電流計のつなぎ方はこれで解決。便利な電気をより感じよう

2021.4.30

電流計のつなぎ方はこれで解決。便利な電気をより感じよう

学校の理科の授業で電流計と電圧計を取り扱った方も多いかと思われます。
この電流計と電圧計を使うことで電気が流れるメカニズムを知った方も多いでしょう。でも、いざ大人になって使ってみようという機会があっても、なかなか思うようにいかないものです。

そこで今回はこれらの機器の違いなど基本的なことをまとめてみました。
また、電気を使用する以上、やはり感電してしまう可能性はあるものです。
感電するメカニズムもご紹介しますので、身近に潜む感電事故の予防策についてもご覧ください。

電流計と電圧計の違いは

電流計

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電流計は測定レンジ(測定範囲)切り替えのために抵抗器がメーターコイルと並列に入ります。この抵抗器の名称が分流器です。

電圧計

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電圧計は測定レンジ切り替えの為に抵抗器がメーターコイルと直列に入ります。この抵抗器の名称が倍率器です。

電流計と電圧計の違いは、つなぐ抵抗器が並列か直列かの違いしかありません。

・電流とは
回路における電気の流れを指します。回路に流れる電流の量が多いほど電球は明るくなり、少ないほど暗くなります。
電流はプラスからマイナスに流れ、回路は配線図を使って表されます。

・電圧とは
電圧とは回路に電気を流そうとする力を指し、V(ボルト)という単位を使います。

電流計と電圧計をつなぐときの基本事項

直列つなぎ
電流計は回路に対し直列につなぎます。
これは、回路の中を流れる電流とメーターの中を流れる電流の値を一致させるためです。

並列つなぎ
電圧計は回路に対し並列に取り付けます。
これは、並列に取り付けることで電位差が同じになるという性質を使います。

電流計・電圧計の種類(直流用・交流用)

直流用
直流においての電流を測定するのに使用されます。
電流計単体では大きな電流をはかれないため、目的の電流に合わせて分流器を使用します。

交流用
商用周波数程度(45ヘルツから65ヘルツ)の交流電流を測定するのに使用されます。
直流にも使用できますが、電流が大きくなるにつれて誤差が大きくなるため注意が必要です。

電流計と電圧計の違いは

電流計のつなぎ方!正しいマイナス端子のつなぎ順を知ろう

やってはいけないこと

抵抗器や電球を使わずに電流計を直接電源とつないではいけません。
電流計は内部の抵抗が非常に小さいため、直接電源とつなげると大きな電流が流れ、電流計が壊れてしまいます。

また、電流計を回路に並列につないでもいけません。
電流は抵抗の少ないところを選んで流れるため、並列につなぐと抵抗を避けた電流が電流計に流れ、壊れてしまいます。

電流計のつなぎ方の正しい手順とは

正しい手順通りにおこなわないと、電流計が壊れてしまうことがあります。

(1) 調節ねじで電流計の指針を0に合わせます
(2) 電源のプラス極側に電流計のプラス端子をつなぎます
(3) マイナス端子5アンペアに回路のマイナス極側をつなぎます
(4) 針の振れが小さいときは500ミリアンペアにつなぎかえます
(5) 500ミリアンペアに変えたときに針が大きく振れれば、電流が500ミリアンペアということになります。

電流計のつなぎ方!正しいマイナス端子のつなぎ順を知ろう

電圧と電流が高いと感電する?危険な電気について

感電とは

感電とは人体に電流が流れてショックを受けることです。電圧がある場合に電流が流れると、感電します。
感電の形態は以下になります。

(1) 電圧がかかっている2線間に同時に触れ、短絡電流が人体を流れる
(2) 電圧がかかっている電線や機器に触れ、電流が人体から地表に流れる
(3) 漏電している部分に触れ、電流が体を通って地表に流れる

感電の大きさは「流れた電流の大きさ」「流れた時間」「流れた部位」によって変わります。
身近なものに「静電気」がありますが、あれも小さな感電といえます。
静電気で大きな怪我にならないのは、高い電圧が流れているのにもかかわらず電流が非常に小さいからです。
電流の大きさによって感じる症状は以下の通りになります。

1ミリアンペア…電気を感じる程度
5ミリアンペア…痛みを覚える
10ミリアンペア…我慢できない痛み
20ミリアンペア…痙攣をおこす、動けなくなる
50ミリアンペア…非常に危険な状態になる
100ミリアンペア…致命傷

手が濡れているときは人体の抵抗がおよそ半分以下になるため、流れる電流は多くなります。

電圧と電流が高いと感電する?危険な電気について

感電を防止するための対策について

感電は命にかかわります。感電を防止するための対策については以下の通りです。

・常に絶縁をよくしておく、破損したところはすぐに修理・交換を行うこと
・濡れている・湿っているところで電気を使わない
・漏電ブレーカーを取り付ける
・幼児がコンセントプラグに何かを差し込んだり、コンセントをなめたりしないよう気を付ける
・漏電する確率の高い家電にはアース線(緑や黄色の細い線)をつける
・コンセントを挿すときは、濡れた手で挿さないように注意する

まとめ

電流も電圧も、私たちの生活には欠かせないものです。
また、感電は身近なところでも必ずおこり、電圧が高くなくても条件次第では死に至るものもあります。
万が一感電した場合にはすぐに医療機関へ受信をしましょう。

そのように感電しないためにも、漏電していないかどうかはチェックが必要です。
もし漏電している箇所を見つけた場合は、業者へと相談しましょう。

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依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」「漏電改修」をご覧ください。

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