シロアリ予防にはどのくらいの費用がかかる?駆除する方法や坪数、構造によって変動する料金
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シロアリ予防や駆除の費用って、ちょっとわかりにくいところがありますよね?
そもそもシロアリ予防・駆除にかかる費用の相場はあまり知られてませんし、料金は処理をおこなう範囲で変わるので、ご家庭の床下面積によってかわってしまいます。
ですがご家庭によって料金は変わるとはいえ、シロアリ駆除・予防の相場はあるのです。
そこで結論から言うと、シロアリ予防や駆除の相場はこちらの表になります!
▼シロアリ駆除・予防の費用比較表 (30坪、税抜き)
予防費用 | 駆除費用 | |
シロアリ業者の相場(*1) | 198,000円 | 217,800円 |
生活110番の費用 | 118,800円 | 118,800円 |
※1 一般財団法人 経済調査会2018年「積算資料」より30坪に換算
当サイト【生活110番】では、シロアリ予防なら相場よりも40%、シロアリ駆除なら45%お得にご依頼いただけます。またハウスメーカーの長期保証の延長工事のためにシロアリ予防を検討されている方は、それよりもグっとお得にシロアリ予防・駆除ができる可能性があります。
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目次
シロアリ予防の費用相場について
シロアリ予防は大きくわけて2つのやり方があります。
- 業者による本格的な予防(20~30万円ほど)
- 自らおこなう簡易的な予防(簡易的なものなら数千円~1万円ほど)(DIY)
この2つの方法を比べた場合、費用を抑えられるのは「自分で予防処理」をすることですが、DIYによる防蟻処理には大きな注意点があります。
まずはシロアリ業者に予防してもらうのと、自分で予防するのとでは具体的にどんな違いあって費用の違いが出るのかをみていきます。
業者に依頼する場合の費用相場
シロアリ業者に予防を依頼するとき、費用は主に4つのな要素で決められます。
- 予防処理をおこなう面積
- 住まいがどのような構造なのか(木造、コンクリート造、鉄骨造など)
- 使用する薬剤が合成薬か天然薬のどちらなのか
- すでにシロアリによる被害があるかないか(被害がある場合は被害の大きさも関係してきます。)
これら4つの中でもっとも費用に関係するのが防蟻処理(シロアリ予防)をおこなう「面積」で、1坪あたり6,600円が費用の相場です。(*)
※一般財団法人 経済調査会2018年「積算資料」より
つまり30坪の場合20万円前後で、40坪の場合26万円前後がシロアリ予防にかかる費用になります。
少しでも安い業者を選びたいところですが、費用だけで決めてしまうのはおすすめしません。
というのも、シロアリ予防や駆除には保証があるべきだからです。
業者によって細かい違いはありますが、おおむねこの保証内容は期間内にシロアリが発生(再発)してしまったときは、無償で駆除をおこなうというものです。
この保証がついていないと、近所でシロアリが大量発生するなど、運悪くシロアリ被害が出てしまったときに、さらに20~25万円程度の出費をすることになってしまいます。
保証内容などの確認はしっかりおこない、保証がついているシロアリ業者に依頼するようにしてください。
もちろん当サイト【生活110番】でも予防や駆除を実施された方に5年のシロアリ保証をお付けしています。
自分で予防をする場合の費用相場
一方で自分でシロアリ予防をするなら、業者に依頼する場合と比べて、費用を抑えることができます。
というのも市販のスプレー剤を使用する場合は約1,000円×必要本数、簡易的なベイト剤(置きエサ式)を使用するとしても約3,000円という低予算での予防が可能です。
しかし、個人での予防には注意しなければならないこともあります。
それが「施工もれ」です。
シロアリをより確実に予防するためには、侵入経路となり得るすべての場所に薬剤を散布しておく必要があります。
