仏壇の移動は基本的にNG?仏壇の引越しをするために必要なこと

2021.4.30

仏壇の移動は基本的にNG?仏壇の引越しをするために必要なこと

引っ越しや部屋の模様替えのために仏壇を動かさなければならないときがあります。
そのまま何もせずに運んでしまってもいいのでしょうか。
仏壇は大切な故人の魂が眠っている場所なので、頻繁に移動させるのはよくないでしょう。
引っ越しのときはだれに運んでもらえばいいのか、どんな準備が必要なのか、また処分したいときはどうしたらいいのかも気になるところです。
今回のコラムは仏壇を正しく移動・処分する方法を紹介します。

仏壇をそのまま移動させるのはNG?

仏壇は、故人の魂が宿るお位牌やご本尊を安置する場所なので、仏壇を移動させることは基本的にはよくありません。
仏壇を移動する場合は【魂抜き】を行ってから移動し、仏壇の引っ越し後には、【魂入れ】を行いましょう。

故人の魂が宿っている仏壇を頻繁に移動するのはそれでも避けることが大切です。やむ得ない場合はしっかりとした順番で移動させれば問題ありません。

仏壇の引越しをするために必要な供養

仏壇を移動する際に【魂抜き】を行います。
宗派や地域によって呼び名が異なり、お性根抜き、閉眼法要、御魂抜きなどとも呼ばれます。
お墓にいる仏様やご先祖様に元々いた場所に戻って頂くことです。魂抜きをした後に仏壇やお墓を移動させることや彫刻することができるようになります。

この作業は自分の宗派のお坊さんに依頼しなくてはいけません。
仏壇を移動させる日が決まったら1か月前にはお寺に連絡して予約しておきましょう。
仏教の考え方では仏壇に宿っている魂を抜いて供養してもらう必要があります。仏壇を引っ越しの時にはお坊さんにお経を上げてもらうようにします。

【魂抜き】を行った仏壇は、ただの入れ物になりますので、動かしたりしてもいいという考えになります。引っ越し当日に魂抜きをしてもいいですが、当日だとバタバタしてしまうため引っ越しの1週間前から前日までに行うことをおすすめします。

しかし、魂抜きを行ったらなるべく早く魂をお戻ししなくてはいけません。
「魂入れ」、「開眼供養」と呼ばれますが、一度抜いた故人の魂を再度仏壇に入れるために行い、魂入れが済んで後、仏壇として意味を持ちます。

魂入れを行うときに、魂抜きをしてもらったお坊さんに行ってもらうのが理想ですが、遠くに引っ越しをしてしまった場合は、引っ越し先のお寺を紹介してもらうといいでしょう。

魂入れのための準備について

魂入れのために準備しておくものは、お寺の人に確認しておくことが理想ですが、一般的に必要とされているものをご紹介します。

・数珠
・生花
・ろうそく
・線香
・お布施

お布施の相場ですが、1万円~5万円が相場になりますが、お寺に電話して確認してみると答えてくれるようなので不安な方は事前に聞いてみましょう。

宗派による呼び方の違い

魂入れとはお根性入れとも呼ばれます。宗派によって微妙な違いがあるので調べてみるのがいいでしょう。例えば浄土真宗では、魂のお性根という概念がありません。その代り、入仏法要(にゅうぶつほうよう)と遷仏法要(せんぶつほうよう)といった考え方があり、仏壇の移動の際は同じような儀式が行われます。
宗派が異なっていても、仏壇の移動の際には何かしらの儀式が必要だということです。

      

仏壇を移動させる際に注意すること

仏壇の魂抜きが終わったら、新居に運びますが、仏壇の種類によって正しい運び方があります。
まず仏壇の引っ越し方法は、自分で運ぶ、業者に依頼する、仏壇を購入したお店に依頼する方法があります。運ぶときの注意点として、横に倒して運ばず、立てて運ぶようにし、横転しないようにしっかりとした固定が必要だということがあります。

知識のない人が運んでしまうと、横に倒してしまうかもしれません。自分で運ぶときには十分な注意と人手が必要です。そのほかの位牌やご本尊は絶対に壊れてはいけない大切なものです。ダンボールに入れるのではなく自分の手で丁寧にお運びするようにします。

仏壇の種類でも運び方は変わります

金仏壇の場合は、持つ場所が決まっているのも要注意です。素人が運んでしまうと壊れてしまうことがあります。修理で直ればいいというものではなく、ご先祖様の魂をお戻しするのに失礼がないように移動させることが大切です。できる限り仏壇を自分で運ぶのは避けましょう。

唐木仏壇の場合も持つ場所が決まっていますが、壊れにくいという特徴があります。唐木仏壇であれば、専門の知識がない人でも2~3人で移動することができます。
もちろん不安であれば、自分で運ぶのを控えるようにしましょう。

      

仏壇を引越し時に処分したい場合の方法

仏壇を引っ越しの際に処分し、新しくしたいという方もいるでしょう。処分する場合も、魂抜きが必要です。
仏壇を初めて買ったとき、お坊さんに魂入れやお性根入れという儀式が行われました。
このときに仏様やご先祖様の霊がこの魂入れにより仏壇やお位牌に宿ることにより、日々のご供養や感謝の対象になるのです。
仏壇を処分でも必ず魂を抜くことをしましょう。

仏壇を魂抜きしてもらった仏壇はただの入れ物となります。仏壇本体や中身はどのように破棄すればよいのでしょうか。仏壇本体を自分で処分する場合、国内では法律上一般廃棄物になります。
仏壇を粗大ゴミをして引き取ってもらえるかどうか事前に確認しておきましょう。
自分で処分するのが難しい場合は、業者に依頼すると持って行ってくれます。

まとめ

仏壇を移動させる場合や処分するにも魂抜きとよばれることを行わないと運んではいけません。
仏壇の引っ越しを新居に入れる際も、魂入れという作業をして仏壇に戻します。
魂が宿っているので、頻繁に動かすことはよくありません。
また移動するときも自分でできればいいですが、業者やお店の人に依頼するときも費用の確認も必要です。
大切な故人の魂が宿る場所なので信頼できる業者に依頼することが一番です。
ネットで色々な業者を比較できるので慎重に決めましょう。

引っ越しを業者に依頼する際は

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「引っ越し」をご覧ください。



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