カツオブシムシを発見したときの対処法│生態・発生源・予防対策も

2021.4.30

カツオブシムシを発見したときの対処法│生態・発生源・予防対策も

家のなかでカツオブシムシを見つけたら、薬剤による駆除と、防虫対策どちらもおこないましょう。カツオブシムシは発見した場所以外にも潜んでいる可能性があります。そのため、発見したカツオブシムシだけでなく、カツオブシムシが潜んでいそうなほかの場所でも薬剤を使用して駆除しておく必要があります。

さらに、カツオブシムシはよく洗濯物にまぎれて侵入するため、日々の防虫対策も重要です。この記事では、カツオブシムシの駆除・予防の方法をご紹介していきます。また、カツオブシムシ以外で家に住みつくことが多い害虫の種類にもふれています。カツオブシムシをはじめとした害虫被害を防ぐために、ぜひ参考にしてみてください。

カツオブシムシの生態を知って効率的に駆除しよう!

カツオブシムシを効率的に駆除するためには、カツオブシムシの生態についての知識が役立ちます。なぜなら、カツオブシムシが好むエサなどを知ることで、カツオブシムシの被害にあいやすいものや場所がわかるからです。カツオブシムシが潜んでいそうな箇所を集中的に駆除し、被害の拡大を効率的に防ぎましょう。

カツオブシムシの種類

カツオブシムシにはいくつか種類がありますが、家でよくみられるのは、ヒメマルカツオブシムシとヒメカツオブシムシです。ヒメマルカツオブシムシはヒメカツオブシムシに比べて毛が多く生えていて、丸っこい形をしているのが特徴です。

カツオブシムシの生態は幼虫と成虫で異なる

カツオブシムシの生態は、成長過程で変化します。ヒメマルカツオブシムシの場合、幼虫はカツオブシや煮干しといった乾物食品だけでなく、あらゆる種類の衣類をエサとします。いっぽう、成虫がエサとして好むのは花粉や花のみつで、食品や衣類への被害は少ないです。

また、ヒメカツオブシの生態はヒメマルカツオブシムシによく似ています。しかし、ヒメカツオブシムシが好む衣類の繊維は、ウールやシルクのような動物性のものが中心であることが異なるポイントです。

カツオブシムシを発見したときの対処法│生態・発生源・予防対策も

カツオブシムシの駆除方法

見つけたカツオブシムシに対しては、殺虫スプレーを噴射して駆除しましょう。市販の殺虫スプレーにはさまざまな商品があります。衣類に直接使用する際には、天然成分の商品や、においが弱い商品を選ぶことをおすすめします。

カツオブシムシが潜んでいると思われる場所には、けむりや霧が出るタイプの害虫用薬剤を使用すると、その空間全体で駆除できます。また、カツオブシムシは熱に弱いため、衣類にアイロンやスチームをかけたり、乾燥機にかけたりして駆除する方法も効果があります。

カツオブシムシの発生原因は防虫対策の重要なヒント

カツオブシムシは、屋外に干した洗濯物にまぎれこんで家に侵入し、繁殖・成長します。また、外出の際に着た服にくっついて家に侵入することもあります。

そのため、カツオブシムシの防虫対策では、衣類経由でカツオブシムシを家に侵入させないことが重要です。では、具体的にどんな対策や注意をしたらよいのか、みていきましょう。

洗濯物をとりこむ際にチェック

外に干した洗濯物をとりこむ際には、カツオブシムシがついていないかチェックするようにしましょう。とくに、白や淡い色をした衣類をよく確認するようにしてください。カツオブシムシの成虫は花粉や花のみつをエサとしており、白や薄い色の花を好みます。そのため、カツオブシムシは衣類のなかでも、とくに白や淡い色をした衣類につきやすいのです。

カツオブシムシの成虫の大きさは、ヒメマルカツオブシムシは約2mm~3mm、ヒメカツオブシムシは約3mm~4mmです。衣類すべてをチェックすることが難しいときは、白っぽい衣類を優先的にチェックしましょう。

衣類の管理は定期的な虫干し・防虫グッズの使用

カツオブシムシは湿度が高い環境を好みます。そのため、クローゼットやタンスで長期間保管している衣類は、定期的に虫干ししておくとよいです。虫干しとは、害虫やカビ対策として衣類を外に干すことで、天気がよく湿度が低い日におこなうと効果的です。

