれな雰囲気の庭づくりができるでしょう。

2.よい香りが楽しめる
ウッドチップは自然素材なので、庭に敷いてしばらくの間、木のよい香りが楽しめます。原料となる木の種類によって香りもさまざまなので、好きなものを選んでみてください。

3.防虫効果が期待できる
ウッドチップの原料の種類によっては、防虫効果が期待できるものもあります。とくに、コガネムシが入り込んで産卵するのを防ぎやすくなるといわれています。

4.足腰の負担軽減になる
ウッドチップを敷くことで、地面を直接歩くのに比べてクッション性ができます。そのため、小さな子どもやお年寄りが歩くときにも、足腰に負担がかかりにくいといえるでしょう。ペットの遊び場として、ドッグランに使用するのもおすすめです。

ほかにも、地面の乾燥を防いだり、泥がはねるのを防止したりするなどのメリットもあります。見た目がよいだけでなく、機能面でも庭の環境向上につながるでしょう。

ウッドチップのデメリット

メリットが多いウッドチップですが、いくつかのデメリットもあります。デメリットを知らずに導入してしまうと、こんなはずではなかったと感じることもあるので、検討する際に参考にしてみてください。

1.こまめに補充する必要がある
先にも伝えたように、ウッドチップは天然素材からできています。そのため、ウッドチップは時間とともに土へと還ってしまいます。

自然にやさしくエコな素材であるともいえますが、庭の雑草対策としてウッドチップを敷く場合、ある程度の厚みが必要です。また、ウッドチップの耐用年数は1~2年程度ともいわれているため、こまめにウッドチップを補充してメンテナンスしましょう。

2.カビや虫の原因になることもある
ウッドチップのメリットとして、防虫効果が期待できることをお伝えしました。しかし、ウッドチップの内部に湿気がこもってしまうと、カビや虫が発生しやすくなるというリスクも考えられます。

カビや害虫は、じめじめとした場所を好んでやってきます。そのため、ウッドチップを敷く場合は、日当たりや水はけのよい場所を選ぶなどの工夫が大切です。

また、木を好むシロアリについては、基本的に厚みのある木材の中に巣を作るとされています。そのため、ウッドチップの中に巣を作ることはあまりないようですが、心配な場合は庭づくりの業者に相談してみてください。

3.細かいので処分しづらい
ウッドチップが不要になった場合、放置していればいずれは土に還ります。しかし、見た目も悪いので、すぐに除去したいという場合もあるかもしれません。

ウッドチップのデメリットとして、細かいので集めて処分するのが大変という一面もあります。ウッドチップが不要になった場合は、根気よく集めなければならないことを覚えておきましょう。

4.ウッドチップだけでは防草効果が高くない
雑草対策が目的の場合、ウッドチップで地面を覆い、雑草の成長に必要な日光を遮ります。しかし、デメリットの①でも紹介したように、ウッドチップはこまめに補充しないと、土に埋もれたり、風で飛ばされたりして、地面がむき出しになってしまうこともあります。そのため、ウッドチップだけで雑草を防ぐにはあまり十分だとはいえないでしょう。

そこで、庭の雑草対策としてウッドチップを使いたいという人は、防草シートと併用するのがおすすめです。コラム後半で、防草シートを使ったウッドチップの施工方法を紹介するので、ぜひ実践してみてください。

ウッドチップの市販価格はどれくらい?

ウッドチップの市販価格は、原料としている木の種類によっても異なります。一般的に、ウッドチップ100リットルは3,000円~6,000円くらいで販売されているものが多いようです。

ウッドチップの必要量は、ウッドチップを敷く場所の面積と厚みによって調整します。庭の雑草対策をウッドチップだけでおこなう場合、10cmくらいの厚みが必要です。防草シートを組み合わせる場合は、5cmくらいの厚みになるようにウッドチップを敷き詰めましょう。

ウッドチップの量は、1㎡に10cmの厚みで敷く場合、100リットル必要です。自宅の庭に敷く場合は、まず面積を調べてみてください。

ウッドチップの雑草予防効果をアップさせるには?

