シロアリの殺虫剤は何を使えばいい?おすすめの殺虫剤と使用の注意点
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家屋の木材を食べてしまうシロアリは、発見次第すぐに駆除しなければいけません。そこでいざ駆除をしようと思い立ったとき、まず思い浮かぶのは『殺虫剤』ではないでしょうか。
シロアリ用の殺虫剤は効果の高いものが多く、近年ではさまざまな種類の商品が発売されています。しかしこの殺虫剤、使うタイミングを間違えてしまうと逆効果になってしまうことも。
正しいシロアリの知識がなければ、シロアリの駆除もうまくいきません。この記事ではシロアリと殺虫剤の関係や基礎知識などについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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目次
シロアリ駆除に安易な殺虫剤の使用はNG?
シロアリ駆除に殺虫剤を使うことは、じつはあまりおすすめされていません。もちろん効果がないわけではありませんが、それ以上にデメリットも大きいのです。シロアリに殺虫剤を使う場合は、下記の注意点をしっかり把握しておきましょう。
シロアリ駆除に殺虫剤が向かない理由1:自力での完全駆除は難しい
自力でシロアリ駆除をしようと思った場合、方法としてはこの殺虫剤程度しかないでしょう。しかし、シロアリは地中や木材内に何万匹も生息していることもあり、個人レベルではなかなか対処しきれません。とくにイエシロアリに関しては巣が大きく、数も多いため完全駆除が難しいものとなります。
シロアリの被害がまだ軽い状態や、まだ被害に遭っていないような状況であれば自力でも対処できる可能性はあります。すでに被害が進行している状態であれば、プロに依頼して駆除してもらうほうが確実かつ安全でしょう。
シロアリ駆除に殺虫剤が向かない理由2:シロアリが分散してしまう
すでに巣を作られており、何万匹ものシロアリに住みつかれている場合、見つけた数匹を殺虫したところでそれほど効果はありません。
また、シロアリは非常に警戒心の強い生き物です。安易に殺虫剤を使用してしまうと殺虫剤の成分でシロアリが警戒し、逃げてしまう危険性があります。ひとつの巣からシロアリが散らばってしまうと、その後の対策がより難しくなってしまうでしょう。
シロアリ駆除に殺虫剤が向かない理由3:健康被害のおそれ
市販のシロアリ殺虫剤は、用法を守れば人体に影響はないといわれています。とはいっても、シロアリ殺虫剤には人体に少なからず影響のある成分が含まれていることも多いため、細心の注意が必要です。
確かに近年の殺虫剤は以前のものに比べ、かなり安全性は上がりました。それでも、まだまだ赤ちゃんや動物にとっては刺激の強い成分も残っているため、安心しきっていてはいけません。使用の際は、十分に注意するようにしましょう。
駆除には向かない。でも……
上記のように被害がすでに出ている状態では殺虫剤に効果はあまり期待できません。それどころか、場合によっては逆効果になってしまうこともあります。
しかし、殺虫剤も悪い面ばかりではありません。殺虫剤のタイプによっては、シロアリを驚かせずに駆除を期待できる製品や予防に向いている製品もあります。シロアリの徹底的な駆除には向いていませんが、使い方やタイミングを間違えなければ家屋をシロアリから守る頼もしい存在として活躍してくれるでしょう。
状況や用法に注意して、正しくシロアリの殺虫剤を利用するようにしましょう。
シロアリ用殺虫剤は大きく分けて3種類!
