カメムシの卵はとても身近なところに!?その産卵場所と対策まとめ

2021.4.30

カメムシの卵はとても身近なところに!?その産卵場所と対策まとめ

家の中や家のまわりでカメムシをみかけて困っている人がいるのではないでしょうか。一度はカメムシの悪臭をかいだことがあると思いますが、二度とかぎたくない臭いですよね。

そんなカメムシを家の中やまわりでよく見かけるのは、家の近くに繁殖場所があるのが原因かもしれません。この繁殖場所の対策をすることでカメムシを見かけない快適な生活を送ることができるのです。

そこで、今回の記事ではカメムシの対策をするために必要な知識である、カメムシの産卵場所や産卵期間についてご紹介していきます。

カメムシの産卵時期と孵化にかかる日数

カメムシの産卵時期は5月下旬から8月中旬までといわれています。カメムシは4月から5月に繁殖期を終え、そのあとに産卵していくのです。

この5月下旬から8月までに産卵されたカメムシの卵は夏の前になると孵化していくのですが、この孵化にかかる日数は1週間から10日程度と短いです。また、種類によりますが卵は一度に10~100個ほど産みつけるので、すぐに数を増やすことができます。

洗濯物にも!?カメムシの産卵場所

そんな繁殖能力の高いカメムシの産卵場所は、エサに困らないところが選ばれます。このエサというのは植物です。そのため、本来は植物の葉の裏などに卵をはりつけるように産卵します。

しかし、近年このカメムシが洗濯物や網戸などの、人間に身近な場所に産卵することが増えてきています。エサに困らない場所ならばどこにでも産卵するので、家のまわりに植物(特に果実のついているもの)がある住宅は、もしかしたらすでに繁殖場所と化しているかもしれません……

カメムシとの共存なんてとても嫌ですよね。自分の家が産卵場所にならないためにも、カメムシが産卵時期に入る前に対処していくことが重要です。次章から対処と予防方法についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください!
      洗濯物にも!?カメムシの産卵場所

見つけたら駆除!カメムシの卵の対処方法

まずはカメムシやカメムシの卵を見つけたときの対処方法のご紹介です。

カメムシを見つけた場合

室内でカメムシを見つけたときはスプレーで直接駆除するのが効果的です。そのほかにもガムテープやティッシュでカメムシを捕まえる方法や、刺激しないように外に逃がすのがよいです。

また、家の中に何匹もカメムシがいる場合はくん煙剤が有効です。家中に充満させてカメムシを一斉に駆除しましょう。

カメムシの卵を見つけた場合

卵は意外としっかりくっついているので、手で取るのは少し難しいです。それに加え、できるだけ手でさわりたくないと思います。そこで、効果的なのが定規やガムテープではがす方法です。

植物の葉や洗濯物に卵があるときはガムテープにくっつけるようにして剥がして、そのままガムテープをまるめて捨てます。壁や網戸などの硬い場所の卵は定規を使って削るようにはがします。
      見つけたら駆除!カメムシの卵の対処方法

徹底予防!カメムシの卵対策

カメムシの駆除方法を紹介しましたが、できることならカメムシを見たくもないと思います。そんな人のために、カメムシの予防方法を紹介していきます。

カメムシの産卵の効果的な予防方法として挙げられるのは「カメムシの侵入防止」や「洗濯物の部屋干し」です。

カメムシの侵入防止

カメムシは春や秋の終わりに近づくと建物の隙間から内側へ侵入しようとしてきます。この侵入前に壁や窓に止まるそうです。とくに日当たりのよい壁は要注意です。

この習性を利用して、あらかじめ壁に殺虫剤をかけておきます。植物に害のない殺虫剤や、広い範囲への塗布を可能にした水タイプの殺虫剤などさまざまあるので、ご家庭にあった方法をとることができます。

また、ミントやハッカなどのハーブを嫌うので、カメムシのエサになりそうな植物の近くに置いてみてください。

洗濯物の部屋干し

カメムシの繁殖時期と産卵時期である4月~8月までは洗濯物を部屋干しするのがおすすめです。どうしても外で干したいという人は14時前後の時間帯をさけて干しましょう。カメムシの多くの種類はお昼前から14時ごろが活動時間といわれているからです。ただし、種類によって活動時間が違うことがあるなど確実ではないので、あまりおすすめはできません。
      徹底予防!カメムシの卵対策

まとめ

カメムシをみつけたときはスプレーで駆除するのが手っ取り早いです。また、卵をみつけたときは、ガムテープや定規を使って剥がすことで対処することができます。

そもそも悪臭を放つカメムシを見たくないという方も多いと思います。そのような方は、カメムシの産卵時期である「5月下旬から8月中旬」のあいだ、カメムシが寄り付かないように殺虫剤を壁に塗ったり、洗濯物の部屋干しによって予防していくことが大切です。

「それでもカメムシが発生してまった」という人や、「カメムシが発生しないか心配だ」という人は衛生害虫駆除のプロに相談するのが一番です。

この記事の監修者 ナカザワ氏について

この記事の監修者
ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
監修ジャンル:害獣 害虫
神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者(防第14721号)の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

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