曇りガラスとその他ガラスを徹底比較!交換するならなにがおすすめ?

2022.7.14

曇りガラスとその他ガラスを徹底比較!交換するならなにがおすすめ?

近年、さまざまな場所でよく目にする「不透明ガラス」。外部からの視線をさえぎる効果のあるこの不透明ガラスは、私たちのプライバシーを守ってくれます。

不透明ガラスの中でも「曇り(くもり)ガラス」は、昔から家庭、街中問わず幅広く愛されています。しかし、これまでは曇りガラスが主流でしたが、近年ではフロストガラスや型ガラスといったさらに進化したガラスも登場しているのです。

この記事では、曇りガラスの特徴やその他の不透明ガラスとの比較などについてご紹介していきます。ガラスの購入や交換の際には、ぜひお役立てください。

目次

曇りガラスは紫外線もカットする!?曇りガラスの特徴とメリット

曇りガラスは不透明ガラスの一種で、内部を外から見えなくできるという特徴があります。一般的な透明ガラスの片面に微細な傷をつけることでツヤを消し、表面をざらつかせることで完成します。

曇りガラスと似たものに「磨り(すり)ガラス」というものも存在しますが、このふたつに大きな違いはありません。曇りガラスとほぼ同じ効果かつ、同じしくみのものといわれています。

曇りガラスには、多くの特徴があります。下記ではそんな曇りガラスのメリット・デメリットをご紹介していきましょう。

■曇りガラスのメリット

外からの視線が気にならない

一番のメリットは、やはりプライバシーを守ることができるという点にあるでしょう。

本来、ガラスは透明度を重視するものです。しかしその場合、室内が見えてしまい、プライバシーが侵害されてしまう可能性もあります。この曇りガラスであれば、外からはモザイクがかって見えるため、一定のプライバシーは保たれるでしょう。

また、カーテンをつけずとも、プライバシーを守ったまま日光を取り入れられるという点も大きな魅力です。

紫外線をカット

曇りガラスには、紫外線をカットしてくれる効果があります。

通常の透明ガラスだと直射日光が入ってきてしまうため、日中はレースカーテンやシェードを閉めて紫外線対策をする必要があります。

しかし曇りガラスであれば、日中カーテンを閉めなくても直射日光が当たることはありません。

直射日光をやわらげてくれる

窓が陽の差し込む方角の向きにある場合、太陽光がまぶしくてカーテンを閉めてしまうこともあるでしょう。しかしカーテンを閉めてしまうと、室内が暗くなってしまう場合もあります。

しかし曇りガラスであれば、直射日光をやわらげ、まぶしすぎない光を取り入れてくれるのです。また、レースカーテンやシェードを必要としないため、開け閉めをする手間も省けます。

■曇りガラスのデメリット

掃除が大変

曇りガラスは表面がザラザラであるという特徴を持っているため、一般的なガラスよりも汚れがややたまりやすくなっています。また、指紋なども付きやすく、透明ガラス以上の掃除回数が求められるでしょう。

また、磨りガラスは汚れが付きやすいだけではなく、落ちにくいという特徴もあわせもっています。どれだけみがいても汚れが残ってしまうこともあるので、極力汚さない努力も欠かせません。

やや割れやすい

曇りガラスはガラス表面に細かいキズが入っているため、一般的なガラスに比べてやや割れやすいというデメリットがあります。耐久性に問題があるわけではないのですが、取り扱いには注意が必要といえるでしょう。

加工された面がぬれると不透明度が落ちる

ザラザラに加工された面がぬれるとやや透明度が落ち、中の様子が見えやすくなってしまいます。とくに浴室などの窓はぬれやすいため、場合によっては追加でカーテンやフェンスなどの対策をしておく必要があるでしょう。

■曇りガラスを掃除したい場合は……

曇りガラスには汚れがたまりやすいという傾向があるため、適度に掃除をする必要がありますが、掃除が大変なのは曇りガラスのデメリットのひとつ。そこで、曇りガラスの掃除方法を簡単にご紹介します。

