窓ガラスの交換は自分でできる!確実に交換して費用を抑えるやり方

2023.9.12

窓ガラスの交換は自分でできる!確実に交換して費用を抑えるやり方

「業者に頼むのもいいけど、窓ガラスくらいなら自分で交換できないかな?」
「交換できそうなら自分でやって節約したい」

自分で窓ガラスを交換して費用を抑えようとお考えの方も多いでしょう。
しかし、「そもそも素人に窓ガラス交換はできるのか」と気になりますよね。

結論からいいますと、窓ガラスの交換はDIYに慣れていない方でもできます
窓の交換作業は単純なので、難しい作業や知識を必要としないからです。

この記事では、窓ガラスの交換を自分でおこなうための方法を詳しくまとめています。
参考にして、失敗や不具合が出ることなく安全に窓ガラスを自分で交換してください。

窓ガラス交換の難易度は低い

先ほども伝えたとおり、窓ガラスは自分で交換できますが、なんとなく難易度が高いイメージがありますよね。

しかし、実際は難しいどころか、窓ガラスの交換作業はかなり簡単です。
その理由は以下のとおりなので、DIYが初めての人でも問題ありません。

【交換作業が簡単な理由】
  • ほとんどの道具をホームセンターで揃えられる
  • 専門的な技術や知識がいらない
  • 1人でも作業ができる

交換作業の内容については「窓ガラスを自力で交換する手順」でイラスト付きでわかりやすく紹介しています。
自分でも窓ガラスが交換できるか不安な方は、交換手順の内容を見て判断するとよいでしょう。

損傷の激しいガラスの自力交換は危険

ボールなど、外からの飛来物の衝撃で貫通したり、破片が散るほど割れたりしているガラスの場合は注意が必要です。
例えば以下のような割れ方をしている場合、交換作業の最中に砕けたガラスの破片が飛んで、ケガをするおそれがあります。

割れた窓ガラス

このような場合は自分で無理に交換しようとせず、ガラス修理業者に依頼して解決したほうが安全です。

窓ガラスの自力交換で必要な準備

窓ガラスを自分で交換する前に、道具と新しいガラスの準備が必要です。
不具合なく安全に窓ガラス交換ができるように、不備なくしっかりと用意しましょう。

道具を用意する

窓ガラスを交換するにあたって、以下の道具が必要です。

絶対に必要なもの 任意で必要なもの
  • プラスドライバー
  • マスキングテープ
  • メジャー
  • 軍手
  • ガラス板厚測定カード
  • ブルーシート(部屋での作業時)
  • 替えのグレチャン※(素材が傷んでいる場合)
  • ハサミ(新しいグレチャンを取り付ける場合)

※グレチャン:窓サッシの溝にある、ガラスを固定するゴム状の素材のこと。

ガラス板厚測定カードは通販サイトで購入が必要ですが、それ以外の道具はホームセンターで購入できます。

エスコ ガラスシクネスゲージ(品番:EA720XG-1)

エスコ EA720XG-1 ガラスシクネスゲージ
価格 1,559円
測定可能範囲 2~25mm

新品の窓ガラスを注文する

窓ガラスは基本的にホームセンターでは売られていません。
そのため、ガラス専門店の通販サイトで注文をして入手します。

ただし、その前にガラスの寸法と厚みを測り、同じサイズのものを購入しなければなりません。
今使っているガラスの寸法と厚みが違うと、窓枠に合わず交換できないからです。

ガラスの寸法は、これからご紹介する方法を使えば簡単に測れます。

窓ガラスの寸法の測り方

窓ガラスはサッシにはめ込むように取り付けられているため、寸法を測るには基本的にサッシの分解が必要です。
しかし、1枚で構成されている一般的なガラス(単板ガラス)なら、以下の手順で分解せずに測れます。

