ゴキブリの成長は止められない…絶望する前に試したい駆除方法

2021.4.30

ゴキブリの成長は止められない…絶望する前に試したい駆除方法

住宅に潜む厄介な存在のゴキブリは、知らぬ間に成長を繰り返し、数を増やしているのです。駆除するためには、ゴキブリが集まりやすい場所を把握して効果的に駆除する必要があります。

また、ゴキブリが近づかないようにするために工夫できることもさまざまにあるのです。そこで今回は、ゴキブリの成長について詳しくご紹介していきます。ご自宅でゴキブリの被害にお困りの方は、ぜひお役立てください。

ゴキブリは脱皮を繰り返して成長します…

ゴキブリは成長の過程で脱皮をする生き物です。他の昆虫と同じように複数回脱皮を繰り返します。それは細胞が成長して徐々に体を大きくしていくためであり、古い殻を脱ぎ捨てないと成長を阻害することになるのです。

またゴキブリは、幼虫のときに複数回脱皮をして成虫になります。一回の脱皮で大きく成長するとされ、体重は倍近く、大きさも一回り近く成長することもあるのです。具体的な脱皮の回数は、ゴキブリの種類によって違いがあるため若干差はありますが、6~7回の脱皮を2ヶ月ほどかけて完了させます。

数多く脱皮を繰り返しているので、脱皮後の殻を住宅内でも見かけるはずなのですが、ゴキブリは自分の殻も食べてしまうため脱皮の痕跡が残りません。脱皮を繰り返して成長した後、あまり長く生きられないのですが、生きている期間にたくさんの子孫を残すため数がなかなか減りません。なるべく早めに駆除をして、繁殖を防ぐことが重要になります。

      ゴキブリは脱皮を繰り返して成長します…

成虫になるのはいつ?ゴキブリの成長力

生まれてからどのくらいでゴキブリは成虫になるのか、詳しく理解している方はあまりいないのではないでしょうか。繁殖力が高いゴキブリですが、成長力も高いのです。またゴキブリの成長は種類によって早さが異なるため、種類ごとに解説していきます。

チャバネゴキブリ

比較的小型のゴキブリで、卵が孵化するまでに約20日かかります。生まれてから幼虫の状態で成長をする期間は30~70日とされています。幼虫の段階で6回ほど脱皮をして成長を繰り返し、成虫になるのです。

クロゴキブリ

住宅内などにも出現する大きなタイプのゴキブリであり、チャバネゴキブリに比べて寿命が長いです。そのため成長もやや時間がかかり、卵から孵化するまで約40日かかります。幼虫になってからの期間が200日以上あるため、長い期間幼虫の状態で生活します。脱皮を10回ほど繰り返して成虫になり、再び繁殖を繰り返していくのです。

      成虫になるのはいつ?ゴキブリの成長力

どんな環境で育つの?ゴキブリの繁殖を防ぐには

住宅内に大量に発生することもあるゴキブリは、いつのまにか繁殖を繰り返すこともあります。具体的にどのような環境でゴキブリが育つのかに加え、ゴキブリの成長・繁殖を防ぐための方法も併せて見ていきましょう。

ゴキブリは雑食性で、食材はもちろんのこと、紙やプラスチック、石鹸カスなどもエサとなります。基本的にエサが近い場所に好んで住みつき、繁殖を繰り返すのですが、湿気や気温の高い場所もゴキブリが好みやすい傾向があります。

ゴキブリは卵を産んだらしばらく体に付けて運び、キッチン下やタンスの中などの高温多湿の環境で産み付けるとされています。人から発見されにくくエサが付近にある場所を選んで卵を産み付けるため、子どもが成長しやすいのです。

では具体的に繁殖を防ぐためにはどのような方法があるのかを見ていきましょう。

臭いの漏れを防ぐ

生ごみ、食材、調味料の臭いなどにつられてゴキブリが侵入してくる恐れがあります。ゴミ箱は臭いが外に漏れないものを使うなど、ゴキブリが集まらないような工夫が必要です。殺虫剤などの効果も、他の臭いと混じると効果が半減してしまうこともあるため、しっかり臭いを密閉することが大切です。少し調味料が床に垂れただけでも、長時間放置しているとゴキブリが臭いを嗅ぎつけることもあります。十分に注意しなければいけません。

