暖かい季節になってくると、アウトドア派の方は外に遊びに行きたくてうずうずしてくるはずです。山に登ったり、キャンプへ行ったりなどの計画を立て始めている方もいるのではないでしょうか。
しかし、山などの自然に囲まれた場所には、危険な虫も多く存在しています。その中でも迷惑な害虫が「ブヨ」です。
せっかくの楽しいお出かけが虫に刺されて嫌な思い出にならないように、ブヨ対策をして素敵なアウトドアライフを楽しみましょう。
目次
ブヨの生態
ブヨとは、日本にも生息する人間や動物などの血を吸う虫です。
血を吸う虫でもっとも有名なのは、蚊です。蚊は血を吸うとき、人間の痛覚を刺激しない程度の細い針を使いますが、ブヨの吸血の場合は針を使いません。なんと、対象の動物の皮ふを噛み切って、にじみ出てきた血を吸うのです。
このブヨの対策をするには、まずブヨの生態について知ることも必要です。ブヨとはいったい何者なのでしょうか。
ブヨってどこでどうやって生きてるの?
① 生息地:ブヨは蚊やダニとは違って、人間の生活圏内ではあまり見かけない虫です。
ブヨは山中や山奥などの、草木が生い茂っていて獲物や隠れ場が多い場所に生息しています。山の中で現れる虫の中でも、トップクラスで迷惑な虫です。
② 活動時期・時間帯:活動時期は1年を通しておこないますが、暖かい時期の3月~9月にかけて際立って活発になります。しかし、7月~8月あたりの夏場真っ盛りの時期は、夏場でも気温が低い朝夕に発生することが多いです。
③ 黒っぽい色を好む:ブヨは紺や黒などの黒っぽいものに集まる習性があります。逆にオレンジ色などの明るめの色には比較的寄ってこないようです。
ブヨに刺されたときの症状
ブヨは皮ふを噛み切るので、ほかの吸血虫とは違いはっきりとした傷跡が残ります。皮ふを噛み切る際、ブヨの唾液に含まれている毒素が人間の体内で反応するので、水ぶくれやアレルギーなどの反応が現れることがあります。
そういったトラブルに遭わないためにも、ブヨ対策はきちんとおこないましょう。
ブヨに刺されないための対策
外でブヨ対策をするポイントとしては「ブヨに刺されないためにはどうすればいいか?」を考える必要があります。
アウトドアをより楽しむためにも、きちんとした虫よけ対策をしましょう。
ブヨ対策一覧
ブヨ、虫よけには以下の対策が有効です。ぜひ、今後外に出る機会があれば実践してみてください。
①肌の露出を防ぐ:吸血する虫や人間を攻撃する虫の多くは「露出した肌から直接」害を与えることが多いです。それを防ぐためには、山の中では長袖、長ズボンを常時着用するなどの手段が効果的です。これを実行するだけでも、肌の露出時よりは格段にブヨや虫から被害を抑えることができるはずです。
②黒っぽい服は避ける:ブヨは黒っぽい服装や姿に集まることがあります。ブヨの被害を少しでも抑えるためには黒っぽい服装をさけ、白やオレンジなどの明るめの服を着用することをおすすめします。
③虫よけスプレーを使う:肌の露出を避けるとともに虫よけスプレーなどの薬剤を使うと、より大きな効果を得ることができます。肌が弱い方や虫よけスプレーの独特な臭いが苦手な方は、後述するハッカ水を作って試してみてください。
ブヨ対策番外編:ハッカ水の作り方
ハッカ水はブヨ対策だけでなく、ハッカ特有の清涼感もあるので、暑い夏などにはとくにおすすめの虫よけスプレーです。
ハッカ油
消毒エタノール
水
スプレー容器
①ハッカ油をスプレー容器に入れてください。
②ハッカ油を入れた後に消毒エタノールを入れて一度よく中身を振って混ぜてください。
③混ざったのを確認したら水を入れて、すべての材料が混ざるまで振れば完成です。
注意点としては、ハッカ水に必要な材料の中にアレルギーになるものがないかよく確認しましょう。一度吹き掛けても汗などでハッカ水の効果が低下しますので、こまめに吹き掛けること。そして、一度使ったら使いまわしをせず、必要な量だけ作ることが大切です。
ブヨと同時に遭遇する確率の高い生き物
山の中で遊ぶときは、ブヨ対策でブヨに気を付けると同時に、山で出会う危険な害虫にも気を配りましょう。
ブヨ対策をすることである程度の虫から身を守ることはできますが、それでも「完璧に防ぐ」ことはできません。ブヨのほかにも出現する危険な虫を把握して、これらの虫からも被害にあわないように気を付けてください。
ブヨのほかにも山の中に潜む危険害虫
①アブ:ブヨと同じハエの仲間ですがブヨとは異なる昆虫です。このアブも、人から血を吸います。アブの場合は人間の皮ふに針を刺して血を吸うので、吸血時にはチクっとした痛みが走ります。痛みとかゆみ、腫れを引き起こすので、注意が必要です。
②スズメバチ:吸血する虫ではありませんが、山の中にひそむ危険な害虫です。攻撃性が高く凶暴、針には猛毒を所持しています。見かけたらすぐにその場から離れてください。
③蚊:人間の生活圏内でもよく耳にする害虫で、吸血されると、小さな赤い腫れと痒みを引き起こします。
④ヒル:日本では淡水にすむ種類が多いです。山の中でも湿度が高い場所、沼地や川などに生息します。肉食で動物や人間などの吸う種類が多く、吸血されると痛みを感じることは少ないそうですが、患部から流れる血はしばらく止まりません。
毒性はないですが「吸われても全然気づけない」ことがあるので注意が必要です。
まとめ
ブヨ対策についてご紹介しましたがいかがでしょうか?
外で体を動かし、ストレスの発散をするのはとても大切なことです。しかしせっかくのストレス発散も、虫のせいでストレスをためる結果になってしまったら台無しです。とくにブヨやアブなどといった虫は血を吸うだけでなく、噛まれたり刺されたりすると痛みがあり、傷ができてしまいます。
山へ遊びにいくときは、ブヨ対策を忘れないようにしましょう。
また、アウトドアを好む人向けにご紹介してきましたが、ブヨが家の付近によく出没する場合はなにか原因があるかもしれません。その場合は、害虫駆除のプロに調査を依頼することもできます。
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