お墓の蜂の巣を駆除する手順|墓石の下・香炉・灯篭に巣があるかも!
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お墓の蜂の巣駆除をする場合、巣が小さく、巣を作っているのがアシナガバチやミツバチであれば、自分で駆除することは可能です。巣が小さければ、蜂の数が少なく比較的安全に駆除できるからです。
またアシナガバチやミツバチはおとなしい性格をしているので、刺激を与えなければ攻撃してくることはありません。ただし、巣が大きい場合は働き蜂の数が増えるので、業者に依頼し駆除してもらいましょう。
当記事では、お墓で蜂の巣を発見したときする対処法や駆除方法についてご紹介します。また駆除を依頼した際の費用相場にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。
蜂の巣を発見したときに確認するべきこと
蜂の巣を発見したときは、どの種類の蜂の巣であり、巣の状態はどうなっているのかを確認しましょう。蜂の種類や巣の状況によって、自分で駆除できる場合とできない場合があるからです。ここでは、確認する項目について解説していきます。
蜂の種類
巣を作ったのがアシナガバチやミツバチであれば、比較的安全に駆除することは可能です。しかし、スズメバチの場合は攻撃性が高いため襲われるリスクがあります。以下にそれぞれの巣の特徴をまとめましたので、確認するときの参考にしてください。
◇巣の特徴
・スズメバチ
最初はフラスコを逆さまにした形をしています。巣が大きくなるにつれて球体になり、大きいものだと、直径60cm以上になることがあります。巣の色は茶色をベースとしたマーブル模様です。また巣の出入り口は1ヶ所だけになっています。
・アシナガバチ
アシナガバチの巣は、「お椀を逆さまにした形」や「シャワーヘッドに似た形」といった形をしています。巣の穴は六角形で、穴全体がむき出しになっています。巣の大きさは最大で15cmほどになり、色は薄い灰色です。
・ミツバチ
ミツバチの巣はスズメバチやアシナガバチとは違い、「巣板」と呼ばれる平らな板のような形をしています。ミツバチの巣が大きくなると、巣板の数が多くなり、最大で横幅1mになる場合があります。
巣の大きさ
作り始めの巣や働き蜂がまだ少ない小さめの巣であれば、比較的安全に駆除することができます。具体的な大きさの目安は以下のとおりです。
・6cm未満の巣
巣の作り始めである4月~5月ごろは、女王蜂が1匹で作っているため巣の大きさも6cm未満と小さいです。女王蜂は攻撃してくることがほとんどないため、刺される危険性は低く比較的簡単に駆除できるでしょう。
・6cm~15cm未満
5月~6月ごろになると、働き蜂が孵化して徐々に巣を大きくしていきます。15cm未満であれば働き蜂の数はそれほど多くないので、万全の対策をして臨めばまだ自身で駆除することは可能でしょう。
・15cm以上
巣の大きさが15cm以上になると、働き蜂が多くなり刺激すると一斉に攻撃されるおそれがあるため、自力での駆除は難しくなります。この大きさの巣を見つけた場合は、蜂による被害が起こる前に業者へ駆除の依頼をしましょう。
巣の場所
お墓のどの位置に蜂の巣ができたかにより、自分で駆除できるか業者に駆除を依頼するか判断できます。お墓で蜂の巣ができやすい場所は以下のとおりです。
- 納骨室(骨壺をしまうための場所)
- 香炉(線香をお供えする場所)
- 灯篭 (昔は照明器具として使われていた。現在はお墓の装飾として設置されている)
蜂は外敵から身を守れる閉鎖空間に巣を作る習性があります。そのため、墓石の下にある納骨室や、外敵から身を隠せる灯篭などに巣を作られてしまうのです。
お墓の蜂の巣駆除では、墓石を動かすといった大掛かりな作業になる場合は自分でおこなうことは避け、業者に依頼して駆除してもらいましょう。
業者に駆除を依頼する場合は、「蜂の巣駆除を業者に依頼したときの費用相場 」で費用相場をご紹介していますので、そちらをご覧ください。
お墓にできた蜂の巣の駆除方法
蜂の巣駆除が自分でできる場合、蜂に刺される前に駆除しましょう。ここでは、駆除に必要な道具や駆除の手順について解説していきます。
駆除に必要な道具
蜂の巣を駆除するには以下の道具が必要になります。
- 防護服
- 殺虫剤
- 長めの棒
- 虫取り網
- ゴミ袋
- 手袋
- 長靴
- 懐中電灯(赤色のセロハン紙を張ったもの)
防護服がない場合、自治体によっては無料で貸し出しをおこなっているところもありますので、一度電話などで自治体に相談することをおすすめします。道具の準備ができたら、次にご紹介する時間帯と手順を参考に駆除をしていきましょう。
