フロントガラスの修理はキット?業者?飛び石によるキズ・ヒビを直す
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フロントガラスにキズができたら、まずはキズの大きさや位置を確認しましょう。キズの大きさや位置によって、DIYが向いているか業者に修理してもらうべきなのかが分かるからです。
この記事では、フロントガラスの修理でDIY可能なキズの範囲や具体的な修理の手順、業者に修理を依頼した場合の費用についてまとめています。修理方法について一通り確認し、ご自身に合った方法でフロントガラスのキズを直してみてください。
目次
フロントガラスの修理方法はキズの「大きさ」と「位置」から判断する
フロントガラスにキズが入ったら、修理を考える必要があります。キズの大きさによっては、自分で修理することも可能です。しかし、必ず業者に修理を依頼したほうがよいケースもあるので注意してください。ここでは、自分で修理が可能かどうかの判断をする方法を紹介していきます。
DIY可能なケース
DIYが可能かどうかは、キズの大きさや位置などから判断してください。場合によっては、業者に依頼をする必要があります。ここではキズを判断する材料を紹介します。
・大きさ
直径1.5cm以内のキズ
・キズの位置
「ガラス下部から8cm」、「ガラス上部、左部、右部から4cm」よりも内側のキズ
・キズの種類
小さい飛び石などがあたり、ヒビが衝撃点にのみ入っているキズ
上記に該当する場合はキズの状態がまだ浅いため、自分で修理することも可能です。しかし、しっかり修理をしたい場合は、無理せず業者に依頼しましょう。
ご自身で修理したい場合は、本コラム内の「基準を満たしているキズならDIYで修理!費用や手順」をご覧ください。業者に任せてしっかり直したい場合は、本コラム内の「リペアが難しい場合は業者に依頼するのがおすすめ!」をご参考ください。
業者に依頼したほうがよいケース
つづいて、業者に修理の依頼をしたほうがよいケースを紹介します。
・大きさ
直径1.5cmよりも大きいキズ
・キズの位置
「ガラス下部から8cm」、「ガラス上部、左部、右部から4cm」の範囲に入っているキズ
・キズの種類
飛び石などがあたり、ヒビが衝撃点から上下広がって入っているキズ
上記に該当する場合は、キズの修理が難しいため業者に依頼しましょう。場合によっては、ガラスの全交換が必要となるケースもあります。業者へ修理の依頼をする場合は、本コラム内の「リペアが難しい場合は業者に依頼するのがおすすめ!」をご覧ください。
フロントガラスにできたキズを放置する危険性
フロントガラスのキズを、放置しては絶対にいけません。小さなキズだからと放置をしていると、風圧や振動によってキズは広がっていきます。
とくに高速道路を運転するときや台風の日の運転は、キズが広がるリスクが高くなるでしょう。運転中にフロントガラスのキズが広がってしまい、視界をさえぎってしまう危険性があります。事故にも繋がりかねませんので十分に注意をしましょう。
また、フロントガラスのキズが大きくなると交換が必要になります。先延ばしにして損害を大きくしてはいけません。キズが小さいうちにしっかりと直すことが大切です。
基準を満たしているキズならDIYで修理!費用や手順
キズがDIYをしても問題のない軽微なものであれば、修理をおこなっていきましょう。しかし、DIYをするにあたり注意点があります。ここではDIYの前に知っておきたい「再修理」についてと、DIYにかかる費用や方法を紹介します。
DIYをする際は、この章をしっかりと読んだうえでおこなっていきましょう。
必ず知っておきたい「再修理」について
フロントガラスの修理をDIYでするにあたり、「再修理」についても知っておきましょう。ガラスのキズ修理は、1度でしっかりと直す必要があります。1度失敗してしまうと、2度目はきれいに直すことが難しくなるからです。
もし、DIYで修理をして失敗した場合、ガラス修理業者に持っていってもキズがきれいにならない可能性があることを理解しておきましょう。
DIY修理にかかるおおよその費用
DIYでガラス修理をする場合の費用は、全部で5千円もあれば十分でしょう。ガラスの修理には、ガラスリペアキットを使用します。ガラスリペアキットは、カー用品店やネット通販で2千円~4千円程度で購入が可能です。
ほかには、清掃用の「乾いた布」やキズの中のゴミをきれいにするための「ピン」、仕上げに使う「カミソリ」を用意してください。
DIY修理の手順
必要なものを準備したら、DIYをおこなっていきます。ガラスリペアキットの説明書をしっかり読みながら修理をするようにしましょう。ここでは、基本的なガラス修理のDIY方法を記載していきます。
1.汚れを除去する
最初に汚れを除去していきます。乾いた布でガラスをきれいに拭いてください。水分が入ってしまうと補修液がうまく固まらないので、水拭きは絶対にしないようにしましょう。また、キズの中に入った汚れも補修液をいれるため、できるだけとる必要があります。
2.リペアキットの準備をする
購入したリペアキットは、注射器と台座がセットになっています。取り出して、ガラスのキズ部分に台座をセットしましょう。そして、台座に補修液の入った注射液をセットします。リペアキットの説明書もよく読んでおいてください。
3.補修液を注入する
台座に補修液を流し込みます。そして、注射器の引き上げと押し上げを10秒ずつ10セット繰り返します。減圧状態と加圧状態を繰り返すことで、キズの細部にまで補修液が浸透していくのです。
4.補修液が乾燥するのを待つ
保護フィルムを貼って30分~1時間程度待ちましょう。天気や気温によっては乾燥に時間がかかる場合があります。冬場は長めに見ておいてください。
5.仕上げをおこなう
最後に仕上げをおこないます。キズからはみ出した補修液を、カミソリを使って削ってください。ガラスにキズをつけないように注意しながら削っていきましょう。はみ出した補助液がなくなり、透明になれば完了です。
リペアが難しい場合は業者に依頼するのがおすすめ!
