
ツマアカスズメバチの駆除は、特定外来生物に指定されている危険な生物なので、ご自身でおこなうのはおすすめできません。そのため、巣が作られる前に防除しておくことや、環境事務所に連絡を入れることが大事です。
まずは、ツマアカスズメバチの生態や見つけたときの対処法が書かれている、この記事を読んでみてはいかがでしょうか。正しい対処法について、順を追って見ていきましょう。

目次
ツマアカスズメバチの駆除はトラップの設置がメイン
ツマアカスズメバチは体の大部分が黒色で、腹部の半分がオレンジ色になっているハチです。このハチは攻撃的なので、巣が作られてから駆除するのでは、飛びかうハチに襲われるおそれがあるので非常に危険です。
巣が作られるのを防ぐ方法としては、女王バチをおびき寄せるトラップがあります。女王バチがいないと巣を作れないので、事前に防除しておくというものです。ただし、時期によっては女王バチが外出しなくなるので、いつでもトラップを仕掛ければよいわけではありません。
トラップを仕掛ける時期としては、3~4月あたりにおこなうのがよいでしょう。この時期になると、女王バチが巣を作る場所選びをはじめるので、トラップに引っかかりやすくなります。ただ、数が少なめとはいえ相手は攻撃的なハチなので、自力での駆除は危ないということを考慮してください。
トラップを作るときに必要な道具は、2リットルのペットボトルと水、飲料として売られている乳酸菌飲料の原液、そしてパン作りなどに使われるドライイーストです。
トラップは、ペットボトルに約2cmの大きさでH型の切りこみを入れて、そのほかの材料を混ぜたものを流し込めば作ることができます。そして、仕掛けるときは切りこみが目線の位置に来るように設置します。
このトラップは約2週間で効果が切れますので、そのつど交換しましょう。ただし、トラップを回収するときは、まだ生きているハチが飛び出すかもしれませんので、ツマアカスズメバチを駆除できたと油断してはいけません。念のために殺虫剤を吹きかけて、中のハチがすべておとなしくなったのを確認してから、回収するのがよいです。
ツマアカスズメバチやその巣を見つけたら
もし、春先を過ぎてもツマアカスズメバチをみかける場合は、すでに巣が作られてしまっているおそれがあります。この時期だと、トラップでは駆除しきれないことが多いので、業者に駆除依頼することをおすすめします。ツマアカスズメバチは高いところに巣を作る習性があることから、巣作りされた後は、駆除がよりいっそう難しくなります。そのため、安全を優先して、ツマアカスズメバチを駆除できる業者にまかせるのがよいでしょう。
業者に駆除を依頼したあとは、ツマアカスズメバチが発生したことを各自治体の環境事務所に連絡をおこないましょう。公式ウェブサイトに連絡先が記載されています。
何故ツマアカスズメバチをみかけたときは、連絡が望まれているのかというと、特定外来生物に指定されているからです。特定外来生物とは、海外から来た生物の中でも、日本に大きく影響を与える可能性があるものです。
もしかしたら、セアカゴケグモやヒアリなどは聞いたことがあるかもしれません。じつは、これらも特定外来生物に指定されており、ツマアカスズメバチもそれだけ危険であることがわかります。そのため、できるだけ早く対策をおこなうために、環境省は情報を求めているのです。
人以外もツマアカスズメバチの被害を受ける!その脅威について
ハチは針や毒を有していることから、人に害を与える危険な昆虫というイメージがあるかもしれません。ただ、ツマアカスズメバチが厄介なのはそれだけではないのです。人だけでなく、野生の生物に影響があることも重要です。
特に危険視されているのは、ミツバチに対する被害が挙げられます。襲う理由としては、ツマアカスズメバチの幼虫がミツバチをエサにするからです。成虫は花や樹の蜜を食べるのですが、幼虫はハエやバッタなどの昆虫を主食としており、中でもミツバチを好む傾向があるため、ターゲットにされることが多いのです。
