牛を守れ!動物たちを襲うサシバエを駆除・予防する方法を一挙紹介

2021.4.30

牛を守れ!動物たちを襲うサシバエを駆除・予防する方法を一挙紹介

食べ物にたかり、多くの人にとって嫌悪感を抱かせるハエは衛生害虫と呼ばれる嫌な虫です。病原菌の媒介になり不潔なハエですが、よく家で見かける種類はハチのように人を刺したりすることはありません。しかしそれは、ハエの中でもイエバエと呼ばれているハエのことであり、サシバエと呼ばれているハエは人や家畜を刺します。

今回はサシバエについてご紹介します。

『サシバエ』とはどんなハエか?

普段私たちの身の回りで見かけるハエは「イエバエ」と呼ばれています。サシバエとイエバエはどのような違いがあるのでしょうか?

『イエバエ』との違い

一般的な家庭で現れるイエバエは口器がブラシのようになっており、エサとなるものをなめるように食べます。糞や食べ残しも好物のため菌を媒介しやすく、衛生害虫として扱われています。

一方でサシバエは口器が鋭い針のようになっており、人や家畜へとりつき刺すことで血を吸います。刺されてしまうと痛みやかゆみが発生し、アレルギー体質の場合は腫れが出るおそれもあります。また体色はグレーのように見える個体が多く、イエバエに比べ全体的に丸い体形をしています。

サシバエは、主に畜産業を営んでいるところで発生することが確認されています。
      『サシバエ』とはどんなハエか?

畜産にダメージを与えるサシバエ被害

前述のとおり畜産業を営んでいるところで発生することが多いため、サシバエの被害は畜産に影響を及ぼします。サシバエの発生源などを以下にまとめました。

サシバエの発生源

主な発生源は有機物がある、60~80%の水分を含んだ場所になります。畜産の糞便や、食べ残しを放置しておくとそこへ卵を産み付けて繁殖をします。

サシバエ被害のピーク

血を吸うために刺してくるサシバエは、8~9月に大量に発生します。大量に発生してしまうと家畜はおろか人にも被害が出てしまうため、幼虫の段階で個体を増やさないことが重要になってくるでしょう。

畜産へのダメージ

痛みやかゆみを伴うため、刺された家畜は落ち着いて寝ることや食事をとることができず、強いストレスを感じてしまうでしょう。乳牛の場合は乳の出に影響を及ぼすことが考えられます。家畜がストレスを感じているため、飼育員に攻撃を仕掛けてくるといったこともあるのです。こういった危険や被害を防ぐためにも、早々に解決する必要があるでしょう。
      畜産にダメージを与えるサシバエ被害

サシバエを駆除する方法

イエバエならば、誘引剤を設置することで駆除をすることが比較的簡単に行えますが、サシバエの場合は血を吸うため誘引剤が効きません。そのため、駆除を行うには殺虫剤をまくことになるでしょう。また、家畜に取り付ける耳標型の殺虫剤ならば家畜を守りつつサシバエを駆除することができるかもしれません。

しかし、発生源をなくさない限りは、次々と新しいサシバエが現れるため一時しのぎにしかならないでしょう。次の項目ではサシバエの予防に効果的だといわれている方法をご紹介します。

サシバエ予防の方法

発生してしまったサシバエを完全に駆除することは難しいため、少しずつでもサシバエの発生数を減らすことが大切になってきます。そのためには以下の方法が予防の手助けになるでしょう。

防虫ネットを張る

入口に防虫ネットを張ることでサシバエの侵入を防ぎます。完璧に予防することは難しいですが、非常に効果的であるといわれています。このときの網目は4mmより細かくすることが大切です。これより大きいと入ることができる個体も出てくるのです。

ただし網目が細かいネットを張ることはホコリがたまり、通気性が悪くなりやすいというデメリットもあります。防虫ネットを張る際は定期的な掃除をするようにしましょう。

周辺の草を刈る

サシバエの生息地は草むらの中になります。そのため、周辺の草を刈ることでサシバエの生息できない状況にして予防できます。しかし周りが田んぼや森林だった場合はあまり効果的ではないため、他の方法と併用するといいでしょう。

発生源をなくす

サシバエが卵を産み付ける場所となる糞便や食べ残しを掃除することで発生を抑えることができるでしょう。また、発生源を除去しきれない場合は発生しそうなところへ効果が残る殺虫剤などを使用することで、発生を抑えましょう。
      サシバエ予防の方法

まとめ

サシバエは口器が鋭い針のようになっており、人や家畜を刺して血を吸うハエです。刺されてしまうと痛みやかゆみがおこり、アレルギー反応が出るおそれもあります。また家畜にストレスがかかり、畜産業にも大きな被害を与えかねません。

そのため駆除や予防が大切になりますが、サシバエの生息条件は畜産業とも重なりやすく、対策は難しいものになります。防虫ネットを張るなどの対策は可能ですが、個人の範囲で根本的な駆除は困難でしょう。

そのため衛生害虫駆除のプロに依頼し、徹底した対策を取ることが重要になってきます。サシバエの被害が大きいときなどは一度相談することをおすすめします。

この記事の監修者 ナカザワ氏について

この記事の監修者
ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
監修ジャンル:害獣 害虫
神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者(防第14721号)の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

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