なぜ屋内にムカデが出る?~理由・対策・駆除グッズ紹介まで~

2022.8.24

なぜ屋内にムカデが出る?~理由・対策・駆除グッズ紹介まで~

室内で見かけたくない不快害虫はさまざまな種類がいるものの、とくに出てくると焦ってしまうのが毒を持つ種類。クモやハチなど挙げればきりがありませんが、その中でも、今回はムカデに焦点を当てて見ていきたいと思います。

「屋内でムカデを見かけるのはどうして?」「ムカデ駆除を屋内でしたいけどどうすればいいの?」こうした疑問を一緒に解決していきましょう。

ムカデ駆除のおすすめサービス

ムカデは屋内の湿っている場所に潜伏する

ムカデは、日本全国に分布している夜行性の節足動物です。この生物は乾燥に弱く、ジメジメとした湿気の多い環境が大好きです。活動期は、5月~6月にかけてと、9月~10月にかけての年に2回あります。

ムカデが出現しやすい場所の条件は「暗くて狭い・湿気がある・エサがある」といわれています。つまり一般家庭では植木鉢やプランターの下など、屋外で遭遇しやすい存在です。

しかしときには屋内に入って来ることがあります。屋内に入って来た際遭遇しやすい場所としては、浴室や洗面所・流し台の下といった水回り・畳の裏・床下あるいは天井裏など。ちなみに家の周囲に田畑や林など自然の多い場所があると、必然的に出現率が上がるでしょう。

ではなぜ屋内にムカデが入って来るのでしょうか?その最大の理由は先ほど挙げた、「エサがある」という条件が深く関わっています。

ムカデは肉食の生き物です。するとゴキブリなどほかの害虫を食べるために屋内に入って来ます。ムカデ自体も「害虫」というイメージが強いですが、じつは「益虫」としての一面もあるのです。

とはいっても「ムカデの見た目からして嫌だ」という方にとっては、一刻も早く屋内から駆除したいのが本音でしょう。次からは、ムカデを屋内に侵入させない方法について紹介します。

ムカデは屋内の湿っている場所に潜伏する

屋内にムカデを侵入させない方法

屋内にムカデを侵入させないためには、まずは「ムカデが好む場所や環境がどこにあるのか」を知ることが大切です。

先ほども書きましたが、ムカデの好む環境は「暗くて狭い湿気のある場所」です。屋内でムカデを見かける場合、一般的には水回り付近の天井や壁などに張り付いていることが多いといわれています。しかしときには靴や布団の中、はたまた洗濯物の山の中といった思わぬ場所に潜んでいることもあるので注意が必要です。

では、どこからムカデは屋内に入り込んで来るのでしょう?答えは「わずかな隙間から」です。

住宅にはドアや窓を開け閉めするための隙間がどうしても必要です。また通気口や排水口・壁などのひび割れから入り込んでくる可能性も考えられます。

考えられるムカデの屋内への侵入経路

・出入り口
・納戸
・天井裏
・床下
・台所
・浴室
・トイレ
・換気扇

 

こういった場所から屋内にムカデを入れないためには、家の周りからムカデの好む環境をなくすことが対策法です。ただ住宅と自然が接するような環境にある場合、環境要因の除去はなかなか難しいものです。その場合は殺虫剤やムカデ用の忌避剤など、市販の薬剤を上手く活用しましょう。

ムカデを駆除するときにおすすめのグッズ5選

では、実際にムカデの駆除を屋内で行う場合、何が有効なのでしょうか?今回は、以下の5つのアイテムを紹介しますので、ムカデの駆除を行う際の参考にしてください。

ムカデ用殺虫スプレー

ムカデ駆除を行うなら、殺虫スプレーに頼るのも手です。直接手を下すわけではないので嚙まれる心配もありません。

また駆除を屋内でするなら、殺虫成分を使わない冷気噴射タイプを使う手もあります。効果は2~4週間程度続きます。ただしムカデは殺虫剤に対しての感受性が低く、効果のある物質が少ないといわれているため、ハエやカなど用のタイプは効きにくい可能性もあります。使う前に対応害虫の種類を確認しておきましょう。

ただしムカデ用の殺虫剤の中には魚毒性(ぎょどくせい)といって、魚にダメージを与えるものがあります。そのため田んぼや河川などが家の周囲にある場合、及び鑑賞魚を飼っている方は気を付けましょう。

ムカデカダン 300ml

ピレストロイド系の成分とともにムカデの熱を奪い、動きを止めて駆除できるスプレーになっています。ムカデ・ヤスデ・ゲジゲジ向けに開発されており、噴射した箇所のべたつく心配もない仕様です。