シロアリの予防や被害初期の簡易的な対処に有用な殺虫剤。そんなシロアリ用の殺虫剤には、大きく分けて3つの種類があります。
エアゾール剤
エアゾール剤とは、いわゆるスプレータイプの殺虫剤のことです。天井や壁、狭い場所にも吹きつけることができ、シロアリの対策をすることができます。付属のノズルを使用すれば、壁の隙間などの狭いところにも噴射できます。
液剤
液剤は、シロアリが発生する土壌や木部に散布して使用します。液剤をつけたアリが巣に戻ることで、巣全体を駆除することもでき、また予防効果もあります。しかし、天井や壁においては使いづらいため、あまり向いていません。
また、液剤の作業は床下などに直接潜ることも多いため、少々難易度が高いでしょう。地面にシロアリが大量にいるときなどには非常に効果的な方法です。
ベイト剤
ベイト剤は、毒えさタイプの設置型殺虫剤です。この方法は、シロアリが発生している場所に設置し、そのえさをシロアリが食べたり巣に持ち帰ったりすることで、巣にいる仲間ごと駆除できるという仕組みになっています。
シロアリの発生する場所に設置するだけなので、比較的簡単に駆除することができます。個人でできるシロアリ予防の中では、かなり効果的といえる方法でしょう。
シロアリ殺虫剤使用時の注意点
シロアリに殺虫剤を使う場合には、数点注意していただきたい点があります。以下の注意点を守って、安全にシロアリ対策をしていきましょう。
・用法や容量を必ず守ってください。
・赤ちゃんや幼児、ペットがいる場合はより一層取り扱いに注意し、場合によっては使用を中止しましょう。
・使用時には念のため、マスクや手袋などを着用することを心がけてください。
殺虫剤の使用時は使用方法を必ず守り、周囲の健康への影響も考えることが大切です。
シロアリ駆除するために知っておきたい!殺虫剤の選び方
シロアリを駆除するために殺虫剤を使用するときは、注意点だけなく製品の選び方も知っておきましょう。自分でできるシロアリ駆除には限界がありますが、適した殺虫剤を選び準備することで、より効果的な駆除ができるはずです。
値段
シロアリを駆除するための殺虫剤を購入するとき、値段だけを確認して選んでしまう方もいることでしょう。しかし、「安く抑えたい」「高くても効果の強いものがいい」といった具合に値段だけで殺虫剤を選んでしまうと、うまく駆除できないことがあります。
殺虫剤は、安いからといって駆除効果が弱かったり、値段が高いから効果が強かったりするわけではありません。確かに値段は気になる部分かもしれませんが、それよりも殺虫剤に含まれる成分や製品の特徴を重視して選ぶようにしましょう。
用量
シロアリ駆除の殺虫剤を選ぶときは、用量にも注意が必要です。見えない場所で大量発生していることもあるシロアリの場合、想像以上の範囲で殺虫剤が必要になるケースもあります。そのため、「1本で足りると思っていたら全然足りなかった」ということもあるようです。
こうなると再び殺虫剤を購入しなければならず、早く駆除したいのに二度手間となってしまいます。広範囲のシロアリであっても駆除できるよう、用量の多い殺虫剤や余るくらい余分に購入しておくと安心です。
成分
シロアリ駆除の殺虫剤を選ぶとき、もっとも確認して欲しいのが“成分”です。殺虫剤といっても含まれている成分はさまざまで、その効果も変わってきます。含まれる成分によって、適した使用場所も変わってくるのです。
そのため、まずどこのシロアリを駆除したいのかを把握し、そこに適した殺虫剤を選ぶことがシロアリ駆除には重要となります。殺虫剤の成分となると専門知識になります。もし不明な点がある場合は、わからないまま購入するのではなく、お店の店員さんに聞いてみるとよいでしょう。
使いやすさ
はじめてシロアリ駆除をするような不慣れな方なら、使いやすさも重視して殺虫剤を選ぶようにしましょう。シロアリは、屋根裏や床下といった作業のしにくい場所に発生することが多くなっています。
そのため、より効果的にシロアリ駆除できるよう、発生場所にあった使いやすい殺虫剤を選ぶのがよいのです。床下に発生しているシロアリなら広範囲に噴射できるタイプ、屋根裏のシロアリにはベイト剤(毒エサ)を選ぶと不慣れな方でも使用しやすいでしょう。
