家にミツバチの巣を作られてしまってお困りではありませんか?
ミツバチは蜂蜜を作ってくれる益虫でもありますが、自分の家の敷地内に巣を作られてしまうのは嫌ですよね。
家の周りをミツバチがたくさん飛んでいたら、刺されるんじゃないかと怖く感じます。
蜂の巣は、蜂の種類によって形や特徴が異なりますし、駆除するときの危険度にも違いがあります。
そのため、ミツバチの巣を取り除くには、ミツバチの巣の特徴やミツバチの生態をよく知っておかなければなりません。
この記事では、ミツバチの巣の特徴、ミツバチの生態、駆除方法を解説します。
目次
ミツバチの巣の特徴
ミツバチの巣には、ほかの蜂の巣とは異なる特徴があります。
形や場所から、ミツバチの巣であるかどうかを判断しましょう。
ミツバチの巣の形
ミツバチの巣は丸い形ではなく、「巣板」と呼ばれる板状の巣がいくつも連なってできています。
六角形の穴がたくさん並ぶ構造は「ハニカム構造」と呼ばれており、隙間なく正六角形の穴が並ぶことで衝撃を分散しやすく、変形しにくい丈夫な巣が作られています。
このハニカム構造は、サッカーのゴールネットや家具、段ボールから航空機の材料にまで使われるほど頑丈で衝撃に強いのです。
アシナガバチやスズメバチの巣は樹木の皮を唾液で混ぜたものを材料にして作られていますが、ミツバチは違います。
ミツバチの巣は、働き蜂のおなかの中で生産される蜜蝋という物質からできています。
優れた保湿性と光沢があるので化粧品に使われたり、ろうそくやクレヨンの材料に使われたりして、人間の生活の中でも役立っています。
ミツバチは閉鎖空間に巣を作る
ミツバチの巣は閉鎖的な場所に作られます。
家の敷地内だと、屋根裏、換気扇、床下などが巣を作られやすい場所です。
人の目に付きにくい場所に巣を作るため、気付いたときにはすでに巣が大きくなってしまっていたということが多いです。
ときには軒下や木の枝など、開放的な場所に巣を作ることもあります。
ミツバチの生態
巣の特徴が蜂の種類によって違うことは解説しましたが、巣だけでなく、蜂の生態や攻撃性などにも違いがあります。
ここでは、ミツバチの見た目や生態について解説していきます。
ミツバチの見た目
ミツバチの大きさは12~20㎜です。
アシナガバチやスズメバチのように20㎜を超える大きさの蜂と比べると小さめの蜂です。
黒い身体に黄色の縞模様があり、胸の部分に毛が生えていることが特徴です。
日本にはニホンミツバチとセイヨウミツバチの2種類がいて、セイヨウミツバチのほうがニホンミツバチよりもやや大きく、身体は黄色味を帯びています。
それに対してニホンミツバチは少し小さく、身体は黒っぽく見えます。
ミツバチの危険性は低い
家の周りを蜂がたくさん飛んでいると、「刺されるんじゃないか」と不安になりますよね。
でもじつはミツバチは、ほかの蜂と比べると穏やかで攻撃性が低いとされています。
ミツバチの毒性は、蜂の中で最も危険とされているスズメバチよりも強いですが、毒の量が少ないために1度刺されただけで重篤な症状を引き起こすことは少なく、刺されると痛みや腫れが生じます。
スズメバチは相手を敵と見なすと何度も繰り返し毒針を刺して攻撃するため、非常に危険性が高い蜂です。
それに対し、ミツバチは何度も刺すことはありません。
ミツバチは毒針に返しが付いており、1度刺すと毒針を相手の体内に残してミツバチの身体から抜ける仕組みになっているからです。
温厚なミツバチが攻撃的になるのは、巣に敵が近づいて危険を感じたときです。
飛んでいるミツバチを手で払ったり、不用意に巣に近づいたりしなければ攻撃してくることは少ないです。
しかし、蜂の毒に対してアレルギーを持っている人がミツバチに刺されると、命の危険があるアナフィラキシーショックを起こす可能性もあります。
ミツバチを見つけても必要以上に近づかないように注意しましょう。
ミツバチの分蜂
ミツバチの生態のなかで特徴的なのが、分蜂と呼ばれる行動です。
分蜂とは、年に3回ほど行われるミツバチの巣別れのことです。
新しい女王蜂が誕生すると、古い女王蜂が働き蜂の約半分を連れて巣を出ていき、新たな巣に引越しをします。
