シロアリ被害の見分け方【危険】な症状を解説!駆除予防の業者費用も
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家の中にシロアリがいるのではないか思ったら、まずはシロアリかどうかを見分ける必要があります。シロアリの被害の拡大スピードはおそろしいので、早く気づいて駆除をすることが被害軽減にとても大切です。
ただし、必ずしも自分で見分けられるとは限らないので、業者に調査を依頼するのが安心です。
このコラムでは、シロアリ被害の見分け方やシロアリ被害の特徴を解説しています。また、業者に依頼する相場費用や、業者の選び方にも触れています。ご自宅の異変が当てはまっていないか確かめてみましょう。
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シロアリ被害の見分け方を知ろう
シロアリは家中のいたるところに発生します。ここではシロアリ被害の見分け方とともにシロアリが発生しやすい場所を紹介します。
シロアリ被害は家中どこにでも起こりうる
シロアリが好みやすい場所は以下のとおりです。
・台所
・浴室
・床下
・洗面所
・トイレ
湿気が多く、日当たりがよくない環境は、シロアリが好みます。また、暖かく風通しのよくない場所も、シロアリが発生することが多いです。
家の中で被害を見分けるポイント
家の中で以下のような症状が出たら注意しましょう。シロアリによるものかもしれません。
・壁や柱をたたくと空洞音がする
シロアリは木材を食べてしまいます。シロアリに食べられてしまった柱などは、密度がスカスカになります。柱などをたたいてみてポコポコという音がするのであれば、シロアリの仕業を疑ってもよいかもしれません。
・壁などが変色している
壁や柱などが湿気の影響で変色している場合も、シロアリがいることが考えられます。シロアリは湿気が多い場所を好むからです。
・畳が腐食している
シロアリは、畳も食べてしまいます。畳を触ったとき、イグサがはがれてしまう場合はシロアリが家の中にいるかもしれません。
・ギシギシ音がする
廊下やリビングなどを歩くと、ギシギシ音がする場合はシロアリが床下などの木材を食べてしまっているおそれがあります。
家の外で被害を見分けるポイント
家の外にもシロアリは潜んでいるサインはあります。ここでは、家の外でシロアリ被害を見分けるポイントを紹介します。
蟻道がある
蟻道(ぎどう)とは文字どおりアリが作る道のことです。茶色い土でできた長い線があった場合は、床下や家の基礎周辺にシロアリが潜んでいるかもしれません。
とはいえこれを見つけても、すべてこわしてはいけません。プロの業者に駆除を依頼した際、業者はこの蟻道を手掛かりに種類などを探り、駆除計画を立てていくこともあります。そのため、このような蟻道を見つけたらこわさず、すぐに点検を依頼しましょう。
木にかじられた跡がある
外にある木材がかじられている場合は、シロアリの仕業かもしれません。シロアリは木だけでなく、葉も食べます。シロアリ以外にも木や葉を食べる虫はいますが、不安な方は念のため調査をしておいた方がよいでしょう。
羽アリの発生も見過ごせない
羽アリが家の中に発生している場合は、すでに大きな巣がある可能性があります。なぜなら、シロアリは巣が大きくなったり、巣に危険が迫ったりすると羽アリを飛ばして巣を広げる習性があるからです。1匹や2匹であれば外から飛んできた可能性もあるが、それでもこれから巣を作られてしまうおそれがあるので注意が必要でしょう。
なお黒アリにも羽アリはいますが、以下のような点によって見分けることができます。
・シロアリは4枚の羽が同じサイズ/黒アリは前2枚が大きく、後ろ2枚が小さい
・シロアリは触覚が一直線・黒アリは『くの字』に曲がっている
異変を感じたらまずは調査してもらおう
なにか異変を感じたら、まずは業者に調べてもらいましょう。床下などにシロアリがいるかどうか正確に見極めるのは、難しいです。業者であれば、専門的な知識などに基づいて適切に調査をしてくれるでしょう。
シロアリ被害を放置するとどうなるのか
シロアリ被害はあっという間に進行します。放置していると、大変なことになってしまうかもしれません。
シロアリが家を倒壊させることもある?