庭の雑草対策にウッドチップを活用する場合、より防草効果を高める方法があります。ここからは、より具体的にウッドチップを雑草対策に使用するときの方法について紹介していきます。

雑草予防に向いている製造方法を選ぼう

ウッドチップには、おもに2つの製造方法があります。まず、木をより細かく砕いて作る「クラッシャー製法」です。クラッシャー製法で作られたウッドチップは、細かく鋭い木片が混じっているため、転んだときにケガをするリスクがあります。また、細かいと、風や雨で飛ばされることもあるので、土がむき出しになりやすいでしょう。

もう1つは「切削製法(切削チップ製法)」というタイプです。切削製法のウッドチップは、2cmほどの大きさで、角も丸みをおびています。そのため、子どもやペットが歩いても比較的安全だといえるでしょう。

切削製法は、クラッシャー製法に比べると木片が大きいので、風で飛ばされにくいというメリットもあります。雑草を予防するなら、より地面がむき出しになりにくい、切削製法のウッドチップがよさそうです。

防草シートとの併用がおすすめ

先にもお伝えしたように、ウッドチップ単体での雑草対策は、完全に雑草をおさえることが難しいかもしれません。そこでおすすめなのが、防草シートを併用する方法です。

防草シートは、地面を覆い、雑草に必要な日光を遮断できるアイテムです。また、地面をカバーすることで、雑草の芽が下から突き抜けてくることも防ぎます。そのため、ウッドチップではおさえきれない雑草を防ぐことが期待できるでしょう。ポイントをおさえて、より防草効果を高める方法を紹介します。

防草シートの施工方法

防草シートの効果を長持ちさせるには、施工するときの下準備が大切です。まず、防草シートを使う場所の雑草をしっかり根から引き抜きます。雑草の根が残っていると、発芽してくるリスクが高まるので、丁寧におこないましょう。

また、雑草だけでなく、地面に落ちている小石なども取り除いておいてください。地面に凸凹が残っていると、防草シートがやぶれたり、すきまから光が入ったりするので注意が必要です。地面をきれいにできたら、踏み固めてしっかりと平らにならしておきましょう。

整地ができたら、いよいよ防草シートを敷いていきます。シートを敷くときは、たるまないようにしっかり端をおさえて、ピンで固定していきます。シートを重ねる場合は、継ぎ目から雑草がのびてくるのを防ぐため、10cm程度重ねて専用のテープでとめておくとよいでしょう。

最後に、防草シートがはみ出しているところを、はさみやカッターでカットしていきます。このとき切りすぎると、防草シートがないところから雑草が生えやすくなってしまうので、十分に注意してください。

ウッドチップの施工方法

ここからは、ウッドチップの施工方法について紹介していきます。防草シートだけを敷くと見た目が無機質になりがちですが、ウッドチップを組み合わせることで、あたたかみのある印象に仕上げることができます。また、防草シートを日差しにさらしておくと劣化しやすいので、ウッドチップを上に敷くことがおすすめです。

ウッドチップを敷くときも、防草シートと同様に整地をしておきます。ここでは、地面をならして、防草シートを敷き終えた後の手順を紹介します。

防草シートの上にウッドチップを敷く場合、5cm程度の厚みになる量を用意しましょう。ウッドチップをまいたら、全体的に同じ厚みになるように、ホウキなどでならします。

ウッドチップをまいたら、しっかりと踏み固め、風で飛ばされないようにすることがポイントです。最後に、ウッドチップに水をまき、しっかりとなじむようにしてください。

以上が、庭の雑草対策としてウッドチップを活用する方法になります。雑草対策をおこないながら、おしゃれな庭づくりをしたいという人はぜひ試してみてください。

まとめ

ウッドチップには、おしゃれな見た目や香りが楽しめるだけでなく、クッション性や防虫効果などのメリットもあります。しかし、庭の雑草対策にウッドチップを使いたい場合、ウッドチップ単体では防草効果は十分とは言い切れないでしょう。

雑草が育つ条件として、土と水、日光が必要です。ウッドチップを敷くことで、光が地面に当たるのを防ぐことはできますが、繁殖力の強い雑草はわずかなすきまからでも発芽できてしまいます。

そこで、おすすめなのが、ウッドチップの下に防草シートを敷く方法です。防草シートによって地面をしっかりとカバーし、下からの発芽も抑制することが期待できます。防草シートを敷くときは、雑草や小石を取り除き、平らにならしておくことがポイントです。

防草シートだけだと無機質な見た目になりがちですが、ウッドチップを敷くことでおしゃれな庭づくりもできます。ウッドチップを敷くときは、全体の厚みが均一になるようにして、仕上げに水をまいておきましょう。防草シートの施工が大変な人は、庭づくりの業者に依頼するのもおすすめです。業者を活用して、しっかりと雑草対策をしていきましょう。

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