ミツバチが大量に群れて木の枝などに止まり、大きな蜂の巣に見えることがありますが、それは引越し中のミツバチが一時的に休憩しているだけなので、数時間から3日ほどでいなくなります。
集まっているミツバチを見ると「怖い!」「気持ち悪い!」と思ってしまいますが、分蜂中のミツバチは攻撃性が低くおとなしいため駆除は不要です。
殺虫剤をかけて駆除しようとするとミツバチを刺激することになり危険なのでやめましょう。
ミツバチの巣を放置した場合に起こる被害
基本的にミツバチは穏やかで攻撃性が低いと説明してきました。
そのため、家にミツバチの巣が作られてしまっても、さほど危険は高くありません。
「じゃあミツバチの巣は放っておいても問題ないのでは?」と思いますよね。
ミツバチの巣を放置することは、刺される危険以外の問題がいくつかあります。
そこで、ミツバチの巣を放置することで起こりうる被害を3つ紹介します。
害虫が発生する
ミツバチの巣には蜂蜜がたくさん蓄えられており、甘い香りを漂わせています。
その甘い香りに誘われて、ゴキブリやアリなどの害虫が発生することにつながります。
また、ゴキブリやアリだけでなく、危険性の高いスズメバチを引き寄せることもあります。
秋頃になるとスズメバチの餌が少なくなるため、ミツバチを捕食したり、巣の中の幼虫や蜂蜜を狙ったりするのです。
スズメバチは攻撃性がとても強い蜂なので、家の周囲にスズメバチが発生することはとても危険です。
家が傷む
屋根裏や換気扇など、家の中にミツバチの巣ができると、家が傷むおそれがあります。
蜂蜜が垂れて壁や天井に付着しているのを長期間放置しておくと、腐敗することがあるのです。
ミツバチは越冬しながら次の季節以降も巣を使い続けるため、早めに対処しなければ家が傷んでしまう可能性が高くなります。
糞や蜜で家が汚れる
ミツバチの巣を放置しておくと、ミツバチの糞や蜂蜜で家が汚れていきます。
ベタベタした蜂蜜を掃除で落とすのは難しく、汚れが残ってしまいますし、白い壁や洗濯物などが糞で汚れるのもストレスになります。
ミツバチは刺される危険は低くても、衛生的な面での害が多いのです。
ミツバチの巣の駆除方法
家が傷んだり汚れたりする前にミツバチの巣を駆除したいという方に向けて、ミツバチに刺されることなく安全に巣を取り除く方法を解説します。
2つの条件を満たしていれば、ミツバチの巣は自力で駆除することも可能です。
1つ目は、ミツバチの巣の大きさが5㎝未満であることです。
5㎝より大きくなったミツバチの巣に刺激を与えるのは危険なので、自力での駆除はやめましょう。
2つ目は、開放的な場所に巣があることです。
ミツバチは基本的に閉鎖的な空間に巣を作ると解説しましたが、そのような狭い場所で蜂の巣駆除をしようとすると、興奮した蜂に襲われたときに逃げ場がなくなってしまうため非常に危険です。
自力での駆除を検討する際は、襲われたときに逃げられる広さがあるかどうかを確認してください。
自力で駆除する
ミツバチの巣を自力で安全に駆除するためには、蜂に効果のある殺虫剤を使用します。
ミツバチの巣の駆除方法は以下のとおりです。
- 離れた位置から殺虫剤を噴射する
- 蜂の巣を叩き落とす
- 蜂の死骸を片づける
- 再発防止のために殺虫剤を噴射する
蜂の巣駆除をする際は、肌の露出がなく、目や頭も守ることのできる厚手の防護服を着用してください。
また、殺虫剤を噴射する際や、蜂の巣を叩き落とす際は、近くをミツバチが飛んでいないかよく確認してからおこないます。
自力での蜂の巣の駆除方法についてはこちらを参考にしてください。
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業者に依頼する
巣が小さくて開放的な場所にある場合は自力での駆除もできますが、温厚なミツバチであっても巣に近づく者は敵と認識して襲ってくる可能性が高いため、業者に依頼することがおすすめです。
特にミツバチは閉鎖空間に巣を作る性質を持っているため、自力での駆除が危険になることが多いです。
生活110番の提携業者なら、税込み8,800円※から蜂の巣駆除をおこないます。
