ゴキブリを潰してはいけない衝撃の理由|増やさないための適切な後処理

2023.3.8

ゴキブリを潰してはいけない衝撃の理由|増やさないための適切な後処理

家庭内でゴキブリを発見した場合、早めに駆除したいですよね。ゴキブリは非常に繁殖力のある生き物で、確実に駆除をしないとあっという間に増えてしまいます。当コラムを読んでいる方の中には、とっさに出てきたゴキブリを新聞紙などで叩き潰した経験がある方もいるかもしれません。

しかし、このゴキブリを潰す行為は、人間に害を及ぼすことがあるのです。なぜ叩いて駆除するのが危険なのか、その理由と正しい駆除方法についてお話します。

また、ゴキブリの駆除は卵まで徹底的におこなうことが重要です。卵をどのように駆除するのかもあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ゴキブリは潰さずに駆除したほうがよい理由

室内にゴキブリが発生した場合、すぐに駆除する必要があります。しかし、ゴキブリを潰すことで駆除をするのはリスクが高くおすすめできません。その理由は、ゴキブリについている菌が散らばるからです。ゴキブリが持っている菌には、サルモネラ菌や小児麻痺ウイルスなどがあげられます。

サルモネラ菌
体内に取り込んでしまうと、食中毒と同じ症状が起こるおそれがあります。吐き気や腹痛などを引き起こし、数日続くこともあるのです。サルモネラ菌はほとんどの場合、手洗いや消毒をすることで除菌することができます。もしも焦ってゴキブリを潰してしまったということがあれば、掃除などの後処理をしたあとすぐに手洗いや消毒をしましょう。
小児麻痺ウイルス
あまり症状があらわれることがありません。しかし、症状が出た際には発熱や頭痛などを引き起こします。最悪の場合麻痺状態になることもあるので、十分に注意しなくてはなりません。予防注射をすることで体内に抗体ができ発症しにくくなるので、心配な方は予防接種をしておくとよいでしょう。

これだけでも十分ゴキブリを潰して駆除することの危険性はおわかりいただけたのではないでしょうか。しかし、これらはゴキブリを潰して駆除するリスクの一例に過ぎません。ほかにも、さまざまな菌を持っているので、ゴキブリは潰さずに駆除するようにしましょう。

ゴキブリを潰すと卵が飛び散るのは本当?

先述のとおりゴキブリを潰して駆除するリスクは菌が飛び散るからですが、中には「ゴキブリを潰すと卵が飛び散る」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、ゴキブリを潰したからといって卵が飛び散るということはありません。ゴキブリの卵は卵鞘(らんしょう)という殻のようなものの中に入っています。そして、卵鞘は硬く駆除のために成虫を潰したくらいでは壊れないので、卵が飛び散ることはないのです。

ただし、潰されたゴキブリが死に際に卵鞘を生み落とすおそれはあるので、飛び散るわけではないからといって安心してはいけません。なるべく卵を落とされないようにするためにも、潰さずに駆除する方法を覚えておきましょう。

ゴキブリを潰さない駆除方法

家庭内に潜むゴキブリを潰すことなく自分で駆除する方法はおもに3つあり、殺虫剤、洗剤、毒餌を使用します。それぞれ使い方を解説しますので、以下のように使って駆除してみましょう。

殺虫剤を使う

ゴキブリに効くといわれている、ピエステロイド系の成分がはいった殺虫剤を使用しましょう。ただし、ゴキブリの種類によっては殺虫剤が効かないものもいるので注意してください。効果がないゴキブリには、冷却スプレーで代用することができます。

洗剤を使う

液体洗剤をゴキブリにかけると、数秒で駆除することができます。ゴキブリの体には、空気を取れ入れるための穴があるのです。その穴が液体洗剤によってふさがれるため、呼吸ができなくなり駆除することができます。シャンプーなどの油分を落とすものであれば、同じ効果を経ることができるでしょう。

毒餌を使う

ゴキブリの好きな香りがする毒入りの餌を設置することで駆除する方法もあります。毒餌を食べたゴキブリはすぐに死ぬわけではありません。ゴキブリは仲間の糞も餌にすることがあるので、その特徴を利用して毒餌を食べたゴキブリが巣に戻って、糞をすることで仲間にも毒がまわるように仕向けましょう。やがて、毒が巣全体に回り完全に駆除することができるのです。

ただし、毒餌はゴキブリに確実に食べてもらわなければなりません。設置する際はゴキブリのとおり道や餌場に置くようにしましょう。

ただしゴキブリの卵は潰して駆除しなければならない!?

