ゴキブリ用殺虫剤は目的に合わせて選ぼう。種類ごとのおすすめも紹介
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「ゴキブリ対策のために殺虫剤を買っておこう」とネットで検索してみると、実にさまざまな種類の殺虫剤が表示されます。ゴキブリに対抗できる手段が多いのは良いことですが、その中から自分の用途に合ったものを選ぶのは、一苦労ですよね。
そんな方のために、本コラムではゴキブリ用殺虫剤の種類ごとに、どのような効き目があるのかを、実際に販売されている商品の紹介をしながら、解説していきます。また、殺虫成分を含んでいないゴキブリ駆除アイテムについても触れていくので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
出てきたゴキブリを仕留める:エアゾールタイプの殺虫剤
エアゾールタイプとは簡単にいうと、スプレー型の殺虫剤のことです。ほとんどの方は、一度はこのエアゾールタイプの殺虫剤を使ったことがあるかと思います。
既に特徴をよくご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、再確認の意味も込めて、エアゾールの特徴とオススメの商品についてご紹介していきます。
■エアゾールタイプの特徴
エアゾールタイプの特徴は、即効性にあります。そのためエアゾールタイプは、目の前にいるゴキブリ一匹を狙って駆除できます。不意にゴキブリが現れた場合でも、すぐに対処できるタイプなのです。
■オススメの商品
・フマキラー ゴキブリ 対策 スプレー 超凍止ジェット 除菌プラス 230ml
こちらは殺虫成分を含んでいないエアゾールタイプのものです。冷却効果のみでゴキブリの動きを止めます。さらに、除菌効果もあるため、ペットや小さな子どもがいる家庭でも、安心して使用することができますよ。
・ゴキジェットプロ ゴキブリ用殺虫スプレー [450mL]
エアゾールタイプのゴキブリ用殺虫剤です。これをゴキブリに噴射するだけで、殺虫効果を期待できます。またすきま用ノズルという、狭いすき間であっても噴射が可能なものがついているので、もしタンスの裏などに逃げられたとしても殺虫効果がのぞめます。
■注意点
おすすめのエアゾールタイプの殺虫剤についてご紹介してきましたが、いくつか注意点があります。ひとつは、スプレーに殺虫成分が含まれている場合、人体に取り入れないことです。殺虫成分は人体にも有害となっています。長時間吸い込んでしまうと、体に異常が起こる可能性があるので、注意しましょう。
もうひとつは、火気があるところで使用しないことです。先ほど紹介した商品に限らず、このようなスプレー系は可燃性であることが多いです。そのため、火にスプレーが当たると大きな火が発生してしまい、火事などの大事につながります。使用する際は、これらの注意点を十分に気をつけましょう。
物陰にいるゴキブリにも効く:燻煙タイプの殺虫剤
燻煙タイプの殺虫剤とは、字に煙が含まれているように、殺虫効果をもった煙を散布するタイプの殺虫剤です。この燻煙タイプの殺虫剤はエアゾールタイプとは対照的な特徴をもっています。ではさっそくその特徴と、オススメの燻煙タイプの殺虫剤についてご紹介していきます。
■燻煙タイプの特徴
燻煙タイプの特徴は、広範性にあります。エアゾールタイプのものとは違い、ゴキブリの姿が見えなくとも、部屋に設置するだけで殺虫効果がのぞめるからです。もし「あの部屋でゴキブリを見かけたけど取り逃がした」ということがあれば、この燻煙タイプの殺虫剤を使用することで、ゴキブリを駆除することができます。
■オススメの商品
・【第2類医薬品】アースレッドプロα [ゴキブリ・ダニ・ノミ用]
燻煙タイプのゴキブリ用殺虫剤です。このアースレッドプロαは、アースレッドシリーズの中でも、効き目が一番強いといわれています。使い方は簡単で、ゴキブリがいそうな部屋にこの商品を置き、水を注いでしばらく待つだけです。
・【第2類医薬品】バルサンプロEX ノンスモーク霧タイプ 6~10畳用 46.5g×2
こちらも燻煙タイプの殺虫剤ではあります。しかし、商品名にあるように、煙ではなく霧を散布するものとなっています。霧状にすることによって、殺虫成分が外に漏れだすリスクを下げた商品となっています。集合住宅にお住まいの方は、こちらの商品がオススメです。
■注意点
こちらにもいくつか注意点があります。ひとつは、使用開始から2時間程度はその部屋から外に出て、閉め切る必要があるというものです。紹介した商品に限らず、燻煙タイプの殺虫剤は、人体に有害な殺虫成分が広く行き渡ります。そのため部屋の中にいると、たとえ商品から離れた位置だとしても、有害な成分を吸ってしまいます。
