部屋の空気を入れ替えるため、窓を開けっぱなしにしたいという方は多いでしょう。しかし気になるのが虫などの侵入。とくに夜は蚊だけでなく、部屋の明かりに誘われてカナブンやコガネムシなどが入ってくることも……。
こうした虫などから守るのが網戸ですが、時おり穴が開いてしまうことがあります。小さな穴であれば網戸の補修シートなどを使えば簡単に補修できるので、虫が入ってくる前に直してしまいましょう。
今回は網戸の補修、そして網戸が寿命を迎えている場合の張替え方法についてご紹介します。
目次
網戸の小さな穴は補修シート・テープで直せる!
網戸に穴が開いていれば、たとえ小さな穴であっても蚊やハエなどの侵入を許してしまいます。そのため穴を見つけたら、補修用シートを使って直してみてください。
数センチほどの小さな穴であれば、100均などにも対応した補修用シートが販売されています。わずかな費用しかかからないため、手軽にチャレンジすることができるでしょう。またホームセンターなどにはより大きな穴に対応したシートやテープも販売されています。補修の必要な部分が大きくても、意外と対応できてしまうのです。
インターネットにもこんな商品が
インターネットでも網戸補修用品は多く販売されています。その一例をご紹介しましょう。
和気産業 網戸パッチ グレー
このシートの特徴は網戸に粘着剤を使用していないため、取り外しができる点にあるでしょう。また好きな形に切り取ることも可能です。
さまざまな色や柄がついたタイプも市販されているため、穴補修だけでなく好きな形に切り取り飾り付けてみるのも手でしょう。
ニトムズ 強力網戸補修シート M526
網戸の破れが出やすい網戸枠周辺を補修するためのシートです。テープ状のため風を通さないのがデメリットですが、ネットの目に合わせて目立たなくすることが可能です。
イワタニ 網戸補修シート SAH-8ST
四角いシートの周りに粘着部分が付いており、そのまま内側に貼って使うタイプです。形こそ目立ちますが通気性があり、風通しへの影響を気にせず使うことが可能です。
補修シート・テープの使い方
補修用シート・テープはメッシュ状になっているものに粘着剤が付けられていることが多く、この粘着剤を利用して網戸にくっつきます。ただし一部の商品は網戸のメッシュを利用し、面ファスナー(マジックテープ)のようにかみ合わせることで固定する仕組みです。
そのため穴ぎりぎりに貼り付けてしまうと固定の強度が足りず、すぐにはがれてしまいます。まずは穴の大きさの3倍以上を目安に、シートやテープを用意しましょう。その後補修シート(テープ)を穴の開いた箇所に内側から当て、両側から押さえつけるだけ。
なお補修した箇所が目立つ場合は網戸の補修シートをさまざまな形に切り抜き、補修箇所以外に貼り付けても面白いかもしれません。穴補修をしつつ、個性的な柄を活かした網戸に変えることができます。
※一部の補修シートは外周のみ粘着シートがついており、切り取り・切り抜きができない場合があります。
ただし網戸の寿命は5~10年!
窓ガラスの外に設置される網戸は劣化が進みやすく、寿命は5年から10年といわれています。そのため穴が開いた場合はほかの部分についても穴が開きやすい状態になっているおそれがあるといえるでしょう。
劣化しやすい原因
網戸が劣化しやすい大きな原因として、次の4つが挙げられます。
日光の影響
日光に含まれる紫外線はさまざまなものを劣化させる傾向にあります。化学繊維やステンレスなどでできている網戸の網も例外ではなく、紫外線に当てることで反応を起こしもろくなっていくのです。また日光による加熱も悪影響を与えるでしょう。
風雨にさらされる
強い風で網戸に強い力がかかったり、雨がたたきつけたりすることでも網戸は劣化を起こしていきます。
無理な力をかける
網戸を開け閉めするときに網の部分を引っ張る、網の部分を押すなどして無理な力をかけると端の部分が破れてきてしまいます。
ペットの爪とぎ
ペット、とくに猫は網戸を使って爪とぎをしようとします。当然ながら網戸に大きな負担がかかり、爪とぎをした部分やその周辺が破れてしまうことも多いでしょう。
穴が開いたら「張り替え」の検討も
網戸は周りの部分をゴムで押さえ、ピンと張るようにすることで破れにくくしています。網戸に穴が開いてしまえばその張りがゆるんでしまい、さまざまなところが破れやすくなってくるのです。
また網戸が破れるほど劣化しているということは、網にとっての寿命を迎えていることを意味します。そのため張替え後1年以内など明らかに寿命でない限り「補修」は応急処置にとどめ、「張り替え」することも検討してみてください。
網戸の張替えは自分でもできる!
