シロアリの女王を捕獲するのは難しい!毎日100個の卵を産む個体の生態とは

2021.5.12

シロアリの女王を捕獲するのは難しい!毎日100個の卵を産む個体の生態とは

シロアリは木材を中心に食害する害虫で、コロニーと呼ばれる群れを形成して暮らしています。そして、群れの要となるのがシロアリの女王です。

女王アリは基本的に巣にこもっているため、特徴的な姿や生活についてはあまり知られていないかもしれません。

本記事では、シロアリの女王がどのように誕生し、どのような役割を果たして一生を終えるのかをご紹介します。

シロアリの女王アリの役割

シロアリにはいくつか役割の異なる階級があり、大まかに4つに分類すると以下のようになります。

  • 女王アリ
  • 職アリ
  • 兵アリ
  • 羽アリ

上記のうち、同じ巣で生活しているのは羽アリ以外の3種類です。そして、女王アリは子孫繁栄、職アリはエサの調達や巣の管理、卵や幼虫のお世話、兵アリはコロニーを守るという役割があります。

シロアリは、ほとんどの個体が生殖機能をもっていません。そのため、繁殖活動をおこなう女王アリはコロニーの要となります。個体を増やすために絶対必要な存在なので、外敵から身を守るために普段は巣の中にこもっているのです。

シロアリの女王になる条件は2パターンある

シロアリを量産しているのは女王アリです。生殖機能をもつ一部の個体しか女王アリになることはできません。シロアリの女王になるための条件は2つのパターンがあるので、それぞれ詳しくご紹介します。

【パターン1】女王アリの遺伝子を引き継ぐ子ども

シロアリの生殖には、メスがオスと交わることなくひとつの個体で子どもをつくる単為生殖と、オスを使って受精して子どもをつくる有性生殖の2つのパターンがあります。

そのうち、単為生殖で生まれたシロアリの子どもがシロアリの女王の遺伝子を濃く受け継ぎ、次世代女王アリ候補とされるのです。

ただし、有性生殖で生まれる職アリや兵アリは生存率が高いですが、単為生殖で生まれる次世代の女王アリは生存率が低いといわれています。

【パターン2】羽アリから女王アリへ

前章でご紹介したように、シロアリの多くは生殖機能をもっていません。しかし、女王アリとなる可能性のある生殖機能をもった個体も存在します。それが、羽アリなのです。

羽アリは、巣にいるシロアリの数が増えすぎたときに、新たなコロニー形成のために巣を飛び立ちます。新しい場所に降り立って羽アリ同士でつがいを見つけると、羽を落として巣をつくるのです。そして、新しい巣で子どもを産んだメスのシロアリが女王アリになります。

シロアリの女王の特徴的な姿

シロアリの女王アリはとても特徴的な見た目をしています。体の大きさも兵アリや働きアリよりも大きいので、一目見れば女王アリがどの個体かはわかります。

シロアリ-女王アリ

イラストのように腹部が大きいのは、たくさん卵を産むからです。では、1日にどのくらい産卵するかを知っていますか?シロアリの種類によって違いはありますが、1日に100個もの卵を産む個体もいるといわれているのです。

シロアリの女王アリが産んだ卵から出てくる多くの個体は、木材を食い荒らす働きアリになります。驚異の繁殖力で、シロアリの個体数はあっという間に増えるので、存在に気付いたら早めに駆除をおこないましょう。

シロアリの女王の残酷な最期

子どもを産むことのみがシロアリの女王の生きる目的であり、存在する意味です。では、役割を果たして寿命を迎えた女王アリはどのように死んでいくのか、シロアリの女王の残酷な最期についてもご紹介します。

生殖機能が衰えたら女王に代替わり

シロアリの女王の寿命は10年以上と長いですが、繁殖能力はいずれ衰えていきます。女王アリとして子どもを産む能力がなくなると、単為生殖で産んだ自分の分身である副女王アリに世代交代することになるのです。

そして、新女王アリに役割が受け継がれると、生きたまま体を子どもたちに食べられ、子どもたちの栄養となって死んでいきます

コロニーの命運を握るのは女王ではなく王?

シロアリを量産する役割をもった女王ですが、じつはコロニーの命運を握るのは王アリだといわれているのです。

シロアリの王アリはとても長寿で、30年生きる個体もいるといわれていています。しかし、女王アリのように自分の分身となる個体を自ら産み出すことはできないため、シロアリ駆除の要は王アリを死滅させることだと考えられているのです。

まとめ

シロアリの女王は、コロニーの中で1番偉いというわけではありません。シロアリの女王の存在意義は子孫繁栄なので、子どもを産むために生きるのです。

生殖機能をもった個体は比較的少ないですが、羽アリとなって新たな場所に巣をつくる個体があらわれれば、家中にシロアリの巣ができる危険性はあります。

子どもの栄養となる残酷な最期を迎える女王アリですが、人間にとってはシロアリの個体数を増やす脅威でしかないのです。シロアリ駆除をおこなう場合は、コロニーの要となる女王アリと王アリまでまとめて駆除しましょう。

ただし、女王アリや王アリは身を守るため地中深くの巣のなかにこもっている可能性が高いです。巣ごと全滅させることは難しいので、駆除作業はシロアリの生態や駆除に関する知識と経験のあるプロの業者に依頼しましょう。

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