植物生育の天敵!コガネムシの幼虫。駆除するために必要なこと

2021.4.30

植物生育の天敵!コガネムシの幼虫。駆除するために必要なこと

夏の夜、コガネムシが網戸に引っ付いているのをよく見かけます。コガネムシは比較的きれいな虫だと感じるでしょう。見た目もカブトムシに似ていて、コガネムシなら触れられるという人もいるのではないでしょうか?

しかし実は、コガネムシは害虫に指定されています。成虫でも幼虫でも被害を出していますが、とくに幼虫は厄介で、樹木を枯らしてしまうこともあるのです。
ここでは、そのやっかいなコガネムシの幼虫の見つけ方や駆除の方法をご紹介します。

コガネムシの幼虫が発生しているかもしれないサインとは

コガネムシの幼虫は見つけるのが難しいとされています。なぜなら、幼虫のうちは土の中で生活しているからです。
しかし、コガネムシの幼虫が発生していることを見分ける方法はあります。この方法で早めにコガネムシの幼虫の発生を見分けることができれば、幼虫を駆除でき植物を枯らさずに済むでしょう。

発生時期の目安

コガネムシの幼虫による被害は、春から秋にかけて発生しているようです。育てている植物が弱っているように見える、芽がなかなか出てこないといった場合はコガネムシの幼虫がいる可能性を疑いましょう。

コガネムシの幼虫はフェロモンを出しているようで、そのフェロモンのようなものにつられて成虫が寄ってくることがあります。そのことから、植物の周りに成虫が寄ってくるようならそこに幼虫がいる可能性が高いといえるでしょう。

      コガネムシの幼虫が発生しているかもしれないサインとは

土の中にいるコガネムシの幼虫の見つけ方と駆除方法

コガネムシの幼虫がいるようなサインが出ている場合は、植物を1株抜いてみて、細い根っこがなく太い根っこしか残っていないのであれば、ほぼ間違いなく幼虫がいるはずです。幼虫は1匹いたら間違いなく複数の幼虫が土の中に潜んでいますので、駆除をしましょう。

全て見つけだし取り除くのは困難なので、コガネムシの幼虫の駆除には農薬を使用するのが一番効果的です。ただ、農薬の影響が気になる方もいると思います。そのような場合は、人体に影響のない生物農薬というものもありますのでそちらを使用してみるといいでしょう。

その他農薬を使用しない方法もいくつかあります。そちらについては後ほどご紹介していきます。

コガネムシ被害をとくに想定しておいた方がいい植物

コガネムシの幼虫はほとんどの植物の根を食べてしまいます。その中でもに注意した方がいいものがありますので、ここでご紹介します。

サツマイモ、ジャガイモ

コガネムシはサツマイモやジャガイモなどの表面を食べてしまいます。サツマイモやジャガイモは食べられてしまうと、見た目が悪くなり品質が落ちてしまいます。

サツマイモやジャガイモは人の口に入るものなので、ほかの植物よりデリケートな問題になります。また、通常の農薬を使用するのもそういった理由からよくありません。サツマイモやジャガイモで被害の兆候が出たら、生物農薬かそれ以外の方法でコガネムシの幼虫を駆除する必要があります。

ブルーベリー

太い根をもっている植物は、細い根をコガネムシの幼虫に食べられても太い根が残っていればなかなか枯れません。一方ブルーベリーは細い根しか持っていないためコガネムシは天敵になります。卵を産み付けられないように、ネットなどを被せ育てるようにしましょう。

幼虫が発生してしまったら、農薬の使用は注意が必要です。ブルーベリーに使用できる農薬の種類は限られているので、間違えてほかの種類の農薬を使用しないようにしてください。

      コガネムシ被害をとくに想定しておいた方がいい植物

コガネムシの幼虫駆除につかえるグッズや農薬

コガネムシの幼虫の駆除用グッズは、基本的には農薬が中心となります。農薬以外だと植木鉢をすっぽり覆うネットやカバーなど、駆除というよりはコガネムシ対策に使用できるグッズがあります。

農薬

コガネムシの駆除に向いている農薬の種類は以下のようになっています。

オルトラン農薬
コガネムシ以外の虫にも対応している農薬です。アブラムシなどの駆除にも合わせて使用できます。植物が農薬を吸うことにより、植物自体が殺虫効果を持つタイプの農薬です。

バイオトピア
人体に影響のない生物農薬の一種です。サツマイモやジャガイモなどはこちらを使用するといいでしょう。とても小さなスタイナーネマグラセライという虫がコガネムシの幼虫に寄生し、食い殺すという効果があります。

グッズ

コガネムシの対策として防虫ネットを植木鉢のサイズにカットして被せる方法があります。また、不織布を使用したカバーもあります。こちらもカットして植木鉢に被せて使用します。

無農薬でコガネムシの幼虫は駆除できるのか

コガネムシの幼虫を駆除したくても、農薬の使用に抵抗がある方もいると思います。農薬を使わずにコガネムシを駆除できる方法もありますので、ここでご紹介します。

水攻めにする

鉢植えの土の中に発生したコガネムシの幼虫を駆除できる簡単な方法です。大きな容器に水を入れて、鉢植えを丸ごと水に浸して待つとコガネムシの幼虫が水の上に浮かんでくるので取り除くだけです。

駆除だけでなくコガネムシの幼虫が発生しているかどうかの確認にも使えます。しかし植物の状態によっては悪影響を与えてしまうこともあるので注意してください。

椿の油粕を使用する

椿の油粕の中に入っているサポニンという成分がコガネムシの幼虫の駆除に効果を発揮します。サポニンは虫類の細胞組織を傷つけるという殺虫作用を持っています。サポニンは水に溶けるので、水に混ぜて土に浸しコガネムシを駆除する方法になります。

ただ、サポニンは紫外線に弱く日光に当たると分解されてしまいますので、効果がない場合もあります。

      無農薬でコガネムシの幼虫は駆除できるのか

まとめ

コガネムシの幼虫の被害はよく発生しているようで、植物を育てている方にとっては頭の痛い問題の一つだと思います。とくにサツマイモやジャガイモなどのイモ類や、ブルーベリーを育てている人はコガネムシの幼虫に注意しないといけません。

主に農薬を使用することでコガネムシの幼虫は駆除できますので、駆除はそれほど難しくないと思います。しかし、広い範囲にコガネムシの幼虫が潜んでいたりすると、個人で駆除するのは大変です。その場合は業者に相談することをお勧めします。

この記事の監修者 ナカザワ氏について

この記事の監修者
ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
監修ジャンル:害獣 害虫
神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者(防第14721号)の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

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