10月に発生するのはサクラアリの羽アリかも!シロアリや他のアリとの違いを解説!

2021.4.30

10月に発生するのはサクラアリの羽アリかも!シロアリや他のアリとの違いを解説!

羽アリは10月の秋にも、大群で飛んでいるのを見かけることがあります。羽アリというとシロアリかもしれないと不安になる方も多いかもしれませんが、10月に見かける羽アリは時期的にシロアリではないでしょう。ただし、大量に発生すると不快に感じる方も多いため、駆除しておくとよいでしょう。

この記事では、10月の羽アリについて紹介します。また、シロアリとの違いについても紹介するので参考にしてみてください。

10月の羽アリは「サクラアリ」の可能性が高い

羽アリが10月に飛んでいる場合、その種類はサクラアリである可能性が高いようです。シロアリではないので安心される方も多いかもしれませんが、大量発生すればやはり不快に感じる方も多いため、駆除も検討してもよいでしょう。そこでこの章ではサクラアリの特徴や対処法について紹介していきます。

サクラアリの特徴

サクラアリは体長2~5mmほどのほかのアリに比べて小さなクロアリの仲間です。その色は全体に茶色をしていて、腹部はより淡い茶色をしています。頭部から伸びた触覚と体から伸びた6本の脚が黄味がかっているのが特徴です。

サクラアリの羽アリは暖かく風のない秋の朝から昼にかけて繁殖のため一斉に飛び立つので、大群で見かけることも多いでしょう。おもに飛び立つのは明るいうちなので、夜に電灯や窓の明かりに集まっていることはあまりありません。最近では、家の中にある甘いお菓子などのにおいに誘われて、室内に侵入してくることもあるようです。

巣のある場所

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サクラアリはおもに草むらや庭などに巣を作りますが、最近では、床下や壁の中、屋根裏などにも営巣する傾向があります。サクラアリは体が小さいため、網戸の網目をかいくぐって侵入して営巣することも可能なのです。

食べ物などが豊富な家の中は、サクラアリにとっても住みやすい環境なのでしょう。そのため、家の中から羽アリが大量発生しているといった被害も多く見られます。

対処法

サクラアリは人体や住居には無害です。しかし、家の中の食べ物に群がっていることもあるため、なんらかの対処法を取るようにしましょう。サクラアリもシロアリと同じように駆除することができます。

数が多い場合は、掃除機などで吸い込むのも効果的です。駆除した後はサクラアリが再び家に入り込まないように網戸の目を細かくしたり、侵入口を塞いだりなど予防をしておくとよいでしょう。

羽アリの種類と発生時期

羽アリの中でも10月に発生するのはサクラアリですが、発生時期が異なる羽アリも存在します。羽アリの発生時期がわかれば、アリの種類を見分けるのに役立つかもしれません。この章では、種類別の羽アリの発生時期や特徴について見ていきましょう。

シロアリ

シロアリも羽アリになって飛び立つ時期があります。その中でも日本で被害が見られるヤマトシロアリ・イエシロアリ・アメリカカンザイシロアリについて表にまとめたので、ご覧ください。

【シロアリの種類別の羽アリ発生時期と特徴】

シロアリの種類 羽アリの発生時期 特徴
ヤマトシロアリ 4~5月 ・日本全国に生育。
・日本で最も被害が多い。
・体長約4.5~7.5mm。
・朝から昼にかけて群飛。
イエシロアリ 6~7月 ・関東より西暖かい地域に生息。
・1つの巣に対して100万匹以上の個体数がいるため、食害スピードが早い。
・夕方から夜にかけて群飛。
アメリカカンザイシロアリ 6~9月 ・輸入家具などに侵入して、食害する。
・乾いた木材を好む。

おもにシロアリの羽アリは、4~9月にかけて飛び立ちます。この時期に羽アリが飛ぶ姿を見かけたら、一度家のシロアリ点検をおこなってもらうとよいでしょう。

ヒメアリ

ヒメアリとは、体長1.5~2mmほどの小さなアリです。体の色は全体的に黄みがかっており、おしりの部分だけ黒いのが特徴となります。素手で触れば刺されることもありますが、毒は持っていません。また、ヒメアリの羽アリはおもに6~8月に飛び立つ姿を目撃されています。

基本的には腐敗した木材などに巣を作って生息しますが、食べ物を求めて家の中に侵入してくることもしばしばです。ときにパソコンなどの精密機器の内部に侵入してしまうため、故障の原因になることもあるでしょう。

トビイロシワアリ

トビイロシワアリは体長6~7mmほどのアリで、日本で最も多く生息しているアリです。よく庭で見かける黒いアリは、トビイロシワアリであることが多いでしょう。体の色は全体的に黒っぽい色をしています。トビイロシワアリの羽アリは、おもに6~8月の梅雨から夏にかけて見られることが多いようです。

