部屋に換気扇が付いているワケ。換気扇は意外に働きものだった!

2021.4.30

部屋に換気扇が付いているワケ。換気扇は意外に働きものだった!

「部屋の換気扇ってなんとなく頼りなく感じられて、ついつい窓を開けて使いたくなってしまう」
それは、うまく換気扇を使えていない状態です!
なぜなら、換気扇は室内の気圧が下がった状態のとき効果を発揮するからです。
窓が開いている状態だと、換気扇ではなくて窓から空気が逃げてしまっています。24時間換気が付けられている住宅は増えていますから、効果的な換気扇の使い方を知って正しく換気したいですよね。

このコラムでは、「なぜ窓を開けるだけではだめなのか」という理由や24時間換気システムが必須になった最近の住宅事情についてもご紹介していきます。
また、換気扇の働きに不安な点がある方のチェックポイントもご覧ください。

なぜ窓を開けるだけではダメなの?

部屋の換気扇を付けるとき、窓を開けることは効率が悪いです。その理由は、換気扇によって新しい空気を取り入れたのに、窓から新鮮な空気が逃げしまっているためです。つまり、窓を開けていると意味がありません。正しい換気扇の使い方は、窓やドアを閉めてから換気扇を付けることで新しい空気を取り込んでくれます。

なぜ窓を開けるだけではダメなの?

24時間換気は最近の住宅では必須!

平成15年7月から法改正があったのはご存知でしょうか。貸賃住宅や一戸建住宅を含めたすべての住宅を建築する場合、“24時間換気システム”の導入が義務付けられています。理由は、気密性や断熱が高すぎてシックハウス症候群にかかってしまうおそれがあるからです。

シックハウス症候群とは、建築部材に含まれるホルムアデヒドやトルエンなどの影響を受けることで、色々な病気やアレルギーなどの健康被害が発生することです。そのため、24時間換気システムが必須となりました。
24時間換気システムとは、24時間換気し、空気をきれいにすることです。24時間換気システムでは、給気口から空気を取り込んで、排気口から外に空気を流していきます。

24時間換気は最近の住宅では必須!

給気口

給気口とは、新鮮な外の空気を取り入れるものです。給気口のタイプは天井に貼り付けるタイプと壁に貼り付けるタイプの2種類あります。

吸気口

吸気口とは、汚れた空気を排出するものです。おもに洗面所やトイレなどの天井に設置されています。

24時間換気と聞いて電気代がもったいないと感じる方が多くいるかもしれませんが、じつは、月に数百円程度で比較的安いです。24時間換気をやめてしまうとシックハウス症候群やカビ、結露などが発生する原因となるので24時間換気と部屋の換気をすることをおすすめします。

24時間換気システムと普通の換気扇の違い

4時間換気システムと普通の換気扇の違い

24時間換気システムで常に換気してくれるのなら、別で換気扇を稼働させる必要性がなくなるのではないかとお考えの方も多いのではないでしょうか。

24時間換気システムと換気扇では、多少使用目的が違い、ケースに応じて使い分けることが大切です。それぞれの役割についてみていきましょう。

24時間換気システム

おもに結露防止、ハウスダスト対策、悪臭の滞留阻止などで効果を発揮します。ニオイが充満するのを防ぎ、ハウスダストによる健康被害回避のために役立てることが可能です。

換気扇

基本的に、大量の湿気が発生したときや結露がひどいときに使用するのが適切な使用方法となります。あまりに大量に発生した場合は、部屋の換気システムだけでは換気しきれず、滞留を招いてしまうことがあるでしょう。

しかし、換気扇を回すことで急激に発生した湿気を抑え、カビの温床となることを防ぐことが可能です。

常に環境をよくするためには24時間換気システム、強い臭いや過度な湿気の発生には部屋で換気扇を回す、といったように使い分ける必要があります。

部屋の換気を怠ると起こる問題とは?

