ユニットバスはどう掃除する?浴槽とトイレは一緒に掃除していいの?

2021.4.30

ユニットバスはどう掃除する?浴槽とトイレは一緒に掃除していいの?

一人暮らしのマンションやアパートなどでは、省スペースにバスタブとシャワーが同居しているユニットバス形式の浴室が多く見られます。トイレが併設されている場合も多く、とにかくスペースがないためお掃除の手が行き届きにくいというお悩みをお抱えの方も少なくないのではないでしょうか。とくにトイレ一体型の場合、バスタブとを区切るカーテンにカビが発生してしまったというケースをよくお見かけします。

本コラムでは、なにかと大変なユニットバスのお掃除について、効率よく汚れを落とすコツや日頃の注意点など、知っておくと役立つ知識をご紹介いたします。

ユニットバスを掃除してカビを発生させないようにしよう

ユニットバス掃除の大敵と言えば、掃除がしづらいことによって発生しやすいカビです。ユニットバスは狭いスペースに水場が集中していて入り組んでいるため、とにかく湿気がこもりやすく、カビの原因となる汚れを見逃しがちです。本項では各部に生えやすいカビを種類ごとに解説いたします。

発生するカビの種類

・黒カビ(コウジカビ、スズカビ、クロカビ)
お風呂で見かけるカビといえば、まず黒い斑点模様を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。湿気の多い場所に生えやすいカビで、対策を施さないと爆発的な繁殖力であっと言う間に広がってしまいます。タイルの目地や浴槽と床の境目など、掃除しにくい部分に根付き、こすってもなかなか取り切れない厄介者です。

・青カビ(ペニシリウム、アースリニウム)
一般的なカビのイメージに近い、青や緑の色をもったカビです。お正月に食べきれなかったミカンやブルーチーズに生えているのを見かける機会も多いかと思われます。食べ物に生えやすいと言われている青カビですが、湿度が高いとユニットバスにも発生します。いわゆる『カビ臭』とされる臭いは青カビによるものです。

・赤カビ(ロドトルラ)
赤やピンクの色をしたヌルヌルは、正確にはカビではなく酵母の一種です。臭いや害はありませんが、水アカのように繁殖してヌルヌルを作り出すため掃除をするに越したことはありません。

これらのカビはいずれも湿度が高く、適度に暖かい場所で、皮脂や石鹸カスなどの栄養源があると発生します。ユニットバスのカビ対策は、お掃除によってカビのエサとなる汚れを取り除くことから始まると言えるでしょう。
      ユニットバスを掃除してカビを発生させないようにしよう

ユニットバスの掃除はクエン酸が有効?

ユニットバスを掃除するにあたって、非常に便利なアイテムが『クエン酸』です。クエン酸は食品にも含まれる酸性の物体で、粉末にしたものが薬局やホームセンターで安価に入手することができます。ユニットバスの汚れは強いアルカリ性や酸性を持っているため、中性洗剤だとなかなか落とせないことがあるのですが、クエン酸を使えばアルカリ性を中和して分解し、落としやすい状態を作り出すことができます。

同様に、アルカリ性の粉末である『重曹』も便利です。これも料理などに使うものなので、スーパーマーケットなどで手軽に購入できます。重曹は酸性の汚れにてきめんな効果を発揮します。

掃除の原則として、ガンコな汚れは化学的に強固に結びついているため、通常の手段では掃除しにくいという特徴があります。そのため、対になる性質の物体をぶつけて化学反応を起こし、結びつきをほどいてやれば簡単に汚れを落とすことができるのです。
      ユニットバスの掃除はクエン酸が有効?

ユニットバスの掃除は浴槽とトイレ一緒に掃除?

ユニットバスの掃除にあたって、お風呂とトイレの掃除を一緒にするか分けて行うかは悩みどころです。
本コラムでは思い切って同時に掃除してしまうことをおすすめします。お風呂とトイレの汚れは性質的に似ているため、掃除には同じ道具が使えます。また浴槽を気合い入れて掃除しようと思うとどうしても水や洗剤がトイレの方に飛び散ってしまうので、一緒に掃除したほうが気兼ねがありません。これを機に、まとめてきれいにしてしまいましょう。

ユニットバス掃除の方法:浴槽

ユニットバス掃除の基本として、浴槽の汚れはカビを除くと大まかに分けて二つあります。『水アカ』と『皮脂・石鹸カス』です。

水アカは水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムといったミネラル成分が、水の蒸発にともなって浴槽表面に残ったもので、石のように強固に結びついてただこするだけではうまく落ちてくれません。そこで活躍するのがクエン酸です。ミネラル成分はアルカリ性なので、酸性のクエン酸を水に溶いて吹き付けると、中和されて柔らかく掃除しやすくなります。

皮脂や石鹸カスは、入浴後に湯船に浮いた皮脂などが、そのままお湯を抜いても浴槽に残り続けて固着したもので、こちらも非常にガンコです。皮脂と石鹸はいずれも酸性の汚れなので、重曹のアルカリで中和して落としてしまいましょう。

