気づいたら混入しているかも?ヒメマキムシが棲みつくのを防ぐ方法

2021.4.30

気づいたら混入しているかも?ヒメマキムシが棲みつくのを防ぐ方法

皆さんは「ヒメマキムシ」という虫をごぞんじですか?ヒメマキムシは倒木や枯れ木の樹皮下に住みつきカビなどの菌を食べる甲虫の仲間です。このヒメマキムシには種類が多く、体色も様々です。住宅に出現することもあるこの虫は害虫として扱われています。

この虫は私たちにどのような影響をもたらすのでしょうか?今回はこのヒメマキムシについてご紹介します。

『ヒメマキムシ』ってどんな虫?

ヒメマキムシは成虫、幼虫のどちらの状態でも体が小さく、ほとんどの種が2mm以下の甲虫です。成虫、幼虫ともに菌類を食べるため、屋外では枯れ木や枯れた果実、干し草に発生したカビから発見されることが多いです。また、キノコや落ち葉、動物の巣からも発見されることがあります。

非常にのんびりとした性格のようで、小さい体で家屋などに侵入した後その場からほとんど動かないことが多いですが、気が付くとどこかへ消えているといったこともあるそうです。また、ほとんどの虫には発生しやすい季節がありますが、このヒメマキムシは季節を問わず1年中出没する可能性があります。
      『ヒメマキムシ』ってどんな虫?

ヒメマキムシの好きなもの

ヒメマキムシは菌類を食べますが、その中でもカビの菌を好む種が屋内に出現します。そのため、カビが発生しやすい湿度が高い場所を好み、カビが発生している壁や、床、畳などの下から多数みかけることがあります。ヒメマキムシが過ごしやすい温度は22~26℃といわれており、湿度が高くなりがちな暖かいところでは大量発生することがあります。

古い家屋だけではなく、新築の家屋やリフォーム直後にも出現することがあるため、注意が必要になるでしょう。また、ヒメマキムシがもたらす被害は一般家庭よりも食品工場の方が深刻になることがあります。その被害とは一体どのようなものなのでしょうか?

次の項目ではヒメマキムシがもたらす被害についてご紹介します。
        ヒメマキムシの好きなもの

ヒメマキムシがもたらす被害

ヒメマキムシはカビなどの菌のみを食べるため、食品を食べることはなく人に攻撃を仕掛けるといったこともないことから、ヒメマキムシ自体にはとくに害はありません。しかし、一度家屋で発生してしまうと大量に出現することが多いため、不快害虫として扱われています。

また、工場で麹(こうじ、日本酒やしょうゆなどの発酵原料で麹菌を含む)などの菌類を扱っている場合は、それを食べるために大量発生することがあり、工場で作っている食品に混入してしまうといった被害が起こることがあります。

工場は年間を通して室温が一定に保たれている場合が多く、湿度が高くなりがちなため、繁殖しやすい環境になっていることも大量発生してしまう原因になっています。

特に長時間放置されているパレットなどがあった場合はその裏面にカビが蔓延していることが多く、そこを住処として繁殖することができます。密度が高くなりすぎるとパレットからヒメマキムシの成虫が出てくるようになり、その時にヒメマキムシが発生していると気づくことになるケースも多々あります。
      ヒメマキムシがもたらす被害

ヒメマキムシの駆除方法

ヒメマキムシの駆除は殺虫剤をふきかけるだけで大丈夫です。ただし、ヒメマキムシが大量に発生しているということは、食料となるカビが発生してしまっているということになるため、そのままにしているとまた大量に発生してしまうでしょう。そのため、ヒメマキムシの発生を防ぐにはカビ対策が有効になります。

風通しをよくし、乾燥させて清潔な状態を保ちましょう。万が一カビが発生してしまった場合は、カビを除去した後にカビの防止剤などを塗るといいでしょう。ヒメマキムシが大量に発生してしまい、個人の力では駆除をしきれないほどの数になってしまった場合は、害虫の駆除を業者へ依頼することをおすすめします。

まとめ

ヒメマキムシは成虫、幼虫どちらの状態でも体が小さく、ほとんどの種が2mm以下の甲虫です。特に活発になる季節などはなく、1年中見かけることがあります。菌を食べる虫であり、特にカビを好んで食べるため、カビが発生しやすい暖かく湿度が高い場所を好みます。

人に直接的な危害を加えることは無く、カビなどの菌のみを食べるため物にも被害はありませんが、カビが発生した場所で大量発生するため不快害虫として扱われています。また、工場で大量に発生した場合は、食品に混入することがあります。工場は、年間を通して室温が一定に保たれていることが多いため繁殖しやすい環境になっていることが理由です。

駆除をすること自体は簡単で、殺虫剤をかければすぐに死にますが、食料となるカビが発生している場合は、駆除をしてもまた別のヒメマキムシが現れるおそれがあるため、カビの除去をする必要があります。

そのためヒメマキムシの発生を防ぐためにはカビ対策が有効になるでしょう。風通しをよくし、常に乾燥させることを心がけ、カビが発生してしまった場合は、カビを除去した後に、カビの防止剤などを塗りましょう。

大量に発生したヒメマキムシの駆除が個人では困難だと感じた場合は、害虫駆除のプロへ依頼することを検討してみてください。

この記事の監修者 ナカザワ氏について

この記事の監修者
ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
監修ジャンル:害獣 害虫
神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者(防第14721号)の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

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