ここからは網戸の張替えについて説明していきます。
必要なもの
網戸の張替えには次のようなものが必要です。複数枚の網戸を張り替えることも多いため、道具をそろえておいても決して損にはなりません。
★網戸張替え用のネット
★押さえゴム
★網戸ローラー(ゴムを押し込めるよう、円盤状のローラーがついたもの)
★カッター
★はさみ
★クリップ(十分な厚さを挟み込めるもの)
なお押さえゴムには太さがあるため、張り替える網戸に合ったものを必ず利用しましょう。太さが分からなければ張り替える予定の網戸を一部切り取っておくと目安になるほか、ホームセンターではサンプルとして、小さな切れ端を置いていることもあります。
①網戸の周りの部分はゴムで押さえつけられているので、まずはゴムの切れ目を探して網戸ローラーの反対側のとがっている部分で引き出します。ローラーで上手くいかない場合はマイナスドライバーなどを利用するのも手です。
②押さえゴムを上に引っ張るようにして丁寧に外していきましょう。網が端で切れているなどして溝に残っている場合は、ブラシなどで取り除いてください。
③新しい網を用意し、設置する面積より少し大きめにカットします。ギリギリになってしまうと作業がしにくくなり、途中でゴムから網が外れてしまうおそれも出てきてしまいます。
④網の目と網戸の枠を揃え、クリップなどで四隅を中心に固定しましょう。その後新しい押さえゴムを取り出し、少し手前から1つめの角を中心にローラーで押し込んでいきます。なお表裏がある網を使用するときには「屋内側が上」になるよう注意が必要です。
⑤1つめの角の作業が終わったらゴムを引き出して網戸の溝に合わせ、四隅をローラーの反対側で仮止めしてください。
⑥網戸がピンと張れるよう気を付けながら、ローラーを使って一辺ずつゴムを押し込んでいきます。
⑦一周したら押さえゴムを切り取り、網戸がピンと張っていることを確かめます。たるんだ部分があった場合はその周辺のゴムを引き出し、調整しましょう。
⑧網戸の溝に合わせてカッターを当て、軽く力を入れて余った端の部分を切り取っていってください。
網戸の張替えはこのように、慣れてしまえば簡単な作業です。材料費もそれほど高くないので、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
プリーツ網戸(アコーディオン網戸)は業者へ
網戸のなかには「普段は折りたたんでおき、使うときに伸ばす」プリーツ網戸(アコーディオン網戸)という種類があります。このプリーツ網戸はそもそも網交換に対応していないタイプのほか、交換に対応していても作業が難しいです。そのためこのタイプの網戸を使っている場合は業者に交換を依頼するようにしてください。
また通常の網戸であっても縦長・横長のタイプは作業が難しくなる傾向にあります。難しそう、と感じたら一度張替えのプロに相談しましょう。
張り替える網の選びかた
網戸に使える網にはいくつかタイプがあります。用途にあわせて、適切なものを選ぶようにしましょう。
素材
網戸の多くには「ポリプロピレン」と呼ばれるプラスチックの一種が原料として使われています。そのほか、ポリプロピレンよりも強度のある「ポリエステル」や「ガラス繊維(グラスファイバー)、さらには「ステンレス」(鉄にクロムやニッケルを混ぜ、さびにくくした合金)が使われることも多いです。
網目の細かさ
網戸の目の細かさは「メッシュ」という単位で表されます。1インチの中に何個の網目があるのかを示しているため、この数値が多ければ多いほど目が細かくなり、より小さな虫を防ぐということになるでしょう。一方目が細かくなればなるほど網戸越しの景色は見えにくく、風通しも悪くなりますが、繊維を細かくしたり色を工夫することで視界向上を狙った製品もあります。
一般的には18~20メッシュ(網目1つあたり1~1.2mm前後)が使われていますが、虫対策を重視するのであれば24メッシュ以上の製品を使うことが多いです。
色
網戸といえば灰色のイメージが強いかもしれませんが、近年では黒色のほか、さまざまな色の網戸ネットが市販されています。
とくに網戸が黒色だと光の反射が抑えられ、網戸の向こうの景色が見えやすくなる効果があります。そのため「外側が白~灰、もしくは銀」といった明るめの加工、「内側を黒」にすることで、外から家の中は見えづらく、中から外の景色が見えやすい製品が人気になっています。
そのほかの特徴
網戸ネットには原材料に防虫成分を混ぜ込み、効果を狙った製品も開発されています。ただし効果が出るのは2~3年程度であり、早めに張替えが必要になる点がデメリットです。
また見た目を重視し、柄が付いた網戸ネットなどを選んでみるのもよいでしょう。
まとめ
たとえ小さな穴でも虫が入ってくる原因になるため、網戸にほつれや穴を見つけたら補修シートなどを活用してふさぐようにしましょう。網戸の補修用シートは100均でも販売されているため、手軽に活用できます。
ただし穴やほつれの原因が網戸ネットの劣化や寿命の場合も少なくありません。そのため補修は応急処置と考え、網戸の張替えの検討をおすすめします。ご紹介した通り難しい作業ではありませんが、何か不安があるならばプロに依頼するのも手でしょう。
窓を開けて換気し快適な生活空間を作るつもりが、虫との戦いにならないよう、網戸の性能低下には気を付けておいてくださいね。
網戸の張り替えの依頼もできる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「畳・襖・障子張り替え」をご覧ください。
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