台所や部屋でゴキブリを見つけた際、殺虫剤が周りになくて困ったことはありませんか?ゴキブリは突然現れるので、そういったケースが多いかと思います。そんなとき、家に置いてある洗剤などでゴキブリを駆除することができます。
このコラムでは、ゴキブリ用の殺虫剤がない場合、家に置いてある身近なものを使ってゴキブリ退治をする方法について紹介していきます。いざというときは、ぜひ参考にしてみてください。
目次
殺虫剤がない時に役立つ身近なもの
ゴキブリ駆除に殺虫剤がない場合、身近なもので役立つものをいくつか紹介していきます。
洗剤
液体洗剤をゴキブリにかけて窒息死させる方法です。ゴキブリの体には『気門』と呼ばれる穴が縦と横に複数あります。その穴から空気を取り込んで、体中に酸素を行き渡らせるという呼吸法をします。つまり人間にとっての鼻のようなもので、その気門を液体で塞ぐことで窒息死させる効果があります。
水では窒息死させることができません。ゴキブリは体を油で覆っているので、水をかけても油が弾くので効果がないのです。ですが、洗剤であれば界面活性剤によって油を溶かす効果があるので、窒息死させることができます。皿についた油を洗剤できれいにするようなイメージをすればわかりやすいかと思います。
アルコール
ゴキブリはアルコールを苦手とする特徴があります。ドラックストアや薬局などで売っているエタノール水をかけることによってゴキブリを駆除します。また、エタノール水は危険がないので万が一家具などについてしまっても安全といったメリットがあります。
熱湯
昆虫の一種であるゴキブリは熱を調節することができないという特徴があります。沸騰した熱湯の中に入れたりかけたりすることによって、体内のたんぱく質が固まって即死させます。手軽にできるので、困ったときは熱湯を使った駆除を試してみるとよいでしょう。
スリッパや新聞、雑誌
丈夫なもので叩く方法です。持ちやすさや固さという点ではスリッパが使いやすいでしょう。しかし、ゴキブリを叩き潰すと体液や菌が付着してしまうため、ゴキブリを叩くのに使用した道具は駆除後に捨てることをおすすめします。駆除後の捨てやすさを考えると、スリッパよりも新聞や雑誌のほうが手ごろかもしれません。
掃除機
掃除機で吸うだけではゴキブリを死なせることは難しいですが、気絶することがあるようです。掃除機で吸って、掃除機内のゴミパックをすぐに取り出して袋などに密閉して捨てることでゴキブリを退治できます。
家にあるものを使うときのデメリット
洗剤や熱湯など、家にゴキブリ用の殺虫剤がない場合でもお手軽に駆除できますが、これらの方法にはデメリットもあります。この項目ではその点について紹介していきます。
洗剤を使う場合
窒息により駆除するため、ゴキブリが死ぬまでに時間がかかります。また、少ない量だと効果が弱く逃げられてしまうおそれがあるので、様子を見ながら駆除をするようにしましょう。
アルコールを使う場合
こちらは洗剤よりも殺傷力が弱いため、ゴキブリが死ぬまでにとても時間がかかります。少ない量だとやはり逃げられてしまうので、アルコールを使う際はゴキブリの様子を見ながら駆除するとよいでしょう。
熱湯を使う場合
アルコールや洗剤よりも殺傷力が高く、時間もかからずに駆除することができます。ただし、適切な温度と量でないと即効性に欠けて逃げられてしまうおそれがあるので気をつけましょう。コップ一杯分の量であれば大丈夫です。
また、火傷のおそれがあるので注意しましょう。ぬるい湯では効果がでないため90℃~100℃といった高い温度で駆除することになります。そのためゴキブリにかけた際にその熱湯が飛び散って、自分や周りのご家族、ペットが火傷してしまうケースが多いです。
家電などが周りにある場合は、熱湯がかかってしまうと故障の原因になるおそれがあります。熱湯を使う際は周りに家族やペットがいないか、家電にかからないかなどよく注意して使うようにしましょう。
後片付けは雑巾で拭くだけで済むので楽なのですが、その分準備にとても時間がかかります。ゴキブリは予告もなく突然現れます。そんなとき、水が沸くのを待っていたらゴキブリがいなくなってしまったといったケースがあります。
スリッパや新聞、雑誌を使う場合
ゴキブリを叩き潰すと、ゴキブリに付着していた菌が飛び散ってしまいます。駆除後の掃除はとくに念入りにおこなう必要があるでしょう。また、カーペットの上で潰すとゴキブリの体液で変色しまうことも……。駆除する場所には要注意です。
掃除機を使う場合
先ほどご説明したように、掃除機で吸いこんでも掃除機の中でゴキブリが生きている可能性が高いです。すぐに掃除機のゴミパックを取り出し、袋で密閉して捨てましょう。
掃除機のゴミを取り出す際に、ゴキブリが逃げ出してしまうおそれもあります。念のため掃除機を外に持っていって作業するとよいでしょう。吸いこんだゴキブリは、掃除機内のホコリをエサにして繁殖することもありますので、ゴミパックは必ず取り替えてください。
ゴキブリ退治後の処理方法
叩いたり洗剤をかけたりして、ゴキブリが動かなくなっても油断は禁物です。気絶しているだけかもしれないからです。動かなくなったゴキブリは、ビニール袋などに入れてしっかり密閉して捨ててください。
