DIYでシロアリ駆除するとき、灯油を使った方法があります。実際、シロアリが発生している場所に灯油をかけるだけで駆除することは可能です。しかし、危険物にも指定されている灯油を、安易に使ってシロアリ駆除するのはおすすめできません。
灯油を使ってシロアリ駆除することは、費用を安く抑えたり、好きな時間に作業したりとメリットがあります。一方で、人への健康被害や金銭面、駆除効果が弱くなるといったデメリットもあるのです。
この記事では、シロアリ駆除に灯油を使うことのメリット・デメリット、灯油の駆除効果などについてご紹介していきます。また、シロアリ駆除を業者に依頼する場合についてもご紹介していくので、駆除方法を決める参考にしてください。
目次
シロアリを灯油で駆除すると良い点は?
シロアリ駆除を業者に頼まず灯油を使って自分で駆除することには、2つのメリットがあります。灯油を使ってシロアリ駆除するかどうかを迷われている方に向けて、まずは灯油を使うことのメリットからご紹介していきましょう。
専門業者に任せるより費用が安く済む
シロアリ駆除に灯油を使うことの最大のメリットは、駆除にかかる費用の安さです。灯油缶ひとつの料金は1,300円ほどが相場となっており、2~3個必要になったとしても5,000円ほどになります。
一方、シロアリ駆除を業者に依頼した場合、1㎡あたり1,200円ほどが相場となっていて、100㎡(一戸建て住宅の平均)の一戸建て住宅の場合、12万円ほどの料金がかかります。費用面だけを考えるのであれば、格安でシロアリ駆除することが可能です。
自分の好きな時間・タイミングで退治できる
灯油を使ってDIYでシロアリ駆除することのメリットには、「自分の好きな時間・タイミング」で駆除できるというものがあります。シロアリ駆除は、床下や屋根裏といった狭い場所での作業になることが多いです。
被害状況によっては、業者に依頼したとしても1日がかりになることも珍しくありません。そのため、仕事が忙しく時間が取れない方の場合、灯油を使ったシロアリ駆除なら自分のペースでできるため、メリットがあるといえるでしょう。
シロアリを灯油で駆除可能!でも問題点も多い…
シロアリを灯油で駆除することには、メリットだけでなくデメリットもあります。灯油を使ってシロアリ駆除をするかどうかは、デメリットも確認したうえで判断していきましょう。メリットだけで判断してしまうと、火災などの事故につながりおそれがあるためです。
灯油の独特な臭いがする
シロアリの駆除に灯油を使う場合、柱などのシロアリがいる場所にかけて使用します。しかし灯油は、揮発性が高くすぐに蒸発してしまい、独特の臭いが発生してしまうのです。そのため、灯油の独特の臭いが苦手な方には、デメリットと感じてしまうでしょう。
また、臭いが苦手ではない方であっても長時間臭いがすることで、頭痛や吐き気といった健康被害を受けることもあります。このような人への影響も考えて、灯油を使うかどうかを判断するようにしましょう。
確実に駆除できたかわからない
家のなかにシロアリを発見し、その部分に灯油をかけたからといって、確実に駆除できたかどうかはわかりません。シロアリの被害が広範囲に及んでしまっている場合、灯油をかけた場所とは違うところから被害が増えてしまうことも考えられます。
また、灯油をかけられたことに気づいたシロアリが警戒して、巣がさらに広がってしまうこともあるので、慎重に行動することが大切です。
素人が扱うにはリスクが高すぎる
灯油を使用する石油ストーブや石油ファンヒーターで事故が起きるのと同様に、シロアリ駆除での使用にも、火災といったリスクがあります。基本的に床下や屋根裏といった場所には火の元がないので、灯油を使ったとしても危険は少ないです。
しかし、何が原因で灯油に引火して火災が起きるかわからないため、灯油を使う以上はリスクをなくすことはできません。灯油などの危険物を扱うための資格があるように、素人ではリスクが高すぎるというのもデメリットのひとつといえるでしょう。
金銭的には得だが時間的に損をする
DIYでのシロアリ駆除は、好きな時間やタイミングで作業できることがメリットだとお伝えしまたが、駆除にどれだけの時間が必要かによってはデメリットとなります。もしあまりにも駆除に時間がかかってしまえば、被害や金銭的負担が大きくなることもあるのです。
そのため、あまりにもシロアリ被害が大きい場合や、短い時間しか作業できないような場合は、DIYよりも業者に任せたほうが余計な負担をなくせるかもしれません。
