日射遮蔽って何?基礎から解説!窓からの熱を遮って夏を乗り切ろう

2021.4.30

日射遮蔽って何?基礎から解説!窓からの熱を遮って夏を乗り切ろう

日本の夏はとにかく暑く、年々全国的に平均気温が上昇しています。「外は暑いからといって家で冷房をつけていてもあまり涼しくならない」「空調をつけっぱなしにしていると身体の調子が悪くなってしまう」というお悩みがある方も少なくないでしょう。

なかなか涼しくならない原因は、日中は窓やベランダを通して日差しが入り込み、熱が室内にこもってしまうからかもしれません。

室内の熱がこもらないように、窓から入る日差しの熱を遮ることを日射遮蔽といいます。この日射遮蔽をうまくおこなっていないと、室内でいくら空調をつけていても涼しくならないのです。

本コラムでは日射遮蔽に効果的な方法をご紹介します。室内に熱を入れないようにして快適な夏を過ごしましょう。

暑さ対策には日差しの熱を取り入れないことが重要!

日射遮蔽とは、窓から室内に入る日射熱を遮ることをいいます。

日射がどのように侵入してくるかというと、

・日射が窓から透過し、床や壁によって熱が伝わり室内に入り込んでくる
・日射が屋根や外壁に当たることにより熱が伝わる

の2つがあげられます。

夏に室内に入ってくる熱の70パーセント以上は窓からの侵入ともいわれます。そのため夏の暑い日は、いかに室内に太陽からの熱を入れないかが最も重要といえるでしょう。

朝起きて日差しを浴びると、とても気持ちよく目覚めることできる人が多いのではないでしょうか。しかし、夏場は昼間に近づくにつれて日差しはとても強くなり、気温の上昇とともに室内がうだるような暑さになってしまいます。

また、窓から入る日差しを遮らないで生活していると、室内に置いてある家具が日焼けして変色してしまうおそれがあります。30℃を越える日は、室内でも熱中症を起こしてしまうケースが少なくありません。

そのため、少しでも日射遮蔽をして室内に熱を取り入れないようにすることが重要なのです。

暑さ対策には日差しの熱を取り入れないことが重要!

窓の内側のカーテンで日射遮蔽はできるの?

ご家庭でできる身近な日射遮蔽方法として、窓の内側にカーテンを取り付けているご家庭は多いのではないでしょうか。カーテンの中には、一般的なレースカーテン以外に日射遮蔽効果のある遮光カーテンなどが販売されています。

遮光カーテンは夏の強い日差しや、夜の街灯の光を抑えることができます。また厚地タイプの遮光カーテンは、日差しだけではなく、外から聞こえる話し声や車が走る音を抑えることができます。

しかし、厚地の遮光カーテンは閉じると昼間でも室内がとても暗くなるので、1日中明かりが必要となってしまいます。

また、窓ガラスとカーテンのサイズがきちんと合っていなければ、すき間から熱が入り込み遮蔽効果を得られにくくなるというデメリットもあります。

窓の内側のカーテンで日射遮蔽はできるの?

窓の日射遮蔽はどういった手法で可能?

遮光カーテンは室内での日射遮蔽の手法ですが、室外でも日射遮蔽できる手法がいくつかあります。遮光カーテンと一緒に使うことでさらに遮熱効果をあげることができるかもしれません。

庇(ひさし)

家の壁に窓の庇を取り付けることで、日射遮蔽が可能となります。庇とは、家の窓や玄関など、日差しが入ってくる場所の上部に設置された小型の屋根ことです。日本家屋の縁側などにも設置されていて、古くから日射遮蔽に使用されてきました。最近は住宅の外観に合わせて、アルミやステンレス製の庇も使用されています。

ルーバー

ルーバーは、羽板(はいた)と呼ばれる細い板をブラインドのように平行に並べたものを窓の外側に設置して使うことができます。羽板の角度を変えることができる可動式のタイプもあり、板を斜めに傾けることによって日射遮蔽の効果が期待できます。羽板の素材は、すりガラスやアルミなどが多く用いられています。

遮蔽スクリーン

遮蔽スクリーン(遮熱スクリーン)は窓の外側に布を取り付けて日射遮蔽することができます。窓にそのまま垂れ下げて設置するすだれのようなタイプや、ベランダの上部から斜めに傾けて下部を固定するタイプもあります。

緑のカーテン

緑のカーテンとは、植物を用いたカーテンのことです。植物のつたや茎、葉などをからませた網を使い、窓全面を覆って日射遮蔽をおこなっています。

また、植物が光合成をするため空気清浄効果もあります。ゴーヤーやキュウリなどの、食べられるつたの植物を使った緑のカーテンもあります。

窓の日射遮蔽はどういった手法で可能?

窓のガラスだけでも日射遮蔽は可能?

遮蔽効果を得るには外に設置するものばかりではなく、窓ガラスだけでも日射遮蔽をすることが可能です。

日射遮蔽効果の高い窓ガラスとして、Low-Eガラスが人気です。Low-Eガラスは、ガラスの室外側を特殊金属加工してできた金属膜で覆われている窓ガラスです。

赤外線を反射することが可能で窓ガラス全面に遮熱効果があるため、遮光カーテンのようにサイズを気にする必要がありません。庇や遮光カーテンは日差しを反射したり遮ったりするため室内が暗くなりがちですが、Low-Eガラスなら熱だけを遮るため、室内の明るさを保つことができます。

ただし、Low-Eガラスは完全な透明色ではありません。窓から外を眺めたときにくすんで見えるので、気になる場合があるかもしれません。

Low-Eガラス以外にも!日射遮蔽効果の高い窓ガラスの種類

ガラスにはさまざまな種類があり、Low-Eガラス以外にも日射遮蔽に効果の高い窓ガラスがあります。それぞれのガラスの特徴とあわせてご紹介します。

・単板ガラス
透明な平板ガラスなのでほとんど日射は透過します。

・複層ガラス
2枚の板ガラスの間に乾燥空気を封入した断熱性の高いガラスですが、日射はほとんど透過します。

・ブラインド内蔵複層ガラス
複層ガラスの空気層にブラインドを組み込んだガラスです。高い断熱効果とともに、ブラインドの開閉により光のコントロールも合わせて日射遮蔽効果があります。

このようにガラスの種類によって得られる日射遮蔽の効果は異なります。

窓のガラスだけでも日射遮蔽は可能?

冬の寒さ対策のために断熱性能も意識!

夏の室内は日射遮熱をすることで暑さを抑えることはできます。冬の寒さには、断熱性能を意識するとよいでしょう。

先ほどご紹介したLow-Eガラスの中には、窓ガラスが2枚構造となったLow-E複層ガラスというものがあります。日射遮蔽するだけではなく、室内の熱を外に逃がさない断熱効果もあります

Low-E複層ガラスはほかにも、防音効果や紫外線をカットする効果などのオプションが充実しているタイプもあります。ご自宅の環境に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。

冬の寒さ対策のために断熱性能も意識!

まとめ

日射遮蔽は、夏は酷暑とも呼べる日本で少しでも快適に過ごすためにしておきたい対策の1つです。一般的なカーテンより遮光性のあるカーテンを利用して、夏の日差しを遮っている方もいますが、カーテンだけでは日差しの熱を遮ることはできません。

そのため、より日射遮蔽するにはLow-E複層ガラスに交換してみるのもおすすめです。Low-E複層ガラスなら、日差しの熱だけではなく赤外線や紫外線をカットすることができます。日射遮蔽にガラスの交換をしてみようかなと思ったら、業者に依頼してみてはいかがでしょうか。

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