シロアリ・クロアリの羽アリと種類を見分ける5つのポイント
更新日:2021-02-09
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確かめたいチェック項目
羽アリの持つはねはどのような形ですか?
シロアリとアリ(クロアリ)は繁殖のためにはねを持つという点で共通しています。ただしシロアリはゴキブリに近い種類、アリはハチに近い種類で、はねの形自体は大きく異なります。
はねが取れやすく、はね自体も丸みを帯びている場合はシロアリの可能性が高いです。一方クロアリは前後ではねの大きさが異なり、不要になったはねは自分でかじり取ります。そのため、はねが散らばっている場合もシロアリの可能性が高いと判断できるでしょう。ただし確実に見分けるため、次以降の設問の内容も確認をお願いします。
前後のはねの大きさが同じで丸み

シロアリの可能性が高いです。「シロアリ駆除」への依頼を検討してください。
前後のはねの大きさが異なる

クロアリの可能性が高いです。「アリ駆除」への依頼を検討してください。
前後のはねの大きさが同じで丸み

シロアリの可能性が高いです。「シロアリ駆除」への依頼を検討してください。
前後のはねの大きさが異なる

クロアリの可能性が高いです。「アリ駆除」への依頼を検討してください。
羽アリ本体にくびれはありますか?
クロアリはスズメバチなどと同じく、足の生えている「胸部」と「腹部」の間にくびれがあります。そしてそのくびれは外観から明確に区別できることが多くなっています。一方シロアリはゴキブリなどと同じく、くびれがなく寸胴であることが特徴的です。
なおシロアリの羽アリは通常のシロアリ(働きアリは幼虫)と異なり成虫で、黒みを帯びていることも多いです。一方クロアリの中にも赤(ヒメアリ)や黄色(キイロシリアゲアリ)といった明るい色をしたものも多く、色味での区別は困難です。
くびれがない

シロアリの可能性が高いです。「シロアリ駆除」への依頼を検討してください。
くびれがある

クロアリの可能性が高いです。「アリ駆除」への依頼を検討してください。
くびれがない

シロアリの可能性が高いです。「シロアリ駆除」への依頼を検討してください。
くびれがある

クロアリの可能性が高いです。「アリ駆除」への依頼を検討してください。
羽アリの触覚の形はどのように見えますか?
クロアリの触覚の先端は太くこん棒状になっており、触覚自体も前を向くように生えています。また触覚の「ふし」の大きさも均等ではありません。一方シロアリの触覚はまっすぐで、節が数珠のように細かく分かれているのが特徴です。
まっすぐで数珠状

シロアリの可能性が高いです。「シロアリ駆除」への依頼を検討してください。
くの字

クロアリの可能性が高いです。「アリ駆除」への依頼を検討してください。
まっすぐで数珠状

シロアリの可能性が高いです。「シロアリ駆除」への依頼を検討してください。
くの字

クロアリの可能性が高いです。「アリ駆除」への依頼を検討してください。
羽アリが発生した時期はいつですか?(シロアリの場合)
日本には多くのシロアリが生息していますが、このうち家屋に被害を与えるシロアリは「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」「アメリカカンザイシロアリ」の3種類と限定的です。ただし地域によっては「カンモンシロアリ(ヤマトシロアリの亜種)」「ダイコクシロアリ」の可能性も考えられます。
これらの羽アリの飛ぶ時期は決まっており、発生時期でもある程度種類を推測することができます。なおクロアリの場合は種類によって飛来時期が大きく異なるため、「この時期だからこのクロアリ」と特定することは難しいです。
2~4月
山口県周辺で確認されている「カンモンシロアリ」の可能性があります。乾燥に強いことから通常のヤマトシロアリと異なり2階以上に進出するおそれも指摘されています。
4~5月
「ヤマトシロアリ」の羽アリの可能性が高いです。
6~7月
「イエシロアリ」もしくは「ダイコクシロアリ」の羽アリの可能性が高いです。
「イエシロアリ」は巣が分かれていることも多く、2階以上に進出しているおそれも高いです。
「ダイコクシロアリ」は沖縄・小笠原周辺を中心に生息しており、この時期の発生がとくに多いといわれています。乾燥した家具などの木材に生息する「乾材シロアリ」のため駆除が難しく、一度定着すると被害が拡大しやすくなる傾向にあります。
7~10月
梅雨明け後から秋にかけては「アメリカカンザイシロアリ」という外来種の羽アリの可能性が高いです。家具や床などの乾燥した木材を中心に大被害をもたらすおそれがあります。
2~4月
山口県周辺で確認されている「カンモンシロアリ」の可能性があります。乾燥に強いことから通常のヤマトシロアリと異なり2階以上に進出するおそれも指摘されています。
4~5月
「ヤマトシロアリ」の羽アリの可能性が高いです。
6~7月
「イエシロアリ」もしくは「ダイコクシロアリ」の羽アリの可能性が高いです。
「イエシロアリ」は巣が分かれていることも多く、2階以上に進出しているおそれも高いです。
「ダイコクシロアリ」は沖縄・小笠原周辺を中心に生息しており、この時期の発生がとくに多いといわれています。乾燥した家具などの木材に生息する「乾材シロアリ」のため駆除が難しく、一度定着すると被害が拡大しやすくなる傾向にあります。
7~10月
梅雨明け後から秋にかけては「アメリカカンザイシロアリ」という外来種の羽アリの可能性が高いです。家具や床などの乾燥した木材を中心に大被害をもたらすおそれがあります。
時期の目安表
代表的なクロアリも含め、羽アリの飛ぶ時期について表でまとめてみました。

床下に「蟻道」という通り道は確認できますか?
「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」といった地面から侵入するシロアリ(土壌性シロアリ)は乾燥を防ぐため、土や分泌物でしっかりと固められた通り道「蟻道」を作ります。そのため場所によっては蟻道だけが地面から床の木材へと立ち上がっていることも。
一方クロアリのなかにも蟻道を作る種類はありますが、クロアリの蟻道は木くずなどを固めたパサパサとしたものが多く、区別することができます。
土を固めてできた、しっかりとした構造の蟻道

シロアリの可能性が高いです。「シロアリ駆除」への依頼を検討してください。
木くずなど、パサパサした材質でできた蟻道

クロアリの可能性が高いです。「アリ駆除」への依頼を検討してください。
土を固めてできた、しっかりとした構造の蟻道

シロアリの可能性が高いです。「シロアリ駆除」への依頼を検討してください。
木くずなど、パサパサした材質でできた蟻道

クロアリの可能性が高いです。「アリ駆除」への依頼を検討してください。