カラスはお葬式をする生き物?カラスの死骸にほかの仲間が集まる理由

2021.4.30

カラスはお葬式をする生き物?カラスの死骸にほかの仲間が集まる理由

街中でよくみかけるカラスですが、「カラスの死骸」はあまり目にしないなと感じることはありませんか。 また、万が一カラスなどの動物の死骸を見つけたときの対処に困る人は多いと思います。

今回の記事では、不思議なカラスの死骸についてご説明していきます。さらに、実際にカラスや動物の死骸を見かけた際の正しい対処法などもご紹介します。いざというとき適切に対処できるように参考にしてみてください。

カラスの死骸を見かけない理由

カラスの死骸を見かけた人が少ないことから、「カラスは亡くなった瞬間に異次元の世界へ消える」や「カラスは自分の死骸を消す特殊な方法を持っている」などのさまざまな推測が存在するようです。

しかし、カラスの死骸を街中で見ないのにはしっかりとした理由があります。それは、カラスが自分の巣で死を迎えることが多いからです。

そもそもカラスが街中に行くのは食料を探しに行くときですが、元気がないときには巣でじっとしていることが多いようです。カラスの巣の場所は例外もありますが、ほとんどが比較的人目の少ない山や林などに作られています。普段は「人が見ないような場所に作られている巣で亡くなるため、そもそも人が見る機会が少ない」ということなのです。

カラスの死因の主な理由は突発的な事故と、病死や老衰などの健康面の理由の2つに分かれます。カラスは鳥の中でも頭がよいので突発的な事故で死んでしまう場合は比較的少なく、健康面の理由で死んでしまうことの方が多いそうです。

カラスの死骸を見かけない理由

カラスなど動物の死骸を見つけたらどうすべき?

見かけることが少ないカラスの死骸ですが、もし見かけた場合はどうすればいいのかと困ってしまう人も多いでしょう。袋に入れてゴミに出したり、埋葬、供養してあげたくなる人もいるかもしれませんが、それらは本当に正しい対処法とはいえません。

なぜなら、カラスや他の野生の動物などには、人間に感染する恐れのある細菌などを保有している可能性が高いといわれているからです。
きちんと感染症対策を行っていない人がカラスなどの死骸を処理すると感染してしまうかもしれません。その死骸がある自治体の役所に連絡をして処理してもらいましょう。

もし大量にカラスなどが死んでいる場合は、伝染性の病気や薬害の可能性も考えられます。死骸に触れることなく、自治体と保健所に連絡するようにしましょう。

カラスの死骸などを道路などに放置しておくと、ハエがたかるなどの衛生問題だけではなく、車の通行に対して悪影響を与えてしまう場合もあります。できるだけ放置をしないようにしましょう。

カラスは死骸のあるところに集まってきます

死骸を持っているとカラスに脅威とみなされることも

カラスの死骸には、仲間たちが集まってきて鳴き始めます。それはいったい何をしているのでしょうか。「お葬式を行っている」などといわれる場合もありますが、実はきちんとした理由があります。

まずは、その死んでしまったカラスに「一緒に飛び立とう」と呼びかけている場合があります。生きているカラス同士が鳴き合っている場面はよく目にすると思います。それを生きているカラスが死んでいるカラスにいっているのです。

また、周囲に脅威がないか調べている場合もあるようです。上記のように仲間のカラスはカラスの死骸に呼びかけますが、応答はもちろんありません。
その時点でカラスは仲間の死を認識し、なぜ仲間が死んでしまったのか。つまりカラスの死骸がある周辺に他の仲間や自分が死んでしまう恐れのある脅威があるのかを確認しているのです。

カラスの死骸を見つけたらどうすべき?

カラスの死骸を見つけたらどうすべき?

カラスの死骸に仲間が集まり、周囲の脅威を確認すると前述しました。この脅威にあてはまる対象として、カラスの死骸をもっている人が含まれているそうです。

米ワシントン大学の生物学研究者であるスウィフトの実験結果によると、カラスの死骸をもった人がいる場所においてカラスはほぼ例外なく騒ぎ、鳴き声によって仲間のカラスに注意を促したそうです。

また、同じ人が6週間にわたって同じ場所に立ってみると、カラスの死骸を持っていないにもかかわらずカラスはずっと騒ぎ続けたという結果がでています。このことからカラスは人間の顔を覚えるということが言えるでしょう。
同大学の生物学者マーズラフの実験では、9年半も人の顔を覚えていたカラスがいるという結果もでているほどです。

カラスは以外の死骸には無関心。でも脅威と知れば……。

一方で、カラス以外の鳥の死骸をもっている人に対しては敏感な反応がみられなかったという結果もでています。カラスはカラスの死骸のみに敏感に反応するようです。

スウィフトの実験では鳴き声をあげて騒いだだけですが、カラスから脅威とみなされるとカラス(特に子育て中のカラス)に攻撃されることもあるそうです。
このことから、カラスの死骸はもちろん、ほかの鳥の死骸を見つけても自分で処理するのではなく、カラスの駆除を行っている業者に依頼するのがいいでしょう。

死骸を持っているとカラスに脅威とみなされることも

カラスの知能の高さ【券売機カラス】

カラスの死骸について紹介してきたところ少し余談ですが、カラスの知能の高さをご存知でしょうか。

カラスは人の顔を9年半覚えていたと前述したように記憶力が優れていますが、それだけではありません。バーモント大学のヘンリック博士の実験によると、カラスが人間のように論知的に行動することが証明されたそうです。

カラスについて最近日本で話題になったのが、「券売機カラス」です。2018年5月1日に東京都墨田区の錦糸町駅にて、券売機を利用していた女性から乗車カードを奪う行為や、切符を買おうとしている仕草をしている様子が撮影されました。これは、どうすれば券売機を利用できるのかと論理的に行動している姿と言えるのではないでしょうか。

そんな券売機カラスを女性が捕獲し、鳥獣保護管理法違反ではないかという指摘が相次ぎました。
その女性は良心から捕獲にいたったそうですが、野生鳥獣を許可なく捕獲・処分することは鳥獣保護管理法という法律で禁止されています。1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処すると定められているため、カラスなどの鳥獣の捕獲・処分は個人で行わないようにしましょう。

まとめ

カラスの死骸を見かけない理由は、カラスのほとんどが、人目の少ない巣で亡くなることが影響しています。

それでも、突発的な事故などで亡くなったカラスの死骸を見かけることがあるかもしれません。もしカラスの死骸を見かけた場合には、自分で処理してしまうと感染症に感染する危険があります。自治体の役所や保健所に連絡して処分してもらうようにしましょう。

また、カラスやハトなどの鳥獣を許可なく捕獲・駆除することは、法律によって禁じられています。家の近くに巣を作られていて困っているなどの鳥獣に関してお困りの人は、鳥獣駆除のプロに依頼して対処してもらいましょう。

ハト駆除を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ハト駆除」をご覧ください。

ハト・カラス被害を解決!

無料現地調査 最短30

※対応エリアや加盟店によって変わります

施設内に住み着いてしまった、大量にいて怖い、フン害などで衛生面が心配など。鳥害は思った以上に深刻です。スピーディーに解決するためにもプロに相談してみましょう!

『生活110番』では、
お住いの地域で人気のプロを探せます

ベランダ・駐車場・工場など様々な場所での鳥害被害は、生活110番にお任せください。

ハト駆除 22,000円~
ハト駆除のおすすめ業者を見る

関連記事カテゴリ一覧

ハト駆除の記事アクセスランキング

ハト駆除の最新記事

カテゴリ別記事⼀覧