日本の蟻にはどのくらいの種類がいるかご存知でしょうか。普段みかける蟻はどれも黒っぽくて似ているし、そもそも蟻の種類なんて知らないという方も多いと思います。
また昨年騒がれたヒアリをはじめ、社会問題として取り上げられる海外の蟻にはどのような種類がいて、どんな影響があるのでしょうか。
今回はそんな日本の蟻と海外の蟻の種類や特徴についてご紹介します。
目次
日本にはどれだけの種類の蟻がいるの?
公園などでみかける蟻のほとんどは、黒くて似たような外見をしています。そのため、「日本の蟻の種類って少ないの?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、日本に生息している蟻の種類はおよそ270種。つまり普段みかける蟻というのは日本の蟻のほんの一部なのです。
日本だけでもたくさんの種類の蟻がいますが、世界中にはおよそ10,000種もの蟻がいるといわれています。この数は今までに確認された種類でしかなく、いまだに確認されていない蟻もまだ多く存在するといわれているため、今後も蟻の種類は増えていくかもしれません。
日本の蟻①:日本の在来種と考えられている蟻
日本の在来種といわれる蟻のなかでも、以下の種類は私たちが普段みかけることの多い蟻です。
・クロオオアリ
1センチほどの大きさで日本最大の蟻といわれています。光沢のない黒い体色が特徴で、公園や家の庭など人間が生活する空間でよくみつかる蟻です。
・クロヤマアリ
5ミリほどの大きさの蟻で、小さなクロオオアリのようにもみえるほどクロオオアリと生息する場所に共通点があります。クロヤマアリは明るく乾燥した土地に巣を作り、ひとつの巣に複数の女王蟻がいる場合があるのが特徴です。
・アミメアリ
3ミリほどの大きさで石の下や枯れ木などに隠れて住んでいます。アミメアリはほかの種類の蟻と違い、女王蟻やオスの蟻が存在せず、決まった巣をもたないといわれています。働き蟻が新しい蟻を少しずつ産み、集団で移動しながら生活する変わった蟻です。
・サムライアリ
クロヤマアリと同じくらいの大きさのサムライアリは、クロヤマアリの蟻の巣を襲い、卵や幼虫をさらって巣にもちかえるという特徴があります。そして巣でふ化したクロヤマアリを奴隷のように従えて働かせるというとても変わった蟻なのです。
このほかにも、枯れ木の中に巣をつくる「ムネアカオオアリ」やアブラムシからエサをもらうかわりにアブラムシを天敵から守る「トビイロケアリ」などが日本の在来種とされており、日本の蟻の種類は意外にも多いことがわかります。
日本の蟻②:ここ数十年で日本に入ってきた蟻
昨年テレビなどで取り上げられ社会問題になった「ヒアリ」をはじめ、この数十年で日本に入ってきた外来種の蟻はおよそ15種類といわれています。近年ではその被害の報告も増えつつあるようです。
ヒアリ
大きさは3~6ミリほどで赤褐色の体色をしており、日本の蟻とほとんど変わらない大きさの蟻です。しかし非常に攻撃的な性格で、反撃する手段をもたない在来種を襲うこともあるようです。
またヒアリは強力な毒をもっているため、人間が噛まれると腫れやかゆみをともなう痛みが発生します。また、アナフィラキシーショックを発症する可能性もあるため非常に危険な蟻です。ヒアリをみつけたときは地方の自治体や環境事務所に連絡をしましょう。
アルゼンチンアリ
ヒアリよりも前から日本で発見されている外来種です。大きさは3ミリほどと小さく、日本の蟻と区別のつきにくい蟻ですが、性格は非常に攻撃的で人間に噛みつくこともあります。
またひとつの巣に複数の女王蟻がいるため、繁殖力が強いことも特徴の一つです。どんな場所にでも巣を作ってしまうだけでなく、一般的な蟻とは異なり別の巣の蟻を攻撃せず、協力してさらに大きな巣を作っていく特徴があります。
ほかにも海外にいる日本の蟻と同じ種類の蟻が入ってきて、在来種を襲った、人や動物などにけがをさせた、輸入品に悪い影響を与えてしまったなどの被害が出ているようです。
どうして海外の蟻が日本に侵入するの?
太平洋などの大きな海を泳げる力はないようにみえる蟻は、どのようにして日本にやってくるのでしょうか。それは海外の蟻が港で発見されたという報告が多い理由と関係しています。
外来種の蟻のなかでも特に被害の多い攻撃的な蟻は、熱帯地域に生息している蟻が多いようです。熱帯地域の国から輸入をする際に荷物やコンテナに蟻がまぎれこんでいて、そのまま日本に入ってくるケースが多いといわれています。
そのため、ヒアリなどの多くの外来種の蟻は港付近で発見されることが多いのです。そして、このようにして日本に入ってきた海外の蟻は、もともといた日本の蟻を駆逐し生態系を破壊してしまいます。
まとめ
普段あまり気にすることはありませんが、私たちの身近にはたくさんの種類の蟻が存在します。蟻をみつけたときには「いったいどんな種類の蟻なのかな」と考えてみるのもおもしろいかもしれませんね。
しかし海外から入ってきた外来種の蟻は日本の蟻を駆逐するだけでなく、ときには私たち人間に危害を及ぼすこともあります。もし怪しい蟻をみつけたときには、自治体や環境保護を担当している施設への連絡を行い、アリ駆除業者に依頼して駆除してもらいましょう。
アリ駆除を依頼できる業者や料金
\ 完全無料 /
厳選した全国のアリ駆除業者を探せます!
×
関連記事カテゴリ一覧
アリ駆除の記事アクセスランキング
アリ駆除の最新記事
カテゴリ別記事⼀覧
- お庭の手入れ
- 害虫駆除
- 害獣駆除
- 電気工事
- 鍵開け・交換・修理
- 窓ガラス修理・ドアノブ修理
- 家の修理
- バッテリー上がり
- ハウスクリーニング
- ペット火葬・葬儀
- 家電修理
- パソコン修理・ネット回線
- 家具・雑貨の修理
- 外壁・屋根工事
- リフォーム
- 防犯カメラ設置
- 盗聴器・その他調査診断
- 便利屋・代行サービス
- 引越し・配送サービス
- オフィス・店舗向けサービス
- その他