エアコンの室外機が動かない原因と対策!回らないファンを修理しよう
この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。
エアコンはとても便利ですが、日々のメンテナンスも重要となっています。しかし、室内機の掃除はこまめにするけど、室外機まで気にしている方は少ないかもしれません。エアコンは室内機だけでなく、室外機も動いて初めて機能するのです。エアコンの故障や不調の原因に室外機なことも多く、案外簡単に治ることもあります。
そこで今回は不調や故障の原因でも多い、エアコンの室外機が回らない原因について詳しくご紹介していきます。
エアコンの室外機が回らない原因
エアコンの効きが悪くて、室外機を見てみると回っていないなんてこともあります。ではなぜ室外機は回らないのでしょうか。エアコンの室外機が回らない原因はいくつかあります。
基盤
エアコンには『電源基板』と『制御基板』といった2つの基板があります。
電源基板とは、室外機のファン、コンプレッサーや室内機のファンなど、電力の供給をする場所となっています。
制御基板は、温度を感知し、コンプレッサーに指示をするような働きがあるのです。
これらの基板は、いわば信号を出す役割があります。そのため、信号が正常に出なければ室外機は回らなくなってしまうのです。
コンプレッサー
エアコンは、冷媒ガスに熱をのせて移動させることで部屋の温度を調整します。熱を部屋から出し、コンプレッサーがその熱を圧縮して高温にし、液体に変える仕組みとなっているのです。
そのためこのコンプレッサーが不良を起こしていると、室内の暑い空気を出すことができなくなるため、エアコンから涼しい風が来なくなります。また、外へ送風する機械のファンの手伝いをする役目もあります。このコンプレッサーに不具合を生じているとエアコンの室外機が回らないのです。
ファン
高温になった冷媒ガスは、外気よりも温度が高くなり、外へ熱が奪われます。エアコンではファンを使い、この熱を放出しているのです。
ファンモーターは、高温になった冷媒ガスを冷やし、外気に放出する役割があります。このように放熱して冷やされた冷媒ガスは、もう一度圧力を抜き、室内へ戻っていくのです。
そのため、このファンに不具合が生じると、ガスを冷やすことができなくなるので、エアコンからも冷たい空気が出てなくなり、室外機も回らなくなります。
回らない以外の故障原因は設置環境にある
エアコンの室外機は異常に熱を持つと、システム保護のために自動的に停止することがあります。そのため、エアコンの室外機が回らない状況になってしまうのです。
この原因の一つが、室外機の周りにものがありと空気の流れが悪くなっていることです。壁との隙間に知らない間にゴミが溜まっていることもあります。また、風に乗って何か飛んできていることも考えられます。他にもエアコンの室外機をおいた場所を倉庫に改築したりしてしまったりすると、室外機周りの空気温度が異常に高くなってしまっていることもあります。
もし、室外機の周りを見渡した時に物があるのなら、物をどけたり、風通しを良くしたりして、室外機が置かれている環境をよくすることで、室外機が再び動くかもしれません。
自分でもできる冷房・暖房の復活方法
室外機が回らない原因は普段のお手入れ不足が原因のこともあります。自分でできることを確認しみると、意外と簡単に回るかもしれません。
フィルター掃除
室外機が道路に面していたり、そばにペットを飼っていたりすると、ゴミやほこりだけでなく、動物の毛などがフィルターに詰まりやすくなっています。室外機の裏側のフィルターが詰まってしまうと、室外機の動きが悪くなるので、まず、裏側を確認し、ゴミが詰まっていたら掃除するのをおすすめします。
水をかける
エアコンを使いすぎていると、室外機が異常に熱くなっていて、回らないこともあります。少し水をかけてたりするなど室外機を冷やすと回る可能性があります。
どれも自分で確認することかできます。急いで、業者に依頼する前に、少し落ち着いて確認してみてもいいかもしれません。
エアコンの室外機の点検方法
エアコンの室外機が回らないなんてことになる前に簡易点検することをおすすめします。基本的に目視による外観点検を実施することが重要なポイントです。
安全で簡単に目視点検できるときは、まず室外機の外観や熱交換器に油のにじみがないかどうかを点検しましょう。また、同時に室外機の外観や熱交換器にキズや錆がないかなども確認する必要があります。
室外機の熱交換器に腐食や錆などがないか確認したときに、キズや腐食などを発見した場合は、すぐに業者の方に相談することをおすすめします。
エアコンの室外機の汚れは、直接体には害がないのですが、エアコンの効きが悪くなるだけでなく、コンプレッサーの寿命が縮んでしまうこともあるので、注意が必要です。
また、業者に頼むのではなく、自分でやる方もいるかもしれませんが、気をつけなければならないことがあります。いくらきれいにするからといって、室外機の内部に水が入ってしまうと故障の原因になってしまいます。また、分解してしまうと、取り返しがつかなくなることもあります。
自分で掃除を行うのであれば、しっかりとした知識が必要となってくるのです。
故障予防には定期的な対策が大切
エアコンの室外機が回らないなんてことにならないように、エアコンの室外機の故障を予防する必要があります。
上記で触れたように、自分で定期的な目視による簡易点検を常時行うことも大切です。
また、夏場などは、室外機が直射日光や地面からの照り返しにさらされることが多くなっています。直射日光などに当たっているとその付近はとても高い温度になってしまっています。そのため、熱を捨てる効率が低下してしまい、電力を余分に消費してしまいうのです。
そのようなことにならないように、エアコンの室外機を日陰で覆うようにするだけでも、冷却効率がアップするかもしれません。室外機から1mほど離れたところに植木を植えたり、すだれを立てかけるなどで日影を作ってあげる事も故障予防のコツに一つです。
この時注意しなければいけないのが、室外機を囲ってしまい、空気の流れを遮断してしまわないことです。空気の流れを遮断してしまうと、故障の原因になってしまいます。
まとめ
エアコンを使用しようとしたら、いきなり室外機が回らないなんてことが起こることもあります。暑い夏や寒い冬などはエアコンなしで過ごすのはとても苦痛かもしれません。
自分でできる限りの対策をたてても故障することはあります。故障したときは早めに業者に相談することをおすすめします。相談することで、厳しい夏や冬を乗り越えることができるかもしれません。