もちろんシロアリの侵入経路の多くは家の床下になりますので、床下に入って柱の一本一本や床下の土壌に散布していきます。
もしこのとき施工もれがあると、その部分からシロアリが侵入するおそれがありますので、自分で防蟻処理を徹底するのはかなり難易度が高いと言えます。
たとえば米国ではシロアリ業者になるための国家資格があったり、日本でも日本しろあり対策協会が各業者に技術指導をおこなっていることなどを考えると、シロアリ予防や駆除には、相応の技術が必要ということが想像できますよね。
そうしたプロが予防をおこなっても100%の確率で予防できないのがシロアリ被害の現実です。
それほどシロアリというのは、手ごわい相手なんですね。
ちなみに【生活110番】では、日本しろあり対策協会が推奨する指定工法に基づいてシロアリ予防・駆除をおこないます。
シロアリの予防・駆除に必要な金額は工法や建物の構造で異なる
繰り返しになりますが、シロアリ予防や駆除の費用は施工する範囲によって異なります。
それが大前提として、ここからはそのほかの金額の変動する要因を簡単に説明します。
まずは「予防方法」の違いです。
業者がおこなうシロアリ予防の工事には、「バリア工法」と「ベイト工法」の2種類があります。
簡単にこの違いを説明するとこうなります。
- バリア工法:床下に潜入して薬剤を散布する方式
- ベイト工法:薬剤を混ぜた置きエサを設置して、シロアリに巣に持ち帰らせる方式
一見すると置きエサを置くだけのベイト工法のほうが費用が安く済みそうですが、実際はそうではありません。
というのもバリア工法は基本的に1回の施工で完了するものです。
一方でバリア工法は数か月にわたって置きエサの食いつき状況などを観察しながら、複数回の施工をしていく必要があります。
そのためトータルの金額で考えると、バリア工法のほうが費用は高くなります。
さらに詳しくこのベイト工法とバリア工法の違いを知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:シロアリ防除には2種類ある!ベイト工法とバリア工法の違いについて
シロアリ予防は工法で予算相場がどのくらい変わる?
バリア工法とベイト工法、それぞれの施工内容とおおよその費用についてまとめていきます。
床下などに薬剤を使うバリア工法
バリア工法とは、被害場所や予防したい場所に薬剤をまいたり、木材に穴をあけ薬剤を注入する工法です。
シロアリの侵入を予防するには、このバリア工法が一般的です。
バリア工法の費用相場は、下記の通りです。
バリア工法の費用相場 | |
1坪あたり | 約6,000円 |
1戸(30坪と仮定)あたり | 約18万円~ |
※1 一般財団法人 経済調査会2018年「積算資料」より。※掲載料金は消費税を含んでおりません。
毒エサを使うベイト工法
ベイト工法とは薬剤をまかない工法です。
シロアリを死滅させることのできるベイト剤という毒エサを、シロアリの被害場所や通り道に置き、働きアリに巣まで持ち帰らせる仕組みです。
仲間にエサを分け与えるためエサを巣に持ち帰るというアリの習性を利用しています。
ベイト工法の料金は、一定の坪数まで基本料金が発生し、坪数が増えるごとに料金が加算されていく料金システムであることが多いです。
ベイト工法の費用の相場は、下記を参考にしてください。
ベイト工法の費用相場 | |
基本料金(約10~15坪) | 約16万円 |
1戸(30坪と仮定)あたり | 約26万円~ |
※掲載料金は消費税を含んでおりません。※費用相場は当社調べ(ベイト工法を実施してる複数のシロアリ業者の料金表から平均値を算出したもの)。
建物の構造でも費用が変わる
施工方法の違いに加え、建物の構造によっても費用は異なります。費用が変動しやすい構造としては、代表的なものに以下のような構造が含まれます。
- 床下が狭い
- 床下の換気口の数が少ない
- お風呂場やトイレがタイル張りである
- 基礎断熱がある
上記にまとめたような構造の住宅は、シロアリ予防費用が高くなる傾向にあります。
