床がきしむのはシロアリが原因の場合も!修理だけでなく被害調査が大切

2021.5.12

床がきしむのはシロアリが原因の場合も!修理だけでなく被害調査が大切

家の床がきしむのは、シロアリ被害にあっているのかもしれません。シロアリは木材を好んで食べるからです。そのため、シロアリ被害を放置しておくと、床だけでなく柱なども食い荒らされるおそれがあります。

シロアリ被害にあっているかを確認するには、業者に調査を依頼しましょう。被害を確認したら駆除が必要です。駆除のあと・被害にあっていなくても予防をすることで、シロアリから家を守ることができます。

このコラムでは、床がきしむ原因がシロアリによるものかどうか見極める方法、シロアリが原因で床がきしむ場合の対処の仕方などを詳しく解説してあります。シロアリ被害から家を守るために、ぜひ参考にしてください。

床がきしむのはシロアリの兆候?考えられる原因

床がきしむと何か家に問題が起きているのでないかと心配になる方もいらっしゃるかもしれません。床がきしむ原因には、床板の経年劣化・施工ミス・シロアリに床や床を支える木が食われているなどが考えられます。

「ミシミシ」床鳴りを放置すると……

床鳴りしているにもかかわらず、何も対処しないまま放置するとどうなるのでしょうか。木材の伸縮によって床鳴りがすることがあります。空気が乾燥したり湿気を含んだりすると、床に使われている木材も乾燥したり水分を含んだりするので、伸びたり縮んだりするのです。

床がきしむ原因が木材の伸縮であれば問題はないのですが、原因がシロアリだとすると放ってはおけません。シロアリが原因の場合、木材が食い荒らされて床がぬけ、大掛かりな修繕が必要になるおそれがあるからです。

床がきしむのはシロアリが原因?被害調査・駆除・予防について解説

シロアリが原因の場合にあらわれる症状

床がきしむ原因がシロアリである場合、床のきしみ以外に、次のような症状があらわれます。

  • ドアやふすまなどが開けにくい・閉めにくい
  • 床の上を歩くと、ところどころ浮いている感じがする
  • 壁や柱を小さなハンマーでたたくと、カンカンと乾いた音が響く
  • 床に木くずや砂粒のようなものをよく見かけるようになった

シロアリの被害にあいやすい箇所

シロアリの被害にあいやすい箇所は、床・柱といった木材が使われている場所・湿気が多い場所です。湿気が多い場所としては、風呂場・キッチン・トイレなどの水回りが挙げられます。

シロアリが原因かを確認するには

床鳴りの原因がシロアリか否かを確認したいときは、自宅であれば自分で調査するか業者に依頼することになります。賃貸のマンションなどは管理者に連絡しましょう。

床鳴りの原因の調査は、業者に依頼することをオススメします。シロアリは巣から出ると、元の巣とは別の場所に巣を新しくつくり、元の巣にもどらない性質をもっています。そのため、素人がシロアリの巣を発見したとしても、それはシロアリの巣の一部であることが多いようです。

そして、巣の一部しか駆除していないにもかかわらず、シロアリをすべて駆除したと勘違いしたまま放置していると、知らない間に巣が大きくなり被害が拡大するおそれがあるのです。

調査でシロアリ被害を確認したら駆除が必要

業者に調査を依頼した結果、シロアリに床や床周辺の木が食われているなどの被害を確認したら、できるだけ早く駆除することが必要です。放っておくと、どんどん被害が深刻になるからです。ここでは、シロアリを駆除する方法や駆除にかかる費用の相場、業者に駆除を依頼するメリットをご紹介します。

駆除の方法はおもに2種類

シロアリを駆除する方法には、バリア工法(木部・土壌)とベイト工法があります。それぞれどのような駆除方法なのか見ていきましょう

まずバリア工法とは、ドリルなどで開けた木材の穴の中に薬剤を注入してシロアリを駆除する方法です。薬剤を木材に直接注入するので、即効性があります。ドリルで穴を開けて薬剤を注入するだけで手間もかからないことから、費用を安く抑えることができます。

ただし、床下や天井など密閉された空間でバリア工法を実行すると、薬剤のにおいが充満して、健康を害するおそれがあります。そのため、換気しながら作業する点に注意が必要です。

ベイト工法とは、シロアリが好むえさに毒を混ぜ、毒が混ざったえさを巣に持ち帰らせて、巣ごとシロアリを駆除する方法です。シロアリがえさを持ち帰るまでに時間がかかることから、バリア工法ほど即効性はありません。

しかし、シロアリが大量にいる場合は巣ごと駆除することができるベイト工法のほうが効果的であるといえるでしょう。また、ベイト工法で使用する薬剤は昆虫のみに作用し、人やペットには作用しないので安心して使用することができるのです。

シロアリ駆除にかかる費用の相場

シロアリ駆除にかかる費用の相場ですが、まずバリア工法の場合1平方メートルあたり2,500円前後が目安となります。ベイト工法の場合1平方メートルあたり2,500円~7,000円と幅があります。ベイト工法の場合、5年保証や10年保証と保証期間の長さによって費用が変わってくるところが多いようです。

ただし、これらの料金はあくまでも目安です。業者や、被害の大きさ、建物の構造などによって料金は変動しますので、依頼する前に業者に見積もってもらうとよいでしょう。

できれば相見積りをすることをオススメします。相見積りをすれば、業者ごとに見積りをもらって料金を比較することができるので、相場を知ることができ費用を安くおさえることができるからです。

