シロアリ駆除が必要ないとはっきりする3つのケース

2023.9.11

シロアリ駆除が必要ないとはっきりする3つのケース

「シロアリ駆除の案内が来たけど、お金も高いしシロアリなんて見たこともないからうちは必要ないよね?」とお考えですよね?

じつはシロアリ駆除は、“ある条件”が整えばやらなくても大丈夫です。
なぜなら、シロアリ被害を受けているなら必ず家や周辺にシロアリの痕跡があり、その痕跡を確かめることができれば、必要かどうか分かるからです。

シロアリの被害に遭っていたら嫌だけど、駆除が必要ないと分かれば、安心ですよね。

そこでこの記事では、シロアリ駆除が必要ない3つのケースをご紹介します。
読めば「やっぱりうちはシロアリ駆除なんて必要なかった」と分かり、これからシロアリ被害に遭わないために必要なことまで分かるようになりますよ。

シロアリ駆除をしなくていい3つのケース

シロアリ駆除は、以下のように保証期間中だったり、シロアリの痕跡・被害がまったくない場合は必要ありません。

  • シロアリ予防5年保証中
  • 床・木材に痕跡がまったくない
  • 羽アリらしき集団も見かけてない

1つずつ詳しく見ていきましょう。

シロアリ駆除5年保証中

新築を建てる時ハウスメーカーなどに駆除してもらっているなら、薬剤の効果が続いているので、被害がないなら必要ありません。

なぜなら、予防は” 5年効果が続く”よう薬剤を床下やシロアリが侵入しそうな場所に散布しているので、効果が続いている間はシロアリが家に侵入している可能性が低いからです。

実際薬剤の効果は散布した瞬間から徐々に劣化していきますが、シロアリ予防は定期的にメンテナンスをしてくれるところが多いため、基本的にシロアリ駆除後5年効果があります。

そのため予防をやってもらっているなら、シロアリ被害がない限りは駆除の必要はありません。

ただし調査をしたうえで被害が見つかることはあるため、もし案内が来ているなら一度調査だけしてもらうのはありです。

自宅周辺にシロアリの痕跡がまったくない

ご自宅周辺にシロアリの痕跡がどこにも見当たらなかった場合も、被害を受けている可能性はほぼないため駆除は必要ありません。

シロアリの痕跡を簡単に確認する方法は以下の3つ

  • 木製フェンス・枕木を見る⇒庭から被害を受けるケースもあるため、木製フェンス・枕木を置いているなら食害されていないか確認
  • 玄関周りを叩く⇒家のなかでシロアリの被害を受けやすい場所なので、中身が食害を受けていたら空洞音がするため確認。被害が進んでいるケースだと木材の表面に亀裂が入っている
  • 畳をめくる⇒畳も食害を受けていることもあり、踏んでみて沈む感じがするならシロアリ被害の可能性があるので、めくって確認

シロアリ被害を比較的受けやすい場所に痕跡がないなら、床下や周辺にシロアリが発生している可能性は低いと言えます。

羽アリらしき集団も見かけてない

4~9月の時期に、自宅周辺もしくは家の中で「羽アリらしき」集団を見かけていないのであれば、シロアリがあなたの家に住み着いている可能性は低いので駆除も必要ありません。

シロアリは成長すると一部羽アリになり、4~9月に家の周辺や床下に出現。新しい住処を求めて集団で飛び立ちます。

つまりシロアリが家に住み着いていると必ず羽アリに成長して地上に出てくる個体がいるので、自宅周辺で羽アリの集団を見かけていないのであれば「近くにシロアリがいる可能性は低い」ということになります。

シロアリの「予防」は全ての家に必要な4つの理由

新築を建てる時のシロアリ駆除は実質義務ですが、効果が切れた後続けるかは任意です。
ただシロアリはどんな家にも出る可能性はあるので、予防は必要。根拠があるからです。

  • 効果が切れた後は被害リスクが高まる
  • ハウスメーカーの10年保証は安全とはかぎらない
  • コンクリート・ベタ基礎でも被害に遭う可能性がある
  • シロアリは木材だけ食べるわけではない

効果が切れた後は被害リスクが高まる

効果が切れたあとそのまま長年放置していると、シロアリ被害に遭うリスクは確実に高まってくるため、予防は必要です。

というのも、実際にシロアリ予防の効果が切れてから徐々にシロアリ被害に遭う確率が高まるデータがあり、5年経たないうちに被害に遭うご家庭が出てくるからです。

5棟に1棟

出典:三重総合住宅 有限会社

さらに築10年経過するころにはシロアリ被害に遭う可能性は約20%。つまり5棟に1棟はシロアリに家が食われてしまう可能性が高まってくるので、予防は継続して必要と言えます。