部屋で換気扇の使用を怠っていると、様々な問題が発生します。なかには、人の健康に影響しかねないこともあるため、十分警戒が必要です。

以下で情報をまとめましたので、しっかり理解して日ごろから注意喚起を促しましょう。

悪臭の充満

トイレやキッチンの排水溝から悪臭が発生した場合、空気が循環しないため部屋中に臭いが広がるおそれがあります。

カビの発生

梅雨の時期などでは、空気がうまく回らなにくいため湿気がこもりやすくカビの温床となってしまうこともあるのです。部屋の温度調節も難しくなり、結露の発生を招いてしまうこともあります。

ハウスダストや花粉の充満

窓や細かい隙間から侵入してきた花粉や、部屋で発生したハウスダストが充満してしまうことも考えられるはずです。空気の循環が不十分になると、吸い込んでしまう危険性が高まり健康被害につながることもあります。

ハウスダストや花粉の充満

臭いがこびりついてしまう

部屋で発生した臭い全般が、外に逃げずに部屋で充満、そのまま臭いが染み込んでしまう事態にもなりかねません。

部屋の換気扇を一度点検しませんか?

部屋の換気扇を長く使っていると機能が低下し、寿命が短くなっていきます。換気扇を使っていて下記のことがあれば、点検し修理しましょう。

換気扇から異音がする

換気扇はモーターが駆動することで羽が回りますが、長い期間が経つとモーターの摩擦が大きくなり、内部が壊れる理由などで異音が発生します。

換気扇が振動する

モーターの摩擦が大きくなることで換気扇の回転が悪くなり、換気扇全体が揺れます。

換気扇から異臭がする

換気扇を使っていなくても換気扇に油などの汚れが付着しているのが原因です。モーター周辺にまで油などの汚れがあると、モーターの摩擦で焼き付いてしまって、焦げた臭いなどがする可能性があります。

上記の異常がみられた場合は、換気扇を点検してみましょう。

点検するポイントを紹介していきます。

換気扇の汚れチェック

換気扇を見て汚れを確認します。見るだけではなく、内部の羽やモーターなどはどのくらい汚れているのかわからないので、分解して確認しましょう。

作動中の換気扇の音

換気扇が動いてる状態で異音がしないか確認します。

換気扇の振動を確認する

換気扇が動いてる状態で振動していないか確認します。

換気扇の風圧をチェックする

回っている換気扇の風圧の強さを確認します。

換気扇を定期的に確認することで事前に換気扇の異常に気付くかもしれないので、点検していない方はぜひやってみましょう。換気扇を点検し問題があった場合、業者に連絡し相談することをおすすめします。

部屋の換気扇を一度点検しませんか?

熱を逃がさない部屋の換気扇も!さまざまな換気扇を紹介

部屋の換気扇にはいろいろな種類があります。一般的に多く使われているのがプロペラファンです。しかし、場所によっては変化します。今回はその換気扇の種類について紹介していきます。

熱交換型換気扇

熱交換型換気扇とは、熱交換器の動作で換気することで、逃げる熱い空気を約70%吸収し、新鮮な空気を室内に取り込む換気扇です。熱交換型換気扇のメリットは、冷房効果を上げることができます

プロペラファン

プロペラファンとは、扇風機と同じような羽の形をした換気扇です。おもにキッチンのコンロあたりに設置されています。キッチンで料理するとき、油煙や臭いを外に出して新しい空気を取り入れる仕組みです。

シロッコファン

シロッコファン

シロッコファンとは、キッチンなどに使われている換気扇で、キッチンなどの調理する場所で、臭いや汚れた空気を吸い込んでダクトを通して外に排出し、新しい空気を取り入れる仕組みです。プロペラファンと違ってダクトを使って外に汚れた空気を排出して新しい空気を取り込んでいるので気密性の高い住宅などにも設置できます

まとめ

これまで換気扇について紹介してきました。部屋の換気扇はとても重要です。換気をすることでシックハウス症候群やカビ、結露など発生を防ぐことができます。
しかし、長く換気扇を使っていると異常が発生する可能性があるので定期的に点検しましょう。

点検し、異常があったら換気扇・レンジフード工事を依頼できる業者に連絡し相談することをおすすめします。

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