掃除方法

毎日掃除をする時間がない、汚れがひどいときは以下の方法で曇りガラスを掃除するとよいでしょう。

〇用意するもの
 

ガラス用洗剤
そうきん
バケツ
たわし(ブラシ)
ゴム手袋

〇掃除の手順
 

①ガラス洗剤をガラス全面にスプレーしていく
②デコボコのない場所は、水をしぼったぞうきんでしっかりと拭く
③次に、洗剤を全体に伸ばすように拭いていく
④洗剤が乾きはじめたら、かわいたぞうきんで洗剤や汚れを拭きとる
⑤その後、たわしやブラシなどでデコボコ面をしっかりこする
⑥水拭きで汚れを拭いた後、から拭きすれば完了

曇りガラスとは?磨りガラスとの違い

曇りガラス以外にもさまざまな種類がある!

不透明ガラスには曇りガラスの他にも、「フロストガラス」「型ガラス」などの種類があります。そこでこの章では、曇りガラス以外の不透明ガラスの解説をしていきます。ぜひ、ガラス選びの参考にしてください。

フロストガラスとは?

フロストガラスとは、曇りガラス同様片面に加工がほどこされているガラスです。見た目も曇りガラスそっくりになっていますが、その大きな違いは表面の加工にあります。

フロストガラスではただ細かいキズをつけるのみではなく、その上から化学薬品で処理することによってザラザラとした感触を軽減しています。

この処理によって、曇りガラスのデメリットである汚れやすいという点が解消されました。近年では曇りガラスよりも、このフロストガラスの方が利用されています。やや高価ですが水にぬれても透けないため、家具への利用がしやすくなっている点が魅力ですね。

型ガラスとは?

型ガラスは、表面が石のように凸凹しています。曇りガラスやフロストガラスのようにガラスを半透明にするのではなく、この凸凹をいかして視界をぼかすことで視認性を下げています。

型ガラスは汚れが落ちやすく、掃除がしやすいという点が特徴で、かつ他のガラスに比べて安価という点が魅力です。やや不透明性は低いですが、フロストガラス同様ぬれても透明度はほぼ変わらないため、さまざまな用途に利用できるでしょう。

曇りガラス・フロストガラス・型ガラスを徹底比較!

この章では、前章までで挙げた「曇りガラス」、「フロストガラス」、「型ガラス」を、項目ごとにわかりやすく比較していきます。

透明度の比較(見えにくさ)

曇りガラス>フロストガラス>型ガラス

基本的には、曇りガラスがもっとも視認性の低いガラスとなっています。逆に型ガラスは視界をぼかすタイプのガラスなので、ものの輪郭などはある程度わかってしまいます。

汚れの付きにくさ、落ちやすさ

型ガラス>フロストガラス>曇りガラス

汚れやメンテナンス面に関しては、圧倒的に型ガラスが便利です。汚れの種類にもよりますが、軽く水拭きをするだけでもかなりきれいになるでしょう。曇りガラスの場合は加工がきめ細かい分、汚れも落ちにくくなってしまっています。その分、手入れもやや大変になってしまうのが難点です。

価格コスト(安さ)

型ガラス>フロストガラス≒曇りガラス

基本的には型ガラスの方が安価かつ、早く仕上がります。しかし、オプションやガラスの種類、形状によっては、フロストガラスの方がより高い可能性もあります。あくまで目安ですので、実際に購入する際はよく確認するようにしましょう。

水にぬれてしまった場合の透け具合

曇りガラス:透ける
フロストガラス:ほぼ変化なし
型ガラス:ほぼ変化なし

曇りガラスは水にぬれると透けてしまいますが、それ以外のフロストガラスや型ガラスは不透明性にほとんど変化がありません。この要素は不透明ガラスの使い道に大きくかかわってくるため、しっかり知っておきましょう。

強度

型ガラス>フロストガラス≒曇りガラス

どのガラスも外付けのガラスとして利用できるため、けっして強度に問題があるわけではありません。しかしこの3つの中で比較した場合、順序をつけるとすれば、型ガラスがもっとも強いといえるでしょう。

なぜなら、フロストガラスや曇りガラスが強化ガラスに対応できないのに対し、型ガラスは強化ガラスに加工できるからです。一般的な使用法ならどちらでも問題はないのですが、より安全を求めたい方であればこの強化型ガラスを検討してみてはいかがでしょうか。

 

以上のように、曇りガラスやフロストガラス、型ガラスを比較すると、わかりやすくそのガラスの特徴が見えてきます。自分の目的に合ったガラスを選べるよう、購入の際には特徴を踏まえてじっくり検討するようにしましょう。

曇りガラスにはメリットがたくさん!