これは、作業の難易度が変わることが理由です。
たとえば基礎断熱材がある住宅は、薬剤を散布するために一度断熱材をはがす必要がありますし、タイル張りの水回りも同じです。
また床下に湿気が溜まってしまう構造の住宅なら、湿気対策もおこなう必要が出てきます。
こうした施工の難易度や施工に必要になる時間に比例して、費用は高くなっていきます。
シロアリ予防の費用を安くする方法
ここまで業者に依頼した場合の費用について確認してきましたが、「思ったよりも高いな……」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。
ですがこれまでご紹介してきたとおり、シロアリ予防や駆除は徹底しておこなわないと十分な効果がえられないこと、またしっかり徹底するには労力と専門的な技術が必要となることから、どうしても相場は高くなってしまいます。
「それでももうちょっと安くならないの?」
そんな方に向けて、ここでは「シロアリ予防費用を安くする方法」をまとめていきます。
出費を抑える方法は大きく3つあるので、ひとつひとつを確認し、できるだけお得にシロアリ予防をおこなってみてください。
地域密着型のシロアリ業者に依頼する
▼シロアリ予防の依頼先の比較図
費用 | 信頼度 | |
大手シロアリ業者 | △ | 〇 |
ホームセンター・ハウスメーカー |
△ | ◎ |
地域密着型シロアリ業者 | ◎ | △ |
「全国どこでも対応可能!」という強みをもったシロアリ業者もありますが、そのような業者よりも地域密着型の業者の方がお得に施工してもらえます。
なぜなら特に地方の地域密着型の業者は、施工スタッフの人件費や事務所費用を都市部に比べて低く抑えられます。
そのため全国一律の料金体系を敷いているシロアリ業者よりも施工料金を割安で設定できることが多いからです。
また、ホームセンターやハウスメーカーの長期保証制度でシロアリ予防を依頼すると、結局その地域で営業しているシロアリ業者が委託されて現場にくるのですが、この場合は同じシロアリ業者なのに費用が割高になってしまいます。
これは実際に防蟻処理をおこなう業者への支払いに加えて、ホームセンターやハウスメーカーにわたる手数料が上乗せされた料金になってしまうからです。
同じシロアリ業者に同じ内容のシロアリ予防をやってもらうのに、窓口が違うだけで料金が高くなるなんて、ちょっと損した気分になってしまいますよね。
ただし、地域密着型のシロアリ業者にも注意点があります!
特に訪問営業をやっている地域密着型の業者の中には、点検と称して不正な料金請求をしてくるところも存在するため、依頼時には充分に注意しなければなりません。
参考:【国民保険センター】訪問販売によるリフォーム工事・点検商法
またそもそも地域密着型のシロアリ業者は、ホームページなどがなく探しにくいというマイナス面もあります。
そうした地域密着型のシロアリ業者探しにも【生活110番】はお役に立てます。
【生活110番】は全国で280社の地域密着型のシロアリ業者をご紹介できます。
もちろんどの業者でも「3,600円/坪」(相場は6,600円/坪)の格安価格でご依頼OKです!
もちろん紹介する業者は契約時に厳正なチェックをしていますので、悪徳業者に当たってしまう心配も無用です。
お電話口で、お住まいと「シロアリ予防」もしくは「シロアリ駆除」とお伝えください。
すぐにお近くのシロアリ業者をご紹介させていただきます。
毎回同じ業者に依頼すると割引が受けられる
シロアリ予防工事を請け負う業者の中には、2回目以降の依頼で料金面の割引サービスを実施しているところもあります。
そのため、今回シロアリ予防をする方は、同じ業者に継続的にに問い合わせてみるのがおすすめです。
また、もし保証期間内の依頼であれば、施工料が無料になるケースもあります。
はじめてのシロアリ予防を検討している方は、一度同じ業者に問い合わせ、その業者から出してもらった見積りも含めて依頼先を検討してみてはいかがでしょうか。
雑費控除を使う
雑損控除という言葉を聞いたことがありますか?
