「え？ドアノブが回らないんだけど」そんなときの応急処置と修理方法

部屋に入ろうとしてドアノブを回しても空回り。そもそもドアノブ自体が回らず、ドアが開かない。逆に出ようとしたときに開かず、部屋に閉じ込められる。なかなか考えたくない状況ですが、ドアノブは摩耗し劣化する部品のため、そのような事態は十分に考えられます。

しかし、あせってドアをけやぶってしまえば、ドアノブだけでなく扉自体の修理費用も加わってきます。まずは深呼吸をして落ち着き、応急対策を思い出してみましょう。

今回はドアノブが回らないときの対策について、ドアノブ修理と絡めて考えてみます。

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ドアノブが回らないときは固定し直してみる

ドアノブが回らない、回りにくいときはまず落ち着いて、ドアノブを固定しているネジを締めなおしてみてください。必要に応じて　一度外してみてもいいかもしれません。

ドアノブはノブ部分と回転部分、ラッチ部分の3つが組み合わさって動く仕組みです。とくに回転部分とラッチ部分は密接に関係しています。ノブの回転がうまくラッチまで伝わっていないのかもしれません。ネジを締め直すことでずれが解消され、ラッチに力が伝わるようになる可能性は十分にあります。

また一度取り外せば位置を設定しなおすことにつながるため、同じように部品の間で力が伝わっていなかったときは有力な解決方法となります。
ドアノブの外しかたについては「ドアノブ修理をDIY！ドアノブが外れないときに試したい方法 」で解説しています。そちらもぜひ、ご参照ください。
　　　　　　　　　　

劣化が激しい場合はドアノブを交換する

丈夫な部品、と思うかもしれませんが、日々使うドアノブは部品同士の摩擦で内部が劣化してしまうため、長期的には交換する必要があります。
およそ10年から15年が交換の目安です。しばらくドアノブを交換していない、交換した覚えがなくドアノブが回らない、回りにくいというときには交換することも考えておく必要があるでしょう。

ドアノブは交換する前提で作られており、扉ごとすべてを交換しなくてはいけないケースはまれです。費用はかかってしまいますが必要経費として、ドアノブ交換に踏み切ることが大切です。
　　　　　　

ドアノブが回らないときの対処法

しかしドアノブが回らなければドアが開かず、日常生活に大きな支障が出てしまいます。とくにトイレに入っていてドアノブが動かないとなれば、まずは応急処置としてなんとかしなければなりません。

最終的にはドアをけやぶるなど強硬手段に出なければならないときもありますが、まずは次のような方法を試してみてください。

鍵がかかっていないかもう一度確認する

とくに円筒錠の場合、ドアノブを動かなくすることでドアを開けられないようにしています。一度落ち着いて、ドアノブに鍵がかかっていないか確認してみてください。

ラッチ部分を動かす

ラッチ部分があることでドアは閉まり、ドアノブを回さなければ開かないようにしてくれています。しかしドアを閉める際、ドアノブを回す必要があるのは使いにくくなります。

そのためラッチ部分は室内側が斜めになっていることが多く、ラッチが自然に引っ込むことでドアはドアノブを回すことなく閉めることができるのです。これを応用して、ドアノブのすき間に薄いカード状のものを挿しこんでみてはどうでしょうか。うまくいけばラッチが引っ込み、ドアが開くかもしれません。
　　　　　　

原因が分からない場合はプロへ依頼

ネジの締め直しなどで直ればよいものの、それでもドアノブが回らないときは一度プロに依頼してみることが大切です。

ドアノブ修理のプロは豊富な事例から、どこに原因があるかを特定することができるでしょう。そのため自分で修理や交換をしようとして原因がわからず、全ての部品を交換するような事態は避けられるかもしれません。交換する部品の数が抑えられれば、その分費用は浮きます。

また原因が分からず悩んでいるよりも、やはりプロの目に頼ることが必要です。ドアノブが回らない原因は意外な場所だった、という事例も少なくありません。一部を直してもまた不具合が出てしまい、悩む時間と修理する時間を使ってしまうくらいなら、結果としてドアノブ修理のプロに任せたほうがよいことも多いはずです。

なおプロへ依頼する際の相場は、交換せずに修理する場合7,000円から8,000円前後、ラッチ交換が必要な場合は10,000円前後、ドアノブごと交換で10,000円から20,000円前後になるということです。依頼する際には一度見積りを取ってもらい、何を交換する必要があるのか、どういう作業をするのかを事前に確認しておくのが無難です。

まとめ

ドアノブは生活を支える重要な部品です。そのため、ドアノブが回らない、ドアが開かないとなった際には慌ててしまうことも多いでしょう。携帯電話などを持たずにトイレに閉じ込められた、しかも助けを呼べる人がいないという状況など、想像するだけで胸がざわつくかもしれません。

しかし、適切な対応をすれば交換せずに直る可能性、交換する部品を最小限に抑えられる可能性も出てきます。日々の使用で違和感があれば点検するという習慣をつけるとともに、いざというときの対処を覚えて費用を抑えたいものです。

ドアノブ修理を依頼する際は

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ドアノブ修理」をご覧ください。