【窓ガラスの寸法測定手順】
  1. メジャーでガラス部分の縦と横の長さを測る
  2. 測った長さからそれぞれ12mmをプラスする
窓ガラス測り方

なお、メジャーで測る寸法の範囲はサッシとサッシとの間です。
間に挟まっているゴム状のパーツ(以下グレチャン)ではないのでご注意ください。

また、サッシを分解する方法は「窓ガラスの交換手順1手順2」で解説しています。
分解して寸法を測る場合はそちらを参考にしてください。

ガラスの厚みは測定カードで測る

ガラスの厚みは光の屈折を利用して厚みを測定できる測定カードという道具を使います。

使い方は、ガラス面に対して45度傾けた状態で測定カードの底面をガラスに当てます。
その状態で、ガラスに反射した測定カードを見て、下の線と上の線が一致している部分の数字を読み取ってください。

その数字が、今測定しているガラスの厚みです。

測定カードの使い方

窓ガラスを自力で交換する手順

窓ガラスを自力で交換する手順は、以下の4つです。
それぞれイラスト付きでわかりやすく解説します。

【窓ガラスの自力交換手順】
  1. 窓枠からサッシを外す
  2. サッシを分解してガラスを外す
  3. 新しいガラスを装着する
  4. サッシを組み立てて元に戻す

手順1:窓枠からサッシを外す

まずは、窓枠からサッシを外しましょう。
サッシは外れ止めのロックがかかっており、解除しない限りサッシを外せません。

外れ止めのロック解除方法は、そのサッシに貼ってあるシールに記載されています。
その指示に従い、ロックを解除してサッシを外してください。

なお、外れ止めのロックには「サッシに取り付けられている」ものと「レールに取りつけられている」ものの2パターンがあります。

それぞれの解除方法を紹介しますので、参考にしてサッシを外してみましょう。

解除方法1.サッシの外れ止めレバーを下げる

【サッシの外れ止めロック解除方法】
  1. 外れ止めロックの近くにあるネジを緩める
  2. 外れ止めのレバーを下げてロックを解除する
  3. サッシを持ち上げて取り外す
サッシの外れ止めロック解除方法

解除方法2.レールにある外れ止めをずらす

【レールの外れ止めロック解除方法】
  1. 外れ止めロックのネジを緩める
  2. ロックを端のほうへずらす
  3. サッシを持ち上げて取り外す
サッシの外れ止めロック解除方法2

手順2:サッシを分解してガラスを外す

次はドライバーを使ってサッシの角にあるネジを外し、サッシを分解します。
その後、ガラスに付いているグレチャンを外すことで、窓ガラスをサッシから外す作業は完了です。

なお、サッシ下部にネジが2つ付いていますが、上のほうのネジを外してください。
下のネジはサッシをスライドさせる戸車の高さ調整のネジです。

サッシのネジを外すときに外すネジの位置

手順3:新しいガラスにグレチャンを装着する

古い窓ガラスを取り外したら、いよいよ新しい窓ガラスへの交換です。
まずは以下の流れでグレチャンを取り付けましょう。

【グレチャンの取り付け方】
  1. ガラス上部の真ん中を始点にして、グレチャンを取り付ける
  2. マスキングテープでグレチャンと新しいガラスを固定する
  3. グレチャンの継ぎ目同士もマスキングテープでふさぐ
新しいガラスにグレチャンを装着し、マスキングテープで固定

グレチャンを取り付ける際は、強く引っ張らずにガラスにかぶせるような形で取り付けてください。
そうすることで、グレチャンの位置がずれることなくきれいに仕上がります。

新しいグレチャンを取り付ける場合

新しいグレチャンを取り付けるなら、新しいガラスに合うようにハサミでカットする必要があります。
その場合の手順は以下のようになります。

【新しいグレチャンを取り付ける手順】
  1. ガラス上部の真ん中を始点にして、グレチャンを取り付ける
  2. ガラスの4つの角にあたるグレチャンにペンなどで印を付ける
  3. グレチャンを外し、印を付けた部分にハサミで切り込みを入れる
  4. もう一度グレチャンを装着し、マスキングテープで固定する
  5. 継ぎ目部分のグレチャンを、3~5mmほど余裕を持たせてカットする
  6. 継ぎ目をマスキングテープでふさぐ

なお「3.」の手順では、グレチャンが直角に曲がるようになるまで深く切り込みを入れてください。
切り込み方が甘いと隙間ができやすく、うまく装着できない場合があるからです。