また、狙われるミツバチは野生のものだけでなく、農業用に飼育しているものも例外ではありません。ハチミツを作るための養蜂場には、ミツバチが大量に生息しているので、ツマアカスズメバチにとっては格好の餌場となります。
さらに、私たちが食べているたまねぎやいちごなどの、野菜や果物を作るときにもミツバチは活躍しています。受粉を手伝ってくれるミツバチが減少すると、これらの作物にも影響があるので、日常生活が変化してしまうかもしれません。こういった、日本社会に与える危険性から、ツマアカスズメバチの駆除がすすめられているのです。
もちろんですが、人間に対してもツマアカスズメバチは襲ってくることがあります。特に、巣に近づいたときはしつこく襲ってくることもありますので、できるだけ離れるようにするのがよいでしょう。万が一刺されてしまうと、命にかかわる場合があるため、すぐに医療機関へ診察してもらうことをおすすめします。
ツマアカスズメバチの生態と特徴
生態系について、ほかのハチとは異なる特徴があります。また、ツマアカスズメバチはもともと日本にはいなかった、外来生物という点にも着目しておきたいです。
繁殖力が高い
ツマアカスズメバチは、ほかのスズメバチと比べて非常に高い繁殖力があります。通常のスズメバチは女王バチ1匹につき、約500~1,000匹産むのに対し、ツマアカスズメバチは約5,000~10,000匹で、なんと10倍もの差があります。それにより、ひとつの巣に滞在するハチも多くなるため、刺される危険性もほかのハチより高くなってしまうのです。
天敵が少ない
繁殖力が高いことに加えて、天敵が日本に少ないことも厄介な点です。日本で一般的なハチであるオオスズメバチは、オニヤンマやクマなどのエサになるため、数がちょうどよく保たれていますが、外来生物だとそうはいきません。ツマアカスズメバチが現れたのは近年のことなので、エサにする生物が少なく、人間が対処しなければ数がどんどん増えていくのです。
生息地域の広がりが早い
街や森林でも巣を作りやすいことから、生息地域を広げるのが早い特徴をもっています。じつは、ヨーロッパにも繁殖しているのですが、フランスからスペインを横断して、ポルトガルまで生息域を広げるのに約7年しかかかっていません。そのため、日本では約10年で全国に広がるといわれており、ツマアカスズメバチの駆除が重要視されています。
まとめ
ツマアカスズメバチは全体が黒色で、腹部の半分がオレンジ色になっているハチです。このハチを防除するときは、女王バチを駆除できるトラップを春先に仕掛ける方法があります。ただ、特定外来生物に環境省が指定しているので、みかけたときは地域の環境事務所へ連絡しましょう。
ツマアカスズメバチは危険性が高く、人を刺したりミツバチなどの有益な昆虫を襲ったりします。さらに、繁殖力が高いことや天敵が少ないこと、生息域を広げるのが早いことも厄介です。
巣は高い位置に作られることが多く、刺された場合は命にかかわることもあるので、自力でツマアカスズメバチを駆除するのはおすすめできません。そのため、業者に駆除依頼してみてはいかがでしょうか。
\ 完全無料 /
厳選した全国の蜂の巣駆除業者を探せます!
×
関連記事カテゴリ一覧
蜂の巣駆除の記事アクセスランキング
蜂の巣駆除の最新記事
カテゴリ別記事⼀覧
- お庭の手入れ
- 害虫駆除
- 害獣駆除
- 電気工事
- 鍵開け・交換・修理
- 窓ガラス修理・ドアノブ修理
- 家の修理
- バッテリー上がり
- ハウスクリーニング
- ペット火葬・葬儀
- 家電修理
- パソコン修理・ネット回線
- 家具・雑貨の修理
- 外壁・屋根工事
- リフォーム
- 防犯カメラ設置
- 盗聴器・その他調査診断
- 便利屋・代行サービス
- 引越し・配送サービス
- 買取・鑑定サービス
- iPhone修理
- 防災対策
- オフィス・店舗向けサービス
- その他