しかし、虫干ししたときに新たにカツオブシムシがついてしまうこともあります。虫干しした衣類をとりこむ際には、カツオブシムシがついていないか確認するようにしましょう。

また、衣類用の防虫グッズを使用するのも効果的です。ハンガーやタンスなど、衣類の収納方法ごとに効果的なタイプが異なるので、使用場所に応じて商品を選ぶようにしてください。

カツオブシムシを発見したときの対処法│生態・発生源・予防対策も

食品は密閉して冷蔵庫で管理

食品への被害を防ぐためには、いったん封を開けた食品は密閉して保管し、カツオブシムシが入りこまないようにしましょう。カツオブシムシはビニールのようなやわらかい素材を破るので、アルミ、スチール、プラスチックのようなかたい素材の容器を使用するとよいです。

さらに、カツオブシムシの幼虫は5℃以下の低温環境に弱いため、密封して冷蔵庫で管理すると対策効果がより高まります。

こまめな掃除

カツオブシムシが家に侵入しないよう注意していても、侵入を完全に防ぐことは難しいかもしれません。そのため、カツオブシムシが家に侵入しても繁殖しにくい環境を維持することも、防虫対策として重要です。

繁殖しにくい環境を維持するためには、食べこぼしや食材カス、衣類の繊維、ペットの毛などエサとなるものが床に落ちたままにならないよう、こまめに掃除するようにしましょう。

ツオブシムシ以外にも!家でよくみられる害虫たち

ここまではカツオブシムシの駆除・防虫についてご紹介してきましたが、カツオブシムシ以外にも、家に住みつく害虫は何種類もいます。ここからは、そのなかでとくに被害が多い、イガ、ダニ、シバンムシについて解説いたします。

イガ

イガはカツオブシムシのように、衣類の繊維や乾物食材をエサとする害虫です。幼虫は5mm程度の大きさのイモムシで、成虫になると茶色の羽が生えます。イガの防虫対策としては、衣類の虫干しや防虫グッズの使用、食品の密封・低温保存が有効です。また、エサとなるものが床に落ちていないよう、こまめに掃除するようにしましょう。

ダニ

ダニは、服、ふとん、じゅうたんなどに潜む害虫として有名です。ダニが家に住みつくと、人によってはアレルギー症状が出たり、ツメダニやイエダニという種類のダニにかまれたりすることがあります。

ダニは湿度が高い環境を好むため、換気や除湿をしてダニが繁殖しにくい環境をつくるようにしましょう。さらに、ダニのエサであるホコリ、人間・ペットの毛がたまらないよう、こまめに掃除することも大切です。

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シバンムシ

シバンムシは、幼虫は約3~4mm、成虫は約2mm~3mmの小さい害虫です。乾物食材をはじめ、畳や壁紙などあらゆるものをエサにするため、繁殖しやすい害虫です。防虫対策としては、食品は密封して冷蔵庫で保管したり、被害にあいやすい場所で害虫用の薬剤を使用したりするとよいです。

害虫被害が不安な方は

家に潜む害虫にはさまざまな種類がいて、衣類、食品、人々の健康に影響をおよぼす種類もいます。害虫被害が心配な方は、害虫駆除の業者に相談してみてはいかがでしょうか。プロである業者は、害虫の種類に応じた適切な対策をおこなうため、効果的に害虫を駆除できます。

まとめ

家のなかでカツオブシムシを見つけたときは、ほかの場所にもカツオブシムシが潜んでいると考えられます。見つけたカツオブシムシには殺虫スプレーを使い、カツオブシムシが潜んでいそうな場所では、けむりや霧が出るタイプの害虫用薬剤を使って駆除しましょう。

さらに、カツオブシムシは外に干した洗濯物にまぎれて家に侵入するため、洗濯物をとりこむ際にカツオブシムシがついていないかチェックするようにしてください。さらに、長期間着ないで保管する衣類は定期的に虫干ししたり、防虫グッズを使用したりすることもカツオブシムシ対策として有効です。また、封を開けた食品の管理、こまめな掃除も大切です。

カツオブシムシは衣類や食品に被害をおよぼす害虫ですが、家のなかに住みつく害虫のなかには、人々の健康に被害をおよぼす種類もいます。害虫被害が心配な方は、プロである業者に駆除を依頼してみてはいかがでしょうか。

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