床がきしむのはシロアリが原因?被害調査・駆除・予防について解説

業者に駆除を依頼するメリット

費用を安くおさえるために、自分で薬剤を購入して駆除する人もなかにはいるでしょう。しかし、自分では完全に駆除しきれないかもしれませんし、自己判断で駆除した結果、駆除しきれずに、逆に巣を拡大させるおそれがあります。

しかし、業者に依頼すれば、シロアリの巣をすべて見つけ出し、根絶してくれます。自分で駆除するよりも料金はかかりますが、安心して任せることができます。被害が拡大すると多額の修繕費用がかかるおそれがあることを考えると、かえって安いのかもしれません。

床のきしみを直すには

シロアリを駆除したあと、もしくは床がきしむ原因がシロアリ以外の場合は、床の修理をすることになります。床のきしみの修理は、まずリフォーム会社・住宅メーカーなどに相談するとよいでしょう。

シロアリ被害にあわないために定期的な予防を!

床がきしむ原因がシロアリであることが判明した場合、シロアリ駆除をします。駆除したからといって安心してはいけません。シロアリ駆除をしたあとや、シロアリ被害にあっていなかった場合でも、被害にあわないためには定期的な予防が大切なのです。一般的に、5年ごとに予防をする必要があるといわれています。

新築で家を建てた場合、シロアリを防ぐために薬剤が施されており、その薬剤の有効期限が5年で切れます。そのため、薬剤の有効性が切れるタイミングである5年ごとに予防する必要があるのです。

予防対策は駆除方法と同じ

シロアリの予防対策は基本的には駆除方法と同じになります。先述しましたバリア工法・ベイト工法によって予防することになります。

予防も駆除と同様に業者に依頼することをオススメします。素人ですとシロアリの巣を見落とす可能性がありますし、発生しそうな場所を特定するのはプロでなければ難しいからです。

予防にかかる費用の相場

予防にかかる費用の相場は、1平方メートルあたり1,500円前後のようです。これは、あくまでも目安ですので、依頼する前に業者に見積りをもらうことをオススメします。見積りをもらうことで料金トラブルを避けることができるからです。

日常で気をつけること

自分でできる予防方法としては、自宅周辺にある不要な木材はできるだけ置かないようにしましょう。不要な木材はシロアリのえさになるので、シロアリを寄せ付ける原因となるからです。また、床下や水回りなど湿気が多いところにシロアリの通り道ができていないかを定期的に点検するようにしましょう。

床がきしむのはシロアリが原因?被害調査・駆除・予防について解説

どんな住宅でも予防は重要

鉄骨やコンクリートの住宅や、新築などではシロアリ予防はあまり必要ないと考える人もいるかもしれません。しかし、シロアリはコンクリートですらかじるほど強いアゴをもっています。そのため、どんな住宅でもシロアリ被害にあう可能性はあるのです。

シロアリ調査・駆除・予防を業者に依頼する場合

シロアリ調査・駆除・予防を業者に依頼するときに、業者選びが大切になってきます。以下に挙げるポイントを意識すると、きちんと対処してくれる業者を選ぶことができるので、参考にしてみてください。

業者選びで大切なポイント

まずは、業者を選ぶときのポイントです。おもに以下の3点を意識するとよいでしょう。

床下にもぐって調査をしたうえで、見積り書を作成してくれる

業者のなかには調査をせずに、見積り書だけ作成する業者もいます。床がきしむ場合シロアリが原因かどうかは、床下にもぐらないと判明しないことが多いようです。しっかり点検したうえで見積り書を作成してくれる業者を選ぶようにしましょう。

薬剤が切れる5年以内に無料で点検してくれる

薬剤が切れるのは5年より短いときもありますし、薬剤が思ったほど効果を発揮していないときもあります。そのため、薬剤処理を施してから5年になる前に無料で点検してくれる業者を選ぶことをオススメします。

駆除や予防の方法や建物の構造などについて詳しく説明してくれる

顧客がわかりやすいように詳しく説明してくれる業者は、専門的な知識に精通している証拠であるといえるでしょう。専門的な知識に精通していることで、適切な処置を施すことができるのです。

注意が必要なポイント

業者を選ぶときは以下の2点に注意してください。先ほどの3点と合わせて、この2点に注意すれば、優良な業者を選ぶことができるでしょう。

保証の範囲が広いかどうか

保証期間内にシロアリによる被害を受けた場合、シロアリ薬剤をまくだけで終わる業者は要注意です。シロアリ薬剤をまくだけでなく、シロアリ被害による木材の修理・修復までおこなってくれる業者を選ぶようにしましょう。

予防のときと駆除のときの料金がほとんど同じである

予防のための処置は駆除のための処置よりも複雑ではありません。そのため、予防は駆除よりも安くなるのが通常です。予防のときの料金が駆除のときよりも安いかどうか、しっかり確認しましょう。

床がきしむのはシロアリが原因?被害調査・駆除・予防について解説

まとめ

床がきしむ原因はシロアリだけではありません。経年劣化・業者の施工ミスなどさまざまな原因が考えられます。

ドアやふすまなどが開きにくい、床の上を歩くとブカブカ浮いている感じがする、床に木くずや砂粒のようなものを見かけたら、自宅がシロアリの被害にあっている可能性が高いので、早めに業者に調査をしてもらいましょう。

自分でシロアリの調査や駆除をすることもできます。しかし、シロアリの巣を一つでも見落とすと被害が拡大して、修理金額がとても高くなるおそれがあります。その点についても考慮にいれて、業者に調査・駆除を依頼するかどうか検討してみるとよいでしょう。

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