どちらの場合もコツとしては、汚れにクエン酸と重曹をしっかり付着させて長時間保持することです。ただ水に溶いて塗るだけではすぐに滴り落ちてしまうので、キッチンペーパーなどにしみ込ませて『湿布』すると、長時間汚れに留まってしっかり中和してくれます。
      ユニットバス掃除の方法:浴槽

ユニットバス掃除の方法:トイレ

ユニットバスを掃除する際はトイレも一緒にきれいにしましょう。トイレ一体型ユニットバスの大きな利点の一つに、トイレ掃除にもシャワーが使えるという点があります。これを利用しない手はありません。

便器の中はもちろん、便座や蓋、便器の外側など、まとめてシャワーで流すことで簡単に掃除ができます。ユニットバスの場合、とくに風呂側からの湿気でトイレにもカビが発生しやすいので、便器と床の境目など汚れが溜まりやすい場所は徹底的に洗い流していきましょう。
      ユニットバス掃除の方法:トイレ

ユニットバスの排水溝がつまったら

ユニットバスの掃除の仕上げに、排水溝をきれいにしていきます。排水溝の汚れは浴槽と同様水アカと皮脂、石鹸カスがほとんどなので、浴槽と同じ方法で掃除ができます。厄介なのが排水溝のつまりで、原因は大きく分けて二種類に分別されます。

一つは排水溝のキャップの目詰まりです。入浴時に抜けた髪の毛などが排水キャップに絡まって、そこに更に石鹸カスがこびり付いて通り道を塞いでしまっているケースです。排水キャップは固定されていますが、ひねって取り外せるものが多いので、外して詰まっている異物を除去してから丸洗いしていきましょう。

もう一つは、排水溝の奥にある『トラップ』の詰まりです。排水溝は下水道に直通しているため、下水から臭いが上がってこないようにトラップという部位が設けられています。これは配管が途中でU字に曲がっていて、ここに水を溜めることで下水との間に水でフタをする仕組みです。トラップの中身は排水溝に水が流れるたびに入れ替わりますが、髪の毛や異物が入り込むとうまく水が流れず詰まってしまうことがあります。

トラップは排水溝の奥深くにあるため掃除の手が届きくいですが、つまりの原因が髪の毛であれば、市販の除去剤を使って取り除くことができます。除去剤を排水溝に流し、しばらく置いておくことで、髪の毛を溶かして流れやすい状態になります。
除去剤を使ってもつまりが解消されない場合は、トイレ用品として市販されているラバーカップ、いわゆるスッポンで強引に押し流してしまうことも有効です。
      ユニットバスの排水溝がつまったら 

ユニットバスを常に清潔にしておくコツ

ユニットバスの掃除をラクに行うには、やはり汚れが固着しにくい環境をつくることが一番です。日頃の入浴時のちょっとした工夫で、汚れやカビを発生しにくくすることができます。

・使い終わったらシャワーで浴室全体を流す
皮脂や石鹸カスは流れ残りが乾燥して固着するパターンがほとんどです。そのため入浴後に浴槽全体をシャワーでしっかり流し、原因物質が汚れになる前に取り去ってしまいましょう。このとき冷たいシャワーを使うと、浴室の温度が下がってカビが生えにくくなるという効果も見込めます。

・換気を常に行う
ユニットバスにこもりやすい湿気はカビにとって絶好のエサになります。常に換気を徹底し、浴室が乾燥した状態を保つことでカビの抑制に役立ちます。

・排水溝用にネットを用意する
排水トラップにゴミが溜まってしまうと取り除くのに手間がかかってしまいます。これを防ぐために、排水キャップにネットを設置するようにしましょう。ゴミが溜まったらネットを外して中身を捨てるだけなので、お手入れが格段にラクになります。
      ユニットバスを常に清潔にしておくコツ

まとめ

ユニットバスの掃除のコツについてここまでご紹介してきました。要点をまとめますと下記の通りです。

・ユニットバスは構造上湿気がこもりやすく汚れが溜まりやすい。とくに入り組んだ場所に生えるカビは掃除の大敵。
・ガンコな汚れは化学的に強く結びついているため通常の洗剤では落としにくい。クエン酸や重曹を使って化学的に中和することで効率よく汚れを落とすことができる。
・トイレ併設型のユニットバスは、トイレの掃除にもシャワーを使えるというのが利点。トイレ掃除と浴槽掃除は一緒に行うのがオススメ。
・排水溝のつまりは髪の毛によるケースが多い。トラップが詰まったら市販の除去剤で髪の毛を溶かして掃除する。
・汚れの固着は浴槽表面に汚れの原因が付着したまま放置されると起こりやすい。日頃から入浴後にシャワーで全体を流すなどのケアが有効。

ちょっとした工夫や心がけで、ユニットバスの掃除はとてもラクに行えるようになります。どうしてもガンコな汚れを取り切れないときは、一度バスルームクリーニングの専門業者に相談するのも一つの手です。経験豊富なプロの手腕で、ピカピカの浴室を手に入れましょう。

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