シロアリでリフォームを考えたときに知りたい費用と建て替えるべきかの判断基準

2023.4.13

シロアリでリフォームを考えたときに知りたい費用と建て替えるべきかの判断基準

シロアリ被害を受けていることがわかったとき、まず駆除について考える方は多いと思います。しかし、シロアリ被害を受けたときは、駆除だけでなくリフォームについても考えるべきなのです。

シロアリの被害状況によっては、建物の耐久性が下がり、倒壊のリスクが高くなっているおそれもあります。とはいえ、費用が気になって駆除だけをおこない、リフォームはしていないという方もいることでしょう。

そこで、シロアリ駆除したあとのリフォームについて、費用と一緒に詳しく解説していきます。費用を抑えるならシロアリ駆除とリフォームは同時にするべきといえるのですが、その理由についてもしっかりとご紹介していきます。ぜひシロアリ駆除の際の参考にしてください。

シロアリ駆除とリフォームは同時にするべき!

まずは、「なぜ駆除とリフォームを同時にするべきなのか」と「同時にすることのメリット」についてご紹介していきます。高額になることもあるシロアリ駆除とリフォーム費用を抑えるためにも、知っておくべきポイントです。

シロアリ被害が大きい場合はリフォームが必要

床下や壁内、屋根裏といった見えない場所で大量発生していることもあるシロアリは、気付きにくく、被害が広範囲になっていることも少なくありません。シロアリ被害が広範囲になっているということは、それだけ木材や壁材などが食害を受けていることになります。

あまりにも大きな被害を受けてしまうと、建物自体の強度が弱くなっているおそれがあり、地震といった災害によって倒壊するリスクが高くなってしまうのです。そのため、シロアリ被害の大きさによっては、駆除だけでなくリフォームも必要となってきます。

駆除とリフォームを同時にするメリットは?

シロアリ駆除とリフォームを同時にすることで、隅々までシロアリ調査をおこない、しっかりと駆除できることが最大のメリットでしょう。シロアリ被害を見逃すことなく細部まで確認するためには、床板や壁を剥がしての作業が必要になってきます。

しかし、リフォームをしない場合は、剥がす部分を最小限に抑えなければなりません。そういったことを気にせず隅々まで調査・確認をできるため、シロアリを見逃してしまうリスクが減り、より確実な駆除につながるのです。

また、駆除とリフォームを同時に依頼することで、費用を抑えられることもあります。これは依頼する業者によっても違うので一概にはいえませんが、セット割引などをおこなっている業者もあるようです。

シロアリ駆除のリフォーム費用は一概にいくらとはいえない?

シロアリの被害を受けた家のリフォームが、いくらかかるかを知っておきたいところですが、はっきりした金額はわからないというのが現状です。なぜなら、被害状況や面積、業者によっても費用がバラバラだからです。

リフォームする場所や被害状況によって異なるリフォーム費用は、約10~100万円と幅広くなっています。もし家を支える柱や基礎が大きく被害を受けている場合、約300万円かかることもあるようです。

しかも、リフォームをおこなう前に、シロアリを駆除しなければなりません。そのため、シロアリのリフォーム工事費用のほかに、駆除費用もかかると考えておいたほうがよいでしょう。駆除費用も業者や駆除方法、被害面積によって異なります。

シロアリ駆除費用の相場は、1㎡あたり約3,000~3,600円と考えておくといいでしょう。大体目安として把握しておくといいかもしれません。正確な費用は、業者に現地調査をしてもらい、見積りを出してもらうことをおすすめします。

シロアリのリフォーム費用は一概にいくらとは言い切れない

価格ごとのシロアリ駆除内容を紹介!予算と照らし合わせてみて

シロアリのリフォーム工事の費用を考える前に、駆除にかかる費用を考えてみましょう。シロアリの被害に遭われているみなさんも大体の予算があるはずです。その予算に合ったシロアリ駆除をできるのが理想的です。被害状況を見比べて、どれくらいかかるのかイメージしておきましょう。

10万円未満でできるシロアリ駆除

シロアリの駆除は、広範囲になるほど費用も高くなっていきます。そのため、「確実にシロアリの被害に遭っているのはここだけ」という場合や「シロアリの巣を発見したから駆除したい!」という方は、その部分を重点的に駆除すればいいので、シロアリ駆除が安く済むことがあります。

しかし、目に見えていない部分や別の場所が被害を受けていることもあるので、確実にここだけと言いきれない方は、業者に依頼して調べてもらいましょう。

10万円~20万円でできるシロアリ駆除

シロアリのいない家にしたいとお考えの方は、家全体を調査し、駆除してくれるものを選びましょう。家全体のシロアリの駆除や予防は、約10~20万円かかり、面積によって前後します。部分的な駆除では難しかった場合も、これくらいの費用を用意しておくといいかもしれません。

20万円以上でできるシロアリ駆除

家の敷地面積が広い場合は、費用が20万円を超えることが考えられます。また、普通なら約10~20万円までで納まるような駆除でも環境に優しい薬剤を使用したり、保証がついたりすると、費用が高くなる傾向にあります。