基本的には庭の石の下や地中に巣を作っていますが、食べ物があれば家の中にも侵入することもあるでしょう。雑食性で働きアリがエサを巣に運んでいる姿が印象的です。

クロバエキノコバエ

クロバエキノコバエは羽アリとよく似ていますが、コバエの仲間です。体長も1~2mmほどと羽アリより小さいため、よく見れば見分けることができるでしょう。体の色は全体的に黒に近い色をしています。

おもに4~11月にかけて発生し、とくに湿気が多い梅雨の時期に大量発生するようです。人に危害を加えることはありませんが、大量発生すると不快に感じる方も多いでしょう。

キイロシリアゲアリ

キイロシリアゲアリは、体長2~3mm程度のアリです。体の色は全体的に黄色みを帯びています。8~9月になると繁殖行動のため羽アリとなり、飛び立っていく姿が目撃されるようです。

基本的には庭などの土の中などに巣を作って生息していますが、家の明かりや街灯の光に誘われて家の中に入ってきてしまうこともあるようです。窓に大量に集まっている姿を見ると気持ち悪いと感じる方も多いかもしれません。

シロアリの活動時期

前章で紹介したとおり、羽アリにはシロアリも存在します。では、羽アリになる前のシロアリはいつどこで活動しているのでしょうか。この章ではシロアリの活動時期について見ていきましょう。さらに、シロアリが羽アリになる目的も一緒に紹介していきますのでご覧ください。

シロアリは1年中活動している

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シロアリは1年中、常に活動しています。最近の住宅では、断熱材や床暖房などの暖房器具などにより床下まで暖かい状態で維持されているため、寒さが苦手なシロアリも過ごしやすい環境となっているのです。

さらに、冬の寒い外気と家の暖かな空気の差によって結露などが発生してしまいます。結露はシロアリの好む湿気をうんでしまうので、よりシロアリが住み着きやすい環境を作ってしまうのです。

そのため、シロアリは年中活動し、女王アリは卵を産んで繁殖を続けています。そして、家はどんどんと食害され被害が大きくなるという結果となってしまうのです。

羽アリが発生するのは巣別れのため

シロアリの羽アリは、おもに4~7月頃にかけて飛び立ちます。これは、巣別れのためといわれているようです。1年中女王アリが産卵し続けることでシロアリの個体数はどんどん増えていきます。

そして、いつか巣の容量が限界を迎え、窮屈に感じるようになります。そうなると、一部のシロアリが羽アリとなり、新たな住みかを見つけるために羽アリとなって飛び立つのです。そのため、春から夏にかけて羽アリの大群を見かけるようになります。

しかし、もともとの巣にもたくさんのシロアリが残っているので、そのまま放置すれば再び個体数が増え被害が大きくなってしまうでしょう。

シロアリとそのほかのアリの見分け方

サクラアリのように、シロアリのほかにも羽アリになる種類のアリがいます。もし羽アリを発見したら、どのアリの羽アリが見分けておかなければなりません。なぜなら、きちんと見分けておくことで適切な対処をおこなうことができるからです。この章では、シロアリの羽アリの見分け方について紹介します。

1.羽の形を見る

シロアリかそのほかのアリかを見分けるには、まず羽に注目してみましょう。羽の形や大きさには、それぞれ違いがあります。シロアリの羽アリは4枚の羽を持っており、どの羽も同じ大きさをしているのが特徴です。

また、羽は体より大きく、閉じるとすべて重なりあうようになっています。クロアリの羽アリも同じように4枚の羽を持っていますが、前の2枚の羽が大きく後ろが小さいのが特徴です。また、羽を閉じてもシロアリのように4枚の羽が重なることはありません。

2.触覚を見る

シロアリの羽アリかどうか羽以外で見分けるとすれば、触覚にも注目してみましょう。触覚とは、頭部の先についているひげのようなものです。シロアリの中でも日本でよく見られるヤマトシロアリの触覚は、小さなボールがいくつも連なったように見えます。

反対にクロアリの羽アリの触覚は、1本の棒に節があるように折れているのがわかるでしょう。近くで観察できるようであれば、羽アリの触覚もチェックしてみてください。

3.胴体にくびれがあるか

ほかの見た目の特徴としては、胴体の形の違いです。シロアリの羽アリは、ゴキブリの仲間なので同じように体にくびれがなく、寸胴な形をしています。

反対にクロアリの羽アリの体は、頭部・胸部・腹部の間にくびれがあり、部位がはっきりわかれているのが見て取れるでしょう。見た目として大きく違うので、素人でも簡単に見分けることができるはずです。