保管しやすさ
シロアリを一度駆除したからといって、再び発生しないとは限りません。シロアリは、被害の有無にかかわらず、定期的に殺虫剤を散布し、予防していくことも大切です。そのため、いつもで殺虫剤を使用できるよう保管しておく必要があります。
ただ、頻繁に何度も使用するものでもないので、なるべく保管のしやすい殺虫剤を選ぶようにするとよいでしょう。スプレータイプの殺虫剤であれば、数ヶ月ほどの期間は殺虫成分を劣化させることなく保管しておくことができます。
口コミ
ここまでに「値段・成分・使いやすいさ・保管しやすさ」という基準で、殺虫剤の選び方をご紹介してきます。しかし、さまざまな種類が販売されている殺虫剤には、似たような製品がたくさんあるのも事実です。
似たような製品がたくさんあると、何を基準に選んでよいのか迷ってしまうと思います。そのようなときには、似たような製品それぞれの“口コミ”を確認してみましょう。
不特定多数の人が自由に書き込みできることも多いため、すべてが真実であるとはいえませんが、似たような製品からひとつを選ぶときの目安にはなります。Amazonや楽天の製品ページに使用したときの口コミが掲載されているので、殺虫剤選びに迷ったときには参考にしてみてください。
在庫状況
シロアリ駆除の殺虫剤を選ぶときは、在庫状況も確認するようにしましょう。人気の殺虫剤となると売り切れていることもあり、すぐに駆除を始めることができなくなってしまいます。
近年利用することの多くなっているネットショッピングなら、製品ページで在庫状況を確認することも可能です。ホームセンターなどの店頭で購入される場合は、事前に電話で確認しておくと「買えなかった」という事態を回避することができます。
シロアリの被害を最小限に留めるためには、少しでも早い対処が必要です。殺虫剤を購入できないといった無駄な時間をなくすためにも、場合によっては、在庫のある殺虫剤を選ぶことも必要になってくるでしょう。
シロアリ用殺虫剤のおすすめ商品を種類別にご紹介!
ここでは、シロアリ用殺虫剤のおすすめ商品を種類ごとに厳選してご紹介します。シロアリ予防のみならず、その他の害虫予防や防腐効果のある商品もあるため、興味のある方はぜひ購入をご検討ください。
ベイト剤のシロアリ殺虫剤
イカリ消毒 シロアリハンター 6個入
シロアリの発生しそうな場所に設置する、ベイト型の殺虫剤です。中にある薬剤は昆虫の脱皮・成長を阻害し殺虫するものなので、安全性も心配ありません。
即効性こそありませんが、長期的に見ると家全体の予防にもなります。有効期間は2年ほどなので、それほどの年月がたった際には定期的に取りかえるようにしましょう。
アースガーデン シロアリの巣撃滅
地中に埋めて、シロアリを駆除するベイト剤の殺虫剤です。効果が1年間持続するため、取り換えに手間を取られない点が魅力ですね。
また、この成分は土に溶け込むことがないため土壌を汚染する心配もありません。環境にも優しい、校正能な一品です。
エアゾール剤(スプレー)のシロアリ殺虫剤
フマキラー シロアリ 駆除 殺虫剤 スプレー ジェット プロ
最大9か月の長期予防効果のあるエアゾール剤です。スプレー型のため使い勝手がよく、広範囲に広がるためその効果も絶大。またシロアリのみならず、その他の害虫や木材の防腐にも効果があります。
アース製薬 シロアリアース 450mL
シロアリのみならず、さまざまな虫に効くスプレー式の殺虫剤です。隙間ノズルや逆さまでも噴射できる機能など、操作性が高く扱いやすい商品といえるでしょう。
液剤のシロアリ殺虫剤
白アリスーパー21 低臭性 15L 無着色クリアータイプ 高性能木材防腐・防蟻用油剤
床下などに使用する、液剤タイプの殺虫剤です。においも抑えめで、安全性の高い一品といえます。15Lと大容量のため、長期的な予防に役立つでしょう。
木部用 水性アリシス(低臭性) 無色 15L 白アリ予防駆除・木材防腐剤