毒餌を使う

侵入されたときの対策としては、殺虫剤を使用するのも効果的です。しかし狭い場所に潜む卵などを駆除するのは難しいため、あまり実用的な対策ではないでしょう。毒エサであれば成虫をしかり駆除することができ、生まれてきた子供にも効果が期待できます。

ゴキブリの個体数をしっかり減らすことができ、繁殖を防ぐために有効な手段となるはずです。ただ、ある程度ゴキブリが好みやすい場所、集まりやすい場所を狙って設置しないといけません。ゴキブリの習性を把握しておくようにしましょう。

冷蔵庫の下やタンスの下などは、比較的ゴキブリが集まりやすく繁殖場所に選ぶこともあります。そのため、始めはそのような場所にしかけるのも有効です。効果がないと思ったら、他の場所に仕掛けて効果が出るのを待ちましょう。

壁の穴はしっかりふさぐ

ゴキブリは、細かい穴からでも容易に侵入するため、あらかじめ侵入経路となりそうな場所をふさいでおくことも大事です。また、ゴキブリが好みそうな狭く暗い場所や暖かく湿気が多い場所などに対策し、巣作りを阻止することが重要になります。

その結果繁殖を阻止し、ゴキブリが成長しにくい環境を作ることができるはずです。大掛かりな修繕が必要な場合は、業者に依頼してしっかり穴をふさいでもらいましょう。中途半端にふさぐと、侵入を防ぐことは難しいかもしれません。

ゴキブリが好むものを溜めこまない

住宅内に長期間食品やゴミを溜めこまないように心がけることも効果的な対策になります。住宅内にエサが少なければ、ゴキブリにとっても成長しにくく都合の悪い場所となるでしょう。

       ゴキブリは集まって成長する!見つけたら絶望的になるゴキブリのたまり場
       

ゴキブリは集まって成長する!見つけたら絶望的になるゴキブリのたまり場

ゴキブリは、単体で行動することもありますが、基本的には集団行動をする昆虫とされています。集団行動をする社会的な一面についても、しっかり学んでいきましょう。

ゴキブリは自らの排泄物で汚れた場所を好む習性があり、自らが出すフェロモンでコミュニケーションを取る昆虫といわれています。そのため自然と同じ場所に集合し、その場所でゴキブリは成長していきます。

ただ同じ場所に集まっているだけなのですが、これがゴキブリの巣となります。巣が作られやすい場所は、湿気の多い場所や水場付近などです。種類にもよりますが比較的行動範囲は狭く、あまり遠くのエサ場には近づかないとされています。基本的に引越しもしないため、一定の場所に留まり続ける習性があるのです。

そのため駆除をするときには、巣の付近に対策を施すと一網打尽にできる可能性があります。ある程度正確な場所を把握する必要がありますので、場所を予想して複数の箇所に対策を施すのがいいでしょう。

クロゴキブリの場合は他の種類のゴキブリに比べて行動範囲が広く、たまり場から遠く離れた場所にも出現することがあります。基本的には夜行性になるため、夜になるまえに対策をしておくと効果的に駆除できるでしょう。

      ゴキブリは集まって成長する!見つけたら絶望的になるゴキブリのたまり場

糞も仲間も食べます。ゴキブリの成長と栄養源を絶つには

ゴキブリは基本的に雑食性で、何でもエサとします。ときには仲間の死骸などもエサにすることがあるのです。そのため住宅内に食材がなくても侵入してくることもあります。ゴキブリの成長を防ぐためには、栄養源となるものを絶たなければなりません。

具体的にどのような方法なら効果があるのかをご紹介していきます。

物陰の掃除をする

ゴキブリは、冷蔵庫の下、タンスの下などの狭い場所を好む習性も持ち合わせているため、しっかり掃除をしてきれいにしておくことが大切です。食べカスなどが溜まっていると、ゴキブリを引き寄せてしまう原因にもなりかねません。定期的に掃除することで、栄養源を絶つ有効な手段となります。

ガスコンロの下なども、調理カスが溜まっているとゴキブリが寄ってきてしまう恐れがあるため注意しましょう。

ゴミはすぐ捨てる

生ゴミなどが溜まっていると、ゴキブリが寄ってきてしまう恐れがあります。あまりゴミを長期間溜め込まないようにしましょう。また食品などを放置していることもゴキブリの発生原因となることがあります。

エサとなりそうなものはすぐに処分することを徹底すれば、ゴキブリの栄養源が少なくなるはずです。ただ、ゴキブリは食品以外のさまざまなものをエサとします。無機質なもの食べることがありますので、食品がないからといって油断はできません。