シロアリの被害をそのままにしておいても、すぐに倒壊することはないでしょう。しかし、放置しているとシロアリが土台を食べてしまう家の耐震性が弱くなってしまいます。
耐久性が弱くなってしまっているときに地震などが起こると、家が倒壊してしまうこともあるのです。
シロアリの食害スピードはおそろしく早い……
シロアリの食害スピードはおそろしく早く、1年で柱3本分ともいわれます。また、シロアリの種類によっても食害スピードは違ってくるともいわれています。シロアリの被害にあわないためにも、異変を感じたらすぐに対策する必要があるでしょう。
シロアリ被害が家の倒壊につながった事例も
巨大地震の被害にはシロアリが関係していたという事例もあります。阪神淡路大震災や熊本地震では、倒壊した家の多くがシロアリ被害などで強度が低下していたとされています。
地震はいつやってくるのかわからないため、日ごろからささいな家の違和感を見逃さず、家の耐久性を維持していく必要があるでしょう。
シロアリは業者による駆除と正しい予防が大切
進行したシロアリ被害を自分で何とかしようとするのは、難しいでしょう。被害に気づいたら早めに業者に調査・駆除・予防をしてもらうことをおすすめします。ここでは、業者に依頼する際の相場費用、業者選びのポイントを紹介します。
業者による駆除費用の相場
シロアリ駆除の費用相場は、1坪当たり6,000円~10,000円ほどといわれています。しかし、シロアリ駆除費用は、業者ごとに料金設定が違っているので、明確な相場を示すことが難しいです。
また、シロアリ駆除にかかる費用は駆除作業費以外にも、以下のような内訳でなっています。
・人件費
・薬剤費
・交通費
など
そのため、業者に依頼する際は、作業する前に調査・見積りを依頼しましょう。業者の多くが、調査や点検は無料でおこなってくれます。ただし調査費用がかかる業者もあるので、連絡した際に、確認しましょう。
シロアリ駆除業者は慎重に選ぼう!
業者選びは、慎重におこないましょう。なぜなら、どの業者を選ぶかで料金やサービスが変わってくるからです。ここでは、業者選びのポイントを紹介します。
3社以上に調査見積りを依頼する
1社だけであると、正確な費用相場を把握することは難しいです。3社以上を比較することで、より正確な費用相場を知ることができるでしょう。また、見積りを取ってもらう際には、作業後に追加費用がかかることはあるか、かかる際には事前に相談できるかなども確認しておくと、安心できるでしょう。
また、費用だけでなく、それぞれの業者の対応にも注目してください。受け答えがしっかりしていて、被害状況や駆除方法について丁寧に説明してくれる業者は、やはり信頼しやすいでしょう。
アフターサービスがあるかどうか
シロアリ駆除業者の多くが、アフターサービスを設けています。多くは5年保証で、毎年定期点検をおこなってくれます。また、もし再びシロアリが発生してしまっても、割引した費用で作業してくれます。
このアフターサービスは業者によって設定内容が違うので、依頼する前に確認してみてください。
シロアリ予防もプロにお任せ!
業者がおこなうシロアリ予防はバリア工法とベイト工法があります。ここでは、それぞれの特徴について紹介します。
バリア工法
バリア工法とは、薬剤を床下の木の部分や土壌に散布・塗布することで、シロアリの侵入を防ぐことができる方法です。
即効性があり、場所によっては木材に穴をあけることもあります。バリア工法の費用相場は状況によっても変動しますが、1平米当たり、約2,000円です。
ベイト工法
ベイト工法とは、毒エサをシロアリに食べさせる方法です。また、シロアリの巣に毒エサを持ち込むことで、ほかのシロアリにも影響を与えることが期待できます。
毒エサを含んだ薬剤の入った箱などを設置、または埋めていくだけなので、バリア工法よりは短期間で作業が終わることが多いです。しかし費用は、バリア工法よりもかかってしまいがち。費用としては1平米あたり4,000円~8,000円ほどの費用がかかることが多いでしょう。
おまけ:調査依頼~当日までの準備
シロアリ駆除はどのような手順ですすめられるのでしょうか。ここではシロアリ駆除の全体的な流れを紹介します。
①調査
②見積り
③シロアリ駆除
調査の際、羽アリが出ていれば保管しておいたり、家の図面を用意したりするとよいでしょう。また、床下点検口をあけられるようにしておくと、スムーズに作業してもらうことができます。
シロアリを寄せ付けないための対策法3選
業者による駆除・予防とあわせて自分でできることも実践していきましょう。ここでは、シロアリを寄せ付けないための対策を3つ紹介します。
・木材や段ボールなどを置いておかない
切ったままの木材や段ボールを放置しておかないようにしましょう。シロアリは木材だけでなく、段ボールも食べてしまうのです。
・適度に換気する
換気を適度にすることで、湿気をためにくくします。とはいえ窓をあけたままにしておくと羽アリなどが侵入しやすくなるので、注意しましょう。
・遮光性のカーテンにする
羽アリは光に向かって移動します。そのため、光を遮ることによって家の中に侵入しにくくなります。
まとめ
今回はシロアリ被害の見分け方について紹介しました。シロアリは湿気が多く、日当たりがよくない環境を好みます。木材がかじられた痕跡や壁の色が変色していたらシロアリがいることを疑ってもよいかもしれません。また、蟻道があったり、近所でシロアリを駆除した場合にもシロアリがいるおそれがあります。
シロアリ駆除は業者に依頼することをおすすめします。業者に依頼することで、適切な方法でシロアリを駆除してくれるでしょう。少なくとも、3社以上には見積りを依頼して、アフターサービスがあるかどうか確認するようにしてください。
弊社では、シロアリを駆除することをできる業者と提携しているので、紹介することができます。無料で調査することができるので、少しでもシロアリがいると思ったらご相談ください。
※対応エリアや加盟店によって変わります