ヒノキ=シロアリ被害とは無縁というのは間違い!しっかり予防を

2021.4.30

ヒノキ=シロアリ被害とは無縁というのは間違い!しっかり予防を

住宅の建築材料を侵食していく厄介な害虫のひとつに、シロアリがいます。シロアリの被害を受けると家の耐震性が低下してしまうため、戸建てを所有している人からすると絶対に避けたい問題です。また、新築を考えている方からしても、シロアリに対策に関して頭を悩ませてしまうことでしょう。

そんななか、「ヒノキはシロアリ対策に有効!」といった噂を耳にしたことはないでしょうか。この噂が本当ならば、家の材料にはぜひともヒノキを使用したいものです。

この記事では、ヒノキとシロアリの関係性やシロアリ対策の方法などをご紹介しています。
シロアリからの被害を受けないためにも、新築時ならではの対策を施してみてはいかがでしょうか。

ヒノキならシロアリの被害を受けないというわけではない

「建築材料にヒノキを使用すればシロアリ被害を防ぐことができる」という認識の方がいるかもしれませんが、じつはそれは間違いです。基本的にシロアリに食べられない木材はないといわれており、「この木材を使用すると被害を受けない」ということはいいきれません。

実際に複数の木材をシロアリの巣の近くに並べるという実験をおこなったところ、ヒノキもシロアリによる浸食の被害を受けるという結果がでています。

新築の住宅を建てる方は、間違った認識のままだと「シロアリ対策のためにヒノキで家を建てないと!」と思われるかもしれません。しかし、上記の実験結果をもとに考えると、建築材料にそこまでこだわる必要はないといえるかもしれません。

新築のタイミングでシロアリ対策をおこなうことは非常に効果的だといわれていますが、建築材料以外のところで工夫をしなければなりません。

ヒノキの芯材はシロアリに対策として一定の効果を見込める

前章では「ヒノキでシロアリ被害を完全に防ぐことはできない」とお伝えしました。しかし、ヒノキの「芯材」を使用することで、シロアリに対する一定の効果は望めるかもしれません。

芯材とは、木を半分に切ったときに赤みがかっている部分のことをいいます。木のしっかりと色づいている部分は、細胞が活きており害虫などの被害を受けづらいという特徴をもっています。

ヒノキの芯材は特に防虫効果が高いといわれているので、ほかの木材と比べると比較的侵食などの被害を受けづらいといえるでしょう。そういった木材を中心に家を建てれば、シロアリ対策として一定の効果は見込めます。

一方、芯材ではない部分は防虫効果はあまり望めません。ヒノキの防虫効果が優れているといっても、それはあくまでも芯材に限ることです。

「ヒノキはシロアリに強い」というより「ヒノキの芯材は一定の防虫効果がある」といった認識が正しいものなので、間違いのないよう気をつけましょう。

ヒノキの芯材はシロアリに対策として一定の効果を見込める

シロアリが発生してもすぐに対処できる構造にしよう

シロアリの被害は気がつかないうちに進んでいることが多いです。そのため、新築時にしっかりとシロアリ対策をしておく必要があるのです。ヒノキではシロアリ被害を防ぐことはできないので、具体的にどのような工夫が必要なのかが気になるところです。

新築時におこなえる対策は、家の構造を点検しやすいものにするという方法があります。シロアリ駆除は早期発見が非常に重要とされており、発見が遅れれば遅れるほど駆除が困難になってしまうのです。シロアリ対策の構造を考えるときは、以下のような構造を気にして考えてみてください。

床下を確認できるような構造にする

床下の高さは、ゆとりをもった構造にしておくことが大切です。床下が狭いと、点検がしづらくなってしまいます。最低でも33㎝以上の高さがないと点検は困難になってしまうので、人が入れるくらいのスペースは確保しておくとよいでしょう。

シロアリが発生してもすぐに対処できる構造にしよう

家の外からでも基礎部分が点検できるようにしておく

シロアリ被害を発見するためには、こまめに基礎の点検をおこなうことも重要です。そのため、家の外からでも基礎の状態が見えやすい構造にしておくことが大切になります。大型の物置などで基礎をおおってしまうと、点検が難しくなってしまいます。

ここで「シロアリをはじめから侵入させないような構造にはできないの?」と思う方もいるかもしれませんが、そういった構造にするのは難しいといえるでしょう。シロアリは窓やドアだけでなく、地中からも住宅内に侵入してきます。

そのため、家の構造で侵入を防ぐというよりも、早期発見のしやすい構造にするという方法が現実的です。家の構造を点検しやすい構造にすることで、シロアリが発生した際にはすぐに発見することができます。侵入してもすぐに発見することができれば、その分早く対処・駆除にうつることができるでしょう。

シロアリ予防の薬剤散布もしっかりしておこう

シロアリ対策として構造を工夫することは非常に有効的で、新築だからこそできる対策でもあります。しかし、家の構造を工夫するという方法は新築時にしかおこなうことはできないので、すべての人に向いているとはいえません。

ここからは、誰でもできるヒノキ以外のシロアリ対策のひとつである「薬剤散布」についてご紹介していきます。もちろん新築を建てる方でも活用できる方法なので、ぜひ参考にしてみてください。

①木材に直接薬剤を散布する

シロアリの被害を受けやすい床下の木材に、薬剤を吹き付けるという方法です。少しでも薬剤のかかっていない部分があると、そこからシロアリが侵入してしまいます。そのため、この方法をとる場合は木材にまんべんなく薬剤を散布する必要があります。

②地面に薬剤を散布する

土の中で生活しているシロアリを駆除するために、地面に薬剤をしみ込ませるという方法です。これは、土壌から侵入してくるのを防ぐのにも効果的です。シロアリが侵入してきやすそうな、基礎の内側や配管周辺などを見極めて散布する必要があります。

③建築物内部に薬剤を注入する

上記2つの方法に加え、浴槽や玄関などに直接薬剤を注入するという方法がとられることもあります。タイルに穴をあけて薬剤を注入し、その穴を再び塞ぐといったものです。あけた穴はセメントできれいに埋める必要があるので、技術が必要となるでしょう。

シロアリ予防の薬剤散布もしっかりしておこう

薬剤には有効な期間がある

薬剤をシロアリ対策として使用する場合は、効果が持続する期限についても確認しておかなければなりません。薬剤によって期間は異なりますが、なかには5年という短いものも存在します。

新築の建物がシロアリ被害にあうまでの期間は、10年前後だといわれています。そのため、新築にあわせて薬剤を使用することを考えている方は、有効な期間についてもよく確認しておくことがポイントとなります。

まとめ

「ヒノキはシロアリに強い!」という見解は、あまり信用できるものではありません。新築時にヒノキを使用したからといって気を抜いていると、シロアリ被害に悩まされることになるでしょう。

ヒノキの芯材に限り一定の効果は望めますが、それでも完全ということではないです。建築材料でシロアリに対抗することは難しいので、ほかの方法も取り入れながら考えていく必要があります。

シロアリ対策として効果的な方法は、家の構造を工夫するというものです。点検のしやすい構造にしておくことで、シロアリの早期発見につながるでしょう。

薬剤の添付はシロアリを駆除・寄せ付けないといったことに効果的です。しかし、その方法は専門的なものなので、個人でおこなうのは難しいかもしれません。手間をかけずに、なおかつ確実性を求めるなら、業者に依頼するというのが得策といえるでしょう。

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