身近なアリですが、生態をよく知らない方も少なくありません。
アリがどのように生活しているのでしょうか。アリの巣は土の中にあることが多いので、巣の全体を見たことがある方はあまりいないと思われます。
そこでここでは、どうやってアリが生活し繁殖しているのかを詳しくみていきます。
アリはこうして増えていく
アリはどのようにして増えていくのでしょうか?アリが増える要因はいくつかあるのでご紹介していきます。
女王アリの結婚飛行
巣の中で生まれた女王アリとオスアリは繁殖期になると、一斉に巣から飛び立ちます。この行動を「結婚飛行」と言います。巣から飛び立った女王アリは別の巣のオスと交尾をします。女王がオスと交尾をするのは一生でこの時期だけになります。
この結婚飛行の時に押すからもらった精子を体内に蓄えることができます。そのため、産卵し続けることができるのです。
巣作り
一般的にアリは土に穴を掘り、部屋をたくさんつくり生活しています。巣の場所は土の中だけではなく、木や竹の中、砂浜とあらゆるところに生息しています。
環境によってアリの種類も様々あり、巣の作る場所も変わってきます。公園や家の庭、山などあらゆるところに生息しています。
産卵
アリの種類によりますが、一日に2,000個ほど産卵し育てることもあるようです。あっという間に大きな巣を作りあげることができます。
女王が産卵した卵は、将来働きアリか女王アリになるかは決まりません。女王アリになるのは与えるエサの量などにより決定します。しかし、体の大きな女王アリを育てるには、大量のエサが必要になります。
女王アリはすぐに巣から飛び立つので、コロニーに余裕がなければ女王アリを育てることができません。新しく女王アリを育てるには、たくさんの働きアリが必要になります。
100匹を超えるようになると、働きアリが集めてくるエサの量も増えるので、からだの大きな兵隊をつくりあげることができ、さらに拡大することができます。
初めて新しい女王をつくりだせるようになるには、3~4年ほど経過しなければなりません。そのころには数千匹のアリが働いています。
子育て
多くの昆虫に見られるように、生まれてからすぐは一匹で生きていかなければなりません。その点アリは、女王や働きアリが人間と子育てと同じように育てていきます。
幼虫のアリには、働きアリが持ち帰った餌を幼虫が食べやすいように小さく刻み口元へ運ぶか、そ嚢(そのう)に溜めこんだ餌を口移しで与えます。
一部のアリの中には幼虫の付近に持ち帰ったエサを置き、自力でエサを食べさせるようにしているアリもいます。大きくなると体の大きさによって部屋を分けられ育てられます。
身近にいるアリですが、意外と生態については詳しく知らなかったこともあるのではないでしょか。
女王アリ以外は繁殖できない?
アリは普段、女王が出すフェロモンによって産卵を抑えられています。そのため、女王がいるときは他のアリは産卵できないのです。しかし女王アリが死んでしまったり、また女王がいなくなると、働きアリが産卵をするようになるのです。
稀に女王がいても産卵をする働きアリがいます。ですが、産卵しても他の働きアリが食べたり、幼虫のエサにされてしまいます。
アリの場合、受精卵が雌になり、無精卵が雄になります。雄と交尾をしていないアリが産んだ卵は雄となります。
女王がいなくなった巣には、働きアリが今いる以上の数生まれる事はなくなるので、アリが繁殖することはありません。そのため最終的に働きアリが産卵をし、オスアリを育てることになります。
このオスアリが、巣から飛び立ち、他の女王と交尾することができたら、その巣の遺伝子を残す事ができるということです。
ひとつの巣に複数の女王アリがいることも…
アリの最大の特徴は、数千匹にもなることがある集団がコロニーで生活する点です。基本的にこのコロニーには女王アリが一匹のみ生息しています。一匹の女王アリは飛行能力が高く、一日に産む卵の量も1,000~3,000個と多くの卵を産むと言われています。
しかし、一つのコロニーに複数の女王が存在している巣もあります。その女王アリは飛行能力が低く、まったく飛べないこともあるようです。また、一匹あたりの産卵は一日100個と少ないのです。この点からみると、複数の女王アリが生息していても問題ないように思えます。
しかし、巣の中に女王アリが100匹いるとどうでしょう。単純に計算しても一日に1万匹のアリが生まれることになります。たくさんの女王アリがいればいるほどアリは繁殖していくのです。
一つのコロニーに複数いる女王アリがいることを「多女王性コロニー」といいます。この多女王性コロニーは、運ばれた土などに女王アリが潜んでいる可能性が高いのです。
日本でも話題になっているヒアリは、南アメリカからオーストラリアに渡っています。このヒアリが多女王性コロニーのヒアリだったのです。国をまたぐことができるということは、国内でも急速に広がるということです。多女王性コロニーは十分に警戒する必要があります。
まとめ
一口にアリといっても種類も様々で、素人には見分けが大変難しくなっています。しかし、一つのコロニーにはたくさんのアリが生息しています。
そのコロニーの中でアリは繁殖していくのです。そうなると、自分だけでは駆除することが難しくなってきます。
放置しておくと、他の植物や家に影響がでるおそれもあります。庭などでアリを見かけることが多くなったら近くにコロニーが存在しているかもしれません。被害が出る前にしっかりと業者に相談してみてはいかがでしょうか。
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