暖かい季節になると、どこからか蟻がやってきます。家の中で蟻が大量発生してしまったとき、キッチンや食卓では殺虫剤をなるべく使いたくないですよね。殺虫剤を使わずに蟻の駆除ができる蟻トラップがあります。この蟻トラップは自作することができるので、ぜひご自宅でも作ってみてください。
この記事では、蟻トラップの作り方だけでなく、巣の駆除方法や蟻を寄せ付けない方法など、蟻に関する対策について解説しています。蟻にお困りでしたら、ぜひご活用ください。
目次
蟻トラップに使える毒餌2種類
蟻トラップに欠かせないのが毒餌です。この毒餌は、働き蟻が食べるだけでなく、巣まで持ち帰らせることで、巣の中のほかの蟻を駆除することもできます。蟻に効果があるとされる2つの毒餌についてご紹介しましょう。
ホウ酸を使った毒餌
ホウ酸は、殺虫剤や殺菌剤の原料としてよく使われる物質です。蟻にとっては猛毒となるため、ホウ酸と砂糖を混ぜて、甘いにおいで蟻をおびき寄せます。ホウ酸はドラッグストアやホームセンターなどで売っています。
人が間違えてホウ酸を少し摂取してしまったくらいでは、命の危険はありませんが、お腹が緩くなるなどの症状が出ることがあります。特に、小さいお子さんやペットがいるご家庭ではあやまって触ってしまわないように、設置場所に気をつけましょう。
重曹を使った毒餌
重曹はベーキングパウダーとして料理に使ったり、洗剤として掃除や洗濯に使われたりしており、私たちにとって身近なものです。しかし、蟻の小さい身体に重曹が入ると、二酸化炭素の発生で膨らんでしまい、死にいたってしまうのです。重曹での毒餌は、ホウ酸と同じく砂糖と重曹をあわせて餌を作ります。
蟻を駆除するトラップの作り方
蟻の駆除をおこなうために蟻トラップを作っていきます。毒餌は、前述のとおりホウ酸と重曹を使用しておびき寄せます。以下が、蟻トラップを作るための手順です。
1.毒餌を作る
ホウ酸で毒餌を作る場合には、ホウ酸と砂糖を1:1の割合で混ぜあわせます。これに水を数滴垂らし、混ぜこんで粘りのある糊状にしましょう。重曹で毒餌を作る場合には、重曹と砂糖を3:1の割合で混ぜあわせておきます。
このときに使用する砂糖は、粉砂糖など粒子の細かい砂糖を使用することをおすすめします。グラニュー糖などの粒が大きい砂糖だと、粒の大きいグラニュー糖だけ食べられてしまうおそれがあるためです。
2.設置する
ホウ酸の毒餌の場合には、ダンボールの切れ端や、ペットボトルのフタなどに垂らしてトラップを作ります。重曹の毒餌は、粉であるため小皿など安定した器に入れておきます。
蟻は、蟻道といっていつも同じ道を歩きます。自分たちのフェロモンを頼りに移動するため、同じ道から行き来するのです。蟻トラップをこの蟻道にセットしておくと効果が現れやすいです。蟻トラップは複数作っておき、蟻の姿を見たことある場所に設置しましょう。
あまり蟻が減らなかったら巣を直接狙ってみよう
蟻トラップをしかけたのに、まだ蟻が家の中を歩いているという場合には、巣を直接的に駆除してください。働き蟻は日中を外で活動し、夜間は巣に戻ります。そのため、蟻の巣の場所がわからないときには、朝や夕方に蟻の歩く蟻道をたどっていくと見つけ出すことが可能です。
熱湯を利用する
蟻の巣が見つかったら、巣に熱湯を流し込みます。やかん半分くらいの量の熱湯を用意して、たっぷり流し込みましょう。あまりに水の量が多いと重くなり、こぼしてやけどする危険が高くなります。水の入れすぎには注意してください。
熱湯をかけた後は、数日間は蟻の巣のあたりを確認します。巣が大きいと熱湯が巣の奥まで届いていないおそれがあるからです。まだ蟻がいるようなら、再度熱湯をかけて駆除をおこないましょう。
水でも巣の駆除ができそうですが、蟻の巣は横にも広く延びています。そのため、水を流し込んでも横穴の部屋には届かず、駆除ができません。熱湯であれば、水分だけでなく、熱で巣の中を蒸し焼きにすることができるので効果が期待できます。
手が届かない場所に巣があった場合
床下の土壌など、手の届かない場所に巣があった場合でも、熱湯がかけられる場所なら熱湯で駆除ができます。しかし、熱湯をかけるのも難しいという場合には、土や小石で巣の入り口をふさぐことも効果がありますよ。土や小石でふさぐ場合は、シャベルなどを用いて巣までもっていきましょう。さらに、巣の上からホウ酸を撒いておくと生き残った蟻も近寄らなくさせることが期待できます。
