こんなキッチンにはゴキブリが来る！危ないポイントとすぐできる対策

「料理を作りながら何気なくあたりをみてみると、シンクにはりついているゴキブリと目があってしまった」という経験がある方もいるのではないでしょうか。ゴキブリをキッチンでみつけてしまうと、せっかく料理を作っても食欲がなくなってしまいますよね。

食品を扱うキッチンにゴキブリがいるのは、衛生的にもよくありません。そこで今回は、キッチンにゴキブリを寄せつけない対策や侵入経路について詳しくご紹介していきます。

ゴキブリをキッチンに寄せつけないための方法

ゴキブリをキッチンに寄せつけないようにするためには、場所ごとに対策していくことが重要です。たとえば、キッチンの三角コーナーに野菜のくずなどの生ごみを入れっぱなしにしておくと、それを食べるためにゴキブリが寄ってきてしまいます。

三角コーナーに入れた生ごみは放置せず、すぐにごみ袋などに入れて密封しておくようにしましょう。生ごみ以外にも、キッチンにゴキブリの餌になるような食品を出したままにしておくと、ゴキブリが寄ってくる原因になってしまいます。そのため、使いかけの食材などは密閉できる容器や冷蔵庫の中など、ゴキブリが寄ってこない場所に保管しておくことが大切です。

また雑食性で何でも食べるというイメージのあるゴキブリですが、唯一塩だけは食べると脱水症状を引き起こして死んでしまうという性質があります。そのため、小皿に盛った塩をキッチンの隅に置いておくだけでも、ゴキブリを寄せつけない効果が期待できるでしょう。

キッチンの排水管が侵入経路になっていることもある

シンクで頻繁にゴキブリをみかけるといった場合、キッチンの排水管がゴキブリの侵入経路になっているかもしれません。ゴキブリの侵入経路になりやすいのは、排水トラップや椀トラップがない排水管です。

排水トラップや椀トラップは、異物が入りこんでくることを防ぐ働きがあります。そのためゴキブリ対策には非常に有効なものなのですが、古い住宅やマンションなどには設置されていない場合もあるのです。そういった場合、どのように対策すればよいのかみていきましょう。

排水トラップがない場合

排水トラップとは、排水管の構造が特殊であるため、異物や悪臭が入り込むことを防ぐ働きがあるもののことです。排水トラップがある排水管は、S字やP字のような変わった形をしています。S字やP字の曲がっている部分に水を溜めることで、フタの働きをするようになっているのです。

排水トラップがない場合は、排水トラップがある排水管に交換することをおすすめします。椀トラップも排水トラップと似た、異物の侵入を防ぐという効果があるため、「排水トラップはないけど、椀トラップがあれば大丈夫じゃないの？」と思われる方もいるかもしれません。

それも間違いではないのですが、椀トラップに不具合が生じても排水トラップがあればゴキブリの入り込むことを防ぐことができます。排水口からゴキブリが入り込むことを防ぐには、排水トラップのある排水管に交換しておいた方がよいでしょう。

椀トラップがない場合

椀トラップとは、排水溝に設置されているお椀の形をしたトラップのことをさします。こちらも排水トラップと同様に水を溜めることができるため、悪臭や異物が入り込むことを防ぐことができます。

もしご家庭に椀トラップがない場合は、ホームセンターやインターネット通販でも販売されているため、型があうものがみつかれば自分で取り付けることもできるでしょう。

椀トラップは、特に賃貸住宅では設置されていないことが多いようです。もし賃貸住宅にお住まいの方で椀トラップがない場合は、一度大家さんや管理会社に確認してみると取り付けてもらえることがあるかもしれません。

排水管の周りに隙間がある場合

排水トラップや椀トラップがなくても、排水管の周りの隙間からゴキブリが入り込んでくる場合もあります。「これくらいの隙間なら大丈夫」と放っておくと、ゴキブリがキッチンで卵をうんで大量発生してしまうかもしれません。排水管の周りに隙間があいているのをみつけたら、カバーを取り付けたり、パテなどを使ったりして隙間を埋めていきましょう。

こちらも排水トラップや椀トラップと同じように、カバーのサイズやパテの種類があっていなければ隙間を埋めることもできなくなってしまいます。そのようにならないためにも、キッチンの隙間を埋めるのに適したサイズのカバーであるのか購入前に確認しておくことが重要です。