ハウスメーカーの10年保証は安全とはかぎらない

ハウスメーカーによっては「うちは10年保証なので安全です」と言っているところがありますが、実際100%安全とは言い切れないので、定期的な予防は必要です。

というのもハウスメーカーの「シロアリ駆除10年保証」は、薬剤の効果が10年というわけではなく、建物の構造を工夫して10年効果が続くようにしているからです。(薬剤の効果は5年で切れてしまいます)

工事で建物のすき間をなくしたり、土台に防虫効果のある木材などを使って予防していますが、シロアリの侵入経路は様々で、完全に防ぐのは難しいんですね。

実際シロアリ駆除業者の方にお話を伺ってみると、

シロアリは地面の中から侵入してくることもありますし、髪の毛1本のすき間があれば入れるため、住宅を防御しても完全に侵入を防ぐというのは実際難しいということがわかりました。

株式会社Arrows東海様 取材にて問い合わせ 2021年07月05日時点)

つまり”シロアリは建物を工夫するだけでは防げない”10年保証してくれていても安心せず、しっかり薬剤による予防が定期的に必要と言えます。

コンクリート・ベタ基礎でも被害に遭う可能性がある

シロアリはコンクリート・ベタ基礎でもわずかなすき間を通って侵入できるため、「うちはベタ基礎だからシロアリは大丈夫!」ということなく、しっかりシロアリ予防は必要です。
実際に以下のようにベタ基礎の住宅でも被害に遭っているケースはあります。

ベタ基礎

出典:日経XTECH

また、床下の素材がコンクリートでも、シロアリは木材部分を求めて1mm程度のすき間でも侵入してきます。
そのため家がベタ基礎で、コンクリート素材だから安全ではなく、しっかりシロアリ予防をしないと被害に遭う可能性は十分あります。

シロアリは木材以外も狙う

家の素材がシロアリに食べられにくいヒノキ・スギでできてるから大丈夫!という方もいると思いますが、シロアリは雑食性の昆虫で、木材以外も食べることがあるので安全とは言えません。

日本しろあり対策協会に調査したところ

  • プラスチック
  • ゴム類
  • レンガ
  • 柔らかい金属
  • 発泡スチロール

など、人工物も食い荒らすことがあるとわかりました。

とくに発泡スチロール・断熱材はシロアリが木材より好んで食べる傾向があるので、しっかり侵入を防ぐことが必要なんですね。

シロアリ被害を放置する2つの危険性

仮に予防をせず被害を受けてしまい、そのまま放置していると

  • 地震で倒壊リスクが高まる
  • 被害総額が跳ねあがりやすい

といったリスクもあります。

地震で倒壊リスクが高まる

シロアリの被害を放置していると、大きな地震が発生した時家が全壊・倒壊してしまうリスクが高まってしまいます。

なぜなら1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災後の被害調査では、倒壊した建物の8割以上がシロアリ被害に遭っていたということが明らかになっているからです。

シロアリは1階の柱と土台の継ぎ目を集中的に食べるため、本来の耐震性を発揮する土台が崩れてしまい、住宅の耐震性が極端に低下していました。具体的には、「シロアリ被害・腐朽あり」とされた家屋の9割が全壊しているのに対し、「シロアリ被害・腐朽なし」の家屋は2割程度、さらに5割以上の住宅が軽微な被害で済んでいるという衝撃的な事実。
参考文献:日本しろあり対策協会著 シロアリ及び腐朽防除施工の基礎知識 2.3.2.2 【地震とシロアリ被害】

つまりシロアリに食われて柱などがスカスカな状態だと、突発的に起きた地震で通常より大きな被害を受けてしまう可能性があるのです。

被害総額が跳ねあがりやすい

シロアリ被害を放置していると、駆除の料金が10万円で済んだものが50万円や100万円かかる被害に発展する可能性もあります。

なぜなら、シロアリ駆除の料金は、被害の程度で大きく変わるからです。被害を放置して範囲が広がってしまうと「もっと早く気づいてたら50万円もかからなかったのに…」となってしまいます。