被害が大きければ効果が薄いこともある
灯油でのシロアリ駆除は、万能は駆除方法ではありません。そのため、被害が大きすぎるような場合、駆除効果が薄くなるおそれもあります。巣が一ヶ所しかない被害の小さい状態であれば、灯油で巣ごと駆除することもできるでしょう。
しかし、別の場所にまで巣が拡大していたり、大量発生していたりする場合、灯油での駆除は難しいものになります。また、完全にシロアリを駆除できていなければ、あっという間に元の数になり、再び建物が被害を受けることになります。
シロアリ駆除をするときは、見えている部分だけなく、根本的な原因となる巣から駆除することがとても重要です。灯油を使って自分で駆除することにはメリットもありますが、デメリットも確認したうえで、より確実な方法を選択するようにしてください。
シロアリを灯油で駆除する手順
灯油を使ったシロアリの駆除は、危険性やデメリットもあります。しかし、灯油は正しく使用すれば、安価で手軽に駆除できることもあるのです。ここでは、灯油を使った駆除方法の実際の流れをご紹介します。
①床下に入る
キッチンの近くなどにある床下収納庫から、入ることができます。もし床下収納がなければ、和室などの畳の下にある、床の板をとることで入ることもできます。そのどちらの方法も難しい場合は、大掛かりにはなりますが床を外す工事が必要になります。
②被害の状況を確認する
床下に入ったら、どんな場所がシロアリの被害を受けているかしっかりと確認しましょう。ここでどれだけ正確に被害を確認できているかによって、灯油をかける効果がかなり変わってきます。床下は湿度が高く、カビなどが繁殖しやすい環境なので、身を守るためのマスクなどの装備は忘れないようにしましょう。
③シロアリがいる場所に灯油をかける
シロアリに灯油を直接かけることができればよいですが、なかなか難しい場合もあります。シロアリが作る餌を運ぶ道のことを、蟻道(ぎどう)といいます。蟻道が見える場合、そこに灯油を流し込むことも効果的です。柱の奥にシロアリがいる場合には、穴をあけそこに灯油を入れましょう。
シロアリの駆除は業者に依頼することも検討しよう
シロアリに灯油をかけて駆除する方法は、お金をあまりかけずに、手ごろにできるというメリットはあります。しかし、素人にはシロアリがどれだけ広がっているかというのを見極めるのはなかなか難しいでしょう。しっかりと確認せずに駆除をおこなえば、逆に被害を広げてしまうこともあります。
そのため、シロアリがどこにいるのかをしっかりと確認してから駆除をおこなうことが大切なのですが、素人では難しい場合もありますよね。床下に入ってどれだけ正確に被害を確認できているかによって、駆除の効果はかなり変わってきてしまいます。
一回の工事でシロアリがいなくなることを希望しているなら、業者に駆除を依頼してみることをおすすめします。業者がおこなう調査であれば、赤外線などを利用し、より確実にシロアリを発見することができるのです。
業者が駆除をおこなう場合には、刺激臭を押さえて駆除・予防をすることもできるというメリットもあります。
灯油ではなくシロアリ駆除専門業者に任せるメリット
ここまで灯油を使ったDIYでの駆除について解説してきましたが、シロアリ駆除を業者に依頼した場合についても確認してみましょう。DIYと業者それぞれの方法でシロアリ駆除したときのメリット・デメリットを知ることで、よりご自身の状況に適した選択ができるはずです。
時間や労力を浪費せずに済む
シロアリ駆除を業者に依頼した場合、DIYに比べて時間や労力を使わずに済ますことができます。シロアリは、床下や屋根裏といった見えない場所で被害が拡大していることが多く、プロであってもすべてを完璧に把握するのは難しいものです。
それを知識や経験のない方がしようとすれば、その難易度はさらに高いものとなります。そのため、シロアリ駆除を業者に依頼することで、時間や労力を浪費することがなくなり、結果的には費用の節約にもつながるのです。
確実性の高い効果が期待できる
先ほども触れましたがシロアリ駆除をするうえで、確実性はとても重要なポイントです。根本的な原因を取り除くことができなければ、再びシロアリ被害に悩まされることになってしまいます。
