蜘蛛の見た目が苦手で、見つけると迷わず駆除してしまうという方が多いのではないでしょうか。そのうえ蜘蛛が人を噛むこともあるなんて聞いたら、よけいに怖くなってしまいますよね。
しかし、危害をくわえなければほとんどの蜘蛛は噛むことはなく、むしろわたしたちの生活を助けてくれている存在かもしれないのです。ただ、中には害のある種類もいます。生態を知ることにより、いち早く危険を避けることができるかもしれません。
蜘蛛が噛むのはいったいどんなときか、またどういった被害があるのかについて、くわしく調べてみました。
蜘蛛は噛む?噛まない?
蜘蛛には、噛む種類と噛まない種類が存在します。足が長く体の大きい「アシダカグモ」や、小さくて黒っぽい色をした「アダンソンハエトリ」など、家に住むことの多い蜘蛛が噛むことはありません。
ただし、自己防衛のために噛んでくる可能性もあるので、むやみに害をくわえないようにしましょう。家にいる蜘蛛なら人間に有害な毒はもっておらず、安全である場合がほとんどです。
しかし、蜘蛛には噛むものや毒をもつものが存在していることも確かです。
注意!噛まれると危険な蜘蛛もいます
蜘蛛には噛む種類が存在し、毒をもっているものに噛まれてしまうととても危険です。今回は、日本国内でとくに注意が必要といわれている「セアカゴケグモ」「ハイイロゴケグモ」「カバキコマチグモ」の3種類を紹介していきます。
セアカゴケグモ
体長約3~5mm(オス)、約1cm(メス)ほどで、黒を基調とし、メスの背中には赤い模様があるのが特徴です。毒があるのはメスのみで、オスには毒も赤い模様もありません。
基本的にはおとなしい性格なので、こちらから触らない限り噛まれることはほとんどないでしょう。しかし危険であることにかわりはないので、見つけてもさわったり捕まえたりしてはいけません。
また、セアカゴケグモの巣は、わたしたちが普段よく目にする平面状で円形のものと違い、立体的な巣を作ります。水はけがよくて日当たりがよい、地面に近い場所を好むようです。
ハイイロゴケグモ
体長約6~9mm(オス)、約3~4mm(メス)ほどで、こちらもセアカゴケグモと同じく、毒をもっているのはメスだけです。オスにも毒はありますが、非常に弱いようです。
体の色は灰色や褐色、黒色など個体差はありますが、胴は球体に近く、背中やお腹に赤い模様があるのが特徴です。
また、ハイイロゴケグモは、日当たりがよくあたたかい場所に巣をつくります。ベンチや自動販売機の裏、壁のすき間や室外機、外に置いてあるサンダルの中などは注意が必要な場所です。
ベランダなどに置きっぱなしの履きものは、一度確認してから履くようにするとよいでしょう。
カバキコマチグモ
体長約8~13mm(オス)、約12~15mm(メス)ほどで、黄色から茶褐色の胴体、上下のあごは黒い色をしています。カバキコマチグモは、日本で一番強い毒をもつ毒蜘蛛です。
しかし体の小さい生きものですので、もっている毒の量は少なく、噛まれても命の危険はないといわれています。
幼いうちは草むらに生息していますが、大人になるとイネやススキなどのイネ科の植物に移住します。わたしたちがよく見かけるような円形の巣はつくらず、移り住んだ植物の葉を丸め、その中で暮らしています。
産卵期は6~8月頃となり、カバキコマチグモが非常に攻撃的になる時期です。あやまって巣を壊したり、危害をくわえたりしないよう注意が必要です。
蜘蛛に噛まれたときに出る症状
蜘蛛が噛むと、噛まれた場所にするどい痛みがはしったあと、皮ふが赤くなり、水ぶくれやただれが起こることもあります。セアカゴケグモの場合は、1~2か所ほどの噛みあとが残ります。
症状が軽い場合であれば2~3日で治ることが多いですが、全身に発汗が見られたり、頭痛や発熱、吐き気やおう吐などの重い症状を引き起こす場合もあります。
噛まれたあとに体に異常がみられた場合は、医療機関で調べてもらうことをおすすめします。
蜘蛛は益虫って本当?
家の中で見かける蜘蛛は、噛むことはほとんどなく、人間の役に立ってくれる「益虫」である場合が多いです。殺虫剤などを使って駆除する必要のある害のある生きものではなく、むしろ害虫を食べてくれる頼もしい存在なのです。
家の中で蜘蛛を見つけてしまうと不快に感じる方もいると思いますがが、何度も蜘蛛が姿を見せるということは、エサとなる害虫が家に存在している可能性があるということです。
家にいる蜘蛛たちはゴキブリの子供やコバエも食べてくれるので、それらが苦手な方にとっては心強い存在となってくれるかもしれません。
まとめ
蜘蛛が噛む理由は、何者かに危害をくわえられたときや、自分自身や自分の卵を守るための行動であることが多いようです。巣がありそうな場所に近づかないようにしたり、巣を張られないようこまめに掃除したりすることが大切です。
セアカゴケグモなどの毒蜘蛛を発見したら、市販の殺虫剤をかけたり、靴などを使ってたたくことにより対処できます。
しかし、緊急ではないときや直接の駆除が不安な場合は、さわったり捕まえたりせずに、最寄りの保健所か害虫駆除のプロに相談しましょう。
\ 完全無料 /
厳選した全国のダニ・ノミ・トコジラミ駆除業者を探せます!
×
関連記事カテゴリ一覧
ダニ・ノミ・トコジラミ駆除の記事アクセスランキング
ダニ・ノミ・トコジラミ駆除の最新記事
カテゴリ別記事⼀覧
- お庭の手入れ
- 害虫駆除
- 害獣駆除
- 電気工事
- 鍵開け・交換・修理
- 窓ガラス修理・ドアノブ修理
- 家の修理
- バッテリー上がり
- ハウスクリーニング
- ペット火葬・葬儀
- 家電修理
- パソコン修理・ネット回線
- 家具・雑貨の修理
- 外壁・屋根工事
- リフォーム
- 防犯カメラ設置
- 盗聴器・その他調査診断
- 便利屋・代行サービス
- 引越し・配送サービス
- オフィス・店舗向けサービス
- その他