低臭性で不快感の少なく、環境にも優しい液剤です。ハケを使って木材に塗り込むタイプのため、使用する際には用意しておくようにしましょう。
シロアリ用の殺虫剤で駆除する際に参考にしたいもの
建物の見えない部分で広範囲に渡って被害を出していることもあるシロアリを駆除するのは、知識や経験のあるプロであっても簡単なものではありません。そのため、殺虫剤を使ってのシロアリ駆除をする前に、正しい駆除方法を確認しておきましょう。
説明書
スプレータイプの殺虫剤を使用する場合、シロアリのいる場所に噴きかけるだけでよいと考えている方もいることでしょう。しかし、噴きかける量や場所を正しい方法で使用しなければ、望んでいる駆除効果を得ることはできないのです。
そのため、殺虫剤を使用して自分でシロアリ駆除をするときには、まず説明書を読んで、正しい使用方法を確認するようにしましょう。もし説明書を読んでも正しい使用方法がわからないといった場合には、そのまま駆除しようとするのではなく、一度プロに相談してみると安心です。
業者からのアドバイス
業者と聞くと「依頼しなければならない」と思っている方も少なからずいると思います。実際には、必ずしも依頼しなければいけないということはなく、相談だけの受け付けもおこなっているのです。
自分でシロアリ駆除をしようと考えている方は、ネットの情報だけでなく、知識や経験が豊富なプロにアドバイスを聞いてみるのもよいでしょう。まずはアドバイスを聞いてみたいという方は、ぜひ生活110番をご利用ください。親身になって相談を聞いてくれる業者のご紹介をさせていただきます。シロアリ駆除でお困りの際には、お気軽にご相談ください。
殺虫剤でのシロアリ駆除はプロの技術が必要!
前述したようにシロアリ用の殺虫剤は、被害が拡大した状況で使用してもかえって逆効果になってしまう可能性があります。予防や被害の初期段階であれば対処できる可能性もありますが、基本的には個人での駆除は難しいといっていいでしょう。
また、そのような状況での作業は、高い技術がなければなかなかうまくはいきません。ここでは、そんなプロの業者の高度な作業内容の一部を解説します。
プロの業者のシロアリ駆除方法
プロの業者は、基本的にあまりスプレータイプの殺虫剤は使用しません。主に液剤などの薬剤を利用して、作業を進めていきます。
土壌の対策
土壌対策とは、床下などの土壌に薬剤をまいてシロアリを駆除していく方法です。シロアリは土の中を通って建物に侵入してくることが多いため、この作業は非常に大切なものとなります。
床下や軒下に潜り、建物の基礎や床を支える柱の下、そのほかシロアリの発生しそうな場所を薬剤で処理していきます。床下や軒下は暗く、狭い場所であることが多いため、慣れない状態で無理に入るとケガをしてしまうおそれもあるでしょう。安全に作業をおこなうには、やはり経験が必要です。
木材の対策
木の内部を食べ進むシロアリには、木材に対する処理も当然おこなわなければなりません。新築の建物では主に、地面から1mまでの部材、浴室・洗面所・台所などの水回りを処理することが多いでしょう。
軒下や被害部分に小さな穴を開け、そこから殺虫剤を注入していきます。この作業を、多いときは100回以上繰り返します。
その作業が一通り終わったら、その上からもう一度、薬剤を散布します。この工程には、今後のシロアリ侵入を防ぐ役割もあるのです。これらの作業は、プロであればタイルなどの上からも処理することができます。さまざまな場所に対応できるという点も、業者の強みといえるでしょう。
以上がプロのシロアリ駆除作業の一部です。
この作業にはシロアリ駆除の知識や経験が必要なため、一般の方だと難しい作業となるでしょう。根本からシロアリを駆除したいのであれば、業者に依頼する方法がおすすめです。
シロアリ用の殺虫剤でシロアリを駆除する際のコツ
シロアリの発生している範囲や被害状況によっては、シロアリ用の殺虫剤を使って、自分で駆除することもできます。しかし、やみくもに殺虫剤を使っていては駆除することは難しいです。そこで、殺虫剤を使ってシロアリ駆除する際のコツを、5つご紹介していきます。