その点、シロアリ駆除の知識や経験の豊富な業者に任せることで、確実性の高い駆除効果を期待できることでしょう。また、駆除に使用される薬剤などの影響も考慮してくれるため、安全性においても安心して任せることができます。
ただ、この確実性を保つためには、依頼する業者の厳選が必要です。信頼できる業者を探すときは、「実績」や「リピート率」「口コミ」「資格の有無」などを参考にするとよいでしょう。
アフターサービスで再発の可能性を抑えられる
個人でシロアリ駆除をした場合、「本当に駆除できているかな?」と不安が残りやすく、なかなか安心できないものです。さらには、シロアリが再発してしまえば、再び自分で対処しなければなりません。
しかし、シロアリ駆除を信頼できる業者に依頼することで、そのような不安を感じることなく安心して生活を送ることができます。また、多くの業者には「アフターサービス」があり、再発といった駆除後のトラブルにも対応してくれるのです。
そのため、シロアリ駆除を業者に依頼することで、DIYよりも安心感というメリットを感じることができます。ただ、アフターサービスでどこまでのトラブルに対応をしてくれるのかは業者によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
場合によっては節税になることも
シロアリ被害にあった場合、業者を利用して駆除することで節税することもできます。確定申告するときに雑損控除を適用することで、所得税を減らすことができるという仕組みです。
雑損控除は、「震災、風水害、冷害、雪害、落雷など自然現象の異変による災害」「火災、火薬類の爆発などの人為による異常な災害」「害虫などの生物による異常な災害」「盗難」「横領」といった原因によって損害を受けた場合に適用される控除になります。
雑損控除を適用するためには、被害を受けた原因だけでなく、シロアリの駆除方法も関係してきます。雑損控除は、あくまでも被害を受けたものの損害に適用されるため、DIYでシロアリ駆除してしまうと適用されなくなってしまうのです。そのため、シロアリ駆除で節税できるというのは、業者に依頼した場合にのみ得られるメリットになります。
シロアリの駆除を業者に依頼したときにかかる期間と費用
灯油で駆除する方法は、床下に入ることができればあっという間に終わらせてしまうことができます。業者に依頼する場合には、どれくらいの期間をかけて駆除をおこなうのでしょうか。
ほとんどの業者は、まずシロアリ駆除の見積もりをおこない、その後に実際の調査をします。調査後は工事に入るのですが、一般的な広さの敷地なら1日ほどで完了するため、スピーディに調査から施工までをおこなうことができるでしょう。
シロアリを灯油で駆除することは安価でできますが、業者に駆除してもらう場合には、どの程度の金額で依頼できるのでしょうか。
一般的な業者は、シロアリ駆除の料金を1坪あたり平均約1万円で設定しているようです。この金額は、駆除から予防までおこなう場合やどれくらいの広さをおこなうかによって変わる可能性があるので、あくまでも参考程度に考えるとよいでしょう。
また、業者にシロアリ駆除を依頼する場合は、料金をよく比較して検討しましょう。シロアリ駆除の業者が示している金額の単位には坪と㎡(平米)の2種類があります。㎡で表記されていて一見安く見える場合でも、坪に直して計算してみましょう。1坪=3.3㎡なので、計算の際に参考にしてみてください。
まとめ
シロアリ駆除に灯油を使った場合、かかる費用を安くできて、自分の好きな時間やタイミングで作業をすることができます。しかし、シロアリを完全に駆除しきれていなかったり、灯油の取り扱いに注意が必要であったりとデメリットもあります。
一方、シロアリ駆除を業者に依頼した場合、DIYよりも費用は高くなりますが、より確実な駆除効果を望めることでしょう。さらにアフタフォーローのある業者に依頼すれば、再発といった駆除後の心配もなくなります。
どちらの方法でシロアリ駆除するとしてもメリット・デメリットがあるので、シロアリの被害状況やご自身の求める条件と照らしあわせて選択するのがよいでしょう。
もしDIYではなく業者に依頼してシロアリ駆除するときには、生活110番までご相談ください。信頼できる業者選びのサポートをさせていただきます。24時間365日【無料】で相談を受け付けていますので、お気軽にご利用ください。
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