シロアリの駆除方法

羽アリがシロアリだった場合、早めに駆除しなくてはなりません。そのままにしておけば、被害は拡大し家の倒壊の危険性まで考えられます。シロアリのおもな駆除方法には、殺虫剤・毒餌・業者依頼の3つです。それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

1.殺虫剤(バリア工法)

バリア工法とは、薬剤を散布して駆除する方法です。すぐに効果を発揮してくれるため、短時間でシロアリを駆除してくれます。バリア工法の中にも、スプレータイプや液体タイプ、粒タイプのものがあり、それぞれ目的が異なるようです。散布する以外にも床下や柱などの木材に穴を開けて薬剤を注入するという方法もあります。

スプレータイプは完全な駆除をするのは難しいですが、手軽に駆除がおこなえます。液体タイプは巣などに直接薬剤をまくため、駆除から予防までおこなうことができるでしょう。粒状のものは、駆除後の予防に向いています。

ただし、バリア工法では薬剤の臭いが気になったり、薬剤の種類によっては安全性が懸念されたりしているようです。とくに小さな子どもがいる家庭やアレルギーがある方は慎重に使用しなくてはなりません。また、薬剤散布には技術が必要で素人がおこなうとむらになりやすいといったデメリットもあります。

2.毒餌(ベイト工法)

ベイト工法とは、毒餌をいくつか設置して巣に持ち帰らせ巣ごと駆除する方法です。時間はかかりますが、巣全体のシロアリを根絶することができるでしょう。またバリア工法に比べて安全性が高く、小さな子どもやペットがいる家庭やアレルギー体質の方にも安心して使用できるものになっています。

さらに臭いが少ないため、不快な思いをすることもありません。しかし、毒餌を設置する前にはシロアリの巣や動線をしっかり調べて、適切な位置に設置する必要があります。適当に設置しても、十分な効果は得られないでしょう。

また、長期的な駆除になるので定期的に毒餌を交換するなど手間がかかってしまいます。それと同時に駆除にかかる費用もかさんでしまう点がデメリットです。

3.専門業者に依頼

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シロアリを駆除して根絶させるには、やはりシロアリに関する知識と駆除の技術が必要になります。また、シロアリが巣を作っているのは1カ所だけとは限らないのです。すべての巣を発見するのは非常に難しいので、プロにまかせるとよいでしょう。

シロアリ駆除のプロなら調査をしっかりとおこない、シロアリの巣を見つけ出し的確な駆除をおこなってくれるはずです。また、安全性の高い薬剤を使用しているところなら、安心してまかせることができるでしょう。

クロアリの駆除もシロアリ駆除サービスに相談できる

これまで見てきたように、10月に見かける羽アリはサクラアリの羽アリと見ていいでしょう。

ただしサクラアリがご自宅に巣を作っている場合、室内にも食べ物を求めて侵入してきてしまいます。

直接的な害はないかもしれませんが、不快に感じる方はサクラアリを巣ごと駆除することを考えてみてはいかがでしょうか?

すべてのシロアリ駆除サービスがクロアリに対応しているわけではありませんが、シロアリ駆除サービスの中には、シロアリだけでなく、ゴキブリ、ハチなどの害虫全般に対応している業者もいます。

もちろんサクラアリのようなクロアリにも対応している業者はいます。

クロアリ駆除の費用はどのくらい?

シロアリ駆除の費用は十万円単位の高額になりがちですが、クロアリの駆除は比較的安価で済みます。

というのも、シロアリ駆除では床下の柱などの木材をシロアリが食べるので補強工事が必要になるのですが、これが高額になりがちです。

一方、クロアリではそうした木材を食い荒らすような害は必要ありません。

たとえば当サイト「生活110番」の害虫駆除サービス【シロアリ110番】に依頼した場合、クロアリ駆除の費用の目安は16,500円~(税込)です。

クロアリの巣を液状の薬剤で散布したり、巣の近くに毒エサを設置して、クロアリの巣ごと駆除することができます。

クロアリの駆除も【シロアリ110番】へご相談を!

名前は【シロアリ110番】ですが、サクラアリなどのクロアリの駆除も【シロアリ110番】におまかせください。

もちろんご自身がホームセンターなどで駆除剤を購入するなど対処することもできますが、クロアリの駆除は一筋縄でいかないことも多いのです。

たとえば巣の場所が検討もつかなかったり、巣から出ているクロアリだけを駆除しても巣が残っているかぎりまた増殖を繰り返したり、なんてことがあります。

もしクロアリ駆除をお考えできたら、ぜひ【シロアリ110番】にご相談ください。

【シロアリ110番】は下記のボタンより行くことができます。

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