小さい子どもやペットを飼っている方は、シロアリ駆除に使う薬剤にも注目していてもいいかもしれません。これらの費用はあくまで目安であり、正確な費用を知るには業者に見積りを出してもらうのが1番です。また、リフォーム費用と駆除費用の両方かかるということは頭に入れておいてください。

シロアリ駆除の種類によっても費用が変わる

シロアリ駆除の方法には、大きく分けて2種類の方法があります。まずご紹介するのが「ベイト工法」です。家の周りにいくつかのベイトステーションとよばれる、丸い筒型のものを設置します。その中に、シロアリが好物とする木材に毒を染み込ませたものを入れ、それを持ち帰ったシロアリが巣で毒入り木材を食べて死滅させる工法です。

ベイト工法では、家の敷地面積や設置する個数によって費用は異なりますが、1mごとに設置して約4,000~8,000円が相場とされています。

次にご紹介するのが「バリア工法」です。シロアリが巣を作っていると思われる隙間に薬剤を注入したり、その周りに薬剤を吹きかけたりする工法となります。

使う薬剤によっても費用は異なりますが、1坪あたり約6,000~1万円ほどかかることが多いようです。シロアリのリフォーム工事の費用と合わせて考えておきましょう。

シロアリ駆除の種類はなにがある?ココでも費用が変わります

シロアリのリフォーム費用を抑える方法

これまでもお話してきましたが、シロアリのリフォーム費用と駆除費用の両方がかかってしまうことがわかりました。できるだけ、費用を抑えたいとお考えの方が多いのではないでしょうか。

費用を抑えるには、何よりシロアリ被害を早期発見することです。そのためには定期的に点検をして、しっかりと予防しておくことが大切です。もし家を建てて5年ほど経過していたら点検の時期がやってきているかもしれません。

小さな被害で発見することができれば、当然費用は抑えることができます。また、シロアリの被害に遭ってしまっている方は、複数の会社から見積りを取ることで、同じ工法でより安い業者に出会えるかもしれません。

また、見積りをもらったら費用の部分だけを見るのではなく、詳しい駆除方法やリフォーム工事の内容も確認しておくと、ご自宅に合った対策がおこなえるでしょう。

シロアリの再発を防ぐリフォームのポイント

シロアリ被害をなくしていくには、再発を防止するリフォームのポイントもとても重要です。再びシロアリ被害に悩まされないためにも、「絶対にしてはいけないこと」と「再発を防ぐためのポイント」についてご紹介していきます。

絶対にしてはいけない2つのこと

シロアリの再発を防ぐという目的でリフォームを考えたとき、絶対にしてはいけないことが2つあります。それは、室内の空間を広くするために「床の高さを下げる」と「床下のスペースを減らす」ことです。

シロアリは、高温多湿なジメジメとした空間を好んで巣を作り繁殖していきます。そのため、床の高さを下げたり、床下のスペースを減らしたりすることは、シロアリが寄り付きやすい環境を作ることになってしまうのです。

「せっかくリフォームをするならおしゃれで快適な空間にしたい」と思うかもしれませんが、再びシロアリ被害に遭ってしまっては意味がありません。どのようなリフォームをしていくか検討するときには、してはいけない2つのことにも注意するようにしましょう。

湿度を減らし点検スペースを確保することが大事

絶対にしてはいけないことにもつながるポイントですが、シロアリの再発を防ぐには、湿度を減らし点検スペースを確保することが大事です。シロアリは、床下だけでなく壁内や屋根裏といった、さまざまな場所に巣を作ります。

そのため、湿度が減るよう空気の循環を意識してリフォームをすることが、シロアリの再発を防ぐことにつながるのです。また、シロアリの再発を防ぐためには、定期的な点検が欠かせません。

このとき十分なスペースがなければ、しっかりと点検をすることができず、シロアリの再発を見逃してしまうおそれがあります。仮に駆除が必要になった場合も、床板や壁を剥がさなくてはならないでしょう。

これらさまざまな理由から、リフォーム後にシロアリの再発を防ぐためには、湿度を減らし点検スペースを確保することが大事になってくるのです。

DIYではなく業者に依頼するのがおすすめ

はじめてシロアリ被害に遭った方や、被害が小さいと思っている方の中には、DIYでシロアリ駆除とリフォームをしようとしている方もいることでしょう。たとえ被害が小さかったとしても、DIYでシロアリ駆除とリフォームをするのは簡単ではありません。

プロであってもシロアリ被害の全体像を把握することは難しく、もし見逃していれば再び繁殖してしまいます。リフォームに関しても不十分な作業になってしまえば、再びシロアリに侵入されてしまうかもしれません。

そのため、シロアリ駆除とリフォームは、DIYではなく業者に依頼するのがおすすめです。DIYよりも費用は高くなりますが、その後に得られる安心感が違うでしょう。何よりDIYに比べて、より確実なシロアリ駆除・対策が望めます。