駆除する時間帯と手順
蜂の巣の駆除は日没後2時間~3時間ほどたってからおこないます。蜂は日中活動をして、夕方になると休むために巣に戻ってきます。蜂が巣に集まっている時間帯を狙って駆除をおこなうことで、外から戻ってきた蜂に攻撃される危険性が少なくなるのです。また、巣にいる多くの蜂をまとめて駆除できるので、効率もよくなります。
また日没直後に駆除を開始すると、後から戻ってきた蜂と出くわすおそれがありますので、時間(2時間~3時間)をおいてから始めるようにしてください。では、次に駆除の手順についてです。蜂の巣駆除は以下の順番でおこなっていきます。
◇手順
1.日が高いうちに蜂の巣の位置を確認する
2.日没から2時間~3時間ほどたってから駆除を始める
3.巣から約2m~3m離れた場所から巣に向かって殺虫剤を噴射する(噴射時間は3分ほどを目安とする)
4.巣に近づきながら殺虫剤を巣の出入り口に向かって噴射し続ける
5.虫取り網を巣が落ちる位置に準備し、長めの棒を使って巣を落とす
6.巣をゴミ袋の中に入れて殺虫剤を噴射する(生きている蜂がいるかもしれないから)
7.ゴミ袋の口を閉じ、可燃ゴミに出す
8.逃げた蜂や巣にいなかった蜂が戻ってこないように、1週間ほどこまめに殺虫剤を噴射しておく
蜂を駆除した際に、死骸を素手で触らないようにしましょう。蜂の針は死んでも反射的に動き、刺されるおそれがあります。
駆除するときの注意点
駆除をおこなう際には、以下のことを注意しておこないましょう。
・白い服を着用する
蜂の巣を駆除する際は、黒などの濃い色は避けて白い服でおこないましょう。なぜなら、蜂は黒色などの濃い色を攻撃する習性があるからです。
・ヘアスプレーや香水などをつけない
蜂はヘアスプレーや香水などの強いニオイに引き寄せたれたり、攻撃したりする習性があります。そのため、駆除をおこなうときには香水などをつけないようにしましょう。洗剤や柔軟剤も同様に蜂を刺激してしまうことがありますので、無香料のものを選ぶのがおすすめです。
・作業は2人以上でおこなう
1人で蜂の巣の駆除をおこなうのは避けるようにしましょう。なぜなら、1人では防護服をうまく装着できていない場合があり、隙間から蜂が防護服の中に侵入してくるおそれがあるからです。防護服を装着する際にはどこかに隙間がないか、必ず誰かにチェックしてもらうようにしましょう。
また、もしも蜂に刺されたときに、1人ではすぐに救援を呼ぶことができないおそれがあります。もしものときに一刻も早く適切な対処ができるよう、2人以上で駆除をおこなうことをおすすめします。
・近隣の人に駆除することを伝えておく
駆除をおこなう前に、近隣の人に蜂の巣駆除をすることを伝えておきましょう。ひとこと駆除すると伝えるだけで、攻撃的になった蜂が近所の人を襲ったり、殺虫剤が洗濯物についたりするのを未然に防ぐことができます。
蜂の巣駆除を業者に依頼したときの費用相場
巣を作っているのがスズメバチだったり、巣が大きかったりなど自分では駆除することが難しい場合もあります。蜂の被害を受けないためにも、早めに駆除を業者に依頼しましょう。業者に依頼した場合、かかる費用相場は以下のとおりです。
◇費用相場
スズメバチ……およそ1万3千円~3万円
アシナガバチ……およそ9,500円~2万5千円
ミツバチ……およそ8,000円~2万5千円
ご紹介した費用はあくまでも目安となります。作業内容や巣の数・位置などで費用は変動しますので、くわしく知りたいという方は業者から見積りをとることをおすすめします。また費用が高いと思った場合は、複数業者から見積りをとって比較するとよいでしょう。
同じ条件でも業者によって費用が異なるため、複数業者の見積りを比べて費用を抑えることができることでしょう。
まとめ
お墓に蜂の巣ができた場合、巣の大きさや巣を作っている蜂の種類、巣ができている場所を目視で確認することが大切になります。自分でお墓の蜂の巣駆除ができる場合は、蜂が活動しない時間帯に作業をおこないましょう。
また駆除後は再び巣を作られないように、殺虫剤を1週間ほど噴射しておくことが大切です。もしお墓の蜂の巣駆除が自分では無理という方は、ぜひ弊社までご連絡ください。
弊社では、お客様がお住まいになられているエリアから、弊社加盟店の駆除業者をご紹介することができます。24時間365日お電話受け付け可能ですので、ご都合のよいお時間にお問い合わせください。
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