また、メスのゴキブリは死ぬ直前に産卵することがあります。捨てたビニール袋内やゴキブリの退治現場に卵が残っている可能性があるため、ゴキブリの死骸処理と掃除は丁寧におこないましょう。
もしもに備えたおすすめゴキブリ駆除グッズ5選
今回ゴキブリを取り逃がしてしまった方はもちろん、家で一度でもゴキブリを見たら「まだいるのでは?」と心配になる方も多いでしょう。万が一次にゴキブリに出会ってしまったときに備えて、駆除グッズを用意しておくと安心ですね。姿を見る前に駆除できるグッズもありますので、ご自身の希望にあわせて選んでみてください。
殺虫剤
目の前に現れたゴキブリにとくに有効な駆除グッズです。殺虫剤はゴキブリを駆除するために高い殺傷力を持っています。そのため、ほぼ確実に駆除することができます。
燻煙剤
燻煙剤を使用することによって煙が部屋に広がり、その煙で部屋に隠れたゴキブリを駆除することもできます。煙をたくので家具の移動や保護が必要なことも多く、大変ではありますが、部屋中のゴキブリに広く攻撃することができます。
ベイト剤
ゴキブリに毒エサを食べさせて駆除する方法です。市販の毒エサを部屋に設置しておくだけなので手軽にできます。ゴキブリが屋外へ出ていって死ぬように工夫された商品が多く「生きたゴキブリはもちろん死骸も見たくない!」という方におすすめです。
捕獲器
ゴキブリをきちんとやっつけたか確かめたい方は捕獲器の利用をおすすめします。ただし、毒エサや燻煙剤のように一気に駆除することはできないため、家中のゴキブリたちを駆除するのには時間がかかるかもしれません。
忌避剤
駆除グッズとあわせて、ゴキブリを寄せ付けないための対策をしておくとよいでしょう。忌避剤を置いておくと、ゴキブリが嫌いなハーブのにおいなどを発して、周辺にゴキブリが寄ってきにくくなります。あくまで寄り付きにくくするだけで、駆除効果はないのでご注意ください。
「おすすめのゴキブリ駆除方法・グッズ」もご確認いただき、家中のゴキブリをしっかり駆除していきましょう。
退治が済んだら予防を
ひとまず目の前のゴキブリの退治が済んだら、上記でご紹介した駆除グッズを利用して隠れたゴキブリも駆除していきます。あわせて予防もおこない、もう二度とゴキブリと出会わずに済むように対策していきましょう。
ゴキブリの侵入を防ぐ
ゴキブリは1.5mmの隙間からでも侵入してくると言われています。家中の隙間をふさぐことはできませんが、ゴキブリの侵入経路としてありがちな「換気扇」「エアコン」「排水口」の隙間はできるだけ塞いでおきましょう。
換気扇
換気扇が回っていないときは、プロペラの隙間からゴキブリが侵入することができてしまいます。市販の換気扇カバーを利用してゴキブリの侵入を防ぎましょう。
エアコン
屋外にあるエアコンの室外機や排水ホースからゴキブリが侵入してくることもあります。こちらも、市販のカバーを使ったり、ストッキングをホースの先にかぶせてゴムでとめたりして対策をしましょう。
また、エアコンのホースを屋外に通すために壁に穴が開いていますが、ホースと壁の隙間をふさぐためのパテ(エアコンパテ)は、劣化すると隙間ができてしまいます。エアコンパテが古くなっていたら補修しましょう。
排水口
排水管を登り、洗濯機やキッチン、お風呂場の排水口からゴキブリが侵入してくることもあります。
S字の排水管だとS字部分に水がたまってゴキブリなどの害虫の侵入を防いでくれる効果があるので、S字型以外の排水管がついているという方は付け替えを検討してもよいでしょう。また、ゴミをキャッチするためのシートやネットを排水口にかぶせておくのも効果的です。
ゴキブリが住みつかない環境づくり
ゴキブリが侵入しないように物理的に隙間を塞ぐことには限界があります。しかし、そもそもゴキブリのエサとなるようなものが家になければ、ゴキブリは寄ってこなくなるでしょう。
食材はもちろん、ホコリや髪の毛などもゴキブリにとっては立派なエサです。そのため、以下のような日頃からのちょっとした対策が重要になります。
・食べ物は冷蔵庫や戸棚にしまう
・フタ付きのゴミ箱を利用する
・使った食器はすぐに洗う
・こまめに清掃、ゴミ出しをする
さらに、ゴキブリは暗くて狭い、あたたかい場所を好みます。段ボールは保温性が高く、重ねたときに小さな隙間ができるので、ゴキブリにとって居心地のよいすみかとなってしまいます。段ボールは保管せず、できるだけ早く処分してしまいましょう。
観葉植物もゴキブリのエサとなりますし、卵を産み付ける最適な環境でもあります。ゴキブリ対策を徹底したい方は、観葉植物の代わりに造花をかざるなどの工夫をしましょう。
まとめ
ゴキブリは予告なく現れるので殺虫剤が周りにないことが多いと思います。
そんなときはあきらめないで、このコラムで紹介したものを参考にしながら今自分にはどの方法が使えるか検討するとよいでしょう。
また、それぞれのデメリットについても紹介しました。その場の状況にあわせてどの方法でゴキブリ退治するか考えるとよいでしょう。
ただし、どうにか目の前のゴキブリを1匹駆除できたとしても、そのほかに何匹ものゴキブリが潜んでいるかもしれません。念のためにゴキブリ駆除業者に相談することをおすすめします。
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