ムカデ忌避剤

粉末状の薬剤をまいて使うタイプや薬剤の入った容器を置いて使う容器タイプなど、種類はいくつかあります。粉末タイプの場合は雨で流れてしまったり、風で吹き飛ばされてしまったりするので、定期的な散布が必要です。

室内用ムカデ忌避剤ムカデニゲール

ふたを開ければ使える容器タイプの忌避剤です。ヨモギやドクダミといった天然の成分を使用しているので、ペットを飼っていても安心して使えます。

毒餌(どくじ)剤

ムカデに効果のある殺虫成分をエサのような形でまくトラップの一種です。薬剤をじかにまく顆粒タイプや薬剤が容器に封入されている容器タイプなど複数種類があります。効果の継続期間は、顆粒タイプは2~3日・容器タイプは約1ヵ月といわれており、用途によって選びましょう。

ただしどちらも、雨で薬剤が流されてしまうと効果継続時間が短くなったり、効果がなくなったりしてしまいます。使用の際は天候にも気を付けてください。

ムカデコロリ 毒餌剤 [容器タイプ 8個入]

置けばすぐに使える容器タイプの毒餌剤です。ムカデだけでなく、ヤスデやゲジゲジ・ダンゴムシ・ワラジムシにも効果があるので、庭先などからの侵入に対抗するには有効でしょう。

ゴキブリ用粘着トラップを改造したもの

ゴキブリ捕獲用の粘着トラップを少し改造すれば、ムカデの駆除にも使えるそうです。入り口の傾斜部分を切り取って、付属のゴキブリ用誘引剤の代わりに、1㎝角に切った魚肉ソーセージを誘引剤設置部分に置くだけで完成します。あとはこれをムカデの潜んでいる場所の近くに配備すればOKです。

アース製薬 ごきぶりホイホイ+ デコボコシート 5枚x2個パック

ゴキブリ捕獲用の粘着トラップです。トラップの粘着シート部分がデコボコになっている仕様のため、捕まったムカデでも這い出してこないことが期待できるのではないでしょうか。

ハッカ油

ムカデはハッカ(ミントの一種)に含まれる「L-メントール」という成分が大の苦手だそうです。ただし、この「L-メントール」だけでは効果がなく、油分がプラスされることではじめて効果が現れるのだそうです。そのため、ミント系のエッセンシャルオイルを用いるのも手でしょう。他にも、樟脳(しょうのう)・ヒノキ・ローズマリーなども効果があるといわれています。

日本製 天然ハッカ油

名前の通り、日本製のハッカ油です。マスクに垂らして清涼マスクにできることを謳っている製品のため、小さなお子さんやペットを飼っている方も安心して使用できます。

本格的な駆除は業者に依頼をしよう!

いくら市販の殺虫スプレーなどで駆除できるといっても、ムカデは毒虫です。毒の強さはスズメバチと同じくらいといわれるほど強いので、無理は禁物といえるでしょう。自力でムカデの駆除を試みたけど無理だと思った、そもそも、屋内でムカデを見かけないようにしたい、と思ったときは、害虫駆除のプロに相談してみましょう。

ではムカデの駆除にどのくらい費用がかかるものなのでしょうか?

ムカデの駆除の料金相場は、3~15万円ほどといわれます。金額に大きく差がでるのは、ムカデが発生している場所や状況によって駆除作業の範囲が変わるからです。このことから、駆除を実施する前に一度見積もりを取ってもらうことが大切になってきます。

参考としてムカデの駆除を屋内の一部分だけで行う場合は、5~10万円ほどの費用がかかってきます。ムカデの駆除を家全体で行う場合は、15万円ほど見積もっておきましょう。

ムカデ駆除のおすすめサービス

まとめ

他の不快害虫を食べてくれる、益虫としてのありがたい一面もあるムカデ。もし屋内でムカデを見かけたとしても、できれば共生したいですよね。しかし、ムカデに噛まれたくなければ駆除するしかないのが現実です。

基本はムカデの侵入を許さないために環境要因を整備していきましょう。それでもムカデに屋内へ入り込まれたら、市販の殺虫剤などを使って無理のない範囲で駆除を試みるのもひとつの手です。そしてどうしても無理だと思ったら、ムカデ駆除のプロに迷わず相談してみましょう。

ムカデ駆除はプロに相談

【生活110番】は国内最大級の暮らしの「困った」を解決する業者情報検索サイトです。 140ジャンルを超える生活トラブルを解決するプロたちを掲載しています。

『生活110番』では、
お住いの地域で人気のプロを探せます

生活のお困りごとは、なんでもご相談ください。

ムカデ駆除 15,400円~
ムカデ駆除のおすすめ業者を見る

関連記事カテゴリ一覧

ムカデ駆除の記事アクセスランキング

ムカデ駆除の最新記事

カテゴリ別記事⼀覧