ガラス修理がDIYで難しい場合は、業者に依頼しましょう。業者であれば、フロントガラスの状態をしっかりと判断して修理をおこなってくれます。専用の機械を使って修理をするので、市販のリペアキットよりも見た目がきれいになる場合が多いです。
ここではどの業者に修理を依頼すればいいのか、業者に依頼する際の費用相場を紹介します。
フロントガラスの修理先について
フロントガラスの修理先を依頼したいときは、「ディーラー」「修理工場」「ガラス修理の専門店」にいきましょう。ディーラーの場合、最終的にガラス修理専門店が修理をおこないます。中間マージンが発生するため値段が上がる傾向にあります。
また、業者によっても値段の設定は違うことから、ガラスの修理をする際は必ず見積りをとるようにしましょう。
フロントガラス修理の費用相場
フロントガラスの修理と交換、それぞれの費用相場を記載します。フロントガラスの交換は純正品かどうかや、車種によっても違いがあるので必ず見積りをとりましょう。
フロントガラスの補修:1万5千円~3万円程度
軽微なガラスの補修であれば、車種によっての違いはあまりありません。
フロントガラスの交換:5万円~12万円程度
フロントガラスの交換は、おもにフロントガラス自体の金額によって変わります。ガラスのサイズの小さい軽自動車は5万円~8万円程度ですが、フロントガラスが大きい車種の場合は10万円を超えるでしょう。また、ガラスには純正品、社外品、海外輸入品、中古品などがあります。
純正品はガラスに純正のロゴが入ったガラスでメーカーが認証したものです。見積りは基本的に純正品のガラスに交換することを前提としておこなわれます。
社外品は同じメーカーが作成したものであれば、ガラスそのものの機能に違いはありません。価格は高くなりますが、商品によって紫外線や赤外線をカットするなど、高機能なものもあります。
海外輸入品がいちばん金額を安くおさえることができます。しかし、商品の質がピンキリのため、歪みがあるなど粗悪品もあることに注意しましょう。
業者がおこなう修理の例
フロントガラスの修理は、DIYと同じように補修剤を使いながら修理していきます。DIYと違うところは、専用の機械を使いながら作業をおこなうためより細かくきれいに修理をすることができるところです。
自動車保険は使えるの?
飛び石によるフロントガラスのキズは、自動車保険を使うことができます。補償範囲の狭いエコノミー型の保険であっても、基本的には補償範囲内です。項目としては、「飛来中や落下中の他物との衝突」に該当します。
ガラスの交換になると、10万円近くの費用がかかります。自動車保険でまかなえば出費をおさえることが可能です。しかし、自動車保険を使うと等級が下がることを理解しておきましょう。総額では修理費用よりも保険料が高くなってしまったということもありえます。
再発を防ぐためには「原因」を把握しておくことが大切!
フロントガラスの飛び石を、100%防ぐことはできません。しかし、普段の車の走らせかたに注意することでフロントガラスにキズが入る確率を減らすことができます。車を運転する際の注意点を紹介します。
車間距離をあける
前の車からの飛び石に注意することで、リスクを減らすことができます。
砂利道でスピードをおさえる
自分が飛ばした小石が跳ね返ってきて、車にあたる可能性があります。小石がありそうな場所では、スピードをおさえ安全運転をするように心がけましょう。
まとめ
フロントガラスの修理をすることができるかどうか、DIYで修理をする方法をご紹介してきました。フロントガラスのキズの種類によっては、DIYでできない場合があります。
1.5cm以上の傷やフロントガラスのふちのほうに傷がある場合は、業者に修理の依頼をしましょう。ガラスのキズを放置することはおすすめできません。走行中にヒビが広がるおそれがあるからです。
弊社では車のフロントガラスを修理することができる業者をご紹介しております。24時間365日電話受付が可能です。万が一の際はお気軽にご相談ください。
※対応エリアや加盟店によって変わります