下記イラストくらいまでカットすると、きれいにグレチャンを装着できます。

新しいグレチャンのカット方法

手順4:サッシを組み立てて元に戻す

あとは、分解した時と逆の手順でサッシを組み立てて戻すだけです。
以下の流れで組み立てましょう。

【窓を組み立てる手順】
  1. ガラスにサッシの枠を取り付け、ネジ止めする
  2. サッシを窓枠に取り付ける
  3. 外れ止めのロックをかける

窓ガラスを組み立てることができたら、最後にガラスからはみ出ているマスキングテープを取り除けば作業は終わりです。


これで窓ガラス交換の手順の解説は終わりです。
しかし人によっては「思ったより難しそう」「失敗しないか不安」と思われるかもしれません。

まだ自分で交換するか迷っている方は、業者の交換費用と比べてDIYならどれぐらい安くなるかがわかれば、判断の助けになるかもしれません。

自力で交換すれば業者依頼より約3,000円安くなる

窓ガラスは自分で交換するとどのくらい安くなるのか気になる方もいるでしょう。
そこで、自力交換でかかる費用をシミュレーションし、業者の料金の平均と比較してどれだけの差が出るのか調べてみました。

【自力交換の場合の費用内訳※】

窓ガラス:10,424円
ドライバー:542円
マスキングテープ:171円
メジャー:416円
軍手:170円
測定カード:1,471円
合計:13,194円

※窓ガラスは90×90cm 3mm厚の金額です。
※窓ガラスはガラス専門店の見積り、他の道具はAmazonを参考にしました。

施工会社のガラス交換費用まとめ※
A社 23,100円~
B社 13,000円~
C社 16,500円~
D社 12,650円~
A~D社の平均 16,312円~

※90×90cm 厚み3mmの料金です。
※消費税・出張費等を含みます。

検証した結果、自力交換費用は業者依頼より3,000円ほど安くなるということがわかりました。
各道具を100円ショップなどの安価で購入できる店舗で購入したり、家にあるものを使ったりすればさらに費用を節約できます。


ここまで窓ガラス交換について解説してきましたが、賃貸住宅のガラスの場合はちょっとお待ちください!
交換作業をする前に、まずは相談が必要だからです。

賃貸住宅の場合は管理会社との相談が必要

賃貸住宅の場合、窓ガラスの交換を自分でおこなってはいけません。
なぜなら、賃貸住宅の窓ガラスは管理会社が所有しているもののため、勝手に交換するとトラブルの元になるからです。

そのため管理会社と相談し、交換してもよいか許可を取ってからにしてください。

賃貸住宅の場合の費用負担

窓ガラスを交換する理由が「ガラスが割れた」という場合、状況次第では費用負担が管理会社になる場合があります。
具体的には、以下のケースで入居者・管理会社どちらの費用負担になるかが決まるため、覚えておくとよいでしょう。

入居者負担のケース 管理会社負担のケース
  • 不注意でガラスを割った
  • 故意にガラスを割った
  • 熱割れで割れた※
  • 外からボールが飛んできて割れた※
  • 経年劣化で割れた
  • 自然災害で割れた
  • 空き巣などの被害で割れた

※入居者の過失で起きた場合は例外

まとめ

窓ガラスの交換は特別な技術が必要なく、以下4つの手順をおこなえば簡単にできます。
それぞれの道具を用意する手間はありますが、少しでも安く窓ガラスを交換したい方はやってみましょう。

【窓ガラスの自力交換手順】
  1. 窓枠からサッシを外す
  2. サッシを分解してガラスを外す
  3. 新しいガラスを装着する
  4. サッシを組み立てて元に戻す

なお、交換元の窓ガラスとまったく同じサイズの窓ガラスを購入しないと、サッシと合わない場合があります。
この記事で紹介した寸法の測り方を参考に、正確なガラスのサイズを調べてから購入するようにしてください。

また、ガラスが大きく割れているなど、作業にケガの危険がある場合は業者依頼にするべきです。

もしガラス修理業者をお探しなら、ぜひ生活110番におまかせください。

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