もうひとつは、ペットにも吸わせないというものです。集合住宅の住人が、燻煙タイプの殺虫剤を使用したことで、階下のペットが死亡したという例があります。このタイプの殺虫剤を使用する際は、周りの住人がペットを飼っていないかを、確認してからにしましょう。
巣ごと駆除して予防もできる:ベイト剤タイプの殺虫剤
ベイト剤タイプの殺虫剤とは、ゴキブリに毒の入ったエサを食べさせるというものです。このエサをゴキブリを発見した場所や、ゴキブリのフンといった痕跡のある場所に設置することで、殺虫効果が期待できます。ではベイト剤タイプの特徴や、オススメ商品についてご紹介していきます。
■ベイト剤タイプの特徴
ベイト剤タイプの特徴は、連鎖性があることです。ベイト剤タイプのエサを食べたゴキブリは絶命します。ただし、絶命するのはこのゴキブリだけではありません。
もしこのゴキブリが卵をもっていた場合は、卵も毒におかされるため孵化することはなくなります。さらに、他のゴキブリがこの死亡したゴキブリを食べると、同じ毒におかされて死んでしまいます。これが上手に連鎖をすれば、ゴキブリを徹底的に駆除することができるでしょう。
■オススメの商品
・ブラックキャップ ゴキブリ駆除剤 [12個入]
ベイト剤タイプのゴキブリ用殺虫剤です。このブラックキャップを、先述したようにゴキブリのいた場所などに仕掛けることで、殺虫効果が期待できます。ブラックキャップは12個入りで販売されているため、部屋中にまんべんなく設置することができます。そのため、さまざまな場所に隠れているゴキブリを徹底的に駆除することが可能になります。
・KINCHO コンバット ゴキブリ殺虫剤 大型容器 4個入
こちらのベイト剤タイプの殺虫剤は大型のものとなっており、設置する数も少なくなります。しかし、その分効果範囲も広くなっており、多数設置する小型のものよりも、管理がしやすいという特徴があります。部屋中にベイト剤タイプの殺虫剤を置きたくないという方は、こちらがオススメです。
■注意点
ベイト剤タイプの殺虫剤は、エアゾールタイプや燻煙タイプとは違い、殺虫成分を空気中に散布するようなものではありません。容器の中に殺虫成分が含まれています。したがって、使用する際に危険な点はありません。
ただ、分かりやすい位置に設置してしまうと、小さな子どもが触れてしまう可能性があります。もしベイト剤タイプの殺虫剤を使用する際は、管理を徹底するようにしましょう。
殺虫成分を使わずにゴキブリを駆除するもの
小さなお子さんやペットがいるなど、殺虫成分が使いづらいご家庭は、ゴキブリ用殺虫剤はあまり使いたくない手段です。そんなときは、捕獲機や忌避剤などの、殺虫成分を使わずにゴキブリ駆除を行えるものを使いましょう。ここでは、その捕獲器や忌避剤についてご紹介していきますよ。
■捕獲器
捕獲器といわれると、難しい印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、ただのゴキブリ用の罠です。粘着シートのような身動きの取れない場所に、ゴキブリを誘導し捕まえるといったゴキブリ駆除用のアイテムです。殺虫成分もなく、設置するだけなので安心して使用できます。
■忌避剤
こちらも忌避剤と分かりにくい名称となっていますが、構造はいたってシンプルなものです。ゴキブリの嫌がる匂いを散布し、家に立ち寄らせないようにするものです。そのため、殺虫成分を使いたくないけど、ゴキブリをなるべく見たくないという方は、この忌避剤がオススメです。
むやみに設置するのではなく、ゴキブリの侵入経路になりやすい場所に設置しましょう。そうすることで忌避剤の効果がゴキブリへ正確に届きます。
まとめ
ゴキブリ用殺虫剤にはさまざまな種類がありますが、重要なのは用途にあった使い方です。エアゾールタイプはあらわれたゴキブリに対しスプレーで直接狙えるため、速効性があります。しかし、隠れたゴキブリなどには効果を発揮できません。
そのような隠れたゴキブリには、燻煙タイプの殺虫剤を使いましょう。燻煙タイプの殺虫剤を設置することで、特定の部屋の隠れたゴキブリにも殺虫成分がすぐに届きます。ただ、ペットや小さい子がいるから、部屋中に殺虫成分を散布するのは不安という場合もあると思います。
そのような場合はベイト剤タイプの殺虫剤です。殺虫成分を散布するのではなく、毒の入ったエサをゴキブリに食べさせることで、駆除することが可能です。また、捕獲器や忌避剤のようなアイテムは殺虫成分が一切含まれていないので、なるべく人体に害のあるものは使いたくないという方は、この2つを使用しましょう。
もし「さまざまなタイプの殺虫剤を使っても効果がのぞめない」という場合は一度業者に相談してみましょう。実績があり、経験豊富な業者ならば、ゴキブリ駆除を安心して任せられますよ。ゴキブリ駆除に困ったときは、ぜひ業者に相談してみてください。
※対応エリアや加盟店によって変わります