せっかく潰さずにゴキブリの駆除をしたとしても、卵が残っていたら再びゴキブリが成長して活動し始めてしまう危険性があります。再発を防ぐためには、卵まで駆除する必要があるのです。

とはいえ、先述のとおりゴキブリの卵は厚い殻に包まれているため、殺虫剤では薬剤が浸透しにくくなかなか駆除することができません。卵を確実に駆除するためには、卵を潰す必要があります。すでに生まれているゴキブリは潰すと菌が散らばるのですが、卵は殻を潰してヒビを入れ中の卵を乾燥させて駆除しなければならないのです。

しかし、ゴキブリの卵を潰すことは勇気がいりますよね。虫が苦手だからという理由から、触れたくないという方も多いのではないでしょうか。その場合は、業者に依頼してゴキブリを駆除してもらうようにしましょう。

また、駆除方法がわかったとしても、ゴキブリの卵がどのようなものか知らなければ駆除することはできません。見た目や大きさなどの特徴をよく覚えておきましょう。

そもそもゴキブリの卵ってどんなもの?

ゴキブリの卵は、種類によって大きさや色味などが異なります。卵鞘のもっとも大きなものがクロゴキブリで7mm~1cm、小さいものがチャバネゴキブリで約5mmです。しかし、中の卵の数はチャバネゴキブリがもっとも多く、30数個~40数個といわれています。ほかが10数個~20数個なので、倍以上の数の卵が入っていることになります。

ゴキブリはどこで産卵する?

ゴキブリが産卵する場所はおもに人の目につきにくい暗くて暖かい場所です。以下のような場所で産卵するおそれがあるので、ゴキブリを発見した際には一度調査してみることをおすすめします。

・屋根裏
・家具の裏
・お風呂場(排水口の隅のほうなど)

また、一度卵を駆除したからといって安心してはいけません。種類によって変わりますが、ゴキブリは1年に4~10回ほど産卵するのです。寒い時期はあまり活動しませんが、死滅しているわけではないのであたたかくなればまた活動を始めて繁殖します。

個人で家中のゴキブリを駆除することはとても難しいので、徹底的な駆除をおこないたい方はプロの力を借りましょう。ゴキブリ駆除を業者に依頼すると卵や幼虫の処理までおこなってくれるので、再発の可能性も低くなります。また、業者によっては保証期間がもうけられており、期間内であればゴキブリの悩みについて対応してくれるため便利です。

駆除したあとは念入りに掃除と予防対策をしよう

発生したゴキブリを潰すことなく駆除をしても、再び出現することがあります。再発を防止するためには、再び屋内に侵入されないよう予防しなくてはなりません。ゴキブリ予防は、普段の生活でいくつかのポイントに注意するだけでおこなうことができます。3つのポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

【1】こまめな掃除
ゴキブリは湿気があり暗い場所を好みます。そのため、部屋が荷物などで散らかり、日が差さない場所に生息しやすいのです。ゴキブリを予防したい場合は、部屋の隅まできれいにしましょう。普段、目につかないところの掃除もしておかないとゴキブリが住処にすることがあります。家具の隙間や窓のさんなどにたまったほこりは、ゴキブリの餌になることがあるので、丁寧に掃除をおこなってください。

【2】ゴミの管理
部屋がきれいになったら、集めたゴミを蓋がついているゴミ箱にすてるようにしましょう。ゴミ箱が開けっ放しの場合、ゴキブリが侵入するおそれがあります。

【3】不要なものは放置しない
段ボールや新聞紙はゴキブリの住処になりやすいため、放置しておかないようにしてください。また、洗ったあとの食器を放置するのも水滴にゴキブリが寄ってくることがあります。洗ったらなるべく早めに水気をとるようにしましょう。

まとめ

ゴキブリを発見したときに手元に新聞紙などがあったら、ついつい叩いてしまいがちですよね。しかし、ゴキブリを叩き潰すと菌が飛び散り、体調不良になることがあるのです。そのため、洗剤や殺虫剤などを使って駆除したほうがいいでしょう。

しかし、成虫を駆除したからといって必ずしも再発しないという保証はありません。ゴキブリの卵をひとつひとつ潰してしっかりと繁殖を防ぎましょう。ただし、個人ですべての卵を見つけるのは困難であるため、確実にゴキブリ駆除をおこないたいときは、業者に依頼することがおすすめです。

業者によっては、保証期間がもうけられ駆除後のアフターサービスが充実しています。不安な点を含めて1度相談してみてはいかがでしょうか。


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