羽アリって噛むの?普通のアリとの違いや羽アリ対処方法を紹介します

2021.4.30

羽アリって噛むの?普通のアリとの違いや羽アリ対処方法を紹介します

1年のなかで特定の時期にだけ出現する、羽の生えた羽アリ。普通のアリとはどう違うのでしょうか。

暖かい季節になると、そこかしこで大量の羽アリが飛び交っている姿が見られます。同時に、家の中に入ってくる羽アリに悩まされる方が増えてくる季節です。

群れている光景が見た目にもなんともゾワっとする羽アリですが、この集団がもしも人を襲ったりしたら非常に危険ですよね。人を噛む毒アリとしてヒアリが有名になった背景もあり、不安に思う方もいるかもしれません。

そこで本コラムでは、羽アリと普通のアリとの違いや、羽アリが人を噛む危険性、噛まれた際に起こりうる症状など、羽アリにまつわるさまざまな疑問を解説いたします。

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羽アリって何者?普通のアリとはどう違う?

そもそも「羽アリ」とはどんな虫で、地上を歩く普通のアリとどんな違いがあるのでしょうか。

厳密にいうと、羽アリという種類のアリがいるわけではありません。羽のあるアリと羽のないアリは同じ種です。
1年のなかで特定の時期にだけ、地を這うアリのなかから羽の生えた個体が生まれ、宙を飛び交う羽アリとなります。

アリというと、群れのなかで更に女王アリと働きアリに分かれていることが知られていますが、働きアリは羽アリにはなりません。飛んでいるアリはすべて女王アリと、そのつがいとなるオスのアリです。

羽があるのは生殖できる証

アリにとって、羽の有無はイコール生殖機能の有無ということになります。羽アリは他のアリと出会い、交尾をするために空を飛んでいるのです。暖かくなった時期によくみられる、無数のアリが飛び交っている姿は、アリたちのお見合い会場なのですね。

交尾が済んだあと、女王アリは地上に降りて巣を作り始めます。この時点で羽は用済みとなるため自動的にアリの背中からはずれ、地上を歩く普通のアリとして生きていくわけです。

羽アリと普通のアリは、羽と生殖機能以外にほとんど違いがありません。アリの代名詞ともいえる巨大な大アゴは、当然羽アリにもあります。このアゴで、羽アリが人を噛むことはあるのでしょうか。次項からは、羽アリの危険性についてご説明します。

羽アリって人を噛むの?

人を噛むことはあるの?羽アリの危険性

アリが人にもたらす害のひとつに、大きなアゴで噛みつくことが挙げられます。子供の頃などにアリを捕まえて、手を噛まれてしまったという経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

普通のアリと同様に、羽アリが人を噛むことは十分考えられます。大抵の場合、アリが人に噛みつくときというのは、アリを指先で捕まえるなど、アリに対して危害を加えたときです。

同じように、羽アリの群れに手を突っ込んだり、飛んでいる羽アリを捕まえたりすると、手の中で噛みついてくる可能性があります。服にくっついていて気づかずに触れてしまって噛まれるといったこともあるかもしれません。

とはいえ、多くのアリは巣や自分自身の身を守るために噛みつくだけなので、こちらから危害を加えないかぎり積極的に人を攻撃することはまずありません。羽アリについても同様で、放っておけば羽アリが人を噛む可能性は限りなく低いといっていいでしょう。

噛むだけじゃなくて毒針にも注意

ただし、アリの中には噛みつくだけでなく、ハチのように尻の先に毒針をもっている種類もいます。そうしたアリの羽アリもまた毒針をもっているため、不用意に触って刺されてしまう可能性はあるかもしれません。
羽アリがいたとしてもむやみやたらに触らないようにしましょう。

羽アリって人を噛むの?

羽アリに噛まれるとどうなる?起こりうる症状

滅多に人を噛むことのない羽アリですが、それでも不用意に触ってしまったり、家に入り込んだ羽アリを退治しようとして噛まれてしまうことがあるかもしれません。羽アリに噛まれた場合、どのような症状が起こりうるのでしょうか。

結論からいいますと、ほとんどの場合羽アリに噛まれたところで腫れや炎症が起こることはありません。せいぜいがチクっとした小さな痛みやかゆみを感じる程度だとされています。

毒は弱いけど注意するに越したことはありません

ただし、確率は低いものの羽アリに噛まれた場所が炎症を起こしたり、水ぶくれができる可能性はあります。これはアリの持つ「蟻酸(ぎさん)」という物質によって、皮膚がアレルギー反応を起こしてしまうのが原因です。

