断熱シートを窓に貼る効果的な方法!冷気・結露対策におすすめの種類
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断熱シートの購入を考えている方は、種類選びに失敗しないように気をつけましょう。断熱シートの種類は豊富で、シーズンや厚さ、貼り方など、使用する目的によって選ぶことができます。
また、窓ガラスの種類によっては、断熱シートが使用できない場合もありますので、あらかじめ確認しておきましょう。
断熱シートの効果や種類の選び方について詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。その他にも、断熱シートを窓に貼る方法や断熱性の高い二重窓の魅力についてもお伝えしていきます。
窓用の断熱シートに期待できる効果
窓用の断熱シートを購入しようと考えている方は、断熱シートを窓に貼ることで、お家にどのような効果をもたらしてくれるのかについて知っておきましょう。
まずは、断熱シートの主な効果としてふたつご紹介します。
1.寒さ対策
気温が低い冬の時期は、家の中を温めていても、窓から家の中の熱が逃げてしまいます。また、家の中の暖かい空気が、外気に近い気温の窓付近で冷やされることで、足元に冷気が流れてしまう現象が起き、部屋を暖めていても、寒く感じてしまうのです。
このような部屋の温度を下げてしまう原因でもある窓は、断熱シートを貼ることで予防することができます。
断熱シートは、窓から外に熱が逃げるのを防ぐ効果があるため、お部屋の気温を快適に保つことができます。また、暖房器具などの使用頻度を抑え、節電することができるのも嬉しいポイントです。
2.結露の防止
冬の時期は、室内の暖かい温度と外の冷たい温度の差によって、窓に結露が起きてしまうことがあります。窓にできた結露は、定期的に拭き取りをしないと、カビや家の腐食の原因になってしまいます。
このような結露の原因となる室内と室外の窓の温度差は、断熱シートを使用すれば抑えることができますので、ぜひ利用してみましょう。
断熱シートの種類と選び方のポイント
断熱シートはいくつか種類が存在し、それぞれ特徴が異なります。どの種類を選んだらいいのか分からない場合は、これからご紹介する選び方のポイントを参考に、お家に合ったものを購入してみましょう。
断熱シートは2種類
断熱シートの種類には、「ワンシーズン」と「オールシーズン」があります。ワンシーズンは夏用と冬用があり、それぞれ夏用は冷気を逃さない効果、冬用は暖気を閉じ込めて結露を予防する効果があります。
一方、オールシーズンの断熱シートは、季節関係なく一年中使用することができます。ワンシーズンの夏用や冬用の効果を平均的に得られるので、張り替えが面倒に感じる方にはオススメです。
断熱シートを選ぶポイント
断熱シートを選ぶときは、厚さに注目してみましょう。断熱シートは、厚みがあるほど保温効果が高くなり、厚みがないほど、光を通してくれます。
部屋を暖かくしようと、分厚い断熱シートを選ぶと、部屋の中が暗くなってしまうことがありますので、選ぶときは注意しましょう。
また断熱シートには、水で貼るタイプとシールで貼るタイプがあります。水で貼るタイプ少し手間がかかりますが、剥がすときに接着剤などが窓に残らないのでキレイに剥がしたい方にはオススメです。
シールで貼るタイプは、剥がすときに接着剤が残ることがありますが、簡単に貼りつけることができますので、細かい作業が苦手に感じる方にオススメです。
断熱シートの種類を選んだら、シートが足りなくならないよう、窓より少し大きいサイズを購入するとよいでしょう。
断熱シートに向かないガラスの特徴
断熱シートは、すべての窓に使用できるわけではありません。表面がデコボコしているガラスは隙間に空気が入ってしまうため、使用できない場合があります。
また網入りガラスは、もともと熱割れを起こしやすい性質をもっていますので、断熱シートにより日光がシートに吸収されますと、その熱により割れてしまうことがあります。
その他にも真空二重ガラスという断熱効果がもともと高いガラスは、断熱シートを貼ることで、二重のガラスの間に熱膨張が起こり、ガラスが割れてしまうことがあります。
断熱シートは、家の窓ガラスに使用できるかきちんと確認してから購入するようにしましょう。
【簡単】断熱シートを窓に貼る方法
断熱シートを窓に貼るときは、窓自体をキレイな状態にするところから始めましょう。ホコリや汚れが付いたまま貼ってしまうと、剥がれやすくなる原因になります。
窓の掃除は、雑巾など繊維のあるものでおこなうと窓に残ってしまいますので、スクイージーという窓用の掃除器具を使ってキレイにしてみましょう。
断熱シートを貼るときは、なるべく貼り直しをしなくてもいいように、一度で貼るようにしてください。水で貼るタイプのものは、貼る前にガラスへ水をたっぷり吹きかけます。
窓に貼り終わったら、仕上げにガラスの中央から外側に向かって、スクイージーなどで空気を外に押して出しましょう。水で貼るタイプの場合は、水分が抜けるまで1~2週間ほどかかりますので、その間は触らないように注意してください。
本格的な窓の断熱は二重窓がおすすめ!
断熱シートを使用しても、あまり効果がない場合は、窓自体を断熱性のあるものへ交換した方がよいかもしれません。
中でも寒い地方で利用されている二重窓は断熱性に優れており、その他のメリットも得られることができるため、窓自体を改善しようと考えている方にはオススメです。ここでは二重窓で得られるメリットについてご紹介していきます。
・断熱性
二重窓は、窓が二枚あることで、部屋の気密性を高める効果があり、断熱性を高く感じることができます。
・結露対策
二重窓にすることで、室内の暖かい空気と室外の空気に触れる窓が分かれます。よって、同じ窓で温度差が起こることがなくなり、結露を起こしにくくすることができます。
・防音性
音は通常、ものや空気によって伝わりますが二重窓にすることで、外からの音が伝わりにくくなり、防音効果を得ることができます。
・防犯性
泥棒が家に侵入しようとした場合、窓が二枚ありますので侵入するのに時間がかかります。侵入時間が長くなれば、見つけられるリスクも高まりますので、泥棒に狙われにくくなります。
二重窓にしたら費用はいくらかかる?
二重窓に交換する場合、今ある窓の内側にもうひとつ窓を追加する工事が必要です。内窓を取り付けたときの費用相場は、商品代と工事費を合わせて、5~12万円ほどかかるといわれています。
窓のサイズや窓ガラスの種類によって費用は変動しますので、依頼をするときは、あらかじめ見積もりで確認しておきましょう。
内窓に使うガラスの種類も選ぶことができますので、どの種類を選んだらいいか分からない場合は、相談してみるのもよいかもしれません。
まとめ
窓用の断熱シートは、寒さ対策や結露防止に効果があります。断熱シートを選ぶときは、ワンシーズン用と、オールシーズン用がありますので、使用する目的に合わせて選ぶようにしましょう。
また、断熱シートには、厚さや貼り方にも種類によって違いがありますので、機能性確認してから、購入するようにしましょう。サイズは、小さいとシートが足りなくなる場合がありますので、窓より少し大きめのサイズを選んでみてください。
断熱シートを窓に貼るときは、窓自体をキレイな状態にしてから貼るようにしましょう。窓にホコリや汚れがありますと、剥がれやすくなってしまいます。
もし、断熱シートを貼っても、効果を得ることができなかったら、二重窓にするのもよいかもしれません。二重窓は、断熱効果だけでなく、結露防止、防音性、防犯性に優れていますので、窓自体の改善を考えている方にはオススメです。
※対応エリアや加盟店によって変わります