家の中に巣があった場合
蟻の種類によっては、壁のすき間などに巣作りすることがあります。家の中で熱湯をかけてしまうと、家や家具などが損傷するおそれがあるため、石鹸水を流し込みましょう。
また、ルリアリという小さい蟻は家電に巣を作ることがあります。放置していると家電の内部で蟻の食べかすやフンなどが基盤を傷め、不調や故障の原因となることがあるのです。そうなる前に駆除が必要ですが、内部を開くことになります。家電の解体は無理をすると壊してしまうおそれがあるため、プロに駆除してもらうことをおすすめします。
蟻を寄せ付けないバリアを作る
蟻トラップでも駆除できなかった場合には、家に蟻を寄せ付けないために、家に侵入させないことが大切です。侵入口となっている場所から蟻を入れなくしてしまえばいいのです。蟻の嫌うにおいで寄せ付けないことができるので、ぜひ活用してください。それでは、蟻の嫌うニオイをご紹介します
「シナモン」のにおい
蟻はシナモンのにおいを嫌います。シナモンパウダーやシナモンオイルを活用することができます。蟻の侵入口となっている場所に撒いておくと入らなくなります。香りは強ければ強いほど効果が出やすいです
「カイエンペッパー」のにおい
蟻は、シナモンと同じく、カイエンペッパーのにおいも嫌います。カイエンペッパーとは、唐辛子の実を乾燥させたものです。蟻の侵入口となっている場所に撒いておきましょう。とても辛いため、触った手で目をかいてしまうと痛みを感じます。小さなお子様やペットがいる場合には、誤って触らないように場所を選んでください。
「コーヒーの出がらし」のにおい
コーヒーの出がらしも蟻が嫌うにおいです。キッチンや食卓など殺虫剤を使いたくない場所に蟻が出てきたときには、出がらしを撒くことも効果があります。殺虫剤のように薬品ではないため、食品への影響がないため安心です。
「柑橘類」のにおい
蟻は柑橘類のにおいも嫌うため、しぼり汁や皮をすり下ろしたものが効果的です。しぼり汁を家の周りにスプレーで撒くのもよいでしょう。皮のすりおろしは、蟻の出現した場所に置いておくと寄り付かなくなります。
ニオイでの撃退方法のほかにも、侵入口となっている場所をふさぐ方法も効果的です。窓のサッシのすき間や玄関ドアのすき間、配管など、蟻は2ミリメートルほどしかなく小さいため、あらゆる隙間から入ってきます。
蟻の侵入口を見つけた場合には、コーキング剤やパテでふさぎましょう。パテが使えない場所や、急に用意ができない場合には、ボンドやテープで応急処置をすることもできます。
それでも出てきてしまったら駆除して痕跡を消そう
蟻トラップなど、どれだけ対策をしても蟻が出現するという場合には、蟻を駆除し、これから侵入できないように蟻道をなくしておく必要があります。最後に、蟻を見つけたときの駆除方法と、蟻道のなくし方を紹介します。
まずは蟻を駆除する
蟻を見つけ次第、駆除しましょう。殺虫剤には、スプレータイプのほかに液体タイプもあります。直接かけて駆除をおこないましょう。壁や天井をつたっている蟻なら、液体は使いにくいので、スプレータイプがオススメです。
また、食器用洗剤も駆除には効果的です。蟻を見つけたら洗剤をかけて駆除をおこないましょう。
蟻が行列を作るためのニオイを消す
蟻は、蟻道といって仲間のフェロモンを嗅ぎ分けて道を歩きます。この蟻道がなくなれば道標がなくなるため、家の中にやってきにくくなるのです。このフェロモンのにおいを無くすには、アルコールスプレーが効果的です。アルコールスプレーなら、場所も気にすることなく使用することができます。市販の除菌用アルコールスプレーで蟻道を消毒しましょう。
まとめ
蟻の駆除には、毒餌を用いた蟻トラップを使うことが効果的ですが、蟻の数は多いため、なかなか駆除ができないことがあります。そんな時には、蟻の嫌うにおいをさせたり、侵入口をふさいだりすることで少しでも蟻が寄り付かない環境を作ることも大切となります。
ルリアリのように家電の中に巣を作るなど、もしも自分で対処できないというときには、アリ駆除のプロに依頼することをおすすめします。はやめの対処がカギとなりますので、蟻を見つけ次第、対策をおこないましょう。
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