ゴキブリの侵入経路はキッチン以外にもたくさんある

キッチン以外にも、外部とつながっているほとんどの箇所がゴキブリの侵入経路になり得ます。それは、ゴキブリがほんの数ミリの隙間も通り抜けることができ、また飛行することも可能な虫だからです。そこで、ゴキブリがキッチン以外で入り込んできやすい場所についてご紹介していきます。

洗面所や風呂場の排水管

キッチンと同じように、洗面所や風呂場の排水管もゴキブリの侵入経路になっている場合があります。排水管の中は、水を大量に流しているとき以外は、水が流れていない空気にふれている部分が発生します。

ゴキブリはその空気にふれている部分をつたいながら、家の中まで入り込んできてしまうのです。とくに戸建て住宅や集合住宅の低層階は、排水管から家までの距離が短いため、ゴキブリの侵入経路になりやすくなります。

玄関、ベランダ

玄関やベランダは、家の中でも頻繁に開け閉めすることが多い場所です。そのため、ゴキブリの侵入経路になりやすい場所です。開放しているときに入り込んでくるのはもちろん、閉じているときでも、隙間があいていればそこから侵入してきます。また、マンションなどの高層階に住んでいるからゴキブリが侵入してこないとも限りません。

ゴキブリはつたってのぼってきますし、とぶことが可能です。玄関やベランダのゴキブリ侵入対策としては、玄関やベランダに網戸を設置することや隙間をふさぐなどといった方法があります。またゴキブリはレモンやハッカの香りを避ける習性があります。そのため、そういった臭いがするものを玄関やベランダ付近に置いておくことも効果的です。

エアコンのホース、換気扇

エアコンのホースや換気扇も外部とつながっており、ゴキブリが侵入しやすい箇所になります。まずエアコンのホースからゴキブリが入り込んでこないための対策としては、ホースの先端にドレンキャップをはめるという方法があります。

エアコンのホースは室内機で発生した水分を外に排出する役割があるため、完全に封鎖することができません。しかしこのドレンキャップには、ゴキブリが侵入できない小さな穴がいくつもあいています。そのため、水を排出させる機能を失わせることなく、ゴキブリが入り込むのを防ぐことができるのです。

また換気扇から入り込んでくるゴキブリの対策としては、換気扇に目の細かいフィルターを設置するという方法があります。換気扇もエアコンのホースと同じように完全に封鎖することができない箇所です。しかし、このフィルターがあれば、換気をしながらゴキブリの入り込むのを防ぐことが可能になります。

侵入経路をふさいだら家の中のゴキブリの駆除をしよう

ゴキブリの侵入経路をふさぐことができれば、あとは家の中のゴキブリを駆除するだけです。そうはいっても、生命力が強く、繁殖力も強いゴキブリを根絶するのは簡単なことではありません。とくに食べ物を扱うことの多いキッチンでのゴキブリ駆除は、人体に被害がおよばないように適切におこなうことが重要です。

自分で駆除するなら毒餌がおすすめ

キッチンに寄ってくるゴキブリを自分で駆除する場合は、毒餌を置くことをおすすめします。キッチンは食品を扱うことの多い場所です。そのため、食べ物に薬剤を散布してしまうおそれがある殺虫剤よりも、据え置き型の毒餌の方がより安全にゴキブリ駆除をおこなうことができるでしょう。

また毒餌を食べて死んだゴキブリの中には毒が残っているため、ほかのゴキブリがその死がいやフンを食べればまとめて駆除することも可能です。毒餌を置く場所としては、上下の収納棚の中やキッチンの角などに置いておくと、水もかかりづらく調理の邪魔にもならないのでおすすめです。

確実に駆除したいなら業者を利用しよう

毒餌を置くなどの対策をとってもゴキブリをキッチンでみかける場合は、ゴキブリ駆除の業者に依頼するというのも手段のひとつです。ゴキブリ駆除の経験が豊富な業者であれば、これまでの知識と手法を駆使して、キッチンのゴキブリを駆除してくれることでしょう。

まとめ

食べ物を扱うことの多いキッチンは、家の中でもとくにゴキブリが寄ってくることの多い場所です。キッチンがゴキブリの侵入経路となっている場合もあります。排水管に排水トラップがなく、また隙間があいている場合、そこがゴキブリの侵入経路となっているかもしれません。

ゴキブリをキッチンに寄せつけないために、まず侵入経路を断つ対策をおこなっていくことが重要です。食品を扱うことの多いキッチンでゴキブリ駆除をおこなう際は、毒餌を設置する方法がおすすめです。確実にキッチンのゴキブリを駆除したいといった場合は、業者を利用するという手段もあります。ゴキブリを寄せつけないキッチンにしてくれることでしょう。