ゴキブリは、1匹いたらもっといるという話を、聞いたことのある方もいるのではないでしょうか。ゴキブリが家で発生したからもっといるはずだけど、どうすればいいのかわからないという方も多いはずです。
このコラムでは、なぜゴキブリが1匹いるとたくさんいるのか、という疑問の解決をしています。さらに、たくさんいることで駆除方法がわからない方のために、大量のゴキブリを駆除する方法も紹介しているので参考にしてください。
さらに、ゴキブリがたくさんいるのではと不安になっていた方は、ゴキブリの駆除方法を知ることで、今後のお役に立てていただけるでしょう。
目次
ゴキブリが1匹いたら100匹いるともいわれる理由
世間では、ゴキブリの生命力が強いことは知られているかもしれません。しかし、繁殖力についてはどうでしょうか。
ゴキブリは1匹いたら、100匹以上いると考えたほうがよいでしょう。ゴキブリの種類にもよりますが、まず一般家庭でよくみられるクロゴキブリという種類からみていきます。
ゴキブリは、たった一度交尾するだけで、それ以降交尾をしなくても、卵を産み落とすことができます。正確には卵鞘(らんしょう)というものになります。この卵鞘とは、ゴキブリの卵が入っているカプセル状のものです。この卵鞘には、約20個の卵が入っており、これが孵化することでゴキブリが誕生するのです。そのため、メスのゴキブリが卵鞘をだした数だけ、ゴキブリが約20倍の数で増えていきます。
このことから、ゴキブリの繁殖力が凄いことがわかりますよね。ですが、クロゴキブリ以上に繁殖力が高いゴキブリがいます。それが、チャバネゴキブリといわれる種類です。
チャバネゴキブリは世代交代も早いので薬剤耐性をもちやすい
チャバネゴキブリは、クロゴキブリと比較すると、ひとつの卵鞘のなかに入っている卵の数が約2倍といわれています。そのため、チャバネゴキブリの個体数は、ものすごい早さで増えていくのです。
このように、卵の数が多いため、なかには薬剤に抵抗力のあるものが生き残ることがあります。さらに、チャバネゴキブリは、一生の時間が他のゴキブリよりも比較的短いことに加えて、世代交代が早いといわれています。
そのため、チャバネゴキブリは、薬剤耐性のあるものが誕生しやすくなっているのです。チャバネゴキブリは、薬剤耐性の強い虫が誕生する典型といわれているため、注意が必要なゴキブリでしょう。
たくさんのゴキブリを一気に駆除する方法
ゴキブリは、1匹いたら数多くの個体が存在していることになります。しかし、1匹ずつ殺していくわけにはいきません。そのときは、燻煙式の駆除剤や毒餌を使用することをおすすめします。
このふたつの駆除剤は、一度でたくさんのゴキブリを駆除することができます。それぞれどんな特徴があるのかみていきましょう。
燻煙式の駆除剤
燻煙式の駆除剤は、殺虫作用のある煙をだすことで、目にみえない隅にいるゴキブリでも駆除することができます。煙を使うことで、普通では入ることのできない隙間まで、煙を到達させることが可能です。
しかし、燻煙式駆除剤を使用するときには、注意が必要になってきます。殺虫成分が、自宅で魚などを飼育していると水槽の水と薬剤が混ざることで死滅させる原因になってしまいます。そのため、使用するときは自宅の外に避難させるなどしておきましょう。
さらに、駆除剤は使用後、薬剤が数日は残っているので、外にだした魚類をすぐ部屋に戻すことも避けるようにしてください。数時間は様子をみるようにしましょう。
ペット系以外にも、食器や家具などにも煙がかからないように、ビニールシートで覆うなど保護するようにしておきましょう。もし、新居などでゴキブリ対策を事前におこないたいときは、荷物を運び入れる前に燻煙式駆除剤を使用すれば、手間をかけずに済ませられます。
毒餌
毒餌は、通称ホウ酸団子と呼ばれる駆除剤です。ゴキブリは、食べ物の匂いによって家のなかに入ってきます。そして、好物をみつけて餌を確保するのです。
そこで、ゴキブリが好む味や匂いをつけたものを、ホウ酸の粉末とともに混ぜて団子をつくります。そして、ゴキブリの侵入箇所や発生しそうな場所に配置しましょう。すると、ゴキブリは匂いをたどって毒餌のところまでやってきます。
毒餌を食べたゴキブリは巣に戻るのですが、巣のなかで死んでしまいます。すると、ここでゴキブリの習性として共食いがはじまるのです。共食いしたゴキブリは、死骸から毒の成分が体内に入ることで、その個体も死んでしまいます。毒餌をゴキブリがもって帰ってきた巣のなかは、毒素が連鎖して次々と死んでいってしまうでしょう。