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自力では手の届かない場所にある蜂の巣や、大きくなりすぎてしまった蜂の巣でも、安全に丁寧に駆除します。
ミツバチの巣の場合の参考価格は税込み11,000円となっています。
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ミツバチに刺されないための対策
ミツバチの巣が近くにあるときは、ミツバチに刺されないための対策が重要です。
ミツバチから身を守るために、以下の4つのポイントに注意してください。
- 蜂の巣に近寄らない
- 香料の強いものを身にまとわない
- 食べ物や飲み物を放置しない
- 黒色の服やものを身に着けない
ミツバチは巣に危険を感じると襲ってくるため、巣に必要以上に近づくことは絶対にやめてください。
そして、ミツバチは甘い香りに寄ってくる習性があるため、香水、整髪料、柔軟剤など、香りが強いものを身にまとうのもやめましょう。
香りの強い食べ物や清涼飲料水もミツバチを引き寄せることにつながるため、ミツバチの巣の近くで飲食をしないことも大切です。
そして、香りだけでなく服装にも注意が必要です。
蜂は黒いものに寄ってきて攻撃する習性があるため、黒い服や黒い持ち物を身に着けないようにしましょう。
ミツバチの巣の再発を防ぐ方法
蜂の巣を駆除しても、翌年に再び同じ場所に巣を作られてしまったというパターンが多くあります。
駆除のときに生き残っていた蜂が、巣のあった場所に戻ってくるのです。
この蜂は戻り蜂と呼ばれ、帰巣本能によってもとの場所に戻ってきて、再びその場所に巣を作ってしまいます。
1度巣を作られた場所は蜂にとって住み心地のよい場所であるため、再発の可能性が高くなります。
それを防ぐために、ミツバチの巣を駆除したあとは再発を防ぐ対策をしなければなりません。
殺虫スプレーを使う
蜂の巣を駆除したあと、巣のあった場所とその周囲に殺虫スプレーをかけておくことが効果的です。
殺虫スプレーに含まれる忌避効果で、戻り蜂が近づかなくなります。
蜂の巣を駆除した日から1~2週間ほど継続してください。
雨が降ると流れてしまうので、雨の降った次の日は散布しなおしましょう。
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忌避剤を使う
殺虫スプレー以外にも、身近に購入できるものを忌避剤として使うことができます。
ハッカ油や木酢液は、蜂が嫌がる匂いを発しているため、蜂を近寄らせないようにする作用があります。
- ハッカ油を3~4滴たらした小皿を蜂の通り道になりそうな場所に置く
- ティッシュやガーゼにハッカ油を3~4滴含ませて部屋の隅などに置いておく
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- 木酢液と水を1:1で混ぜ、空のペットボトルに入れる
- ペットボトルのフタに、キリで穴を数か所開ける
- ペットボトルの首にひもを括り付け、庭の木の枝などに吊るしておく
木酢液
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まとめ
ミツバチは温厚で攻撃性の低い蜂ですが、ミツバチの巣を放置しておくことには弊害もあることがわかりました。
自宅にミツバチの巣を見つけたら、近づいたり刺激したりせずに対処しましょう。
ミツバチの巣を自力で駆除する際は、以下の手順に沿っておこなってください。
- 離れた位置から殺虫剤を噴射する
- 蜂の巣を叩き落とす
- 蜂の死骸を片づける
- 再発防止のために殺虫剤を噴射する
ミツバチの巣が近くにある際は、刺されないように身に着けるものに注意することも大切です。
- 蜂の巣に近寄らない
- 香料の強いものを身にまとわない
- 食べ物や飲み物を放置しない
- 黒色の服やものを身に着けない
もし自力での蜂の巣駆除が難しいと感じた場合は、生活110番にご相談ください。
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