雑損控除というのは、地震や家事、台風や害虫被害などで資産が損なわれた場合に適用される控除のことです。
この安くする方法は、毎年確定申告をしている方のみ使える方法なので、限定的な方法になります。
シロアリによる被害も資産の損失に認められているため、駆除にかかった費用は一定の額が所得額から差し引きできます。
しかしシロアリ予防の段階では、雑損控除の対象にはなりません。
近所でシロアリが発生したので予防したなどのケースは、被害がまだない段階なため、雑損控除は適用されないのです。
また、駆除と予防を同時にやる場合も対象にはなりません。
この場合は、駆除と予防でかかった費用を分ける必要があり、駆除のみ申請することができます。
ちなみに日常生活に必要のない別荘など財産の被害は、控除の対象にならないので注意しましょう。
リフォーム工事も要注意!シロアリの発生しやすい条件
シロアリが発生しやすい条件や環境は一体どういった場所なのでしょうか。
被害が起きやすいといわれているのは、玄関や浴室などの水回りです。
玄関は、扉から土壌が近いということもあり、シロアリが辿り着きやすいため被害も受けやすいです。
そして、浴室などの水回りは、シロアリの好物の中の1つなのです。
- 水回りや湿気の多いジメジメした場所
- 植物の根や切り株、木材などシロアリの食べ物がある場所
- アリなどの外敵がいなく暗い場所
このような場所がシロアリの好物で、発生しやすく被害も受けやすいです。玄関や浴室などの水回り以外では、雨漏りしている天井や外壁内部、床下なども被害が多いようです。
このような被害にあわないためには、被害にあう前にシロアリ予防をしましょう。
シロアリ予防を業者に依頼するときに気を付けること
先ほど、「不正な料金請求をしてくるところも存在する」ということをお伝えしました。
このようなトラブルに巻き込まれないようにするためには、依頼先の選び方を知っておくことが非常に重要です。
ここでは、業者を選定するうえで気を付けておきたいことをまとめていきます。
たった3つのポイントをおさえておくことでトラブルを避けることにつながるので、これから依頼しようと思っている方はぜひ確認してみてください。
費用が安すぎる業者はトラブルに巻き込まれるかも
提示している料金が費用相場とあまりにもかけ離れているような業者は、すぐにでも依頼したくなりますが、一度踏みとどまってみてください。
明らかにほかより安い料金を提示してくる場合、手抜き工事や施工もれといった作業の質に問題があるケースがあります。
良心で相場よりも安い料金設定をしている業者ももちろん存在しますが、あくまでも費用相場をひとつの基準とし、適正価格で作業をしてくれる業者を見つけ出しましょう。
対応が悪い業者は依頼を避ける
電話での受け答えや見積もり時の対応の良し悪しは、業者の信頼性を計る判断材料となります。問い合わせの際や調査結果、見積もり書の内容でなにか不明な点があれば、遠慮なく聞いてみてください。その質問に対して丁寧に答えてくれる業者は、信頼できるといえるでしょう。
保証がある業者だと安心
業者の多くが再施工の割引や保証期間のサービスなどを実施していることをお伝えしましたが、こういったサービスが手厚いというのも安心して依頼できる要素のひとつです。
シロアリは、一度侵入を許すと駆除しきるのは非常に困難であり、たとえプロでも完全に駆除することは難しいといわれています。そんなシロアリだからこそ、万が一のときにすぐ頼れるところがあると心強いものです。
今後継続して予防していくことを考えると、再施工のサービスを受けられたり、保証があったりする業者に依頼するのがおすすめといえます。
まとめ
シロアリ予防工事の費用は、業者に依頼するか自分でおこなうかによって大きく変わります。費用面だけをみて決めるのであれば自分でおこなうのもよいかもしれませんが、確実性を求めるのであれば業者に依頼するのがおすすめです。
業者に依頼する際は、本コラムで紹介した業者選びの3つのポイントをおさえ、安心して依頼できる業者を探しましょう。
もし「自分だけで業者を決めるのは少し心配……」という方は、ぜひ弊社にご相談ください。生活110番が、シロアリ駆除・予防ができる業者探しを無料でお手伝いいたします。
(この記事は2020年02月20日に加筆・修正しています)
※対応エリアや加盟店によって変わります