シロアリの巣を根気よく探すこと
シロアリを駆除するには、発生原因となる巣から駆除する必要があります。シロアリが発生している原因となる巣を駆除しなければ、いつまでたっても被害がなくなることはないでしょう。
そのため、殺虫剤を使って自分でシロアリ駆除をするときは、まず根気よくシロアリの巣を探すことがとても重要です。木材や紙類などエサが豊富な場所や、水分の豊富な湿気の多い場所から探していくと見つけやすいでしょう。
どれだけ探してもシロアリの巣を発見することができない場合は、一度業者などプロの方に相談してみてください。あっさりとシロアリの巣を発見できるかもしれませんよ。
周囲に人がいないかをチェックすること
シロアリを駆除するために殺虫剤を使うとき、周囲に人がいないかをチェックするようにしましょう。赤ちゃんなど小さなお子さんや、犬や猫といったペットがいるご家庭では、とくに注意が必要です。
殺虫剤の種類によっては、人間にほとんど害がないとされていますが、小さなお子さんやペットとなると影響が出てしまう可能性もゼロではありません。大人であっても大量に吸い込んでしまっては、身体によいとはいえないでしょう。そのため、殺虫剤を使用する際には、周囲の状況も気にするようにしてください。
羽アリは発生していなかどうかチェックすること
シロアリは春から夏にかけて羽アリへと成長し、飛んでいる姿を見かけるようになります。そのため、もし室内で羽アリを見かけるような場合、どこかに巣を作られて大量発生している可能性が考えられるのです。
羽アリへと成長したシロアリは、群れをなして飛び立ち、別の場所でさらに繁殖するおそれがあります。そのため、羽アリの飛び立つ場所を突き止め、被害が拡大する前に駆除するようにしましょう。
マスクを装着して健康被害のリスクを下げること
先ほども少し触れましたが殺虫剤には、シロアリにとって毒となる成分が含まれています。これは、人間にはほとんど害がないとされていますが、絶対にないと言い切ることができません。
そのため、殺虫剤を使って自分でシロアリ駆除をする際には、健康被害を少しでも下げるためマスクを着用するようにしましょう。小さなお子さんやペットは殺虫剤の届かない場所に移し、使用者は成分を吸い込まないようマスクを着用するのが、安全にシロアリ駆除をするためのコツです。
シロアリの習性を把握すること
シロアリ用の殺虫剤を使って駆除するときのコツとして、シロアリの習性を把握することも大切になります。これは、より確実にシロアリを駆除するためには、欠かせないポイントのひとつです。
シロアリは種類によって侵入経路や巣を作る場所に違いがあります。土壌性シロアリになる「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」であれば、水分を多く含む土の中に道を作って、家の中へと侵入してきます。
乾材シロアリの「アメリカカンザイシロアリ」「ダイコクシロアリ」なら、家具に紛れていたり、羽アリが飛んできたりして屋根などから家の中へと侵入してくることが多いようです。
このように同じシロアリであっても種類によって習性に違いがあり、殺虫剤を使うべき場所が変わってきます。巣にいる「シロアリの数を減らす」「完全に駆除する」などしない限りは、被害を止めることができません。しっかりとシロアリの習性を把握し、殺虫剤を効果的に使って駆除していきましょう。
シロアリ駆除を依頼する費用&コツ
シロアリ殺虫剤で対策しきれない場合は、業者への依頼が必要になってくるでしょう。依頼の際に気になる点は、やはりかかる費用です。
シロアリ駆除の依頼にかかる費用相場
シロアリ駆除の相場:1坪当たり約5,000~10,000円 / 1平米当たりー約3,000円前後
シロアリ調査の相場:0円~
上記の金額は、家の大きさなどによって変動します。見積もりだけでもOKという業者も多いため、一度相談をして大体の料金を出してもらえば費用面の不安も軽減されますね。