デザインや用途ごとにガラスを使い分けよう

不透明ガラスにはそれぞれ特徴があり、またそれぞれに適した用途があります。ここでは、曇りガラスとフロストガラス・型ガラスに適した用途をご紹介していきます。

曇りガラス・フロストガラスに適した使い方

曇りガラスやフロストガラスは透明度が低く、ガラスを通してみてもほとんど形がわからないというメリットがあります。しかし、汚れは型ガラスに比べて落ちにくいので、利用する場所には注意が必要です。

具体的な利用法の例としては、パーテーションやインテリアなどが挙げられます。
とくに勉強用や仕事用のデスクを分けるパーテーションにこのガラスを活用すれば、余分なものは目に入らなくなるでしょう。かつ、ガラス表面も目に付くような模様がないため、集中しやすい環境が作れるのではないでしょうか。

型ガラスに適した使い方

型ガラスは安価かつ、汚れが落としやすいというメリットがあります。そのため、生活の中のさまざまな用途に活用することができるでしょう。とくに型ガラスはぬれてもほぼ見た目が変わらないため、水にぬれやすい場所などには非常に適しています。

しかしそのメリットは反面、生活感が出てしまい、インテリアとしての要素が薄くなってしまうというというデメリットにもつながります。シンプルかつオシャレなデザインのガラスを求めるなら、この型ガラスはあまり適していないかもしれません。

デザイン性が低いといっても、レトロなデザインや和風なデザインとは相性がいいという見方もできます。自分のすきなデザインに合わせて使い分けましょう。

 

近年ではペアガラスという商品も

ここまでは各不透明ガラスのメリットからデメリット、適した用途まで詳しく解説してきました。しかし、そのデメリットを補うことのできる「ペアガラス」というものも近年登場しているのです。

■ペアガラスとは

ペアガラスとは簡単にいえば、2重構造の窓のことです。その見た目・構造から、「複合ガラス」と呼ばれることもあります。主にサッシ付きの窓ガラスに用いられることが多く、近年の住宅のガラスにも広く普及しています。

2枚のガラスの中間には少しだけすき間があいており、その特徴がペアガラスの大きなメリットにもつながります。ここからはペアガラスの特徴について詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

■ペアガラスのメリット

不透明ガラスの「汚れやすい」というデメリットを軽減できる

ペアガラスであれば、汚れの落ちにくい曇りガラスであってもその心配なく利用することができます。なぜなら、このペアガラスでは不透明に加工された面を内側に向けておくことができるからです。

要するに、2枚組の内側に汚れやすい面があれば外部の汚れの影響を受けない、ということです。このペアガラスを使えば、さらに多くの要素に不透明ガラスを利用していけるでしょう。

断熱性が高く、節電効果もある

ペアガラスは一般的な1枚のガラスに比べて、断熱性能が非常に高くなっています。単純に2枚組なのでその分外気を通しにくいという理由もありますが、その高い断熱性の最大の秘密は、「ガラス間のすき間」にあるのです。

このすき間には主に空気が入っており、この空気が室内の熱を逃がさないようにしてくれています。また、この内部の空気をアルゴンガスと呼ばれるガスに変更したり、真空状態にしておいたりすると、さらに断熱性能は高まっていきます。

このメリットにより夏は涼しさ、冬は暖かさが外部に逃げなくなります。そうなれば電化製品を過度に使用する必要がなくなるため、節電にも役立ってくれるのです。

防犯性能も高い

ガラスが2枚になることで、ガラスの強度が上がり防犯性能が高まります。さらに2枚の組み合わせを工夫すれば、さらに強力なガラスにすることもできます。

たとえば、1枚を強化ガラスにしておけばそうそう簡単には割れなくなります。また、防火ガラスなどに替えておけば、災害の対策にもなるのです。

 