とくに食品が入っていたトレーなどは、臭いが付着しているためゴキブリが集まる原因となる恐れがあります。そのため、あまり溜めこまずすぐに捨てるようにしましょう。

ベイト剤を使用する

毒エサを仕掛けて駆除をする方法になるのですが、通常のタイプとは少し違い、巣に潜むゴキブリにも効果が期待できる毒エサです。ベイト剤を食べたゴキブリが巣に持ち帰り、他のゴキブリも駆除します。

ゴキブリは仲間のフンも自分の栄養源として食べてしまう習性があります。毒エサの成分が入っているフンを巣のゴキブリたちが食べることで、根絶できる可能性があるのです。ただ、巣に持ち帰らせる時間をかせぐため、毒エサが効くまでにやや時間がかかります。

効果的に活用することができれば、親と子どもを同時に駆除できるかもしれません。また、仕掛けるときはゴキブリの巣の付近や侵入経路付近に置く必要があるため、事前に検討をつけておくことが大切です。

住宅内に大量の生ごみや食品が残っていると、ベイト剤のおびき寄せる効果が半減してしまう恐れもあります。そのため住宅内をすっきりしておくことも忘れてはいけません。

      糞も仲間も食べます。ゴキブリの成長と栄養源を絶つには

とにかく駆除しかない。ゴキブリ駆除の方法

完全に駆除するためには、ゴキブリが潜む場所をしっかり熟知する必要があります。ですが、いたるところでゴキブリは成長するため、住宅内でも発見する機会があるでしょう。ただ、発見次第駆除するだけでも数を減らすことができ、繁殖を多少防ぐことが可能です。そのためには。どのような方法が効果的なのかをご紹介します。

殺虫スプレー

ゴキブリを駆除するための定番アイテムとして認知されている殺虫スプレーは。さまざまな商品が販売されています。そのため最適な商品を購入することが大切なのですが、できるなら数種類のものをそろえるのがいいでしょう。

駆除効果が強いもの、忌避効果が期待できるものなど、特徴別に分かれています。数種類の殺虫スプレーを使い分けることで、より効果的に駆除をすることができるはずです。

くん煙タイプの殺虫剤を使う

住宅の奥に潜むゴキブリを駆除したい場合は、直接吹きかけるタイプのものではなく、「くん煙タイプ」の殺虫剤を使うのも有効です。広範囲に渡って散布することができ、巣ごと駆除する効果が望めます。ただ小さなお子さまやペットに害が及ぶことがあるので、避難させてから使いましょう。

また、ゴキブリの卵は固い殻で覆われており、くん煙タイプの殺虫剤も効果がないため注意が必要です。定期的に使うことで、孵化した子どもも駆除することができるでしょう。

ゴキブリ駆除業者に依頼する

あらゆる方法を駆使しても、ゴキブリを根絶することができないときは、ゴキブリ駆除のプロに相談するのも一つの手段です。とくに賃貸にお住まいの場合は、自分の部屋だけではなく他の部屋にも大量のゴキブリが潜んでいる可能性があります。

自分の部屋だけしっかり駆除しても、根本的な解決にはならないでしょう。管理会社への許可を取り、ゴキブリ駆除のプロにまかせることで高い駆除効果が望めます。また、駆除をした後は侵入経路をふさぐことも大事です。住宅の隙間に対策を施してもらえば、ゴキブリの防除にもつながります。

      とにかく駆除しかない。ゴキブリ駆除の方法
      

まとめ

ゴキブリは、卵から孵化して複数の脱皮を繰り返し成長します。大人になるまでの期間は少し長めですが、狭い場所で外敵から身を守るため成虫になる個体が多いです。

駆除をする際は、親だけではなく卵もしっかり駆除する必要があります。ただ発見が困難で、固い殻に覆われていることもあるので殺虫スプレーは効果が望めません。くん煙剤などの効果が持続するタイプの殺虫剤を使うことで、生まれた子供を駆除できる可能性があります。

もしそれでもゴキブリの数が減らないというときは、ゴキブリ駆除のプロに相談するのもいいのではないでしょうか。

ゴキブリ駆除を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ゴキブリ駆除」をご覧ください。

この記事の監修者 ナカザワ氏について

この記事の監修者
ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
監修ジャンル:害獣 害虫
神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者(防第14721号)の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

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ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
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