蟻酸はアリが行列をつくるためのフェロモンとなるほか、狩りを行う際に獲物を仕留める毒ともなる物質です。アリよりもはるかに身体の大きい人間にとっては大した害とはなりませんが、目などの粘膜に入った場合はひどく痛むことがあるとされているため、アリを触った手で目をこすったりしないよう注意しましょう。

また、小さなアリでもするどいアゴをもっているため、噛まれた傷口から細菌が入って感染症を起こす危険性もあります。羽アリが人を噛むことはほとんどないとはいえ、噛まれれば重症化する可能性もあるので、できるだけ羽アリに触らないよう気を付けましょう。

危険な種類も?人を噛むかもしれないアリ達

前述のとおり、羽アリは特定の種類のアリのことを指すのではなく、どんなアリにも羽アリが生まれる時期があります。したがって、人を噛むアリが羽アリになれば、その羽アリが人を噛むことは十分にあり得るのです。

羽アリに噛まれる可能性を減らすためにも、どんなアリの羽アリに注意しておくべきかを知っておきましょう。以下に、人を噛むアリのなかで日本で多くみられる種類についてまとめておきます。

・ヤマアリ
主に山間部などに生息する、体長6mm程度の比較的大型なアリです。山だけでなく公園などでもよく見かけます。ヤマアリは噛みつくだけでなく、蟻酸を噴出する能力をもっているため、手に蟻酸が付着したまま目をこすったりしないように気を付けましょう。

・アミメアリ
体長2.5mm程度の小さなアリです。アミメアリは巣を作らず、石の下や腐った木の中などに集団で身を寄せ合って暮らしています。尻の先に針があり、弱いながらも毒をもっているため、不用意に触れれば刺されてしまう可能性があります。

・イエヒメアリ
さまざまな場所で長い行列を作っている小さなアリです。体長2mm程度と非常に小型で、地面に落ちている食べ物や虫の死骸などに集っている姿がよくみられます。うかつに触ればやはり噛みつくことがあり、その小ささから気づかずに触ってしまうこともあるため注意しておきましょう。

・ヒアリ
近年になって日本に上陸しつつあることが知られている外来種です。強い毒性をもった針をもっており、「殺人アリ」とも呼ばれています。体質によってはハチ同様アナフィラキシーショックを引き起こすこともあるため、とくに注意が必要なアリです。

危険な種類も?人を噛むかもしれないアリ達

羽アリを駆除する方法

羽アリは人を噛むこともあるため、飛んでいる羽アリを捕まえたり追い払ったりするのは避けるべきだとされています。では、家に羽アリが発生してしまった場合、対処はどのようにすればよいのでしょうか。

掃除機で駆除

もっとも簡単な羽アリの駆除方法は、掃除機を活用することです。掃除機のノズルを外してスイッチを入れれば、飛んでいる羽アリも吸い込んで捕獲することができます。大抵は吸い込んだ衝撃で羽アリは死にますが、気になるなら吸い込んだあとに殺虫剤をスプレーしておくのがよいでしょう。

粘着シートも駆除アイテムとして活用

夜間など騒音を気にして掃除機を使えない場合、コロコロなどの粘着シートを使うのも効果的です。羽アリに直接手を触れさえしなければ噛まれる危険性はほとんどないため、1匹だけを処理するならティッシュなどを使って掴む方法も有効となります。

数が多い場合は通用しない?多数出現なら業者へ相談

退治しても退治しても羽アリがどんどん飛んでくる場合、思わぬところにアリの巣ができてしまっている可能性があるので、アリ駆除の専門業者に相談することも手段です。個人での対処が難しい羽アリの群れに対しても、害虫駆除の経験豊富なプロであれば、適切に駆除をおこなってくれることでしょう。

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まとめ

羽アリは特定のアリのことを指す名前ではなく、普通のアリが繁殖の季節にのみ羽を生やしている姿のことをいいます。アリである以上、羽アリが人を噛む可能性はないとは言い切れません。また、アリの中には毒をもったものもおり、羽アリを素手で退治することは避けるべきでしょう。

気を付けておきたいのは、羽アリは巣をつくる前の女王アリとオスアリでもあるという点です。羽アリが多く飛んでいる場所では、夏が来るにしたがってアリの群れを多く見かけるようになります。

羽アリを放置しておけば家にアリが住み着く原因にもなるため、家の中に羽アリが出る場合はなるべく早く駆除をおこないましょう。個人での駆除が難しい場合は、アリ駆除のプロに頼ることも考えてみてください。

この記事の監修者 ナカザワ氏について

この記事の監修者
ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
監修ジャンル:害獣 害虫
神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者(防第14721号)の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

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アリ駆除の依頼をできる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「アリ駆除」をご覧ください。

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