毒餌は自身でも簡単につくることができるため、実践してみてはいかがでしょうか。ただし、毒餌は床に直置きしていることもあるため、小さいお子さんなどがいるご家庭では、誤飲しないように注意しておく必要があります。
ゴキブリは外から来ることも。家に入らせないようにしよう
ゴキブリは、1匹いたらたくさんいることが多いですが、その1匹はどこからやってくるのでしょうか。ゴキブリは家の外からやってくることがほとんどです。そして、ちょっとした隙間をみつけて、家のなかに侵入してくるので、危険個所を把握しておきましょう。
ゴキブリが入る隙を与えない
ゴキブリは、定番の場所からの侵入と意外過ぎる侵入方法がありますが、どのように対処していけばいいのでしょうか。それぞれの対処法を紹介していきます。
玄関
玄関はなるべく開けっ放しにしないようにしましょう。開けっ放しにしたいときは、玄関用のカーテンなどを取り付けて、侵入防止対策を施しましょう。また、閉めていても隙間をみつけて入ってくることもあるので、ベイト剤などを巣ができやすい場所に配置しておくことをおすすめします。
ベランダ
ベランダも玄関同様に開けっ放しにしないようにしてください。また、開けておくときは、網戸をしっかりしておくようにしましょう。もし、隙間などがある場合は、隙間テープなどを使用して塞ぐようにしてください。
排水管や排水口
排水管がS字になっていない場合は、交換可能なら交換することをおすすめします。S字になっている部分に水が溜まり害虫予防の壁となるからです。しかし、なかにはS字をとおり抜けてくるゴキブリもいるので、排水口にしっかり蓋を取り付けて、でてこないようにしましょう。
換気扇
換気扇は、日々の油などでべとべとになっており、それがゴキブリのエサとなってしまいます。可能なら、換気扇を回しっぱなしにするか、電気代の心配がある方は、フィルターをつけて侵入防止をしておきましょう。
段ボール
荷物などが届いて、荷解きが終われば早い段階で段ボールを外にだすか、ゴミの日にだすようにしましょう。ダンボールには厚みがあることから、ダンボールの隙間はあたたかくて、ゴキブリにとって住みやすい場所になるのです。
そのため、ダンボールを家のなかで保管しておくと、ゴキブリは卵を産みつけやすくなるようです。放置していると、家のなかで卵がふ化する危険があります。
ゴキブリが入りたがらない環境にする
ゴキブリが入る隙を与えないことも大切ですが、日頃からゴキブリが寄り付かない環境をつくることもできます。それは、ゴキブリが嫌う匂いを使うことです。
ゴキブリは、ハーブや柑橘の匂いを嫌います。そのため、ゴキブリがでてきそうな場所に、乾燥ハーブや柑橘の皮を置いておくとよいでしょう。また、アロマが好きな方は、ハーブや柑橘のアロマを炊くことで、その匂いだけでゴキブリは、拒否反応を示します。
さらに、ゴキブリを寄せ付けないためには、キッチンのシンクなどに生ごみを放置しないなど、衛生面でも注意しておく必要があります。ゴキブリは、なんでもエサにする習性があるからです。生ごみ以外にも、常温で保蔵している野菜にもよってくることがありますので、気をつけましょう。
寄せ付けないためには、清潔にしておく必要があります。しかし、それでも不安な方は、発生しそうな場所にはベイト剤を設置しておくとよいでしょう。
ゴキブリを家のなかに入らせないためには、さまざまな方法があります。自分自身でおこないやすい方法を選択しておこなってみてはいかがでしょうか。
まとめ
ゴキブリは、1匹いたら数多く存在していることが考えられます。さらに、ゴキブリの種類によっては、100匹以上もしくは、2,000匹など凄い数の個体が発生していることがあるでしょう。
まずは、ゴキブリを侵入させないために、自分自身でおこなえることを検討してみてはいかがでしょうか。毒餌や燻煙式駆除剤を使うこともひとつの手段です。さらに、部屋のなかにある侵入箇所をしっかり塞ぐことも大切です。
自分でいろいろな対策をおこなったけど、それでもゴキブリが発生してしまうということは、卵があることが考えられます。そんなときは、迷わず業者に依頼して確実に処理してもらうことをおすすめします。業者に依頼することで、ゴキブリとの戦いに終止符をうてるはずです。
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