また、シロアリの調査や見積もりは無料サービスで引き受けている業者もあるため、興味のある方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。まだ被害にあっていないという方も、一度調査をしてもらうと安心できるでしょう。
シロアリの駆除を業者に依頼するかどうかの判断材料
はじめてシロアリ駆除を業者に依頼する場合、どこの業者を利用するべきか迷ってしまう方が多いと思います。そこで、シロアリ駆除業者の選び方についてご紹介していきます。シロアリの駆除内容だけでなく、細かなサービス内容も確認していきましょう。
サービス内容
シロアリ駆除を依頼する業者を選ぶときには、まずサービス内容を確認してみましょう。料金はもちろんですが、「どういった薬剤を使用するのか」や「アフターケアの有無」、「公式ページがあるか」などです。
サービス内容が細かく説明されている業者であれば、不明な点を残して依頼することもなく、安心して駆除をお願いすることができます。もし公式ページのない業者であれば、電話をして直接問い合わせてみるのもおすすめです。
コミュニケーションを取りやすいかどうか
依頼する業者スタッフとのコミュニケーションが取りやすいかどうかも、業者選びのポイントになります。シロアリ駆除の技術とは関係ない部分になりますが、気持ちの面で欠かせないポイントになるのです。
コミュニケーションの取りやすいスタッフに来てもらうことで、気軽に不明な点を質問することができて、安心感にもつながるでしょう。また、会社がスタッフの教育をしっかりとおこなえていることの証明にもなります。
忙しいスケジュールでも柔軟に対応してくれるかどうか
あまり家にいないような忙しい方にとっては、スケジュールに柔軟な対応をしてくれるかどうかは、欠かせないポイントになります。個人経営のような少人数で依頼を受けている業者の場合、思い通りのスケジュールで対応してもらうことは難しくなるでしょう。
逆に、たくさんのスタッフを抱えている大手の駆除業者であれば、それだけ都合のよいスケジュールで依頼しやすくなります。被害の拡大が進行しやすいシロアリは、少しでも早い駆除が必要です。
忙しい方だけでなく素早い対応が必要な方も、スケジュールに関する部分を気にして業者選びするとよいでしょう。
保証内容
業者を選ぶ際は、駆除後の保証内容も確認してみましょう。シロアリは、プロが駆除したとしても、再び発生してしまうリスクがあります。そのため、「再施工無料」といった保証がある業者に依頼すると、そういったリスクにも備えることができるのです。
また、5年間に渡って年に1回点検をしてくれる「5年保証」という保証もあります。年に1回プロの方に点検してもらうことで、もしものときには被害を最小限にして対処することができるのです。
保証内容は業者にとって異なります。もしもに備えて保証内容を確認しておくこともおすすめします。
リピーターの多さ
リピーターの多い業者ということは、利用者の満足度がそれだけ高いとも考えられます。“リピーターの多さ=技術の高さ”とは一概にいえませんが、2~3社で迷っているときには、業者選びの決め手にするのもよいでしょう。
リピーターに関しては、すべての業者が公開しているわけではありません。目当ての業者がリピート率を公開しているかどうか、公式ページを確認してみてください。
まとめ
シロアリに殺虫剤はたしかに有効です。効果的に使用すれば、初期対処や予防に大きな効果をもたらすでしょう。しかし、被害が進んでいたり、大型の巣を作られてしまったりした後だと、かえって逆効果になってしまうこともあります。
しっかり根本から駆除をしたいのであれば、プロの業者に依頼しましょう。業者であれば、慣れていなければ難しい作業なども安全かつ効率的におこなってくれます。シロアリの調査だけであれば無料でしてくれる業者も多いため、不安な方も一度、相談してみてはいかがでしょうか?
シロアリ駆除を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「シロアリ駆除」をご覧ください。
※対応エリアや加盟店によって変わります