たとえば自社の見積もり例で言うと、10万円程度で済むケースがこちら。

被害状況 築年数 施工金額
和室の畳が食べられていた 19年 80,000円
玄関のみ被害を受けていた 25年 86,400円

反対に50万円を超えてしまうケースだと

被害状況 築年数 施工金額
1階の部屋全体的に被害を受けている 21年 631,800円
家の床下全体 40年 511,645円

※当社実績より算出
集計対象:2016年1月1日~2021年10月07日
対象件数:1165件

シロアリが床下の一部だけに発生しているなら、薬剤を撒く範囲が狭くなるので費用もさほど掛からないケースが多いでしょう。
しかし”家や床下全体的”にシロアリ被害を受けている場合は、駆除だけでなく修繕費も加算し高額になるケースがほとんどなので、被害は放置せず早めに解決するべきでしょう。

「生活110番」ならシロアリ駆除の料金がお得!

シロアリ予防が必要となったら、保証が切れるタイミングで新築時に施工してもらったハウスメーカーにそのまま頼むのが一般的だと思います。
ただ、全国5,100社以上の提携業者からご希望に沿った業者を無料でご紹介できる「生活110番」のほうが、お得になる場合があるんです。

生活110番の料金は平均11万円

シロアリ駆除費用は住宅の広さや状況によって変わりますが、生活110番の過去事例だと平均11万円。(2016年1月1日~2021年10月07日、147件すべて30坪の平均)

ハウスメーカーに一般的な広さの住宅(30坪)を予防してもらった場合は平均21万円。生活110番と比べると

生活110番 11万
A社 30万円
B社 20万円
C社 32万円
D社 25万円

(上表は弊社が大手ハウスメーカーに対して行った聞き取り調査の内容に基づき作成。景表法の観点から社名は伏せています。2021年10月21日時点)

なので生活110番だとグッとお得に駆除できるでしょう。
ちなみに見積もりを取るだけなら無料※なので、お気軽にご連絡ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了解をいただいた上で、調査費用等をいただく場合がございます。

また、シロアリを予防するなら薬剤まくだけだし、「自分でやるのが一番安いんじゃないの?」って思いますよね?
たしかに費用は業者に頼むよりも安くなるかもしれませんが、シロアリ予防は漏れなく隅々まで施工することが重要なので、自分で予防するという選択はおすすめできません。

自分でシロアリ予防するのは難しい

目の前のシロアリを駆除するなら簡単ですが、自分で長期的にシロアリの予防をするには、しっかり薬剤を効かせるための専門知識が必要なので難しいです。

なぜなら、シロアリ予防は床下に潜って作業する部分も多く、侵入する可能性がある場所1ヶ所ずつ丁寧に薬剤を散布していかないと、十分な予防効果が得られないからです。

実際シロアリ駆除業者の方に実際自分で予防はできるかお伺いしたところ、

シロアリ予防は床下に入り込み、シロアリが侵入しそうな場所を見極め、木材にドリルで穴を空けて1ヶ所あたり薬剤を3リットル注入。
それを何ヶ所も行い、さらに穴を空けた場所にフタをしてバリア層を作って強力な予防効果を生んでいる。
そのため個人でやりきるのはどうしても難しいとのことでした。

株式会社Arrows東海様 取材にて問い合わせ 2021年07月05日時点)

ただ、それでも安く済ませたいからどうしても自分で作業したい、と思う方もいますよね。

実際薬剤や床下に潜る装備自体は通販サイトでもそろえられます。

そこで弊社では、シロアリ駆除が自分で作業できるかどうか検証してみました。結果、一定の条件をクリアすればシロアリ駆除は自分でできるということがわかりました。

その様子は詳しくこちらでご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

シロアリ駆除で余計な料金を1円も払わずにすむ決定的な2つのポイント

まとめ

シロアリ駆除は、しっかり予防効果が続いていてシロアリの痕跡もないなら、被害を受けていないということになるので必要はありません。

ただ、今後もずっと安全とはかぎらないので、予防は継続的に必要です。
シロアリはベタ基礎、コンクリートでも関係なく侵入してきますし、木材以外も食い荒らす昆虫です。
予防の効果が切れたら徐々に狙われるリスクも高くなってくるので、予防の効果が切れる前にしっかり施工してもらいましょう。

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シロアリは1匹見つけたら3万匹はいるといわれています。放っておくと、家屋の修繕費で100万円以上かかってしまうことも・・・。羽アリを見かけたらすぐに無料調査をしてもらいましょう。

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