アブ駆除は”アブの習性”を知ることから!寄らないための対策まとめ

2021.4.30

アブ駆除は”アブの習性”を知ることから!寄らないための対策まとめ

刺されるとかゆくなる虫といえば「蚊」が有名ですが、夏場にキャンプやアウトドアをしているときには、この「アブ」に刺されることもあるので十分に注意が必要です。

アブという名前を聞いたことがあっても、イマイチどんな虫でどんな被害をもたらすかわからない人も多いのではないでしょうか?

アブの習性や生態について詳しくご紹介しますので、夏にキャンプやバーベキューに行く予定をしている方はぜひ参考にしてみてください。

アブとは

日本全国に生息しており、7月~9月の夏場に活動的になるといわれています。雑木林や渓谷など、水のある所に生息しているほか、糞尿がある不衛生な場所にも多くみられるようです。このため、川遊びや渓谷で釣りをする場合はアブに遭遇する確率が高くなるため、十分に注意しましょう。

また、アブの習性として糞尿に産卵する種類もいるといわれています。このことから牧場や家畜施設にもアブは現れる可能性があります。アブの中には哺乳類の血を吸って生息している種類もいるので人間、動物ともに刺されないよう対策することが大切です。

蚊は気づかないうちに刺されていることの方が多いですが、アブは「刺す」というよりは皮膚を「噛み切る」という表現のほうが近く、激しい痛みを伴って刺されます。そして激しいかゆみを伴い、場合によっては赤く腫れあがり、かゆみが長引くこともあります。
      アブとは

アブの生態

アブは全体的に黒い色をしています。腹部に黄金色の独特の模様があり、成虫で約2センチ前後の大きさをしています。

アブにも様々な種類が存在し、その種類によって好むエサも変わってきます。哺乳類の血が好きなアブ、人間を含む動物の糞尿や昆虫が好きなアブなど、様々な種類のアブが存在します。

アブの習性として吸血するアブは「メス」のみです。メスは産卵のときたんぱく質を必要とするため、生き物にまとわりつき吸血しているのです。吸血する時間も3~10分前後と、とても長い間吸血するといわれています。

春になると花粉をエサとする「ハナアブ」などが様々な植物に飛びまわることで受粉の手助けをしています。アブのメスは一度に100~1000個の卵を湿った土や、水中植物で産卵します。

ほとんどのアブは幼虫の期間に越冬し、春になるとサナギとなります。3週間前後でサナギから成虫へと成長し、アブの寿命は10~30日前後と、とても短い一生なのです。
          アブの生態

アブの習性

アブに刺される人と、刺されない人の違いは何かあるのでしょうか?よく言われているのは、アブは匂いに反応して獲物を探す習性があることから柔軟剤の香りのする人に寄り付く傾向があるようです。

また黒や紺色の服を着ている人に寄っていく傾向があり、明るいオレンジなどの色には近づかないというのがアブの習性のひとつです。

アブは湿度のある場所や車の排気ガスが好きだと言われています。雨の日や湿度の高い梅雨の時期はとくに注意が必要です。キャンプ場などで車のエンジンをかけたまま昼寝をしていると、アブが車の中に入ってきてしまう可能性もあるので気を付けましょう。

アブはお酒の臭いにも敏感で、飲酒した人を襲う傾向にあります。梅雨時にアウトドアをするなんてことはアブにとっては絶好の環境なので、長そでを着たり、殺虫スプレーを使用するなどして十分に注意しましょう。

アブが人間にもたらす害は?

先ほども少しお話したように、アブは皮膚を「刺す」というより「噛みちぎる」という表現が近いようです。アブの習性として、チクっと一瞬刺すのではなく皮膚を切り裂いてそこから流れる血を吸う、という恐ろしい生き物です。

実際にアブに噛まれると鋭い痛みを伴い出血します。そして噛まれた皮膚が腫れあがり、猛烈なかゆみが襲ってきます。このかゆみや痛みは、大人であっても耐えられないほどなので非常に厄介です。

一度腫れあがった皮膚はなかなか治らず、場合によっては約1か月も長引くこともあるようです。かゆみに耐えられず掻きむしってしまうと傷が悪化するばかりか、皮膚炎を起こすことも考えられます。

掻きむしることで患部からとびひし、二次被害に発展する可能性もあるので蚊とは比べものにならないくらい厄介な害虫なのです。

アブに噛まれたら、病院へ行くことをおすすめします。特に小さなお子様や高齢の方はアブの毒に対して抵抗力が低いため、症状が重くなることも考えられます。健康な成人であっても傷口が化膿したり、リンパに炎症を及ぼしたりと、予想できない事態に発展することもあります。

蚊と違っていつまでもかゆく、赤く腫れあがるといった症状がある場合は早めに受診し、薬を処方してもらいましょう。
      アブが人間にもたらす害は?

アブ対策

まずはアブが生息していそうな場所にはむやみに近づかないことが重要です。

アウトドアなどをする場合は、夏場でも長そで、長ズボンを履くことをおすすめします。ただアブの習性として、長そでを着ていても服の上から噛むことが考えられます。厚手の洋服を着ていてもその上から噛まれる場合があるので、完全に防備できるかといえばそうではありません。半そでを着ているよりは、長そでの方が……くらいに思っておいた方がいいかもしれません。

市販の殺虫スプレーを使うのもいいですが、アブに絶大な効果を発揮すると言われているのは「ハッカ油」です。

アブなどを含む多くの害虫はハッカやミントの臭いを嫌います。その習性を活かしてハッカ油スプレーを作って持参するとよいでしょう。

作り方も簡単で、準備するものはハッカ油(薬局などで入手できます)、消毒用エタノール(薬局で入手可能)、水、スプレー容器(ポリスチレン製は避ける)の4つのみ。

まずはスプレー容器に消毒用エタノールを12~13mlほど(無水エタノールを使う場合10ml程度)入れ、そこにハッカ油を3ml(約60滴)加えます。そこに合計が100ml程度になるよう、水を加えて混ぜ合わせましょう。しっかり混ざり均一になれば完成です。

このハッカ油スプレーをアブから守りたい皮膚や衣類に直接スプレーします。材料費も安く、手軽で効果抜群なので、アウトドアへ行く際はぜひこのハッカ油スプレーを持って万全に対策しましょう。

なお日持ちするのは7~10日程度なので、基本的に作り置きせず使うたびごとに混ぜ合わせることをおすすめします。

まとめ

蚊に刺された時と違って、アブは噛まれるとかゆい思いをするどころか、痛みを伴い非常にツライ思いをします。

そうならないためにも、できればアブがいそうな場所には近づかないのが賢明ですが、キャンプやバーベキューに行く場合は、ハッカの香りが嫌いというアブの習性を利用して、ハッカ油スプレーなどで十分に対策をしてから出かけるようにしましょう。

万が一、アブに噛まれたら病院へ行って受診することも大切ですが、身近にアブが生息している可能性がある場合は衛生害虫駆除業者にいちど相談してみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者 ナカザワ氏について

この記事の監修者
ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
監修ジャンル:害獣 害虫
神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者(防第14721号)の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

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