組み合わせやその機能の魅力を活かして、機能性やインテリア面で大活躍してくれるペアガラス。そんなペアガラスにも、デメリットはあります。

■ペアガラスのデメリット

修理や交換にかかる費用がやや高め

ペアガラスは一般的なガラスに比べて、かなり手の込んだ構造になっています。そのため、割れた場合や不具合があった場合、ペアガラスに交換しようと思っている場合は、交換修理にかかる費用がやや高めになりがちな部分はあります。

サッシや部品面がかみ合わない・結露が起きる

ペアガラスに交換すると、単純計算で重量・幅は2倍になります。そうなってくると元々のサッシやレールが使用できず、追加で購入することになってしまう可能性があります。

また、ペアガラスは断熱性が高く室内の結露対策にも有効ですが、窓のアルミ部分には結露が発生してしまうことがあります。とくにアルミは結露が発生しやすいため、気になる方は違う素材のサッシに買い替える必要があるでしょう。

 

予算が足りない場合はガラスシートで曇りガラスをDIY

ここまでさまざまなガラスを紹介してきましたが、「ガラスを取り換えるのは予算的にちょっと……」と思っている方もいるのではないでしょうか。しかし最近では、曇りガラスを簡単にDIYすることもできるのです。

今あるガラスに貼るだけで曇りガラスにできる「曇りガラスシート」がホームセンターや通販などで販売されています。ガラスシートの柄にも種類があるため、お部屋に合わせたオシャレな曇りガラスにしたいという方にはぴったりです。

ほとんどのガラスシートは、ガラスに水をかけてシートを貼るだけという工程のものが多く、手軽に貼ることができます。またガラスシートを貼ることにより、ガラスが割れた際にも飛び散りにくいというメリットもあるため、地震などの対策にもなりますね。

しかし、ガラスシートは一度貼るとはがしたときに粘着跡が残ってしまうこともあります。「ガラスがべたべたになるのは嫌……」という方は、ガラス交換してくれる業者に依頼して曇りガラスに交換してもらうとよいでしょう。

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ガラスの交換修理は業者がオススメ!その理由や費用相場

いざ、ガラスを交換しようと思っても、やり方や手順がわからないという方も多いのではないでしょうか。たしかに自分でやろうと思えばできる作業ではあるのですが、慣れない人がおこなうとケガにつながってしまう恐れがあります。ガラスの破損やその破損によるケガなど、思わぬ被害にあわないためにも、作業は慎重におこなわなくてはいけません

プロの業者であれば迅速かつ、丁寧にガラスの修理・交換をおこなってくれるでしょう。また、業者によってはガラスの種類などについての相談に乗ってくれることもあります。困ったことがあれば、なんでも相談してみるとよいでしょう。

■ガラスの交換修理の費用相場は?

ガラス交換・修理の費用相場は、その種類などによって幅があります。ここではガラス1枚当たりの費用相場についてご紹介していきましょう。

〇ガラスの交換修理費用
 

・一般的な透明のガラス:約5,000円~2万円
・曇りガラスなどの不透明ガラス:約1万5,000円~3万円
・ペアガラス:1万5,000円~3万5,000円

この費用相場はあくまで目安なので、業者によって大きく変わることもあります。また、交換だけの場合や交換する場所、ガラスのサイズによっても細かく費用は変動するので、施工前には必ず見積もりをとっておきましょう。

まとめ

曇りガラスには、プライバシーを守ってくれたり、紫外線をカットしてくれたりなど、さまざまなメリットがあります。しかし、表面がデコボコしている分、お掃除は大変という一面もあるため、使用の際は注意しましょう。

不透明ガラスにはさまざまな種類があります。フロストガラスや型ガラスなど、それぞれに魅力や特徴があるので、うまく使い分けていきましょう。また、近年主流になってきているペアガラスも非常に便利です。機会があれば、検討してみてはいかがでしょうか。

しかし、「自分で交換するのは自信がない」という方もいるのではないでしょうか。そんなときは、ガラス交換をしてくれる業者に依頼してガラス交換してもらうことをおすすめします。

業者であればスムーズかつ安全に施工してくれるでしょう。費用などはガラスの種類や交換場所によっても差が出るので、施工前にしっかり話を聞いておくことが大切です。

ガラス修理・交換を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ガラス修理・交換」をご覧ください。

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