シロアリの再発を防ぐリフォーム事例

この項目では、シロアリの再発を防ぐ具体的なリフォーム事例をご紹介していきます。被害状況によって施工内容や費用は異なりますが、シロアリ駆除とリフォームを依頼するときの参考にしてみてください。

玄関の防蟻処理

玄関で発生したシロアリを駆除したあとのリフォームとしては、タイルのひび割れをシーリング材で補修したり、タイル下のモルタルと基礎の立ち上がりとのつなぎ目部分にできたすき間を埋めたりといった方法があります。

もしシロアリによる被害が大きい場合には、基礎の立ち上がりと玄関ポーチとのすき間を埋めるといった、基礎部分のリフォームが必要なケースもあるようです。

庭の防蟻処理

シロアリは、室内だけでなく庭の植木や枕木、ウッドデッキといった場所にも発生することがあります。庭で発生しているシロアリは、「薬剤散布」や「毒餌などの駆除剤を設置」といった方法で駆除していきます。

庭のシロアリをしっかりと駆除したあとは、植木や枕木、ウッドデッキなどにシロアリ対策をおこなうようです。そして、シロアリが外から室内へと侵入してこないよう、ベランダや窓、外壁、基礎といった場所にリフォームをしていきます。

ベランダや窓にできたすき間や、外壁や基礎のひび割れ程度であれば、玄関と同じようにシーリング材を使って簡単に補修することも可能です。しかし基礎の場合は、すべてを新しい基礎に交換するといった、大掛かりなリフォームが必要になることもあります。

床下の防蟻処理

シロアリの発生場所として、もっとも多いのが床下です。そのため、シロアリの再発を防ぐには、リフォームによる環境の改善が必要となります。

比較的新しい住宅の場合は、土壌をコンクリートで覆うベタ基礎であることが多いです。このベタ基礎であれば、シロアリの侵入口となっている部分を塞ぎ、薬剤散布することで防蟻していきます。そして、食害を受けた部分の木材を交換していくようです。

一方で、古い住宅で多くなっている布基礎の場合は、ベタ基礎よりもシロアリの好む環境になりやすいため、しっかりとリフォームが必要になります。防蟻や侵入口を塞ぐというのは、ベタ基礎も布基礎も変わりません。

しかし、土壌がむき出しになっている布基礎の場合、湿度を調節するためのリフォームが必要です。これを床下調湿工事といい、床下に湿度調節するための炭を設置するなどの作業となります。もちろん基礎自体に深刻なダメージがあれば、基礎のリフォームもしていくことになるでしょう。

シロアリ被害による建て替えは必要?

シロアリ被害を受けた方の中には「建て替えって必要なの?」と、疑問に思っている方もいることでしょう。もちろん被害状況によっては建て替えが必要です。しかし、シロアリ被害を受けたとしても、リフォームで対応できるケースも少なくありません。

そこで、シロアリの駆除後にリフォームではなく建て替えをするメリット・デメリットについて、ご紹介していきます。もしメリットのほうを多く感じるようであれば、リフォームではなく建て替えてしまうのもひとつの選択肢でしょう。

建て替えるメリット

建物自体を建て替えることの最大のメリットは、「シロアリを完全に駆除できる」ことでしょう。すでにシロアリ被害を受けている場合、完全に駆除できているかを確認するのは難しいものです。

しかし、被害を受けた基礎から建物すべてを新しくすることで、完全にシロアリを駆除できるのです。ただ、建物が新しくなったとしても、シロアリが発生しないよう対策は必要になります。

また、シロアリの寄り付きにくい構造に変更することができたり、おしゃれな室内にしたりすることもできます。リフォームに比べて費用は高くなりますが、予算に余裕のある方は建て替えも検討されてみてはいかがでしょうか。

建て替えるデメリット

建物を建て替えることのデメリットは、「費用」に関する部分です。リフォームは規模によって、建て替えと同じくらいの費用がかかるケースもあります。しかし、ほとんどの場合でリフォームよりも施工費用が高額になることでしょう。

また、建て替え工事をしている間は、仮住まいが必要になってきます。そのための引っ越し作業や費用も負担しなければなりません。ほかにも、リフォームに比べて完成までの時間がかかります。「不動産取得税」や「登録免許税」といった税金も必要になるようです。

建物の建て替えは、シロアリを完全に駆除できるといったメリットがありますが、デメリットとなる部分も少なくありません。そのため、安易に建て替えを決めるのではなく、メリット・デメリットや費用面など、さまざまな要素を加味して決めていくのがよいでしょう。

まとめ

シロアリ被害のリフォーム工事は、建物の敷地面積や被害状況、被害に遭った場所によって費用が異なります。また、同時にシロアリ駆除が必須になり、その費用も必要になることを頭に入れておきましょう。

ただ、シロアリ駆除とリフォームを同時にすることで、費用を抑えることもできます。両方を請け負っている業者もありますので、セット割引などが適用されないか確認してみるとよいでしょう。

また、シロアリ駆除とリフォームを別々に依頼する場合は、業者を2~3社ピックアップして、それぞれから見積りを取るのがおすすめです。費用だけでなく、工法などにも注目することで、希望に合った業者を見つけることができます

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